Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

奈良萬 おりがらみ対決

2010年01月21日 | 日本酒
初めて「トマト鍋」を食べました。



いや、宅飲みでですけどね。
で、今日はこれに合わせるお酒をチョイス。

【奈良萬】です。


左が【純米 おりがらみ生】、右が【純米吟醸 おりがらみ生】。
スペックは以下の写真で。



「純米」は、毎年造っているこの時期の定番商品。
【奈良萬】を語るなら、このお酒は欠かせません。

対して「純米吟醸」は、今年だけの商品になるかも?
というのも、これは郡山の酒屋「泉屋」さんの頒布会オリジナルだから。

しかし、えっ、磨き2%違いってだけ?
とりあえず飲んでみることにしましょうか。


まずは純米吟醸のほうから。

立ち香はフレッシュで甘い香り。
グレープフルーツ系ですね。

口に含むと、まず穏やかな旨味がふわっと来ます。
次いで舌にピリピリとした酸味。
ガス感も伴ってます。

口の中で転がすと、グレープフルーツ系の渋みを伴った酸味が次第に強く出てきて、甘みもじわじわ広がってきます。
でも、全体的にはドライですね。

喉を通るときの、弱い発泡感を伴った甘みが心地よいですねー。
余韻も非常にフルーティで、長めに続きます。
だけど、華やかなフルーティさではないです。

しぼりたての魅力がたっぷり詰まった感じですね!


さて、お次は純米のほう。

こっちは、おりの量がまるで違います。
3枚目の写真でわかりますかね?
裏ラベルの下のラインより、高い位置におりのラインがあるんです。
まるっきり、にごりですね。
純米吟醸のほうは、瓶の下1センチくらい。

立ち香は、純米吟醸のよりも甘め。
グレープフルーツというより、アップルに近いです。

口に含むと、強めの発泡感に米の旨味、少し甘み。

転がしたときに出てくる旨味が、純米吟醸のより強めで、しかも丸いです。
ただ、口の中にずっと残してるとだんだん甘くなくなってくる。

喉を通るときのほんわかした旨味が、余韻でスパッと切れます。


どっちが好みかと言われれば、godanism は純米を選ぶでしょう。
毎年造っているからなのか、バランスの完成度が高い気がします。

とりあえず、2%違いってだけではない味の差を感じました。

そうそう、【奈良萬】とトマト鍋。
相性バッチリでした!
ぜひお試しください!(^^v