体に障害のある人のサーフィン大会「アダプティブサーフィンエキシビジョンマッチ」が、5月18日にいすみ市の太東海水浴場で開催される。世界大会の基準で行われる日本初の大会になるという。主催する日本障害者サーフィン協会は「どのような形で競技が行われているか、ぜひ見にきてほしい」と話す。
同協会によると、障害者サーフィンは、下半身などにまひがある選手は腹ばいでボードに乗り、義足や義手の選手もいる。
今回の大会では、順位は示さないが、世界大会の基準をもとにスピードや技を採点。医師や看護師、救助員を待機させて、砂浜には車椅子利用者も移動しやすいように板を敷くという。
サーフィンは2020年東京五輪で初めて正式種目として採用され、一宮町が会場となっているが、パラリンピックの種目には入っていない。障害者サーフィンは米国などで普及しているが、日本では認知度が低く環境整備も遅れている。
同協会は、障害者サーフィンが2024年のパリ大会での正式種目に選ばれるためにも「今年と来年が重要な時期」とみており、認知度向上や選手強化を進めたい考え。今年秋には県内で全日本選手権大会を開催し、世界大会出場選手を選考することも予定している。
5月18日の大会には同協会の阿出川輝雄代表理事や、義足サーファーの山本力也理事をはじめ10人ほどが出場する。午後1時から3時まで開催(荒天中止)。一般の観覧は無料。問い合わせは事務局(0470・87・6073)。
毎日新聞 2018年4月19日
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