Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

手取川 特別純米 山田錦

2012年01月14日 | 日本酒
godanism が毎年お願いしている頒布会、郡山の泉屋さんの頒布会。
2011年12月分は、黒龍「龍」と、このお酒でした。

【手取川(てどりがわ)】


石川県の吉田酒造のお酒。
「二龍騰飛」と銘打ってあります。



酒米は山田錦100%、精米歩合は麹米50%・掛米55%。

さっそくレビューにいきましょう。


上立ち香は、艶のある吟醸香。
若干アルコール感の混ざった、爽やかな香りです。

口に含むと、まずじんわりと旨味が広がります。
鼻に抜ける香りはリンゴのような果実味を伴ったもの。
舌先をつつくように渋味が感じられますね。

口の中で転がすと、舌の両サイドから渋味。
酸は上顎からじんわりと感じられてきます。

後口は渋酸で〆。
キレはとても良いです。
余韻は酸と辛み、舌を覆うようにうっすらと渋味を残していきます。
びん燗急冷と書いてありますが、若干の生っぽさを感じさせます。

実は【手取川】を購入したのは初めてです。
それどころか、料飲店でも、純米の【手取川】を飲んだことがあるのかどうかも疑わしい。
初心に帰った気持ちで、じっくりと飲ませていただきました。

感想としては、意外と吟香のしっかり立つお酒を造るんだなということ。
今回の規格だけかもしれませんが、酸は抑えめで、渋味と旨味を主軸に置いた味のバランスです。
明らかに食事を意識したお酒。
そして温度は常温が良いでしょう。

うまいです!
godanismにとっては、非常に安心の、まず間違いのない酒質でした。
15度という低めのアルコール度数も相まって、減るのが早かったです。
一緒に送られてきた【黒龍】の「龍」より、遥かに有意義な1本でした(^^;)


アテは「赤魚の粕漬け焼き」。


ちょっと焦がしちゃいました(^^;)