「印度ミッドナイト トリッパー」山下柚実著、読んで見ました。
「印度ミッドナイト トリッパー」山下柚実著、読んで見ました。
別件で図書館に行ったついでに「インド」に関する本を2~3冊借りてみました。普段、旅行する前に、行く国についての本を読むなんて事は殆どしないんですが・・・・・・
前にも書いたとおり “「ガンジス河でバタフライ」を「読んだり」「観たり」、人の噂を聞いたり、「地球の歩き方」なんかのトラブル報告なんか” で散々脅かされて「ビビッて」いるので、こういう行動に出たのではないかと推測されます(w)。
「14年前の20歳の学生であった自分のインド旅行手記」を振り返りながら、同じルートを物書きとなった自分が再び辿り、その当時と何が変わり、何が変わっていないかを確かめる「実験/観察」の旅を綴ったといった構成で、訪れた場所も7ヵ所のうち「デリー」「ジャイプール」「アグラ」「バラナシ」の4ヵ所がこれから出発する「男を磨く旅:タイ・インド編(笑)」と被っていたので、かなり興味深く読むことが出来ました。
読んでいて感じたことは、文章とは全然関係ないんですが、ほぼ同世代の著者の「山下柚実」さんが、実にしっかりした考えをもって学生時代を過ごしていたのを読むにつれ、自分の過ごしたあまりにも「脳天気」な学生時代がちょっと恥ずかしくなってしまいました。
文章はちょっと「ハードボイルドタッチ」で女性の一人旅の緊張感が良く醸し出されていました。「インドのお話」では定番の「空港での洗礼」「土産物」「カースト」etc のエピソードもありましたが、「エスノセントリズム(自民族中心主義、自文化中心主義)」や「児童労働」「恋愛事情」など興味深いテーマについてもページが割かれていました。
今から12年前の1996年当時の著作ですが、これからインドに出かけ様としている人にはいろいろな意味で、結構、お勧めの本じゃないかと思いました。