ゴエモンのつぶやき

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重度障害者支援拠点に介護ロボットスーツ導入へ 負担軽減と人材確保に期待

2018年12月14日 09時58分54秒 | 障害者の自立

 社会福祉法人「ありのまま舎」(仙台市)は、宮城県亘理町に2019年3月に開設する重度障害者の地域生活支援拠点「亘理ありのまま舎」に、介護支援用ロボットスーツを導入する。介護業界は全国的に人手不足が深刻で、施設は十分な人員を集められていない。最先端機器の力で介助の負担を軽くするとともに、働きやすい環境をアピールし、人材確保につなげる考えだ。
 導入を予定するのは、筑波大発のベンチャー企業サイバーダイン(茨城県つくば市)が開発した「HAL(ハル)」1台。腰に装着するタイプで重さ約3キロ。脳から筋肉に伝わる電気信号を皮膚の表面から読み取り、介助の動作を支援する。腰への負担を最大で4割軽減できるという。価格は200万円。
 介護現場では、ベッドから車いすへの移動、入浴、排せつ支援で入所者らを抱きかかえて移す介助を1日数十回行う職員もいる。ありのまま舎は昨秋、職員にHALを試着してもらった。「装着に手間がかかる」との指摘もあったが「負担が軽くなる」と評価する声が上がった。
 人材確保への期待も込める。亘理の施設は現時点で介護職員が募集枠の半分弱の10人、看護師は1人しか集まらず、理学療法士はゼロ。このため定員30人の入所施設は10人、定員20人の通所施設は5人からスタートせざるを得ない状況だ。ロボットスーツの導入で「重度障害者施設の仕事はきつい」というイメージの払拭(ふっしょく)を狙う。
 購入には社会福祉法人丸紅基金(東京)の助成金198万円を充てる。12日、太白区の太白ありのまま舎で贈呈式があり、丸紅基金から贈呈書が渡された。
 ありのまま舎の白江浩常務理事は「人手不足は介護業界共通の悩み。ロボットスーツを導入することで多くの人材に興味を持ってもらえればありがたい。運営する他の施設でも導入を検討したい」と話す。

亘理ありのまま舎が導入を検討する介護支援用ロボットスーツ「HAL」。に装着し、介助動作の負担を軽減できる。

2018年12月13日    河北新報


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