ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者の解雇、昨年度8割増 就職数は7年ぶり減

2009年05月16日 00時49分40秒 | 障害者の自立
 08年度に勤め先を解雇された障害者が前年度より82%増えて2774人に上ったことが、厚生労働省が15日発表した障害者の職業紹介状況でわかった。ハローワークを通じて就職できた件数は4万4463件で、03年度以来7年ぶりに前年度を下回った。障害者を取り巻く雇用情勢の悪化が鮮明になっている。

 解雇されたのは上半期が787人(前年同期741人)に対し、下半期1987人(同782人)。昨秋以降、徐々に広がっており、月別では08年11月の234人から09年3月は541人に増えた。

 障害者の新規求職は11万9765件で、前年度より11%増えた。一方、就職できた件数が減少に転じたことで、就職率は前年度より5.1ポイント低下して37.1%となった。

 産業別では、就職した人の39%がサービス業で、製造業は前年度より4ポイント低下して20%にとどまった。厚労省は「製造業を中心に採用意欲の低下が否めない」としている。

総務省の地デジ支援センター、高齢者・障害者へのサポート事業が本格始動

2009年05月16日 00時48分03秒 | 障害者の自立
 総務省が社団法人デジタル放送推進協会に委託して設置した「総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)」により、高齢者や障害者へのサポート事業「高齢者・障害者への働きかけ、サポート」が本格始動する。高齢者・障害者の方を対象とした説明会や戸別訪問による説明を5月19日から開始する。


 同事業は、デジサポによるサポート事業の一貫で、おもに高齢者と障害者が対象。地上放送の2011年のデジタル完全移行にあたり、受信機器などのデジタル化対応において、より手厚い支援が必要と考えられる高齢者や障害者に対して、その必要性や対応方法などについて、説明会や個別訪問による説明を全国で展開していく。


 同事業の開始にあたっては、まずは先行モデルとして5月19日から新宿区において説明会などを開始。6月以降、全国51カ所に設置された各デジサポが中心となり、全国に展開していくという。(

障害者も健常者も みんな主役 17日まで町田『同人夢展』 絵画など100点並ぶ

2009年05月16日 00時46分48秒 | 障害者の自立
 障害者と健常者の垣根を越えた創作展「同人夢展」が町田市民ホールで開かれている。子どもからお年寄りまで幅広い世代の美術作品が展示され、来場者の心を和ませている。十七日まで。入場無料。

 毎年新規に出品者を募っている展覧会で、十二回目。出品資格などは設けず、誰でも自由に出品できる。

 挿絵画家のアクリル画やプロのイラストレーターの似顔絵のほか、市民による水彩画や油絵、版画、グラフィックアート、彫刻、ちぎり絵など約百点を展示している。

 同市下小山田町の知的障害者授産施設「大賀藕絲(ぐうし)館」の通所者でつくる美術クラブのタペストリーの合作や二十-四十代の知的、精神障害者ら十七人が出品した写真や絵、母親たちの絵手紙なども並ぶ。

 同施設で昨年まで指導員を務めた坂育夫さん(59)=神奈川県相模原市=らが、通所者と健常者の交流を深める「みんなが主役の創作展」を呼び掛けたのが始まり。賛同者が実行委員会をつくり、毎年参加者の輪が広がっているという。

 今回初めて陶芸作品を出品した町田市の伊藤嘉世さん(78)は「芸術作品を通じて、誰もが心を通わせ合えるのが楽しい」といい、坂さんは「障害のある人たちの作品は感性豊かで、健常者にひけをとらない。今後も続けていきたい」と話している。 

障害者2774人を解雇 6年ぶり高水準、就職は減

2009年05月16日 00時44分13秒 | 障害者の自立
 厚生労働省は15日、雇用情勢の悪化を受け、2008年度に勤務先の企業から解雇された障害者が2774人と、02年度(2962人)以来6年ぶりの高水準に達したと発表した。一方、ハローワークを通じ、新規に就職した障害者は02年度から増え続けていたが、7年ぶりに減少に転じた。

 08年度上半期(4-9月)の解雇者数は787人で前年度同期に比べ微増しただけだったが、景気後退が深刻化した下半期に1987人と急増。通年で前年度(1523人)の1・8倍となった。

 勤務先では製造業が7割弱を占め、事業の廃止や縮小を理由としたケースが多かった。都道府県別では、東京の205人が最多で、大阪、愛知、静岡と続く。

 ただ、厚労省は「一般の労働者も一緒に解雇されているケースが多く、障害者が真っ先に解雇されているという状況ではない」と分析している。

 一方、就職者数は4万4463人で、前年度比2・4%のマイナス。解雇された人の再就職希望や、一般就労の意欲の高まりで新規求職者数は前年度比11・0%と大幅に増えており、新規求職者の就職率は前年度の42・2%から37・1%に落ち込んだ。


児童が学ぶ視覚障害

2009年05月16日 00時38分04秒 | 障害者の自立
 江戸川区立第四葛西小の5年生児童が、4月から視覚障害に理解を深める学習に取り組んでいる。図工や音楽などの授業で、点字の名刺を作ったり、全盲のピアニストとして知られる梯剛之(かけはしたけし)さんのCDを鑑賞したりする予定だ。区教委によると、年間を通して視覚障害をテーマにしたカリキュラムを組む小学校は珍しいという。14日には、視力をほとんど失いながら子育てをしてきた区内の主婦を招き、体験談に耳を傾けた。(比嘉清太)

 同校は、小学校では都内に9校しかない弱視学級の設置校。健常者の児童が視覚障害を抱える児童と交流を図る機会もある。こうした特色を踏まえ、5年生の児童133人が今年度、音楽や図工、道徳などの授業で、視覚障害について学ぶことになった。企画した広瀬幸枝教諭は、「視覚障害者について、つい目をそらしてしまう児童もいる」としたうえで、「障害を通じて命の大切さを考えたい」と語る。4月の図工の授業では、視覚障害者の気持ちを想像するため、アイマスクをした状態で様々な物に触ったという。

 この日は、妊娠中のストレスなどが原因で緑内障にかかり、ほぼ視力を失った主婦田名後(たなご)浩子さん(51)(北葛西)を招いた。離乳食をあげる時などに苦労したことや、電車で座っていて「年寄りが立っているのに」とどなられるなど、つらい思いをしたことを打ち明けたが、点字を習得して「世界が広がった」という。現在は、視覚障害者にパソコンを教えるボランティア活動にもかかわる。

 「点字ブロックの上で立ち話はやめてね」。自身の体験を語った後、田名後さんがそう呼びかけると、児童たちは真剣な表情でうなずいた。視覚障害者用のそろばんや音声付きの電卓などが紹介された時には、「すごい」と驚いていた。

 今後は、点字の絵本や、通常より大きなサイズの活字を載せた「大活字本」など視覚障害関連の図書を読んだり、社会的に活躍する視覚障害者について学んだりする。夏休みの宿題として、障害の有無などにかかわらず、誰もが使いやすいように工夫されている「ユニバーサルデザイン」の標識などを街中で発見することにも取り組む。

 広瀬教諭は「障害者から教えられることも多いということを、子どもたちに知ってもらいたい」と話している。