県は29日、介護給付費約1484万円を不正請求、受領したとして、障害者総合支援法の規定に基づき、NPO法人ベストライフが運営する蕨市南町の「ベストライフサポート」の居宅介護事業所指定を同日付で取り消した。
県障害者支援課によると、同NPOに勤務し、自身も介護サービスを受ける身体障害者の男性職員が自宅へのヘルパー派遣回数を1日1回から2回に水増しして、平成24年1月から昨年11月までに計約1484万円を同市に不正請求、受領したという。
昨年12月下旬、外部から同課に電話で通報があり発覚。男性職員は県の調査に対し「事業所の経営が厳しく、運営に使った。1人でやった」と説明、パソコンで虚偽内容を入力して請求していた。同NPOは不正受領金を返還する意向を示しているという。
2017.3.31 産経ニュース