風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

他人

2012-01-26 10:05:34 | 家族
     体操サークルの若い仲間が、
    風子さん、いつまでもやめずに来て下さいね、と言ってくれた。

     ありがとう、そう言ってもらって嬉しいわ。
   「風子さんが頑張ってると私たちも元気が出るのよう」

     そうねえ、でも、もう齢ですからね、いつまで来られるかしら、
     と一応謙遜する。
   「そんなこと言わずに100歳まで来てくださいよ」

      お世辞でも嬉しい。

      帰りのバスの中で考えた。
     他人だからこういう具合になる。

      夫婦だとこうはいかない。

      おい、長生きしてくれよ、と言われたとする、
     へいへい、長生きして欲しかったら、もっと大事にしておくれ、とでも答える、

      頑張っていつまでもメシを作ってくれよな、とでも言われたら、
     あたしゃ、メシ炊きばあさんじゃあないよと言う。
     口のへらない奴だなあということになる。

      夫婦だって、もとは赤の他人なのだから、
     原点に戻って、頑張ってくれよ、嬉しいわとでも言えれば、
     家内円満間違いないのだろうが、そうはいかないところが夫婦なのだ。

        ま、闘争もエネルギーのうち、
       やりあっているうちが花と考えよう。



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