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ガチャコのお絵かきブログ

私、ガチャコがアニメ・コミック・ドラマ・映画・音楽その他について、イラスト付きで語ります。

幸せな食卓

2006年07月14日 | 映画・ドラマ

殺人的な暑さの前では、予定も何もガタガタ。 せっかく連休がやってくるのに、もうどうしてくれよう・・・。

もう一度みたいあの映画その3は、「バベットの晩餐会」。
ユトランド(デンマーク)の片田舎で、敬虔なルター派牧師を父に持つフィリパとマルティネ姉妹は、信心深く善行を積みながら、独身のまま二人で歳をとってきたが、同様に年をへてきた村の信者達は、昔よりも信仰心が薄れてきたように見えるのだった。
あの頃のように、皆の心を一つにまとめたいと願う姉妹は、亡き父の生誕100年祭に、信者達を集めようと計画を立てる。
フランスより亡命してきたものの、この国では他に頼る身寄りの無いバベットは、姉妹のもとで家政婦をしていたが、宝くじで大金を手にし、日頃の感謝のしるしに、100年祭の晩餐を自分に用立てさせて欲しいと申し出る。
当日、彼女が腕を振るう想像を超えた料理が次々と登場し、晩餐に望んだ人々を驚かせ、そして・・・。

公開当時は、バベットのメニューがグルメ的話題になった映画。
飽食とは縁の無い、田舎のおじいちゃんおばあちゃんが、バベットが仕入れてきた食材に仰天し、何を食べさせられるか判らないから、料理についてはシカトしようと口裏を合わせていたにもかかわらず、あまりの美味しさに自然とニコニコ顔になっていくのが可愛らしくて、ほのぼのさせられました。
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人生の選択

2006年07月12日 | 映画・ドラマ

今年の夏は、湿度にやられています。 除湿機購入を検討中。

もう一度みたいあの映画その2は、ゴールズワージー作「林檎の樹」の映像化「サマー・ストーリー」。
イギリスの田舎を旅行していた弁護士のフランクは、民宿で働く天涯孤独な少女モーガンと知り合い、恋に落ちる。
駆け落ちの約束をしたものの、階級の違う女性との結婚を危ぶみ、落ち合う先にモーガンを一人取り残し、何も言わず去ってしまうフランク。
友人の妹と結婚し、平穏に歳を重ねてきたフランクは、夫婦で旅行中に偶然モーガンと出逢った村に立ち寄り、あの別離の後、モーガンが父なし子を産んで死んでしまったことを知る。 
今さらに後悔するものの、そうまでして手に入れた彼の結婚生活は、かならずしも幸せなものではなく、ただ苦い思いを噛み締めるだけだった。

見た人のたいがいは泣ける恋の物語ですが、己の選択で成り立つ自分の人生、どんな結果に終わろうとも後悔はないと言い切れるモーガンの潔さに、いろいろ考えさせられました。
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センチメンタルをもう一度

2006年07月10日 | 映画・ドラマ

不調が続いていて、さっぱり士気が上がりません。 やはり夏はダメ。
お友達の一樹さんから、進化バトン(ジャンル別に好きなものを上げる何問かの内、答えたくないもの3つを削除して、新たに3つの質問を加える)はどうかと来ましたが、余裕がないので、スル~。
その代わり、一つだけ思いついた質問が、「もう一度みたいあの映画」です。

その1「リユニオン 再会」
ガンダムSEED(最初のシリーズ)を見ていて、「有り得ない友情」を扱っている映画はないかと思い出したのがこれ。
第二次大戦前のドイツ。 学校で、のけ者扱いされていたユダヤ少年ハンスと貴族出身の転校生コンラディアンの間で芽生えた友情は、ヒトラーの台頭と同時に失われてしまう。 
ハンスをアメリカの叔父のもとへ送り出した後、彼の両親は自殺。 アメリカで成長したハンスは、墓参で久しぶりに故郷を訪れるが、そこでコンラディアンの消息を聞き、衝撃を受けるのだった。
冒頭のショッキングな映像から、まったく余韻を持たせないラストまで、ドキュメンタリーのようにシンプルな造りながら、痛ましくもせつない感動が押し寄せてくる作品です。

今回のイラストは、映画の資料が掘り出せなかったので、直接関係はありません。
長くなるので、その2、その3はまた今度。
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夏の陽射しにできる影

2006年06月30日 | 映画・ドラマ

本格的に暑くなってきて、お絵描きも減速しつつあります。
平日は、真夜中過ぎに投稿しているのですが、都合により夜中手前にしようかと・・。 曜日が移動する場合は、改めて告知します。

金子修介監督作品で思い出したのは、大島弓子原作の「毎日が夏休み」。
イジメで不登校になった女子中学生スギナ(佐伯日菜子・これがデビュー作)は、勤め先と折り合いが悪く、退社していた義父・母親の再婚相手(佐野史郎)と偶然出くわし、お互いの立場を偽装していたことが発覚。
二人は新しい人生を始めようと、自宅で「なんでも屋」を開業する。 が、これまでの生活に甘んじていた母(風吹ジュン)は、怒ったあげくに高給ホステスになって家から逃げ、家族はチグハグな関係に・・。

原作は、とても清清しい気分で、読み終えることができる名作ですが、映画版も娯楽的に仕上がっていて、仕事職人だがちょっと外れているキャラクターの佐野史郎さんが、見ていて楽しかったです。
風吹ジュンさんも、見え張りの意地っ張りなお母さんが、かわいらしくもあり、よくハマっていました。

「夏の陽射しに出来る影は濃くて深いけれど、人生にそんな影があっても、その裏には輝くまぶしい光が、絶対あるんだよ!」のスギナのセリフが心に眩しい作品です。
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不条理の行方

2006年06月28日 | 映画・ドラマ

映画化にはまったく興味が沸かなかったにもかかわらず、公開直前になって、金子修介(平成版ガメラの)監督と知り、それじゃあ行かねばならんでしょう!と「デス・ノート 前編」を見に行って来ました。

あの漫画のようなメディア以外では、観客を説得しにくい仰天設定がうまく運ばれているのはさすが。 原作を読んだ時、字があまりにも多いのにゲンナリしたものですが、切るところはバッサリ切り捨てて、解りやすく見れました。

主役・月の藤原君は相変わらず藤原君でしたが、原作の怜悧さとは異なった、より非情な雰囲気を出しているのが面白い。
そして、今回一番の拾い物だったのが、Lの松山ケンイチさんの存在感! こちらは原作に近いイメージを作っていて、漫画でも実写ででも、どう見ても変な感じがするのがイイ。

少年漫画初出とはいえ、歳の若いキャラが展開するピカレスク作品はめずらしいので、是非この調子で、後編へ突っ走ってもらいたいです。
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プリン・ア・ラ・モード

2006年06月14日 | 映画・ドラマ

宮藤官九郎脚本の昼ドラ「我輩は主婦である」を、週5日チェックしています。 30分とはいえ、毎日見るのは結構大変。 

見れば見るほど横幅が広くなった斉藤由貴ちゃんが、家計のやりくりに苦労するあまり、旧千円札の夏目漱石に乗り移られてしまう主婦というのが突飛で面白く、漱石になった前と後で、ちゃんと演じ分けが出来ているのも素晴らしい。 また、達者な共演者との掛け合いも楽しく、漱石の由貴ちゃんが、理不尽な事に対して、ズバッと啖呵を切るのが小気味いいです。
ダンナ(及川ミッチー)が突然、会社をやめてしまい、経済状態が悪くなったのが元々の発端なんだけど、ダンナの実家の古本屋に一家で居候するのがうらやましいね~。 私も住んでみたいな古本屋さん。

斉藤由貴ちゃんといえば、弟がミスマガジンの頃よりのファンで、当時CMに出ていたAXIAのテレカ(・・・)プレゼントに応募する為に、カセット・テープ(・・・・)のセット買いに協力させられた時期がありました。
結局、1種類だけ当たりましたが、わりかし地味なデザインだったような・・。
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散る花 咲く花

2006年06月10日 | 映画・ドラマ

久々に、強烈な腰痛に襲われていて、立っても歩いても屈んでも鈍痛がツライ。 肉体的に散々なので、精神的にストレスだったことも、ある程度はどうでもよくなりつつあるような無いような。

今を逃すと暫く、丸一日の休みは取れない時期なので、平日に「花よりもなほ」を見に行ってきました。
ここまでボロいのは見たことが無いってくらいの貧乏長屋が舞台で、それぞれ今日を生きるだけで精一杯な住人しかいませんが、だからといって先を悲観するわけでもなく、あっけらカーンなところがイイ。

主人公格の宗左衛門は、親の敵持ちなのに剣の腕はからっきし。 おまけに敵の目星は付いているにもかかわらず、相手の男が子連れの女と所帯を持って、日雇いをしながらつつましく暮らすのを見て、いつまでも手が出せないまま3年の歳月が。 彼が「敵討ち」という世間体をどうやり過ごすのか、そして本当の敵と相対し、どんな態度で臨むのかが見物ですが、その他に流れていく人間模様にも、面白おかしいだけではなく、時にはしみじみさせられました。

全体的に山本周五郎の小説のような雰囲気の作品で、完成度も高し。 続編の話も出ているそうなのですが、せっかくの粒揃いの子役を再び使えるのかどうか・・。 子供はすぐ大きくなっちゃうしな~。
「桜の花が潔く散ってしまうのは、来年も必ず咲くのがわかっているからなんだ。」というセリフが心地よかったです。
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小悪魔のような

2006年05月20日 | 映画・ドラマ

天気予報とは裏腹に、ものすごい上天気。 そして、湿度を伴った高気温。 夏が来た~~~!

過去にヨロめいた(?)美形の俳優さんを並べています。 最後は、80年代の青春モノに出ていた人を描く予定でしたが、資料を引っ張り出す気力が無いので、手近な本を参考に描いたのは、英国美少年マーク・レスター。
「小さな恋のメロディ」と同時期に撮影された「ナイト・チャイルド」では、父親の再婚相手を籠絡するのかと思いきや、実は殺意を抱いていたという小悪魔を演じています。

天使の様な外見とは裏腹に、ゾッとする悪事を成すキャラは、マコーレー・カルキンの「危険な遊び」(共演イライジャ・ウッド)にも有りましたが、それとは異なり、あくまでも普通の少年が、与えられた学校の宿題をこなすように、殺人を執り行おうとするあたりが、今思えば現実的でしたね。
結局この少年は、追い詰められ錯乱した再婚相手に、車でひき殺されてしまうというオチなのですが、実の母親も手にかけていたらしいので、まぁ、仕方ないかとしか言いようがない話です。
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悪魔のような

2006年05月19日 | 映画・ドラマ

お気に入りの美形俳優さんを描き並べておりますが、今回は、いにしえの耽美作家ルキノ・ビスコンティの「家族の肖像」出演のヘルムート・ベルガーを取り上げました。

由緒ある豪邸に住む老教授の静かな生活は、「この家が気に入ったから、間借りさせてもらうわよ。」と突如現れた男女4人(右翼の大物実業家夫人とその愛人、夫人の娘とその婚約者)にブチ壊される。
愛人をやっている美貌の青年コンラッドは、実は左翼系の活動家で、敵対セクトから謀殺されそうになり、教授にさらに厄介をかける始末。

このコンラッド、自分の愛人の娘&婚約者とマリファナ乱交パーティーを開いたりする、とんでもない奴なのですが、意外と教養深いところもあり、老教授はメロメロになってしまいます。
底知れず邪悪で勝手気ままなのに、次の瞬間、己の弱みをさらけ出して、助けを請う様が、まるで悪魔の誘惑そのもの。 端から見ている分には、なんて美味しいキャラクター、・・・最高です。 
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INCREDIBLE

2006年05月17日 | 映画・ドラマ

健康診断があり、視力が劇的に低下しているのが判明。 これだけ絵ばっかり描いているのだから、当然と言えば当然ですが、なぜか左目ばかりが極端に悪くなってしまった。 近視度よりも乱視がひどく、検眼のマークは見えてもブレるので、隙間がどっちなんだか解らない。 以前から持っている3Dの視力矯正本を、毎日眺めなければダメか・・・。

お気に入りの俳優さんですが、今回は、映画版も製作された、人気TVシリーズ「Xファイル」のモルダー捜査官ことデビッド・ドゥカブニー。 歌手のリック・アストリーと同様に、この手の顔に弱い私です。
現実に付き合うには問題大いに有りな、かなり極端なオタクですが、カッコイイことこの上無しのFBI捜査官。 近くで見たい、触りたい。

「Xファイル」の話の中では、カーニバルで見世物になる全身刺青男が変死した事件が、ブラッドベリ作品を連想させて、印象に残っています。 (地上波では、問題があったのか放送されず。)
飛行機事故でただ一人生還した男が、周りの運を吸い取るかのように強運に恵まれる話も、どんでん返しが面白かった。 珍しくハッピー・エンドだったし。
エピソードのあれもこれも、一度引っ張り出すと簡単に語り終われないのが、このシリーズのスゴイところです。
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