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ガチャコのお絵かきブログ

私、ガチャコがアニメ・コミック・ドラマ・映画・音楽その他について、イラスト付きで語ります。

夜の王子

2006年05月15日 | 映画・ドラマ

お気に入りの映画スターを取り上げていますが、2人目はキアヌ・リーブス。
西洋白人種がほとんどの米映画界の中で、ミックスされた独特の個性を放つことから、早くに注目していましたが、彼の美しさが存分に生かされたのが「マイ・プライベート・アイダホ」。

上流家庭に生まれながら、親に反発し家出したあげくに、男娼にまで身を落としつつも飄々と世間を泳いでゆく、自由気ままなスコットを演じるのがキアヌ。
男娼仲間で暗い過去を背負うマイク(リヴァー・フェニックス=主人公)に、真剣に想われるにもかかわらず、マイクと二人旅の途中で知り合った女と恋仲になり、そのまま社会復帰してしまう非情さが、スコットという人間を良く表しています。 

ロマンチックな純愛ものやヘンな奴にマッチョなヒーローまで、意外と幅広く活躍するキアヌですが、作家性の強いヨーロッパ映画、もしくはより非道な悪漢や屈折しまくった役の方が彼の本質に合っているのでは? ビスコンティのような、男性の美貌を外見だけでなく、内面より引き出し輝かせる監督が今は見当たらないし・・。 はぁ~、せっかくの逸材がもったいない。

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眼差しの先に

2006年05月13日 | 映画・ドラマ

以前、ホストについて書いた時、一緒に溺れたいタイプについて考えてみたのですが、この頃はとんとトキメキが少なくて、まるで思いつかなかった・・。 ので、昔好きだった映画スターでもと、引っ張り出したのが、リヴァー・フェニックス。 彼が亡くなって、もう10年以上経ってしまいましたが、鮮やかな光と影を併せ持つ美少年ぶりが、印象に残っています。

「モスキート・コースト」は、アメリカ社会に適応出来ない理想主義者の父親が、自分の王国を作る為に、中米のジャングルに家族(妻と子供4人)と移住し、一時は思い通りの集落を作り上げるものの、自らの傲慢が災いして崩壊する物語。
父親(ハリソン・フォード)を尊敬するものの、しだいに横暴さに着いてゆけなくなり、他の家族を守る為に必死になる長男を演じているのがリヴァー。 そのいたいけな姿に心打たれます。

この作品のように、避けられない非情な状況にひるむことなく、淡々と立ち向かい成長を遂げるキャラクターが、彼の良さを一番引き出していると思われるのですが、本人には、そればっかりでは不満だったらしく、大人になってからはエキセントリックな感じの役にも手を広げていました。
結局、決定打となる作品に出会う前に、突然、彼の人生に幕が引かれたのは残念でなりませんが、今となっては、それがもともとの命数だったのかもと・・・。
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ネオン瞬く天国で

2006年03月25日 | 映画・ドラマ

TVドラマは、一部の外国(アメリカ)のシリーズもの以外、ほとんど見ない私ですが、今シーズン楽しみにしていたのが、「夜王」。
このブログでも、前に少し取り上げたお題、ホストの世界を描いているのに、興味をそそられたわけですが、単純明快で面白かった!

キレイなだけでなく、どこかクセの強いホスト達の競演がまた良かった。 なんといっても、北村さんの聖也! 派手な美貌に高いプライドが、ライオンのような猛獣を連想させます。 私が客だったら、遼介より聖也を指名だね。(って、何言ってんだか・・。)

最終回は予定調和な展開だったので、こんなもん?って思いましたが、久しぶりに歌舞伎町ホスト界の四天王が登場してきたので、ワクワク。 原作の劇画にも興味が沸きましたが、いいかげん置く所がないので、即買いが出来なくて悲しい。

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分岐点

2006年03月13日 | 映画・ドラマ

風邪も随分良くなり、お天気もいいので、「ブロークバック・マウンテン」を見に行ってきました!

羊の放牧の仕事で知り合ったジャックとイニスは、人里離れた二人っきりの環境の中、衝動的に関係を持つが、それはひと夏のことでは終わらず、それぞれが家庭を持った後も、年に僅かな日数しか逢えないにもかかわらず、長い年月を通した付き合いになる。
どうしても一緒になりたいジャックに口説かれても、子供の頃に見た衝撃がトラウマになっているイニスは同意出来ない。 だが、突然の出来事によって、この恋愛に終止符を打たれる日がやってくる・・・。

予想通り、淡々とした流れで進んで行き、どこがそれほどのインパクトになるのだろうと思っていたら、来ました最後が・・・。 ハッキリ言って、号泣に近いものがありました。 (それほどまでにせつない。) 化粧室が混むので、エンドタイトルはほとんど見ない私ですが、さすがに立てず。

同じ同姓同士の恋愛でも、相手が彼でなかったら、ここまで執着したりされたりはしなかった。 出会わなければ家庭も壊れず、相手が違えばもっと軽い関係でいられたかもしれないと思うと、縁=宿命(出会い=分岐点)というものを考えさせられます。
残されたイニスは、気の毒は気の毒なのですが、これでジャックを誰にも奪われることは無いといった安堵が生まれていたのに救われました。 

アン・リーさんも、アカデミー監督賞受賞で、本当に良かった。

泣ける映画は、今までもいろいろ見てきましたが、これほど思い出し泣きする作品も珍しい。 「マイ・フレンド・フォーエバー」以来か。

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非情な恋 無償の愛

2006年02月27日 | 映画・ドラマ

噂の色男チャン・ドンゴンを見に、「THE PROMISE 無極」に行って来ました。 運命の約束に踊らされる美女と3人の男の物語。 

ファンタジーにはお約束のVFXが、これでもかとちりばめられていますが、戦闘シーンが○ーエーのゲームソフトみたいに見えるのはどうでしょう。 華兜の将軍、真田さんも頑張っていましたが・・。
超人的肉体を持つ奴隷ドンゴンは、ドレッド・ヘアがちょっとウ~ン。 直毛サラサラの方が、5割増ハンサムに見えるのに、もったいない。 その代わりと言っては何だが、北侯爵ニコラス・ツェー(冷酷な策略家にして武芸の達人)の美形っぷりにホレボレ~。

しかし、生きるだけで精一杯のお腹をすかせた子供に、真の愛情を得ることと、飢えずに暮らせる人生を秤に掛けさせるのは無理がある。 誰でも同じ選択をするのでは?

この手の中華な超大作を見ると、いつも「HERO」と比べてしまうのですが、やはり、あの作品を凌駕するものは未だに出ませんね。
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バイラオール 炎が踊る如く

2006年02月17日 | 映画・ドラマ

「イベリア」を取り上げたなら、やはり「カルメン」(83年製作)についても書かなくては。 カルロス・サウラのフラメンコ三部作の中で、もっとも知られている作品で、サウラと共同脚本で主演、振付をした不世出のバイラオール(フラメンコ・ダンサー)、アントニオ・ガデスの圧倒的な存在感が隅々にまで感じられます。

舞台でカルメンを演じることになった男女ふたりのダンサーが、現実にも恋仲になるものの、演目と同じように破滅していく様を描いた内容で、とにかく、フラメンコの場面が練習場、舞台の上とすべてが素晴らしく、初めて見た時から魅了されてしまいました。

イベリアに出演のダンサー、サラ・バラスが子供の頃に見て、自分もあのように踊りたくなった映画だとインタヴューにあり、とっても隔世の感がありますが、本当にいいものは、いつまでも色褪せません。

ガデスは一度現役を引退した後で、自分の舞踊団を創設して復帰し、日本にも何度か公演で来日していたので、無理してでも見ておけば良かったなと、今さらながら思います。 行き着けのお寿司屋さんなどもあったらしい。 もっと長生きして貰いたかった。 (04年没。享年67歳)

いまさらですが、音楽や舞踊などのどこが良いのかを、的確に文章で表現するのは、至難の業です。 しかし、感動は人間だけが持つ特権で、それこそが生きる喜びなのですから、忘れないように少しでも書き留めておきたい・・。
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光と影のパッション

2006年02月15日 | 映画・ドラマ

先週の有休日に、公開されたばかりの「イベリア 炎のフラメンコ」を観てきました。
カルロス・サウラは、これまでにも舞踊、特にフラメンコを題材に何本もの映画を撮ってきた監督さんですが、今回は作曲家イサーク・アルベニスのピアノ組曲「イベリア」、「スペイン組曲」などの作品をフラメンコ、バレエ、現代舞踏で綴る舞台映像に仕上げています。

「アラゴン」に登場するミゲル・アンヘル・ベルナから、もう骨抜き状態になってしまうフラメンコ舞踏の美しさ。 独特の間合いとタップやカスタネットのリズム、そして歌舞伎の見得にも通ずる決めのポーズにしびれます。
若手のダンサー中心の「アルメリア」のように、ストリート・ファッションでフラメンコというのが、また何ともカッコイイ。

あくまでも舞踏という芸術を鑑賞する作品ですので、踊りに興味なければ退屈かもしれませんが、数多くの舞踏の中でも異彩を放つ現代フラメンコを体験したいなら是非に!です。
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BEAUTIFUL

2006年02月06日 | 映画・ドラマ

上映期間も最後の週になって、やっと「キングコング」を見に行ってきました。 日本でもアメリカでも、思ったよりは当たらなかったそうですが、時間が長いのがネックだったのかな。

お目当ての恐竜さんシーンは、ブロントサウルスの雪崩落ちや、コングとティラノ2匹の死闘など盛りだくさんで堪能。
映画の撮影で島にやって来た女優のアンと出会い、他の誰かとコミュニケーションをとる事を知り、なまじっか知能が高い故に、己の孤独を悟るコングの哀れさに泣けました。
髑髏島の高台で眺める夕焼けと、NYのエンパイア・ステートビルのてっぺんで見る朝焼けを「これが美しいってことなのよ。」と語るアンとそれを理解するコングの姿にもまた涙。

コングやその他の登場人物に限らず、人生にはあまりにも、うまく行かないことが多すぎる。
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LOVE AND BULLET

2005年12月17日 | 映画・ドラマ

映画バトンによるセレクション最後は、「レオン」(完全版)。
内容の展開が、多少ぬるいところもありますが、殺し屋と美少女・孤独な2人の逃避行と復讐という設定が萌え。 それに尽きます。

そしてまた、このキャラクターの為に存在するかのような俳優さん達。 初めから俳優あっての設定なのかもしれませんが、ナタリー・ポートマンの起用が、この作品の純粋性を高めたのではないでしょうか。

脇の配役では、レオンに仕事を仲介するダニー・アイエロさんが、いい人そうで好き。 主役も悪役も、わりと皆んな気に入ってる私の定番映画というところです。

映画について取り上げるには、資料をまず探し出さなくてならない為、今まで及び腰だったのですが、今回、過去に見た作品をセレクトしていたら、フランス映画があれこれ出てきて、意外だった発見があり、思っていたより楽しく描くことが出来ました。
次には、私のお薦めフランスもの、この監督ではこの作品、泣ける映画、体質に合わなくて死んだ映画等々、やってみたいです。 (1~2月は予定を入れてしまったので3月以降になりそう。 あっ、花粉症の季節だ・・。)
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BIGGER THAN LIFE

2005年12月16日 | 映画・ドラマ

この寒さは何なんでしょうか。 家の中も外も極寒で、何も出来ないし、やる気が起こらない。 かつてない、お絵描き意欲への大障害がここに・・。

映画バトン7本目は、黄金時代のハリウッド・ミュージカルを紹介する「ザッツ・エンターティメント」(Part1~3)。 古きよき作品の見せ場が一気に見れて、数多くの才能を目の当たりにすることが出来ます。
特に、フレッド・アステア先生の優雅なダンスと切れのいいタップの素晴らしいこと!

主演の俳優さんも今とは違い、ハリウッドのスターシステムで育てられた人たちばかりのせいか、演技にわざとらしさを感じるのですが、かえって現実離れしていたほうが、観客も映画の世界に逃避できたのでしょう。
(タイトルのBigger than Lifeとは、銀幕スターにのめり込む様を例えたものです。)

水着の女王エスター・ウィリアムズの水上レヴューなど、豪華なセットの上に人海につぐ人海の投入・・・、すごすぎる。
とにもかくにも、今では再現不可能な舞台に唖然とするばかり。

この作品がきっかけで、いくつか本編のミュージカルも見ました。 その中で特に良かったのは、「イースター・パレード」「バンド・ワゴン」「ショウ・ボート」の3本。 それぞれ改めて、取り上げてみたいです。
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