「俺は非情勤」東野圭吾著、読んでみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/70/7bde0688a25079bf7a4f4d0839719be7.jpg)
「東野圭吾」12作目です。後ろを読んだら「5年の学習」とかに連載されていたとの記述があった。
そうか「子供向けか・・・」との先入観を持ちながら読み始めてみました。主人公の「おれ」は小説を書く時間確保の為に非常勤教師をし、流れ者のように呼ばれた「小学校」を転々と移りながら、事件を解決してゆく。
本人は「ニヒル」を気取りクールに振舞っているが「バランス感覚」は優れており「子供への接し方」には愛情すら感じられる。
西部劇のヒーローが立ち去る際につぶやく「名セリフ」よろしく、この主人公も少し辛口な「珠玉のセリフ」を子供たちに残してゆく。
転任する小学校名の文字を1から6まで増やしてゆく等の遊びもあったり、トリックや物語の展開も子供向けっぽい所はあるんですが、ただ対象が子供向けっていうだけで、物語はシッカリ作られていて稚拙さなどは感じられず、大人が読むにも十分耐えられる作品だと思った。
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