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尊厳ある最期を自宅で 市民団体が佐賀市で公開講座

2012年03月19日 01時45分24秒 | 障害者の自立
 住み慣れた家で最期を迎えるための医療や訪問看護を考える公開講座が17日、佐賀市のメートプラザ佐賀で開かれた。在宅ホスピスケアに力を注ぐ医師の講演や、自宅で家族を看取(みと)った人たちの体験談を通して、尊厳をもって「生」を全うできる支援の在り方を考えた。

 にのさかクリニック(福岡市早良区)院長の二ノ坂保喜さんが講演。末期のがん患者の在宅生活について「家族も病院も不安に思いがちだが、『どういう援助があれば自宅で過ごせるのか』と考えるべき」と発想の転換を促した。

 その上で、心身の苦痛や、介護をする家族の負担を和らげる支援の仕組みを、地域の医療機関や訪問看護ステーション、ボランティアで連携して構築する必要性を力説。そうした在宅医療や緩和ケアを実際に受けながら、家族に囲まれた自宅や、同世代の患者が集うデイホスピスで、穏やかな表情で過ごす人たちの姿を写真とともに紹介した。

 県内の事例報告では、遺族に加え、担当した看護師や医療ソーシャルワーカー、医師らが体験を振り返った。がんを患った夫を自宅で看取った佐賀市の女性は「退院させるべきか迷ったが、『病院の廊下の延長と思ってください』と言われて、受け入れることができた」と回想。往診も訪問看護も素早い対応で「廊下は短かった。症状をみながら家事もでき、病院に付き添うよりも助かった。夫も最期は眠るような感じで、家を選んで良かった」と話した。

 登壇した関係者は、個人の意思を最期まで尊重し、選択できるようにする重要性を指摘。末期がんに限らず、別の重篤な疾患や小児難病患者にも同様のケアを普及させる必要性を確認し合った。

 講座は市民団体「在宅ネット・さが」=事務局・矢ケ部医院、電話0952(29)6121=が開き、約250人が聴講した。


在宅ホスピスケアについて語った二ノ坂保喜さん=佐賀市のメートプラザ佐賀

佐賀新聞ニュースー2012年03月18日更新


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