ゴエモンのつぶやき

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知的障害者に暴行容疑 施設の元職員を逮捕 山口

2015年06月11日 01時55分54秒 | 障害者の自立

 知的障害者らが利用する山口県下関市の指定障害福祉サービス事業所「大藤園」で利用者を暴行したとして、山口県警は10日、同園元支援員の無職柳信介容疑者(35)=同県防府市西浦=を暴行の疑いで逮捕し、発表した。県警によると、「作業をしようとしなかったのでやった」と容疑を認めているという。

 県警の発表によると、柳容疑者は昨年2月12日午前10時ごろ、同園で作業中だった知的障害がある利用者の男性(21)に暴言を浴びせながら胸ぐらをつかんで体を揺さぶり、額を3回平手打ちした疑いがある。

 先月28日、暴行の様子を撮影した映像がテレビなどで流れ、県警が事実確認を開始。今月5日、同園の関係者から告発を受けた。被害者保護と再発防止の観点から捜査を急いだという。複数の施設関係者が暴行する様子が映像に映っていることから、県警は、ほかにも犯行に関わった職員がいる可能性があるとみて捜査する方針。

 虐待情報を受け、今月4日には、下関市が障害者総合支援法に基づき施設を立ち入り調査した。施設を運営する社会福祉法人開成会は4日付で柳容疑者を懲戒解雇していた。

■市、昨年は虐待確認できず

 指定障害福祉サービス事業所「大藤園」をめぐっては、昨年4月、下関市に対し、匿名の封書で職員の虐待に関する情報提供があった。同市は同5月に計3回、施設に任意で立ち入り調査をして書類を調べたり、職員ら19人に面接したりした。

 同6月には情報提供者が市役所を訪れ、担当職員3人が約12分間の映像を確認した。映像には職員が「はよせーや」と発言したり、管理者が職員とふざけて騒いだりしている様子があったが、利用者をたたくなどの行為は記録されていなかった。提供者が「暴力シーンの録画もある」と説明したことから、提供を求めたが、拒否されたという。

 市は「虐待の可能性が高い」として同10月、施設に再度立ち入り調査。責任者3人から事情を聴くなどしたが、虐待は現認できなかったと結論づけ、今年3月に調査を終えた。施設側も虐待を否定した。

 だが先月、市は暴行の様子を記録した映像を報道機関を通じて確認。今月4日、施設に再び立ち入り調査に入った。現在、行政処分を検討している。

 映像を確認した施設側も虐待の事実関係を一転して認めた。施設を運営する社会福祉法人開成会の木谷義孝理事長は「率直に言って申し訳ない。残念なことだと思っている」と話した。

写真・図版

職員による虐待があったとされる大藤園=山口県下関市

2015年6月10日     朝日新聞


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