風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

首里城

2011-07-03 06:38:00 | 旅行
  首里城の城門や砦を見て、つくづく思ったのは、
 ここは琉球王国であったという当たり前のことである。

  広い海に浮かぶ、一本の細長い縄のような存在は、常に周囲に翻弄されてきた。

  日米大戦のときに日本軍の総司令部となったここ首里城は、
 この栄華な佇まいを守るための激戦ではなかった。
 いわば勝手にやってきたどうしの日米によっての犠牲となった。

  石畳は、流れる汗が目に沁みて、どこか物哀しかった。

  首里城を出て通りを渡った所の沖縄そばの店がよかった。

ここのおかみさんのとびきりの笑顔は、
 まるでこの琉球の国のあきらめと超越した優しさを具現しているのかとさえ思わせるものだった。

  ごくごく小さな店だが、板張りがぴかぴかに磨かれ、
 おかみさんの心遣いが十二分に伝わってきた。

  沖縄そばも大変美味しかった。おかみさんの心の伝わる味だった。
 これから行く人にすすめたいが、暑くて、ぼうっとなっていて、店名を忘れた。

  ノリ子さん、お店の名前、覚えてる?
 覚えてたら、教えてください。

 ノリ子さんのことは、また明日書きます。