緑柳の下

　浅緑　絲よりかけて　白露を　玉にも貫ける　春の柳か
　　－僧正遍坊　古今和歌集－

柳の新緑に露が連なり、輝く様を詠った歌。　作者が高名なお坊さんなので、露の玉を数珠に例える解釈もあるそうな。

３月ももう終り、すぐに新緑の季節がやってくるというのに、この寒さ。　そして怖いほどの強風。　せっかくの桜も、かわいそうなことです。

２月の終りから絵的にテンションが上がらず、３月初めは、体調が最悪だったにもかかわらず、なんとかやってこれました。　
現在、仕事状況が激悪なので、ストレスが蓄積して眠れなくなるのが心配。　花粉は薬で何とかなっているので、このまま穏やかに過ごせればいいのだけど・・。

落ちた花びら

　桜花　散り交い曇れ　老いらくの　来むといふなる　路まがふがに
　　－在原業平　古今和歌集－

桜がもう満開になってしまいました。　寒さがぶり返すので、多少は長持ちするでしょうが、後は散るだけなので寂しい。　いつ咲くかと待っているうちが、花なのですが・・。　

今回の和歌は、老いがやってくるという路を、花びらで埋め尽くして、解らなくしてしまえばいいと歌ったものです。　
確かに、人皆平等に訪れる老いは避けがたく、私も起きるたんびに、どーして全身がこうも痛むのだ～、だから歳をとるのはイヤだ～と唸っている毎日。

歳をとると、人格が丸くなるというのはウソですね。　私なんて、開き直りが年々激しくなってきて、丸いどころかバリバリのガサガサ。　変わったわけではなく、もともとの自分の外面を繕うのが面倒になっただけ・・って、結局、我慢が出来なくなったということでしょうか。

白木蓮

今年は寒さのせいで、梅の満開が遅かった。　その分、長く楽しめたから良かったけど、ここに来て、いろんな花々が一度に咲き揃い、春の気分が盛り上がってます。

マグノリアこと白木蓮も、既に全開。　蕾が少しほぐれているあたりの凛とした感じが好きなのですが、ああなってしまうと、すぐに汚くくすんで、散ってしまうのが残念。　まさに、「花の色は移りにけりな　悪戯に・・」です。

ネオン瞬く天国で

ＴＶドラマは、一部の外国（アメリカ）のシリーズもの以外、ほとんど見ない私ですが、今シーズン楽しみにしていたのが、「夜王」。
このブログでも、前に少し取り上げたお題、ホストの世界を描いているのに、興味をそそられたわけですが、単純明快で面白かった！

キレイなだけでなく、どこかクセの強いホスト達の競演がまた良かった。　なんといっても、北村さんの聖也！　派手な美貌に高いプライドが、ライオンのような猛獣を連想させます。　私が客だったら、遼介より聖也を指名だね。（って、何言ってんだか・・。）

最終回は予定調和な展開だったので、こんなもん？って思いましたが、久しぶりに歌舞伎町ホスト界の四天王が登場してきたので、ワクワク。　原作の劇画にも興味が沸きましたが、いいかげん置く所がないので、即買いが出来なくて悲しい。

ＬＩＺＡＲＤ Ⅳ

トカゲシリーズも最後になりました。　
再び、カメレオンが登場。　パンサーというマダガスカル・モーリシャス・レユニオン島に生息する、体長５２ｃｍくらいの種です。　カメレオンは体色を変化させますが、これはことさら激しく変わる体質を持つらしい。　
今回、図鑑やムックを見て、その種類の多さにびっくりしたのがカメレオンでした。　小さいのはキリギリスくらいから、大きいのは７０ｃｍ近くあるものまで、いろいろです。　慣れるとかわいいんだろうなぁ・・・。

この絵では、当事者のみしか解らないコミュニケーションをとっているようです。　何か約束でもしているのでしょうか。　メルヘンの世界なら、婚約とかね・・って、あれはカエルか。

ＬＩＺＡＲＤ Ⅲ

久しぶりの祝日。　天気もおだやかで、整理整頓日和でしたが、今ひとつ気力に乏しいので、一日ぶらぶら。　そしてＷＢＣの日本優勝を見て、うるうる。　チャンスの神様にありがとうです。

トカゲシリーズ第３弾は、ガラパゴスオカイグアナ。　恐ろしげな外見ですが草食で、サボテンの花などを食べるそうです。
サボテンについても検索しましたが、マニアックな愛好者のいる世界らしい。　美しい花も色々あるのですが、何か痛そうで描けない・・、別に花に棘があるわけではないのだが。

ＬＩＺＡＲＤ Ⅱ

トカゲ類と一緒に、ＳＥＥＤキャラを描いています。　
今回はカメレオン。　ケニア・タンザニアに生息するフィッシャーという種で、全長３５ｃｍくらい。　緑系のぼこぼこしたヤツです。

カメレオンは、あの３６０度回転する目が不気味ですが、以前、動物専門チャンネルで、ＢＢＣ製作のペット病院の番組を見たら、とてもキレイなエメラルド色のカメレオンが出てきたのです。　（今回描いたものとは違う、多分、ハラオビという種だと思われる。）　たくさん生まれた子供も一緒だったのですが、これがバッタみたいにちっちゃくてカワイイ！　一目で、メロメロになりました。

カメレオンをペットとして愛好している方々も多く、さまざまな種類を何匹も飼育しながら、写真や動画（餌取りの様子など）を展示しているサイトがありました。　
ＴＶ番組でも言ってましたが、病気の専門医は少ないので、いざと言うときの為に、対応できる知識を学んでおくのが大変そう。　そして、餌は活餌ですから、常に生きた昆虫を用意していて当たり前・・、興味本位で飼えるものではありませんね。

ＬＩＺＡＲＤ

世間は卒業シーズン真っ盛りですが、それとはまったく関係なく、版権モノお絵描きを続けます。

前々から爬虫類を描いてみたくて、専門サイトに出かけて、資料になりそうなものを物色していたのですが、日頃身近な生物とは言いがたいので、ちょっとやそっと見ても解らず、結局、図鑑（小学生向け）を購入に至りました。
○研か○学館か最後まで悩んだりして・・・、意外と種類が出ていたのにはびっくり。　大人のマニア向けカラーグラビアのムックは異常に高いので手が出ませんでしたが、子供向けのは内容の割にお手ごろ価格です。

コモドオオトカゲ（通称コモド・ドラゴン）は、トカゲの中でも最大級で、全長２～３ｍ。　恐竜を連想させるその大きさが、魅力なのでしょうか。　熱心なマニアさんが、はるばる直に会いに、インドネシアの保護区に個人旅行したのを紹介したサイトが、いくつかありました。

生きているのを見てみたいけど、道端を歩いていて、突然出会ったら嫌だな。

春の花冠

天気が安定しませんね。　週の初めも寒さが戻っちゃったし、風吹くと強烈だし、春の嵐は迷惑だ。　表に長く居たくないけど、それじゃあ、用が足せないから困ります。

「今日からマ王！」で、もう一枚。
マ王！のキャラ絵は、昨年の８月に集中して描いたら、それで燃え尽きてしまったみたいで、新しく描き起こす気になれずにいましたが、先日、一樹さんちのＰ－ＢＢＳ用に描いたら、なんだか楽しかった！
美形キャラが多いマ王！ですが、外見だけではなく、独特の個性（どちらかと言うと変なところ）が、好感度に繋がるのかもしれません。

キャッチボールは二人で

今週もまた、版権モノをとり上げていきます。
先日、シリーズが完結した「今日からマ王！」。　まさか２年も続くとは、始まった当初は思いませんでした。
ここまで人気が出たのは、多才で華やかなキャラクターの魅力のせいでしょう。　主人公・有利のクサイほど時代遅れな正義感も、物語の中では、大きな癒しの力を発揮していたように思います。

今日の絵は、一年前、グリカのしぃペインターで描いたのを、さらに上描きして貼りました。　
有利の顔を似せるのがむずかしくて・・・。　そしてコンラッド、相変わらず大好きです。　これを描いた頃の話の中では行方不明だったので、とても心配でした。