GOCCIのオトコヲミガク旅(w)

旅行記や、日常の面白い、或いはキレイなモノの写真を中心に
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「たぶん最後のご挨拶」東野圭吾著、読んでみました。

2007年08月17日 | *本*BOOKS*


「たぶん最後のご挨拶」東野圭吾著、読んでみました。



「東野圭吾」24作目になりました。

あとがきでこの作品が5冊目の「エッセイ集」であり、エッセイは時間的にも精神的にも書くのが大変なので、そんな暇があったら「小説」書くよって事で「たぶん最後のご挨拶」と言うことの様です。

確かにエッセイの専門家ではないので、思わずうなってしまう様な極めて秀逸な作品が在るわけではないんですが、

彼の作品を複数読んでいる読者にとっては、そこに書かれている情報で今まで読んできた「作品」の裏側や少し奥を垣間見ることが出来たり、

著者の作品を書く上での考え方などが確かに作品に反映させられている事が確認できたりでなかなか興味深いものです。

自分で過去に「万引」をしていた事を告白している割には「書物には店印を」なんてエッセイを書いたりしているところや、「白夜行」はフィクションだけどそこに書かれているような事をやったことが在ると言う様な記述はちょっと気になる。

このエッセイを読んで自分の彼の作品に対する理解の仕方が概ね間違っていなかった事と、彼の読者に対する常識人が持つ気遣いのある人だ確認できた事はとても有益だった。

今すぐは必要ないけどたぶん最後のご挨拶」と言うことの様ですので、数年後のエッセイに期待したいと思います。