漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

波乱の親睦会(6/13) 高齢独身者の希望の星

2008年09月20日 19時03分15秒 | 第10話/波乱の親睦会
1714年に英国のアン女王(1665-1714)が亡くなり、
女王の曽祖父ジェームズ1世(1566-1625)の娘の子孫である、ジョージ1世(1660-1727)が新国王となりました。
王は生まれも育ちもドイツのハノーヴァーだったという【個人的理由】のために英語ができませんでした。
…というのも、使用人のグレート・ヘンデルどん(1685-1759)は英語ができて、
「ハレルヤ」「その天界の合奏を」などの英国人が作った英語の歌詞へも素晴らしい曲を付けられたのですが…。

 ドイツから連れて来た側近も宮中・議会から不評で嫌気がさし、
遂に王は1718年以降は閣議にも出席しなくなりました。
英国は流血と無血の2つの革命後、王位継承法から嫌々王座に就いた外国人国王の怠慢によって、
責任内閣制が必要に迫られた形で発達して行ったのでした。

 そのチャンスを上手く掴んで、ウォルポールさんのお父上ロバートさんは、
1721~42年までの21年間も英国の首相を勤めました。
42年の総選挙で敗退して政界を引退、伯爵の位を授かり、
四男のホレイス・ウォルポールさんは、もうジイ様になった頃に爵位を継ぐ事になるのでした。


 21年も首相なんてすごい事じゃ!
日本じゃここんとこ2年で、1年ももたなかった首相が2人もいるんだから。

作者さん…タイトルから何が言いたいのかしら?

決まってる、ワシもこんなゴスヲタオヤジみたいな生活がしてみたい。
…俺だって正直したいぜ!

ハリソンさんは…ショボい独身生活へリターンしただけって感じだから、
「独身者全ての年代の希望の星」じゃないと思う。


ウォルポールさんの生活ぶりに対して誰も何もイチャモン付けたり、
「大きなお世話」を焼こーとしたりはしなかったんでしょーか?
今日の続きは明日。