「ま、いっか。」浅田次郎著、読んで見ました。
「ま、いっか。」浅田次郎著、読んで見ました。
前回の「読書感想文」が2008年10月なんで、約2年ぶりのUPです(w)、この間、本を読んでいなかった訳でなく、やっぱり、なんだかんだで、最低月10冊以上は読んでおりましたが、「写真」や「旅行」関連のUPが多くなり疎かになっておりました。
読んだ本を全てUPする訳には行きませんが、備忘録を兼ねて印象に残ったもの等を中心に少しずつ不定期にUPしてゆきたいと思います。
再開UPの一冊目は、大好きな作家、浅田次郎著の「ま、いっか。」です。20~30代の女性がターゲットの「MAQUIA」に連載されたエッセーを中心に収録されていて、なるほど、読んでいて、その辺りを意識しているなと思わせる記述が多かったですね。
その中で気になる所を少しPICK UPしてみます。
「花実双美」の章では・・・・・・・・・・
中国の官吏登用試験である科挙において、高順位の合格者の呼称、「探花」を例に挙げ、中国にみならず、日本においてもキリスト教、イスラム教社会においても、花を賞でる情操が、人間的教養において重要視されていたと言う趣旨の事が書かれていました。
個人的に、花は育てるのも、鑑賞するのも好きなんですが、花を賞(愛)でる心の余裕は失いたくはないと常々思っているので、この章はかなり印象に残りました。
「独眼竜の子孫たち」の章では・・・・・・・・・・
「仙台はすばらしくおしゃれである」と言うことの理由を「仙台藩(伊達家)」に纏わるエピソードを挙げながら、軽快巧妙に解説してくれています。「伊達男」や「ダテ眼鏡」の由来とか、メンズショップがナポリ並みに多いとか、東京の流行に仙台が真っ先に反応するなどの面白い話もあり楽しく読ませてませてもらえました。
「丸文字の起源」の章では・・・・・・・・・・
海外のホテルのロビーで「縦書き」で執筆していたら、珍しがられ人垣が出来た・・・・・・・・・、なんていうエピソードを交えながら、日本語の「縦書き」について興味深いことがいろいろ書かれていました。
普段あまり気にしませんが、今、この書き方をするのって「日本語」くらいしか無いみたいですね。通常は「横書き」でも何の不便は感じませんが、流れるように書く毛筆は記述のとおり「不具合」が生じますね。
また、子供の頃不思議に感じていた、よく商用車なんかのボディに書かれている「右から書く文字」についても、「一行一字の縦書き」であると言う、目からウロコの回答が書かれていて大変勉強になりました。
「読書人」の章では・・・・・・・・・・
昔から日本は「読書人(読み書きのできる人)」が多い、明治維新後すぐに欧州列強に比肩する様な国家になりえたのも、第二次大戦後に奇跡の復興を遂げたのも、そのせいでなかろうかという趣旨の記述がありました。
自分も日本人の勤勉性に加え、正にそれが大きな要因であることは間違いないように感じます。都市のあちこちに1000坪の書店が林立し、図書館の充実度が世界一のこの日本・・・・・・・・・・
この、エッセー集・・・・・・・・・、上記のような秀逸なものもありますが全体的に、出来は「65点」位の感想です。そうは言いつつも、なんだかんだで楽しませてはもらいましたが・・・・・・・・・(w)、時間に余裕があるとき軽く読み流すのには良いんじゃないかと思います。
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こういう記事大歓迎です♪
僕も原色に写真以外のネタ書きたくてしょうがないんですよねo(*^▽^*)o
写真ばっかりだとワンパターンになりますし
それにしても けっこう本読まれてますね!!
僕は最近さっぱりです
昔は小説大好きだったんですけどね
私も学生の頃から読書好きですが、ここ1年くらいは月に1冊がやっと^^
浅田次郎は、まだ1冊も読んだことがありません。
『ま、いっか。』のタイトルにも惹かれて。。読んでみたいですね