きまぐれストロール

植物、風景などを主として

吉田宿~二川宿

2011年12月22日 08時25分00秒 | Weblog

12月17日晴天、「歴史街道を歩く会」の例会で東海道・「吉田宿から二川宿」まで歩いてきました。

「吉田宿と二川宿」2駅の宿場間は、時間的制約から、とくに何もないと思われたことから省略し、貸切バス

を利用し通過しました。

どの宿場も見所が多くありました。 それらをじっくりと時間をかけて見物したいと常に想っていました。

復路についても、R1の車窓からながめる吉田城の隅櫓や山上の聖観音立像を遠望しながらの帰路となりました。

 

                                                      吉田宿案内図

 

湊神明社:伊勢神宮とのかかわりが深く天照皇太神  湊築島弁天社

を祀る。境内の池には弁天社が建つ。

  

旅寝塚句碑:「寒けれど 二人旅寝ぞ  たのもしき」     豊橋空襲犠牲者追悼の碑(弁天社境内) 

 (芭蕉句碑)

  

豊川(旧吉田川)                         吉田宿西総門跡

 

吉田宿本陣跡:吉田宿には本陣は二軒あった。     市電:ゆっくり走っている路面電車がなんとなくスマート

その一つである。                        に感じられました。

 

 

吉田宿問屋場跡                         豊橋市公会堂:昭和6年建立。鉄筋コンクリート造り

                                    3階建て。

 

豊橋市公会堂内に建てられている豊橋市のシンボル   吉田城三の丸口門跡

 

豊橋ハリストス正教会:大正2年に建てられたロシア   安久美神戸神明社:二月10日・11日に行われる

正教の教会。ビザンチン様式の白亜の聖堂は、非常   鬼祭りは、国の重要無形文化財に指定されている

に美しい。(国の重要文化財)                  天下の奇祭。暴ぶる神(赤鬼)と武神(天狗)が戦

                                     暴ぶる神の退散を喜んで舞う神楽は有名。 

                                                                                                            

安久美神戸神明社内の鬼                   史跡曲尺手門址:城内に入る入口として関屋口・外

                                    天王口・本町口・大手門などの門があった。

                                    そのうちのひとつ曲尺手町口のあった場所に石碑が

                                    建てられた。

 

東総門跡                              秋葉山常夜燈:文化2年(1805)、東海道と本坂通

                                     りの分岐点に建立されました。戦後豊橋公園内に

                                     移築されていましたが、平成13年、現在地に移築。                                  

 

總本地不動院の山門                      寿泉禅寺

 

寿泉禅寺の「三重ノ塔」:説明板に薬師瑠璃光如来と  向山の大池 :吉田藩は新田開発とともに多くの農業

あった。                               用ため池を築造。向山の大池もその1つだが、現在

                                    は緑地公園の中にあり、多くの市民の憩いの場とな

                                    っている。

                   

                               二川宿案内図

岩屋江道標:三河国三十三霊場の二番札所岩屋観音への

道標として、弘化4年(1847)にたてられたものです。

 

大岩神明社 :文武天皇二年に岩屋山の南に建てら   西問屋跡:二川宿では二川と大岩の2ヶ所の問屋場

れたのが最初と伝えられる。 大岩村の氏神。       で交代で勤めていた。

 

高札場跡                              二川宿本陣資料館&旅籠屋(清明屋):昭和63年

                                    より改修工事を行い江戸時代末期の姿を再現した。

 

本陣入口                              本陣上段の間

  

本陣・内部の展示品                      旅籠屋(清明屋):本陣東に隣接する清明屋は平成14

                                   より改修復元工事を行い江戸時代末期の姿に復元しま

                                   した。

  

資料館                                脇本陣 

 

まちなか公園:旧宿場の中心にある憩いの場です。   商家「駒屋」:江戸時代後期の建物、往時の商家の形

                                    式をよく残している。  文化11年(1814)に建立。

  

 路地裏の風景(枡形)                                二川宿のシンボル・タワー

  

 妙泉寺:寛政10年(1798)に建立され、明治12年  あじさい花塚{妙泉寺境内):芭蕉の句碑があり

に隣の十王院から移築された。                「阿ちさゐや藪を小庭の別座敷」という句と、世話人

                                    である二川宿の俳人9人の名が刻まれている。

                             

 二川1里塚・観光案内所:江戸日本橋より数えて    高札場:二川宿では二川・大岩境の枡形南側に東向

 72番目の1里塚。{手前の道標)及び二川宿観光   きに建てられていた。             

  案内所。 

                             

 

                               

 

 

 

 

 


采女~四日市宿~朝日

2011年12月08日 07時15分05秒 | Weblog

11月26日快晴、11月の例会で貸切バスを利用して、『采女~四日市宿~朝日』の宿を散策してきました。

往路、高速道路で事故の為、運悪く2時間ほどの渋滞に巻き込まれ、時間をロスしてしまいました。その影響

もあって、行程の一部はバスを利用し、はしょったところはありましたが、歩いた順に従ってUPさせて戴き

ました。

 

采女一里塚跡                           四日市方面・遠望

 

采女村町並み                           血塚社:杖衝坂を登りきったところ。鳥居の奥にある

                                    血塚の祠は、日本武尊の血に染まった石を集めて葬

                                    ったと伝えられている。

 

杖衝坂:東海道では、箱根、鈴鹿峠に次ぐ難所の1つ。  金刀比羅宮

また、中央部にある『芭蕉の句碑』には「笈の小文」の

旅で芭蕉が残した「歩行(かち)ならば杖つき坂を落馬

かな」の句が刻まれている。これは馬で登ろうとしたが

坂が急なため馬の鞍とも落馬したことを詠んでいると

いわれている。

 

 

米田山成満寺:真宗高田派、本尊は大日如来。      日永の追分:東海道と伊勢街道の分岐点。茶屋や旅

度重なる火災により、本尊も焼失。               籠が並び、間の宿として栄えた界隈。京都へ往来する

昭和57年に再建、現在に至る。                             人はここで伊勢神宮を遥拝した。

                                     

                     

名残松:昔は300本余りも続く松並木だったと言われ   日永一里塚跡:江戸からちょうど百里に当たる1里塚

ているが、現在は1本のみ。                  跡石標。                                

 

雲祥山西唱寺:浄土真宗高田派の寺院。         稲垣末吉翁頌徳碑:明治時代、東京で鉄鋼業を営み

                                    財をなし、地元に戻り地域社会のために貢献された。

                                    また、現在、日永の追分で湧き出る水もこの方の尽力

                                    による。(四日市観光協会談)

 

長命山薬師堂                          日永神社:主祭神は天照大御神をまつる。日永神社と

                                   単称が許されたのは明治40年からである。  創建は

                                   不明である。

 

日永神社境内の道標:明暦2年(1656)の銘が入っ  林光山両聖寺;宗派は浄土宗である。

た、東海道に現存する最古の道標。

僧侶が伊勢参宮の人々のために建てたもで、もとは

日永の追分にあったようです。

           

日永山興正寺:浄土真宗高田派、創建は貞観6年(8    丹羽文雄生誕の地:作家、代表作「親鸞」「蓮如」

64)といわれる。                         昭和52年(1977)文化勲章受章。

 

四日市諏訪商店街:アーケードのある商店街ですが   諏訪商店街の中にこんなものをみかけました。

これも、れっきとした東海道とはこんな区間も珍しい。

宿場の面影こそないが、今も町の商店街として栄えて

いる。

       

諏訪神社:祭神は、建御名方神及び八重事代主命。     手差しの道標:「すぐ江戸道」「すぐ京いせ道」と

社伝では建仁2年(1202)に諏訪大社上下二社を    刻まれており、さらに丸の中に人差し指で方向を示

勧請して創建したと伝えられる。                す手が彫られているユニークな道標である。                                     

 

四日市宿陣屋跡(代官所):江戸時代享保9年(1724) 力石:お堂建設中、作業にあたった男たちが力比べ

~享和元年(1801)の大和群山藩領時代を除き天領  をしたと伝えられる石120kgもあり、肩まで持ち

であった。代官所は江戸時代を通じこの地を移動する  あげられる者はほとんどいなかったとか。

ことはなかった。

 

光明山常照寺:浄土真宗本願寺派、天文7年(1538) 薬師寺:第51代平城天皇の大同年間(806~10)

釈法導によって開山。                      の頃、このあたりで疫病が蔓延し、諸人は大変苦しん

                                    でいたのを知り、弘法大使は薬師如来を掘り、開眼し

                                    た。するとたちまち諸人の難病は平癒していった。                      

 

常夜燈                               十四川堤の桜並木:富田町を西から東に流れる堤の

                                    両岸1.2kmにわたってソメイヨシノが約800本植え

                                    られています。

 

善教寺:国指定重要文化財(S34.12)がある。     明治天皇輦石碑:維新の偉業もようやく成って、明治

阿弥陀如来立像は鎌倉中期の作で木造桧材寄木造  天皇は江戸を東京と改称された。明治元年(1868)

で像高79cm。また、胎内納入文書とともに胎内仏と  車駕にて京都を出発し東京へ向われた。その後も  

して約800体の摺仏が発見されている。          何度となく行き来され、富田茶屋町、広瀬五郎兵衛方

                                    で少憩をなされた。

 

長明寺:文治年間(1185~90)に蒔田相模守宗勝が

居城した蒔田城跡といわれ、境内は素堀りの環濠に

囲まれている。 山門は桑名城より移築、天文3年(17

38)刺違切腹の薩摩義士の墓など。

浄土真宗、本願寺派。

 

 


祖父江のイチョウ並木

2011年12月04日 07時31分40秒 | Weblog

11月30日快晴、探歩会の例会で「祖父江のイチョウ並木」周辺を一巡りしてまいりました。

この日は、稀にみる行楽日和で風もなく、少し歩くと汗ばむほどでした。

のどかな田園風景の中、周囲で眼に入ってくるのはイチョウの黄葉ばかりでした。  すでに大部分のギンナン

の収穫時期はほとんど終わっていましたが、 まだ一部の農家の方が、銀難を拾い袋積め作業をされているの

も見かけました。 また途中、立ち寄ったところでも、思わぬ立派な寺院を見かけ足を止めました。

 

名鉄山崎駅                            イチョウを背景に咲くコウテイダリヤ

 

ホウレンソウ畑の向こうに。                   青いシートには落ちたギンナンがいっぱい。

 

まだ熟したギンナンがしがみつく。              立て縞模様の柑橘類もみかけました。

 

一休み                               祖父江の町並み

 

横断歩道を渡ったところに大きな公園            公園と道路を挟んだところに「がんとぼけ」除け寺

 

刈萱堂                                善光寺・東海別院

 

善光寺の涅槃像                         本堂横からはいる「戒壇めぐり」。中ほどまでは全くの

                                    暗闇、途中からガラス質の小石が壁面にわずかに

                                    光る。

 

戒壇めぐりの中ほどすぎにある「極楽浄土」         田園風景の中、無心に歩く

 

田畑 いずれも黄葉。                       佑専寺のイチョウ

イチョウ(天然記念物)

善光寺の極楽浄土の像と絵図、極楽を現世で拝める。 (戒壇めぐりのなか、周囲は真っ暗)