最新技術を駆使した福祉機器などを紹介する「第4回超福祉展」(NPOピープルデザイン研究所主催)が7~13日、東京都の複合商業施設・渋谷ヒカリエなど渋谷駅周辺で開かれた。福祉の多様な面を知ってもらい、明るいイメージに変えようという試み。
毎日新聞社は国内で唯一の点字新聞「点字毎日」を発行しているほか、助け合いながら生きる共生社会の実現を目指し、「ともに2020」キャンペーンを展開している。今回初めて超福祉展に参加した。
7日には東京工業大リベラルアーツ研究教育院の伊藤亜紗准教授(美学)が「視覚障害者の“世界の見え方”」と題して講演し、多くの視覚障害者との交流を通じた経験を披露。例えば、視覚障害者が道順を覚えるのに周囲の音や段差で把握するなど聴覚や触覚を最大限活用していることを解説した。
また、障害者や性的少数者(LGBTなど)、難病患者といった社会的マイノリティーの人を「本」と見立て、自らの経験を物語のように語ってもらい、「読者」である聞き手と直接対話する「ヒューマンライブラリー」を開催した。連日、多くの参加者が訪れ、社会的マイノリティーへの理解を深めていた。
毎日新聞 2017年11月29日
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