Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

霧筑波 純米大吟醸 備前雄町

2012年01月06日 | 日本酒
えー、本エントリから2012年の通常運転となります。
新年一発目のお酒はコチラ。

【霧筑波(きりつくば)】


【霧筑波】誕生から25周年を記念して出されたボトルです。



酒米「備前雄町」100%使用、精米歩合50%の純米大吟醸。
アルコール度数15度と、低めの造りです。

さっそくレビューにいきましょう。


上立ち香は、ほんのり漂う朴訥とした香り。
吟醸造りのはずですが、ほとんど吟醸香はしません。

口に含むと、まず淡麗な酸。
次いで旨味が舌先から徐々に広がっていきます。
ストレスを一切感じない、軽い口当たり。

口の中で転がすと、キュッとしまるように酸が上顎へタッチ。
舌の中心線をなぞるように旨味。
渋味が舌の両サイドから感じられてきます。

後口は渋酸で〆。
鼻に抜ける香りには渋味と甘みが共存しています。
艶のあるフィニッシュで、非常に丸みを感じますね。


【霧筑波】の本領発揮といえるお酒ですね。
食事を意識し、かつ脇役に徹しない個性も持たせる、「純大」の枠で語ってはいけないお酒だと思います。
度数も低めで飲みやすく、飽きのこない酒質になっています。
うまいっす!

アテは「豚と白菜の味噌煮」。


よく作る定番料理です。
調味料の配合は、石川県の鶏味噌鍋にヒントを得ています。