殺人的な暑さの前では、予定も何もガタガタ。 せっかく連休がやってくるのに、もうどうしてくれよう・・・。
もう一度みたいあの映画その3は、「バベットの晩餐会」。
ユトランド(デンマーク)の片田舎で、敬虔なルター派牧師を父に持つフィリパとマルティネ姉妹は、信心深く善行を積みながら、独身のまま二人で歳をとってきたが、同様に年をへてきた村の信者達は、昔よりも信仰心が薄れてきたように見えるのだった。
あの頃のように、皆の心を一つにまとめたいと願う姉妹は、亡き父の生誕100年祭に、信者達を集めようと計画を立てる。
フランスより亡命してきたものの、この国では他に頼る身寄りの無いバベットは、姉妹のもとで家政婦をしていたが、宝くじで大金を手にし、日頃の感謝のしるしに、100年祭の晩餐を自分に用立てさせて欲しいと申し出る。
当日、彼女が腕を振るう想像を超えた料理が次々と登場し、晩餐に望んだ人々を驚かせ、そして・・・。
公開当時は、バベットのメニューがグルメ的話題になった映画。
飽食とは縁の無い、田舎のおじいちゃんおばあちゃんが、バベットが仕入れてきた食材に仰天し、何を食べさせられるか判らないから、料理についてはシカトしようと口裏を合わせていたにもかかわらず、あまりの美味しさに自然とニコニコ顔になっていくのが可愛らしくて、ほのぼのさせられました。