ゴエモンのつぶやき

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「抜毛症」患った小林香也子さん

2017年10月24日 22時57分49秒 | 障害者の自立

精神障害者の就労を語る 11月22日、北九州市で

 働き続けることが生きる力に-。福岡市博多区の小林香也子さん(41)が20年にわたって精神疾患や心の不調と付き合いながら働いてきた体験を発信している。多くの人と関わり、少しずつ生きる力を取り戻したという小林さん。来月、北九州市の精神障害者の家族会で講話する。

 小林さんは高校2年のとき、自らの髪を抜いてしまう精神疾患「抜毛症」を患った。明確な原因は不明。後頭部の髪がなくなり、大学入学後は寮に引きこもった末に入退院を繰り返し、22歳で大学を中退した。

 就職活動は30社以上で不採用だった。清掃会社などに就職したが、薬の副作用でぼーっとして長続きしなかった。25歳ごろには抜毛症治療の服薬は終わったが、疲れやすく、精神的に不安定な状態は続いた。

 転機は27歳。体調の波を理解してくれる会社に出合った。「週1日勤務でもいい」と言う社長の下で6年間、月60~110時間と柔軟に働けた。結婚し、子育て中の今は、この社長が新たに立ち上げたコンサルタント会社で月80時間前後、パートで事務を担う。

 働き続けて「仕事はつらいばかりじゃない」「苦手な作業もいつかは慣れる」と分かった。収入を得て行動範囲も人間関係も広がった。「人と接する中で、自己肯定感が低く、他人を否定的に捉えがちな癖に気付き、直せた」と振り返る。

 来年4月、障害者の法定雇用率(2・2%)の算定対象に精神障害者が加わり、働く場は広がりそうだ。小林さんは3年前から、精神障害者のための冊子に体験談を寄せ、家族会で語っている。「今はつらいばかりでも、その過程が無駄じゃなかったと思える日は必ず来る、と伝えたい」

 ◇講話は11月22日午後2時から、北九州市小倉北区の市立浅野社会復帰センターで。家族会会員以外の参加は要予約。参加無料。同センター=093(531)3823。

「抜毛症」患った小林香也子さん 精神障害者の就労を語る 11月22日、北九州市で 

小林香也子さん


=2017/10/16付 西日本新聞朝刊=



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