昭和22年に戦前の宮家のうち11宮家が皇籍離脱をした。
皇室財産の一部が国庫に帰属したのである。
その旧宮家の焼け跡が、わたしたちの引っ越し先になった。
つまりしばらく役所が管理していたので焼け残った一部が官舎になった時期がある。
広大な敷地であった。表門を入ると玉砂利が敷き詰められ、
表屋敷は焼けのこっていたが近づくことは禁じられていた。
別の入り口に門番の家があり、門番の家だから道路に沿った変形の間取りで、
そこに二年ほどわたしたちは住んだ。
今思えば、めったに経験することの出来ないところに住んだことになる。
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