漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

波乱の親睦会(8/13) 哲学小説プリーズ

2008年09月27日 21時51分24秒 | 第10話/波乱の親睦会

ヒュームさん、若い頃から哲学者か文筆家になる事を志し、
「人性論」または「人間本性論」と日本では呼ばれているタイトルの哲学書または社会科学の書を、
1739年1月~40年11月にかけて3巻の形で出版しましたが、
ギョーカイからシカトされてしまいました。

 ヒュームさん自身が死から4ヶ月前の1776年4月に書いた「わが生涯」という、
8ページほどの短い自伝の中で、「印刷機から死産した」とまで言うくらい、
「人性論」は大コケしてしまった
のでした。

 1741年に「道徳・政治論集」というエッセイの形式で書かれた本を出版し、
これは好評でした。

 1751年に「人性論」の第3巻を書き直して「道徳原理探求」というタイトルで出版、52年には「政治・経済論集」を出版します。
「政治・経済論集」は評判が高く、海外でも翻訳されて、
ヒュームさんの文筆家としての名がヨーロッパ諸国の人々にも知られるようになりました。

 1754年に「英国史」を出版し、1761年に全6巻が出揃います。
最初は不評でしたが、やがて大傑作の歴史書とされ、
ヒュームさんは世間から哲学者というよりも歴史家として高い評価を受けるようになってしまったのでした。


あるんじゃよな~。一生懸命情熱を注いだ物事に限って評価が低いという
…今を生きている人々でも、歴史上の人物でもそういった哀しい事が…。
…わしの人生でも何度そんな事があったか ― 。

 私にも何度もそんな事がありましたわ。フィレモン様。
学生時代にも、OL時代にも、結婚相手を探す時にも、子育ての時にも…それぞれ。
反対にTVを見てて、歌手がイヤイヤふて腐れてレコーディングした曲に限って
大ヒットしたりする事もある
って、「歌謡曲の名曲秘話」みたいな番組で知ったりして
…本当に人生って皮肉だわ。

デビュー時に鳴り物入りで大宣伝したアイドル候補に限って売れなかったりとかするよな。

 TVドラマも原作が人気で、出演俳優も意気込んでいるからって、
必ずしも視聴率が高くない物も出て来ているし。

最近では「ハチミツとクローバー」とか「恋空」って所?




麻生太郎新総理大臣、尊敬するのはウォルポール英国初代首相なんて
おっしゃっているようですが、大丈夫なんでしょうか?
総理の今後の働き様によっては、「名言」にも「失言」にもなる可能性があるんぢゃ…。

 明日はウォルポール初代首相の息子さんがジャン・ジャック・ルソーさんに
陰謀を企み、半年後のヒュームさんが大・大・大ピーンチ!