昨日の近視の話のついでに、わたしが会社勤めをするようになったころの話にちょっと飛ぶ。
恋人というほどではないが、ようやくつきあいのはじまったばかりのボーイフレンドとドライブに行った。
広い高原のようなところで、ちょっと彼とはぐれた。
あれ、どこへ行ったかと見渡したら、木陰で向こうをむいて立っている。
ああ、いたいた、とそこまでわたしは全速力で駆けだした。
直近まで近づくと、なんと彼は立ちションをしているところだった。
近視のわたしはそこまで行ってはじめて気づき、きゃっと言った。
彼も途中でとめるわけにもいかず、ばつが悪そうにしていた。
それでというわけでもなかろうが、彼とは長くつきあうことにはならなかった。
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