風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

ホテル

2018-10-29 16:56:02 | はらから集いてソウル

 当初、弟が提案したホテルは、韓国の住宅仕様で、

オンドル床一室、ツインのベッドルーム一室で、床室に弟が、ツインに私と妹が泊まったらどうか、

というものだった。

 これならかなり格安で、弟はホテル代全額持ってくれるつもりのようだった。

妹はどっちでもいいよと言ったが、不眠症のわたしは原則独りで寝ることにこだわるので、

一室ずつにしてくれと注文をつけた。

 ホテルにシングルがなかったのだろうか、行ってみると

ツインの部屋を妹とわたし、弟とひとりずつに用意してあった。

大きなベッドが二つ並んだ部屋に入ったときは、さすがにもったいないなと思いながら、

しかし快適ではあった。

 二人一緒は、時間に余裕がない旅先で、ホテルのバスルームで、待ったり待たせたりするのは

お互いに気をつかうものである。

 まあ、ちょっと贅沢ではあったが自分の都合で風呂に入る、寝る、起きる、は気楽なことであった。