気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

2019年大晦日の感慨

2019年12月31日 | ガールズ&パンツァー

 2019年の暦も大晦日となりました。2012年10月に「ガールズ&パンツァー」のテレビ放送を初めて観てファンになって以来、七年余りが過ぎたことになります。

 この一年は、「最終章」第2話公開も含めて、個人的にはかなり大きな動きのあった時期になったと思います。大洗の三大祭とされる、3月の海楽フェスタ、9月の八朔祭、11月のあんこう祭を初めて全て見物し、大洗が最も盛り上がる日を体験出来たのがよい思い出になりました。

 加えて、30年務めた職場を9月30日付けで退職し、約4ヵ月にわたる入院療養および静養を経て、来年1月より再就職の運びとなりました。異動で各地を転々とした勤務に別れを告げ、若き日の思い出がいまなお鮮やかな京都に凱旋し定住する方向となりました。
 その平安楽土のうえにて、今後も一層ガルパンを楽しみつつ、日々を大切に生きてゆこうと思います。ずっと続けているガルパンプラモデル製作も、京都に落ち着いてからは、よりペースがあがって楽しくなってきたように感じます。

 今年のガルパンプラモデル製作においては、昨年までとは違ってマイナー車輌や情報量の少ない車輌が増えました。主にコミック版に登場する戦車が多いですが、多くは現存車輌を所蔵する海外の博物館にメールで問い合わせるなどして資料や情報を集めました。問い合わせ先はスウェーデン、フランス、トルコ、ミャンマーの四ヶ国にまたがりましたが、いずれもメールでのやり取りは英語で通じました。国連憲章に規定される国際公用語は6言語ですが、そのトップが英語であることを改めて実感させられました。

 また、ツイッターを通じて海外のガルパンファンとの交流も幾つかやっていましたが、いずれも英語が使えるのが良かったです。ガルパンプラモデル製作に関する情報もけっこう海外のフォロワーさんたちとやり取りしました。と言うより、ガルパンに関しては日本のファンの持っている情報を海外の方々が欲しがっている、という構図であるように思います。

 ガルパンプラモデル製作そのものは、2018年の製作数は16輌でしたが、2019年は未完成(塗装待ち)も含めて23輌でした。下記の通りです。
 1月  ソミュアS35中戦車(BC自由学園)
 2月  ソミュアS35中戦車(マジノ女学院)
 3月  38t戦車E型(伯爵高校)
 4月  Ⅲ号戦車N型(伯爵高校)
 5月  T-70軽戦車(プラウダ高校カチューシャ義勇軍)
 6月  T-70M軽戦車(プラウダ高校カチューシャ義勇軍)
 7月  7TP軽戦車単砲塔(ボンプル高校)、九七式中戦車旧砲塔西車(知波単学園)
 8月  九七式中戦車旧砲塔細見車(知波単学園)
 9月  7TP軽戦車双砲塔(ボンプル高校)、TKSタンケッテ(ボンプル高校)、M3中戦車リー劇場版(大洗)、Ⅱ号戦車F型(青師団高校)
 10月 Ⅲ号戦車J型(ヴァイキング水産高校)、38t戦車E型(奈良グレゴール高校)、M4A6シャーマン(サンダース大付属高校)、シャーマンファイアフライテレビ版(サンダース大付属高校)
 11月 M4A3シャーマン(サンダース大付属高校)、Strv.m40L軽戦車(新潟ビゲン高校) 、ルノーR35軽戦車(愛媛ケバブハイスクール)
 12月 九五式軽戦車ハ号(鹿児島竪琴高校)、九七式軽装甲車テケ(山梨楯無高校)、特二式内火艇カミ(知波単学園)

 京都に引っ越して落ち着いた9月から製作ペースが一気に上がり、10月には4輌も作ってしまいました。ブログでの製作レポートが全然追いついていませんので、今後3ヵ月ぐらいは掲載スケジュールが一杯です。なので、12月下旬に作った特二式内火艇カミなどは、たぶん4月ぐらいになるかと思います。

 来年度は、とりあえず作りたい車輌が11輌あります。それらを作っても終わりではないので、まだまだ楽しめる筈です。最終章第3話以降にも新登場の車輌があるでしょうから。

 

 

 明日からは、上図のカレンダーのお世話になります。

 今回の年末年始はずっとゆっくり過ごします。30年ぶりに迎える静かで穏やかな正月を、まったりと楽しみたいと思います。寒波が来ているようですが、病気になるのはもう止めにしたいので、無理せずに暖かくして休みます。

 それでは、皆さま、よいお年を。

 


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愛媛ケバブハイスクール ルノーR35軽戦車 作ります!! その4

2019年12月30日 | ガルパン模型制作記

 ステップ7からは再びインテリアの組み付けになります。足回りも組み付けますが、塗装後に付ける場合も考えて仮組みを行ないつつ進めました。

 

 インテリアの各パーツは、ガイド指示にこだわらず、部位に応じてそれらしい色を選んでカラフルに塗り分けてゆきました。操縦席シートはトルコの赤とし、他のパーツはそれぞれのカラーにしました。

 

 組み付けた状態です。車内にどういった部品があって何の部品なのかが一見して分かること、女子高生の戦車道チームの車輌らしく、オシャレ感も追加してみること、といった方針で塗りました。
 例えば、燃料タンクのA3はガイドの指示ではホワイトですが、アイボリーに変えました。それでタンク前の防護板A8がより引き立っています。

 

 操縦席周りの各装置も分かりやすくしました。車内の基本カラーがホワイトであるのを生かして、操作レバー系はグレー系、床面の操作系統は黒鉄色にしてみたところ、それぞれが浮き上がるように目立ちます。乗員が触れる部分は全てトルコの赤に塗り、乗員の存在感を演出してみました。

 

 現存する実車の操縦席の画像です。操作レバー類がそのままキットパーツ化されていることが分かります。キットでは、計器パネルのパーツは上部車体側に付けますので、上下の車体を貼り合わせれば、上図と同じ状態が再現されます。

 

 足元のペダル類もなかなかリアルです。右よりアクセル、クラッチ、ブレーキであるようです。

 

 作業中に時々手を止めて、インテリアを眺めることもしばしばでした。戦車の内部構造がよく分かり、見ていて楽しく、飽きないからです。
 ですが、もともと時間のかかる作業なので、あんまりゆっくりもしていられず、とにかく塗料と筆を色々持ち替えて塗装を進めました。

 

 砲塔下の空間の床板A7は茶色に塗りました。丸い穴は、ちょうど車体底面の脱出用ハッチB13の位置にピッタリ合います。それで脱出用ハッチの位置が分かるように床板A7は茶色に塗ったわけですが、同時に車内の隔壁が無い理由にも気付きました。

 従来の資料類では、操縦席の後に隔壁があっただろう、とするものが多いですが、現存車輌はいずれも隔壁がありません。今回のキットによって、隔壁がもしあったら、操縦席から脱出用ハッチへ移動出来ないことが理解出来ました。だから、隔壁はもともと無かったのだろうな、と思いました。

 

 どんどん組み付けて、インテリア部分の組み立ては完了しまました。

 

 続いて、足回りの転輪を全て取り付けました。サスペンションの取り付け基部が少しズレたりするので、定規をあてて一直線になるように調整しましたが、完全に是正するには至りませんでした。
 なので、連結式履帯の組み立ての際にもズレが出て、繋ぐのにちょっと手間取りました。

 

 ステップ8では、先に組み立てたエンジン部分を組み付けます。車内インテリアの組み立てのラストにあたる重要なステップですが、A18およびA19の組み付けがしっくりこないため、組み立て前に各パーツの接着面を削って調整する必要がありました。

 

 起動輪の車軸です。これも仮組みで試したところ、キツキツでしたので、両端を少しヤスっておきました。

 

 塗装を施しつつ、エンジン全体がきっちりとおさまるかを調べました。おさまることはおさまるのですが、起動輪がキツキツで入りにくいのと、ギアボックスカバーのA18およびA19が指定位置にしっかりと入らず、パーツの肉厚がオーバー気味であると分かりました。それでA19の底部に削り調整を行ないました。

 

 調整の結果、なんとかおさまりました。エンジンシャフトの前端をギアボックスカバーの穴にきっちりとはめ込めば問題ないのですが、約0.5ミリほどズレていたため、穴を削って拡げ、シャフトと繋ぎました。

 

 ギッシリと詰まったこの密集感がいかにも戦車の内部という雰囲気です。各パーツを干渉させることなく、この狭い空間に納めるのですから、インテリアの製作はなかなかに大変です。塗装も並行して行いますから、気が抜けません。でも、個人的には面白くて仕方がありませんでした。これはハマるな、と思いました。

 

 とりあえず、車内インテリアの組み立てはこれで完了しました。初めてのカラフル仕上げの試みも、なんとか達成出来たようです。

 梅原屋のNさんのこだわり基準に合わせれば、もっと細かい部品つまり導線や細パイプや金具類も再現することになるのでしょうが、今回はあまり細部にのめり込まないようにしました。砲塔内インテリアのほうで細部の作り込みが難しいことが予想されたからです。
 細部まで作り込む方法は、今回の軽戦車クラスですとサイズ的に難があります。重戦車および中戦車クラスならば、なんとかやれそうかな、というのが個人的な感想です。

 

 この時点で、ひとつだけ疑問が残りました。車内に砲弾ラックが全く無いので、砲弾をどのように収容していたかが分かりませんでした。現存車輌の写真でもそれらしきものが全く見えず、ネット上の英文の説明記事では、弾薬箱を車内に運び入れた旨の記載があります。

 なので、砲弾は箱に入れて外から運び入れていたのだろうと仮定し、後で砲弾の箱を自作することにしましたが、今度は砲弾箱の詳細が分からないのでした。そしてそれ以前に、この戦車の21口径37ミリプトーSA18の砲弾のパーツがキットにもありませんでしたので、まず砲弾をどう再現すべきか、という問題に直面したのでした。

 それで、しばらく考えて色々ネットでも検索して調べ、さらにツイッター上で交流があるガルパン仲間と質疑応答を行った結果、リトルアーモリーシリーズの銃弾のパーツが転用出来そうだと分かりました。37ミリ砲弾はパーツとしては径1ミリ程度のサイズになりますが、リトルアーモリーシリーズの7.62ミリ機銃弾がちょうどそれぐらいのサイズでした。
 そこで先方にリトルアーモリーシリーズのパーツの入手方法例えばバラ売り等について訊ねたところ、バラ売りは聞いたことがないが、手元に余剰があるのでさしあげます、との返事をいただきました。ですが、ただ貰うのも申し訳ないので、手元にある、ずっと積んだまま作る予定も全く無い戦車のキットを提供して交換の形にしてもらいました。
 かくして、なんとか砲弾および弾薬箱も再現製作出来る目処がたちました。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く33 その12 「マリンタワー会場です!!」

2019年12月29日 | 大洗巡礼記

 あんこう祭当日の朝、まずは大貫商店会の会場に行き、朝食がわりに渡来人のラーメンをいただき、イギリス軍用トラックのモーリスCS8を見学しました。

 

 そのうちにモーリスCS8の荷台に二人のレイヤーさんが乗り込んで椅子に座りポーズをとりました。かねて打ち合わせてあったものか、レイヤーさんは会場に来てすぐに、物馴れた様子でトラックの荷台に登っていました。

 

 イギリス軍の軍用トラックでしたから、左のダージリンは雰囲気も合いますが、右のケイは米軍ですから、なにか微妙な違和感がありました。でも第二次大戦連合軍の味方同士ですから、これはこれで良いのでしょう。

 あんこう祭には、全国から大勢のレイヤーさんが訪れてそれぞれのキャラクターになりきって会場に多くの華を添えてくれます。なかでも多かったのがダージリンのレイヤーさんで、上図左の方も含めて各所で4、5人ほど見かけました。やっぱりキャラクターの人気が高いのですね。
 対してケイは、この上図右の方の他にもう一人を見かけました。サンダース大付属高校チームのキャラクターのレイヤーさんは、他にもアリサやナオミも見かけましたが、三人が一緒に居るのを見たことはありませんでした。

 

 レイヤーさんがトラックに入ってから周囲の群衆が一気に増えました。販売テントのまわりにも行列が増えていて歩道が埋まっていましたが、交通整理役の人は居ませんでした。

 

 とりあえず、マリンタワー会場へ移動しましょう、とOさんに促されて移動を再開しました。

 

 再度、大貫商店会会場の様子を一瞥しました。4店舗の販売コーナーでこの賑わいですから、マリンタワー会場の混雑ぶりがどのようであるかは容易に察しがつきました。

 

 まだ朝のうちなので、各会場へと移動する人々の数はまだ多くはありませんでした。11時から本会場ステージでのショーイベントが始まりますが、9時の段階ではまだ何もありませんから、会場のあちこちで買い物をして、食べ歩きを楽しむ、というのが中心になります。

 

 町営駐車場は満車で、手前の駐輪場も御覧のとおりでした。駐車場のほうでは前夜からテント泊をやらかして駐車スペースを不当に占めている輩も散見され、ツイッター上でも画像が挙げられて非難のコメントが相次いでいました。明らかに違反行為なのですが、主催側はきちんと取り締まって対応したのでしょうか・・・。

 

 やっぱりマリンタワー会場はメインの本会場を含みますから、販売テントも飲食街テントも朝から賑わっていました。このへんは3月の海楽フェスタの時とあまり変わらない状況でした。

 

 テント村の南側を占める各店舗、各協賛企業および自治体の販売コーナーです。上図右側にスーパーのセイミヤさんが見えますが、その駐車場入り口への道路もこのとおり歩行者天国となり、大勢の買い物客で賑わっていました。パッとみた感じでは、地元住民の方が多かったようです。もともと、あんこう祭は地元のお祭りの一つてすから当然ですね。

 

 西上州、というと群馬県の高崎市あたりが中心になる地域でしたかね。関西の人間からみると関東地方の地理じたいが曖昧なイメージでしかない場合が多く、上州というのも上総国のことだと勘違いしている方も多いようです。
 正確には上州とは上野国のことです。いまの群馬県です。上総国のほうは総州ともいい、現在の千葉県にあたります。上州とは、と高校でも大学でも歴史の試験に出ていたので個人的には記憶によく残っています。

 

 鳥取県の三朝町の販売コーナーです。大洗町と姉妹町提携をしている自治体の一つです。鳥取県には20代後半の時期に3年ほど住んでいたので懐かしいです。当時の住所は鳥取市でしたが、三朝町へは車で約1時間ぐらいで行けました。

 

 会場の真ん中に位置するマリンタワーです。見上げて目を凝らすと、展望所にも大勢の見物客が登っているのが望まれました。

 

 大変な賑わいようですが、3月の海楽フェスタの時のほうがもっと人出が多かったように思います。今回のあんこう祭の動員数を後日に新聞などで約13万人と発表していましたが、現地での雑踏のなかでの実感としては、そんなに居たのかな、もっと少なかったんじゃないか、というのが正直なところです。
 なにしろ、私自身が今回の参加見物中に周囲のだいたいの人数をカウントして記録していたのですが、それらの数値をふまえて試算してみても、10万人に届くかどうか疑問であったからです。

 第一、毎年のあんこう祭の動員数は、いかなる計測および算出法に拠ったものかが、これまで明白に発表されておらず、専門業者にカウント調査を依頼したという話も聞いたことがありません。
 例えば、京まふやワンフェスのような大規模なイベントでは有料ですから、入場券またはカタログの販売数、そして出入口での券回収数および調査カウントなどをつき合せれば、大体の数値が把握出来ます。

 しかし、あんこう祭のような無料で出入り自由のフリーなイベントでは、人数そのものを把握すること自体が難しい筈です。
 例えば京都ですと、似たような構造のフリーイベントである祇園祭や時代祭などの祭事が多いですが、それらの動員数は京都府も京都市も正式情報として公表したことがなく、もっぱら地元の主催自治会などで局地的に概算しているものを合わせた数が、例えば前夜宵山の来場数約30万人前後、というように大雑把に発表される程度です。
 一般的に祇園祭の総動員数は約200万人とされますが、祭事スケジュールが一ヶ月にわたるからそうなるわけで、一日あたりで平均的に換算すれば約6万人とはじき出されます。
 ですが、実際に祇園祭の一ヶ月を見聞きして体験もしている私の実感からすれば、6万人どころか、もっと集まってるよ、ここ数年はインバウンド効果で外国人見物客が激増しているから、という見方に落ち着きます。したがって、正確な動員数なんて、分かる訳ないだろう、というのが正直な感想です。

  個人的には、あんこう祭というのは、京都の祇園祭の縮小版のようなイメージがあります。祭事空間の範囲が広いこと、出入り自由であること、メインイベントの時間帯が限られること、賑わいの大部分は展示の見物と出店での買い物や食べ歩き、といった基本的な様相が共通しています。
 これはあんこう祭に限らず、全国各地の主要祭事にも言えることですが、いずれも動員数をいかにして把握しているのかが、きちんと論理的かつ明快に説明された事例をまったく知りません。適当に、水増しとかも含めて、大体的に出している、昔の大本営発表のような数字が新聞などに載っているだけではないのかな、とも思います。

 なので、今回のあんこう祭の動員数約13万人という数字が、どのような根拠もしくは計算で出されたのかを知りたいところです。私個人の実感としては、祇園祭の一日あたり平均約6万人より少し多いかな、というところであるからです。とても13万人も来ていたような雰囲気ではなかった、と思います。多くても10万人前後だろう、と感じます。
 だから、約13万人という数字が、実数でも概数でもなく、希望的観測も含めた誇大な数値になっていないかな、と思うことがあります。  (続く)

 

コメント (1)
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愛媛ケバブハイスクール ルノーR35軽戦車 作ります!! その3

2019年12月28日 | ガルパン模型制作記

 ステップ5では車体を組みます。それからインテリア及び足回りを組み立てます。今回の製作ではインテリアをカラフルに仕上げる方針ですので、塗装しながらの組み立てが続きます。

 

 車体は箱組みですので、各パーツに歪みや反りが無いか確かめました。操縦席の基台はエッチングパーツですので、慎重に折り曲げて形をきちんと正しく作ります。シートの背もたれA21は接着せずにPE-9の穴にセットして可動にします。そのほうがインテリアの塗装も楽に出来ます。

 

 組み上がりました。

 

 インテリアのパーツはまとめて塗装し組み付けますので、外側の足回りのパーツを先に組み立てます。上部転輪のD3はこの段階では接着せずに保管します。

 

 外回りのパーツを組み付けました。

 

 インテリアのパーツ取り付けに進みました。操縦装置の基部にあたるC13、C26、D2を塗装前に取り付けます。なぜ塗装前につけるかというと、車体パーツへの取り付け位置が、塗装してからでは分かりにくくなるからです。

 

 車体には数多くのダボ穴があるので、一見してどれがどれやら分かりにくいです。そこで、操縦装置つまり履帯レバー、シフトレバー、アクセルペダルのパーツ基部だけを先行して取り付けました。こうすれば、後は他のパーツの取り付け穴ですから、見分けもつきやすくなります。

 

 車体内部を塗装しました。ミスターカラー62番のつや消しホワイトを使用し、三度重ね塗りしました。ガイドの指示ではインテリアは細部を除いてホワイト一色となりますが、既に実車の内部画像を参考にしてエンジン関連をカラフルに仕上げていますので、他のインテリアパーツも自在に着彩する方針です。

 

 なので、操縦装置のレバーなどは、グレーで塗り分けることにしました。337番のグレイッシュブルーを使用してアクセルペダル面や潤滑油タンクD17、履帯レバーC62を塗りました。操縦装置の床面伝達パーツC55は28番の黒鉄色で塗り分けました。床面つまり足下に位置する部分は黒っぽくして車内のホワイトとのコントラスト効果を狙いました。

 さらにレバーのグリップ部分は分かりやすく327番のレッドFS11136で目立たせました。ケバブハイスクールはトルコ軍ティストのチームなので、メンバーが直接触れるグリップは分かりやすいように赤く塗られている、という設定にしました。トルコの赤、です。

 

 塗り分けた各パーツを取り付けました。なかなかオシャレです。このように、女子高生たちが戦車道で使う戦車なりのカラー、というものを追求してみることにしました。

 

 履帯レバーは、最初は中央位置に直立させて取り付けましたが、後で上部車体を仮組みした際に干渉したため、やや手前に引いた位置に直しました。

 

 ステップ6では、車輪類を組み立てます。インテリアの製作はいったんお休みとなります。

 

 独特のサスペンション機構を組み上げます。転輪は接着せずに回るようにします。転輪ゴム部分を塗装するためです。

 

 組み上がりました。

 

 組み立てガイドの指示通りに進めました。

 

 取り付け状況が分かりにくかったので、車体に仮組みして接着位置をチェックしました。

 

 続いて、起動輪および誘導輪を組み立てます。

 

 組み上がりました。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く33 その11 「モーリス・トラックです!!」

2019年12月27日 | 大洗巡礼記

 渡来人のラーメンをいただいた後、会場の横に展示されている軍用車両の展示を見ました。ガルパンは戦車や支援車輌が数多く活躍するアニメなので、そのイベントにこういった実在の軍用車両を展示する企画は以前からありました。ミリタリーマニアでもあるOさんによれば、「あんこう祭ではこういう本物の軍用車両が見られるから行く価値がある、なかなか見られるものではないから、じっくり見物しておくべきです」ということでした。

 

 大きなタイヤをはいた小型のトラックのようです。第二次大戦中に活躍した車輌だということですが、それが今も現役で維持されているということです。整備なりレストアなりに相当の尽力が成されたのでしょう。

 

 解説板を見ますと、イギリスのモーリス・コマーシャルのCS8汎用トラック、だそうです。1940年より製造され、第二次世界大戦中にはノルマンディー上陸作戦やマーケットガーデン作戦などに参加しています。

 

 所有者は大阪の方なんですね。なにわナンバーです。ということは、ここまで走ってきたのですか・・・。

 

 運転席はこのとおり吹きさらしです。長時間の移動中は寒くなかったのかな・・・。

 

 ホイールのボルトの赤錆が年代を感じさせてくれるかのようです。でもゴムタイヤはさすがに交換されているようです。戦時中のままのタイヤ、ってあるのでしょうか・・・。

 

 運転席は、軍用車輌らしい簡素な実用本位のデザインです。大きなハンドルが印象的です。

 

 足元のペダル類です。丸いのはブレーキとクラッチ、右の棒状のものがアクセルかな・・・?

 

 シフトレバー、駆動輪切替レバーが並びます。丸いのは何でしょうか・・・?あんこう祭の当日なので、あんこう鍋の土鍋に見えてしまいます・・・。

 

 カーゴ部分は木製で、人が乗って座る縁台も付いています。テーブルと椅子が置いてあるのは、レイヤーさんにポーズをつけてもらっての撮影会のためでしょうか。

 

  カーゴ部分への乗り降りは背面から行ないます。現在のトラックと同じですね。

 

 興味深かったのが後ろの牽引ホールド部分でした。ドイツのⅣ号戦車なども似た形の牽引ホールドを持っていますので、模型的に大いに参考になります。実物を見てはじめて分かるパーツ、というのは数多くあります。

 

 そういえば、こういった運転席の様子も、よく模型で作ります。私の場合はガルパン車輌でトラックなども幾つか作っていますが、この本物の状態と大して変わらないものばかりでした。

 

 助手席前面に打たれてある銘板です。1940は製造年でしょうか。

 

 ヘッドライトは、御覧のようにレンズ部が透明ガラスではなく、曇りガラスのような感じです。ライトの光を淡いものにして、遠方から見えにくくするのだそうです。
 戦車の前照灯もだいたい同じだそうなので、プラモデルで再現する場合にクリアパーツで透明感を演出しているのとは全然違います。勉強になります。

 

 エンブレムは、なにか新しい感じがしました。復元品なのでしょうか・・・。1940年からの製造車輌にしてはピカピカで、各所にレストアしたような箇所も見られますから、エンブレムも新しいものかもしれません・・・。  (続く)

 

コメント (2)
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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く33 その10 「渡来人のラーメンです!!」

2019年12月26日 | 大洗巡礼記

 11月17日、あんこう祭当日は朝から既に大勢の人々が大洗入りしていました。私たちは梅原屋にまず挨拶に行き、それから上図のきらめき通り沿いの大貫商店会のテント会場に行きましたが、8時の段階でこの賑わいぶりでした。

 

 梅原屋のガルパンファッション販売です。梅原さんもお手伝いさんも超多忙、上図の購入特典の限定缶バッジもドンドン減っていきました。
 考えてみたら、いまの大洗にて積極的にガルパン衣料品を積極的に展開しているのは梅原屋が唯一です。山戸屋のガルパンタオル類と並んで大洗ガルパン商品の双璧を成している感があります。朝から行列が出来て売れてゆくのは当たり前です。

 なので、全国各地でガルパンファンを見かけますと、その着ているシャツとかはたいてい梅原屋の販売品であったりします。かなり広まっているな、と感心してしまいます。

 

 お店の看板犬ポポも居ました。どこかへ散歩に連れてってくれ、と盛んに吠えてソワソワしていました。普段と違う周囲の騒がしい雰囲気に落ち着かないのでしょう。

 

 とりあえず、梅原屋のテントの後方で状況を見守っていましたが、Oさんが「ラーメン、食べますか?」と聞いてきました。

 

 そういえば今年の大貫商店会ブースには渡来人さんも特別参加して、名物のラーメンやカレーなどを販売しているのでした。これを朝食がわりにいただくのも良さそうでした。
 と言うより、旨そうな匂いが辺りに満ちてきていて、私でなくても空腹な人々は吸い寄せられること間違いなしでした。既に20人ほどの行列が出来ていました。

 

 では、と私も行列に並びました。最後尾について上図の位置表示イラストを渡されました。どうやら渡来人では3月の海楽フェスタに続いてBC自由学園ラーメンを提供するようです。

 

 で、位置表示イラストを持って記念の自撮り。程なくしてOさんも列に加わり、この位置表示イラストを持ちました。

 

 渡来人さんのテントです。大人気です。大洗に行くガルパンファンならば、一度は渡来人のラーメンを食べているはずなので、その美味しさを覚えていて今回も集まってきたのでしょう。

 

 テントの横にテーブル席が設けてありました。既に満席で、立ち食いしている人も多かったです。

 

 この日の提供メニューです。

 

 今回いただいたBC自由学園ラーメンです。どこがBC自由学園なわけ?と関西ノリでツッコみたくもなりますが、それ以前に席も場所も無いので、敷地の外れの地面にしゃがみこんでコンクリートブロック片の上にラーメンの器を置きました。なにか場末感に包まれてうら寂れた気分になりました。

 するとOさんがやってきて、「星野さん、なんでそんな隅っこで地面に座り込んですか!」と言うのでした。
「いや、席も無いし、なんかこの、寂れた場末の雰囲気が・・・」
「何言ってんですか、場末って、そんなの違いますよ、あんこう祭の会場で何言ってんですか星野さん!席ならここが空きましたよ・・・」

 

 ということでOさんが確保してくれたテーブル席にて、改めてラーメンを食べました。

 

 旨かったです。久しぶりの渡来人さんの味でした。完食。

 

 とりあえず、梅原屋さんの限定缶バッジもゲット。

 

 最終章第2話に登場したマジノ女学院チームのエクレール隊長ですね。

 

 こちらは渡来人さんの缶バッジでした。BC自由学園ラーメンの購入特典でした。  (続く)

 


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愛媛ケバブハイスクール ルノーR35軽戦車 作ります!! その2

2019年12月25日 | ガルパン模型制作記

 ステップ2は、エンジンの組み立ての続きです。エンジンの各部を別々に組み立てて取り付けてゆく手順は、実際のエンジンの工場での組み立て工程をなぞっているかのようで、エンジン自体の仕組みがどうなっているかも知ることが出来ます。
 ですが、細かいパーツが多いので、なかなか気が抜けません。紛失にも気を付けないといけません。

 

 一つ一つのパーツの塗装色を確認しながら仮組みを行ない、接着位置も確かめます。エッチングパーツが一部に含まれますので、瞬間接着剤も併用しつつ、パーツごとに塗り分けながら組み立てます。

 

 エンジン一式が組み上がりました。パーツごとにきちんと塗り分けてカラフルに仕上げるのは今回が初めてでした。 けっこうな時間を要しましたが、なかなか面白い作業です。ハマる人はハマる、と言われているのも分かる気がします。

 

 これだけでもなかなか見ごたえがあります。ルノーR35のエンジンはこういう形なのか、と眺めていても飽きません。インテリアキットの魅力の一つと言えます。

 

 反対側からみたところです。こちら側が戦車内の側壁に貼りつく面になりますので、各部のパーツの接着位置を間違えると、車内に正しくセット出来なくなります。
 なので、写真には撮っていませんが、各部のパーツを組み付ける度に、車内に仮に入れてみて干渉したりふつかったりしないかを確認していました。

 

 とりあえず、エンジンおよびシャフト部はこれで完成です。

 

 続いて背面部のパーツを組み立てます。

 

 これでステップ2の工程が完了しました。このパーツはステップ3で使用します。

 

 ステップ3で背面部を組み立てます。ステップ4ではエンジンに繋がるエアーエレメントを組み立てます。今回の製作ではガルパン仕様への変更点が車外装備品の一部のみですので、あとは全て組み立てガイドにしたがってのストレート組みです。
 ただ、インテリアを塗りながら組み立てますので、時間がかかります。

 

 ステップ3で組み立てるパーツ群です。

 

 どんどん組み上げました。

 

 一部にエッチングパーツが含まれます。

 

 全て組み上がりました。

 

 ステップ4で組み立てるパーツ群です。

 

 組み上がりました。左は次のステップ5で起動輪の内側にセットする基部パーツ、右は車内のエンジンの後ろに配置するエアーエレメントです。  (続く)

 


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ガールズ&パンツァー フェイズエリカのこぼれ話・後編

2019年12月24日 | ガールズ&パンツァー

 一昨日の定期会合にて、モケジョのレイコさんより上図の「ガールズ&パンツァー フェイズエリカ のこぼれ話・後編」を頂きました。手にして初めて、これの購入をずっと忘れてしまっていたことを思い出しました。年のせいか、最近どうも忘れっぽくなってきています。

 

 

 レイコさんは、この12月上旬にマユコさんと二人で大洗へ行き、大洗シーサイドホテルに一泊して二日間のガルパン聖地巡りを楽しんだのだそうです。江口又進堂へも立ち寄り、上図の冊子を私の分も買ってきてくれたのだそうです。
 なぜかというと、拙ブログで前編と中編を紹介しているにもかかわらず、8月に発売された後編を全く記事にしていなかったからです。

「星野さん、たぶん買うのを忘れちゃって、そのままになっとるんと違うん?って思いましたよ・・・」
「恐れ入ります。その通りです・・・」
「・・・うふふふ」
「そういや、これの戦車、まだ作ってるの?」
「ハイ、あとはオチキスのH39だけ。でもプラモがどこにも無いんです・・・」
「ホビーボスの?」
「ハイ、エレールもブロンコも見つかんないんですよ・・・」
「もともと、あんまり数が無いみたいやからね・・・、ピットロードは?」
「えっ、ピットロードからも出てるんですか。それは知らなかったです。探してみます!」

 そうしてスマホでしばらく検索していて、「ありましたー!」と笑顔を向けてきたレイコさんでした。
「これでムールさん車が作れますよー」と。

 私自身は、コミック「フェイズエリカ」では本編のほうで逸見エリカの35t戦車、継続高校チームのトウコ隊長のT34/76以下4輌を作りましたが、こぼれ話シリーズのほうはまだ作っていません・・・。カラーページが無いので作中車のイメージがいまひとつピンと来ないからです・・・。

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く33 その9 「夜のココスとタグチです!!」

2019年12月23日 | 大洗巡礼記

 大洗駅の次は、私の提案で上図のホームセンター「ケーヨーデイツー」に立ち寄りました。「K作戦」ことカノウヤ応援活動の今後に向けて、何が出来るのか、何が必要になるのかを探るためでした。
 Oさんは「とりあえず、何をどうしていいか分からない。イメージとか全然ピンと来ないんですよ・・・」と話していましたが、それは私も同様でした。ただ、私の場合は豊郷での「けいおん」展示整理および再整備の作業という、似たような経験をしており、そのときも事前にホームセンターへ行って色々調べて探していた経緯がありますので、今回も同じ事を試みたわけです。

 とりあえず、今回の作戦ではカノウヤ店内の大型陳列什器を、人数を集めて適切な位置に移動させる、というのが目標として定まっていましたが、それからが問題です。ガルパンのコーナー展示を構築するという、長期的スパンでの取り組みが必要な応援活動となりますから、展示に必要な資材とか材料は何かしら出てくるはずです。
 Oさんの話では大型陳列什器内での棚板の増設案が出ており、それとは別に私の提案では大型陳列什器の上に最低二段ほどの棚もしくはボックスを増設するというイメージがありました。それらに限っても、棚板なりアクリル板なり、最低限必要となる資材が有る筈です。それらを大洗のホームセンターで調達出来るかどうか、という問題があったわけです。
 結果として、大体の材料はみな揃っている、という結論にまとまりました。同時に、廃材や不要品を生かしての陳列展示コーナー作りの青写真も、より具体的になりました。

 

 続いて、Oさんのクリアファイル寄贈作戦に付き合って、昨日と同じ好梅亭に行きました。Oさんはガルパングッズの寄贈先店舗をカノウヤとこちらのお店に絞っているようなので、大洗行きの際には両方に必ず立ち寄るそうです。その2店舗に絞り込んでいる理由は、私もまだ聞いたことがありません。

 

 夕食を、と向かった「味処大森」は予約で満席でしたので入れませんでした。あんこう祭の前夜ですから皆で集まる方々が多いのでしょう。

 

 店先に吊るされていた、アンコウの残骸です。必要な部分を全て切落とし、食べられる部分を全部削ぎ落とすと、こうなるのですか・・・。

 

 そこで、私がリクエストして上図のココス大洗店に行きました。ここでの食事はまだやったことがなかったからです。

 

 おお、まだガルパン戦車の巨大パネルがありますね。コラボキャンペーンが終了してもまだあるのは、聖地大洗の店舗だからでしょう。

 

 あんこうチームのⅣ号戦車です。劇場版からの仕様で、最終章でもこの姿で活躍しています。第3話以降にグレードアップつまりJ型仕様への改変があるかな、とか噂されているようてすが、このH型がスペック的にみても実質上の完成形ですから、このままで最終章第6話までいくのではないかと予想します。

 

 そして店先の看板にはお約束のボコが・・・、あれ、違いますね。よく見たら、ラスカルですね。

 

 店内には西住みほのコラボパネルがありました。これはずっと設置されているようです。

 

 店内レジカウンター横の脇スペースは、御覧のようにガルパン巡礼のイラストや寄せ書きで壁面が埋められていました。

 

 食後に、外の戦車大パネルの前で記念の自撮り。

 

 宿に帰るのかと思いきや、Oさんがショップタグチへ行きたいというので、そのまま立ち寄りました。Oさんが何か買うのかな、と思いましたが、店主の田口さんとの雑談が目的のようでした。その流れで私も雑談に引っ張り込まれて、久しぶりに田口さんと色々話しました。

 

 退出後に、折角なのでOさんに夜の店先での記念撮影をやっていただきました。このお店は大洗ではけっこう遅くまで営業しているほうですが、あんこう祭の前日は客も多いので延長している、ということでした。

 

 宿の松葉旅館に入り、夜まで色々語らったり、風呂に入ったりしてゆっくり休みましたが、翌朝は早起きしました。あんこう祭の当日にゆっくりしているわけにはいかなかったからです。
 私は初の参加なので、ほとんどノープランでしたが、Oさんのほうはトークショーイベントにも行く予定があり、カノウヤ「K作戦」のこともあるので、そちらは色々と段取りをつけて準備しよう、ということになりました。

 当日も、有り難いことに快晴でした。あんこう祭の成功はもう約束されたも同然でした。  (続く)

 


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愛媛ケバブハイスクール ルノーR35軽戦車 作ります!! その1

2019年12月22日 | ガルパン模型制作記

 ガルパンコミック「リボンの武者」には、アニメ本編には登場しない軽戦車が数多く登場します。模型的にも魅力的なテーマを色々と提起してくれますが、個人的には第12巻に登場した上図の「ムカデさんチーム連合」の軽戦車5輌に惹きつけられています。

 もとは交流サークル仲間のモケジョさん達が熱中していた対象でしたが、それを見てちょっと1輌は作ってみようと思い立ち、奈良グレゴール高校のカフカ隊長の38(t)戦車を作ってみたところ、意外にも面白くてハマッてしまいました。その流れでねんどろいどぷち改造のカフカ隊長まで作ってしまいました。

 勢いというのは恐ろしいもので、続いて適応キットが存在しない新潟ビゲン高校のStrv m40L軽戦車を半スクラッチで4日で仕上げてしまい、「ムカデさんチーム連合」の軽戦車5輌の再現製作における最大の障壁を早々と超えてしまったのでした。
 そうなると、残りの3輌は適応キットが存在しますので、製作そのものはスムーズに進む筈です。ですが、ただ気楽に作るというのも何か物足りない気がしたため、自身なりに、新しい取り組みも付加して楽しんでみようと考えました。

 そのキッカケというか契機となったのは、大洗の梅原屋に展示されているガルパンプラモデル作品群の独創的かつ芸術的な仕上がりに感動し、かつ作者のNさんに「星野さんもこういうの作れるでしょ、やってみなよ」と勧められた経緯でした。その際に大変興味があったのが、フルインテリアキットのカラフルな配色仕上げ、でした。こういうの、大変そうだけど、それ以上に楽しそうだ、一度やってみたいな、と思ったのでした。

 

 それで、「ムカデさんチーム連合」の軽戦車5輌の再現製作を最後までやり遂げる気になり、3輌目として上図の愛媛ケバブハイスクールのボスポラス隊長の搭乗車を作ることに決めました。フランス軽戦車のルノーR35です。作中では第7巻のイベント「大鍋」大会に出場したのが初見です。

 

 そして、第12巻の「ムカデさんチーム連合」に参戦したボスポラス隊長の搭乗車も同じルノーR35です。愛媛ケバブハイスクールの戦車道チームには、他の戦車が一切出てきませんので、どうやらこのルノーR35のみで編成されているようです。

 

 御覧のとおり、第7巻のイベント「大鍋」大会ではルノーR35の3輌で参加しています。愛媛ケバブハイスクールはトルコ軍ティストのチームであり、ルノーR35の使用は、史実にて1940年1月にトルコがフランスからルノーR35を50輌導入して配備したことに因むのでしょう。

 その具体的な運用状況や車体カラーについては情報が無かったため、トルコのイスタンブール軍事博物館に問い合わせて、大体の概要を確認しました。今回の製作における車体色の塗装も、その内容に従いました。

 

 適応キットは1/35スケールではエレール、ホビーボスの2製品が知られています。今回は上図のホビーボス製品を選びました。自身なりの新しい取り組みとなる、内部のカラフルな配色仕上げにチャレンジするには、フルインテリアキットのホビーボス製品が相応しいからです。

 従来より、ホビーボス製品のインテリアキットの豊富さには定評があるようですが、なかでも今回のルノーR35のキットは精度が良く、出来も優れていることで知られており、以前に模型サークルAFV部会の先輩方に勧められたことがあります。他のメーカーのキットでは省略されがちなエンジンもちゃんとある、軽戦車クラスの完全なフルインテリアキットというのはドラゴンでも38(t)戦車ぐらいしか出していないんだ、と聞かされた記憶があります。

 確かにインテリアもエンジンも全部揃っている完全なフルインテリアキットは、中戦車や重戦車クラスならばタコム、ライフィールドモデル、アミュージングホビー、AFVクラブなどの複数の海外メーカー製品が知られますが、軽戦車クラスは大部分がエンジンを省いています。日本のメーカー製品でも同様です。
 なので、今回のキットは作り甲斐があるぞ、と感じました。新しい取り組みとなる、内部のカラフルな配色仕上げをどうやるか、とワクワクしました。

 

 中身です。最近の海外メーカー製品は離型剤も除去して綺麗になっていますので、今回の品も事前洗浄は必要ありませんでした。

 

 組み立てガイドです。ホビーボスの製品は日本向けにも作られていますので、タイトルにも日本語表記がありますが、残念ながら説明文のほうには日本語はありません。

 

 ステップ1です。エンジンから組み立てます。軽戦車クラスのキットでエンジンを作るのは、以前にカメさんチームの38(t)戦車をドラゴンのG型のキットで製作して以来です。
 ただ、トラックのキットでは大抵エンジンも組み立てますので、幾つかのガルパントラックも作っている私としては珍しい作業でもありません。
 ですが、今回は新たな取り組みとして、インテリアのカラフル仕上げを行ないます。

 

 無駄なほどに細かくパーツ割りする傾向があるホビーボスの製品だけあって、エンジン関係だけでも約60個余りのパーツから成ります。組み立てるのも大変ですが、今回は塗装しながらの組み付けとなりますから、余計に大変な作業となります。

 

 現存する実車の内部写真を参照しつつ、パーツ毎に塗っては組み付けてゆきました。

 

 現存する実車の内部写真です。戦車内部には余り見かけない緑色のシャフト保護カバーが目立ちます。

 

 同じく、エンジン部分の実物写真です。エンジン本体も下半分が緑色であるのが分かります。細かい部品は焼鉄色やシルバー、黒鉄色などに分かれています。これらを参考にして塗り分けて組み立てました。

 

 シャフト保護カバーや変速ギアのパーツです。組み立てると実車写真の状態とあまり変わらないぐらい、精巧に出来ています。

 

 エンジン本体が出来上がりました。ミスターカラーの364番のつや消しグリーン、8番のシルバー、28番の黒鉄色、61番の焼き鉄色などで塗り分けました。

 

 シャフト保護カバーや変換器などを繋いだ状態です。変速ギアのグリップは327番のレッドFS11136で塗りました。
 これは実際とは違う色ですが、ガルパンのケバブハイスクールがトルコティストであることにちなみ、操作時に触れるハンドルやグリップ等は分かりやすいようにトルコの赤色で塗られている、という独自の設定にしました。

 

 自分で塗りながら組み立てたエンジンですが、思った以上に精巧に出来ていてカッコいいので、しばらく眺めたりしました。これでまだ工程の半分ぐらいなので、エンジン関係はまだまだ組み付けるパーツがあります。最終的にはもっと複雑な形状になります。

 

 変速ギアの赤いグリップがいい雰囲気です。握ってガチャと操作したくなります。作るのも楽しかったですが、ここまで仕上げるのに2時間近くかかりました。
 梅原屋のNさんの、「インテリア作るってものすごく時間がかかるんだよ」の言葉がよく実感出来ました。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く33 その8 「梅原屋での戦車披露です!!」

2019年12月21日 | 大洗巡礼記

 ミニミニホビーショー会場からアウトレットに戻り、遅い昼食を上図のレストラン「ピアジェ」でいただきました。Oさんも私も初めて利用しましたが、中は広くてゆったりしており、窓から日本丸も望めましたので、なかなか楽しくくつろげました。

 この食事中に、昨晩に宿で話し合っていた「K作戦」ことカノウヤさんコーナー応援の件を具体化させようということになり、例の巨大な陳列什器を移動すべく人手を集めよう、と決まりました。やるなら、多くの有志が大洗に集まって来る明日つまりあんこう祭当日しか無い、この機会を逃したらいつやれるか分からない、という結論に至って二人とも決心がつきました。

 このカノウヤさんコーナー応援の件は、もともとはOさんが以前から寄贈支援している公式缶バッジの陳列展示をもっと綺麗にして見やすいものにすべく、例の巨大な陳列什器を活用しよう、という案から派生した思いつきでした。私自身が豊郷での「けいおん」展示整備の経験があるため、その教訓や知見をふまえて色々な提案を出したところ、それまで具体的な段取りイメージが無かったOさんがそれに乗ってきた、という流れでした。

 カノウヤさんコーナーというのは、カノウヤさんの店内の左側にある、イートインスペースを含めた空間のことで、その半分以上を例の巨大な陳列什器が占めています。その什器は長いこと使っておらず、不用品なので、女将さんが事あるごとに処分したい、何とかならんか、と私たちに相談してきていました。

 それでOさんも私も、二年ぐらい前から、何とかしてあげたい、どうしたらいいだろう、等と話し合っていたのでした。そうしている間にファン常連各氏からの寄贈品が店内に増えていて、しかもパン惣菜販売棚のすぐ横にも広がってきて、保健衛生上の懸念も生じてきたのでした。女将さんもそれを心配していたので、これはもう何とかしなくては駄目だ、すぐにコーナーを再編して寄贈品はまとめるか、パン惣菜販売に影響が出ないように処置すべきだ、と私自身が強調したのでした。それにOさんも同意し、やっと事が動き出した、というわけでした。

 早速、それぞれのガルパン仲間にツイッター等で連絡を入れ、明日17日の昼2時にちょっと手を貸して欲しい、カノウヤさんの巨大な陳列什器を皆で力をあわせて移動したい、という旨を伝えました。私はその直前にアウトレット内で出会ったKさんにも助力を直接依頼したので、あわせて3人ほどに来てもらえることになりました。Oさんも仲間の一人と連絡がついたようで、とりあえずは我々を含めて6人の人手が確保できるかな、ということになりました。

 カノウヤさんの例の巨大な陳列什器は、女将さんのお話では店舗開設時にクレーンで持ってきてセットしたそうです。見た目にも大きくて重量がありそうで、3、4人でも動かすのは無理だろう、というのが3月の海楽フェスタの際にもカノウヤさんの常連ファン数人で話し合っていた意見でした。その際に話し合っていたメンバーに、まずは打診したわけです。最低でも6人は必要、ということでしたが、、とりあえずはその人数が揃いそうになりました。

 ですが、後でカノウヤさんに立ち寄って女将さんに連絡すると、女将さんのほうでも店の常連さん3人に助力を頼んだとかで、その3人が店に居られたため、挨拶もさせていたたきました。これで9人が集まる予定となりました。
 かくして、「K作戦」ことカノウヤさんコーナー応援の件は、この時一気に立ち上がって計画され、明日17日の昼2時に実施、ということになりました。女将さんが大喜びだったのは、言うまでもありませんでした。

 

 とりあえず、明日の「K作戦」の計画がまとまったので、後でカノウヤにも立ち寄って報告しよう、ということになりました。その前に、梅原屋のNさんにも連絡する予定があったため、梅原屋へ向かいました。
 その途中でマリンタワー方向を撮ったのが上図ですが、スーパーのセイミヤが出来てから、すっかり賑やかになりましたね。

 

 梅原屋にて、例の持参戦車の披露にのぞみました。Nさんには前々から連絡していたため、一度実物を見せてくれ、と頼まれていたのでした。
 Oさんも加わって、しばらく模型や戦車の談義を楽しみました。

 

 

 この臨時展示中に、Nさんの仲間のガルパン巡礼の方が一人、模型を見て写真を撮ってゆかれました。鳥孝やカノウヤでの臨時展示タイムとあわせて、約20人ほどの方がこの戦車模型を撮影していった計算です。

 Nさんには、この模型をどうやって作ったか、アーセナル軍事博物館からいかにアドバイスを受けたのか、などを話しましたが、Nさんもガルパンモデラーですから、興味深々で色々質問も出してきました。
「これ、すごい価値あるよね、もうアーセナル軍事博物館に売っちゃえば?」
「いや、それはちょっと勘弁です。苦労して作ったんで愛着ありますから・・・」
「ああ、そりゃそうだろうねえ」

 

 この時、たまたま居合わせたガルパン仲間のSさんが撮ってくれた写真です。私の隣がNさん、右下に例の持参戦車模型も見えます。
 Sさん、どうも有り難うございました。お互い慌ただしくて話も出来ませんでしたが、また機会がありましたらリボンの武者の軽戦車群の話題など語り合いましょう。

 

 Nさんが見せてくれたBT-42です。夏の八朔祭の際に詳細を見学していますが、その数日後に心無いファンに荒らされたとかで、各所が破損したのだそうです。それを修理したのが、上図の状態でした。

 

 ですが、完全復旧には至らなかったようで、Nさんは「ミッコのハンドルが無くなってんだよ・・・」とボヤいていました。それを聞いて私も落胆しました。ミッコのハンドル、とは例の劇場版での装輪走行に転換する場面にてミッコがセットするあのハンドルです。それを劇中と同じように折り畳み式のギミックで再現した精巧なパーツだったのですが、失われてしまったのです。

「だからさー、もう何ていうか、モチベーション下がっちゃったんだよね・・・」
 Nさんのその気持ちは、私にも痛いほど伝わりました。苦労して作った作品を荒らされたら、私でも思いっきりやる気を無くします。一般的に、アニメコンテンツの挫折や衰退を招くのは一部の劣悪なファンである、とよく指摘されますが、その構図がピッタリと実感されました。

 ちなみに、私自身は自分の製作した模型作品を、自宅の外に持ち出した事はこれまでありません。今回の大洗あんこう祭初見学を記念して、完成したばかりのStrv m40L軽戦車を持参したのが例外中の例外です。
 大学生の頃から所属している京都の模型サークルが本来は模型サークルではないために展示会も一切やらず、他の展示会への参加もやらなかった歴史があるためもありますが、一番の理由は、持ち出すことによる破損、劣化を避けたいからです。文化財学専攻だったので、模型作品も一種の「文化財」とみなして大切に保管保存する、という意識が私の場合は強いです。

 なので、サークル交流仲間のモケジョさん達にどれだけ頼まれても、製作した模型作品を外に持ち出しませんでした。だから、モケジョさん達も心得ていて、私が京都市に引っ越してきて近所同士になってからは、定期的に遊びにやってきて、私の作品を見たり撮影したりしているわけです。

 ですが、Nさんは、「星野さんも作品を展示会に出したほうがいい、大勢のガルパンモデラーに見てもらったほうがいい」と以前から何度かすすめてくるのでした。6月の大洗での展示会にも誘って下さったのですが、当時の私には体調の面で余裕が無かったため、辞退した経緯がありました。
 それで、来年の6月の大洗での展示会にも誘われましたが、今度は私自身にも思うところが様々にありますので、参加を検討中です。一応、TwiPlaの該当企画にはエントリーしていますが、土日に休みがなかなか取れない職場環境であるため、参加出来るかどうかは現段階では分かりません。

 

 例の展示コーナーにてNさんの作品を見るOさん。展示コーナー自体は、八朔祭の数日後に心無いファンに荒らされた影響で縮小され、展示作品数も半分以下におさえられました。今後どのようになってゆくかは、Nさんも明るい見通しを語りませんでしたから、私自身はとても残念に思っています。

 ですが、この件が私にとっては大きな転機ともなりました。Nさんが作製し披露してくれた数々の魅力的なガルパンプラモデルジオラマの世界を、私も自身なりの視座で自分なりの作域を築くべく取り組んでみよう、と思いついたのでした。
 それで、リボンの武者のムカデさんチーム連合の軽戦車5輌のうちの2輌がインテリアキットであるのを、Nさんに倣って独自のカラフルな着彩で仕上げたました。続いて、5輌全てを自由配置可能な一種のジオラマを作れないかな、と模索しているところです。下手の横好きですが、下手なりに頑張ってみます。

 

 カノウヤさんに行く途中、江口又進堂の前で立ち止まりました。カバさんチームのパネルが揃っていたからでした。

 

 おなじみのガルパンコミックの作者さんの自筆イラストの見本もありました。実在するおりょうの銅像が元ネタであるようです。

 

 相変わらずの人だかりです。このお店はいつも人気がありますね。歴女マダムこと江口さんの存在がとても大きいですね。

 

 真田・・・いや左衛門佐のパネルは店内にも新旧2種が揃っています。

 その後、カノウヤに行って女将さんに例の件を連絡して明日の段取りを相談しました。女将さんが助力を依頼した3人の方にも挨拶しました。

 

 その後、Oさんが大洗駅へ行きたいというので、そのままついていきました。

 

 何かのイベントというか、インフォメーションコーナーで、何かを配布していたようで、それをOさんも貰っていたようですが、具体的には何であったのか、私には最後まで分かりませんでした。

 

 記念に駅舎内を撮っているOさんでした。  (続く)

 

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新潟ビゲン高校 Strv m40L軽戦車 完成です!!

2019年12月20日 | ガルパン模型制作記

 塗装作業に入りました。サーフェイサーを薄く吹き付けた後、履帯を28番の黒鉄色で塗りました。車体色はアーセナル軍事博物館のアドバイスにしたがい、現存車輌の三色迷彩を参考にして塗装しました。

 アドバイスによりますと、第二次大戦中のStrv m40L軽戦車の基本車体色は始めは緑と紺の2色で、工場出荷時にはこの2色で塗装されていたそうです。その後、欧州でのドイツ軍などの戦訓を参考にして茶が追加された、ということだそうです。
 それでまず緑と紺を車体全体に迷彩の形で吹き付け塗装しておいて、茶を筆塗りで追加するという方法で、忠実に史実上の3色塗装を再現しました。

 カラーチャート図を使用して、アーセナル軍事博物館の所蔵現存車輌の塗装色を調べたところ、緑はミスターカラーでいえば364番のエアクラフトグリーンES283、紺は40番のジャーマングレー、茶は119番のRLM79サンドイエローにほぼ同じ、と分かりましたので、その3色を採りました。

 

 車外装備品の金属部分は28番の黒鉄色、木製部分は44番のタンで塗りました。スウェーデンを含む北欧地域の樹相は針葉樹を主体として木の断面色は白っぽくなるため、ウッドブラウンよりはタンのほうが適当と判断しました。

 

 車輪類にも迷彩をほとこし、転輪ゴム部分はポスカの黒で塗りました。

 

 119番のRLM79サンドイエローでの筆塗りは、2回行ないました。追加の茶色は、工場でなく配属部隊でペンキで適当に塗られたケースがあったそうなので、ペンキでの追加感をあらわすために筆で線をくっきり出しました。あとの2色はエアブラシ塗装なので、境界はぼやけています。

 

 アーセナル軍事博物館の所蔵現存車輌も、こんな感じの3色迷彩です。あちらの学芸員の方の話では、「実物はくすんでいて汚れもあるから全体的に黒っぽく見える、こういう模型のほうが戦車の塗装色の実態を分かりやすく示すことが出来ると思う」ということでした。

 確かに戦車だけでなく、飛行機や艦船でも、実物の色は全体的にくすんで見えます。模型のカラーのほうが発色が良いので綺麗に見えます。だから、その系統の博物館では、実車だけでなくその模型も展示して本来のカラーなどを説明しているケースがあるそうです。

 

 車外装備品4点を取り付けます。取り付け位置はアーセナル軍事博物館の所蔵現存車輌のそれを参考にしました。

 

 ハンマーとロッドは右側側面にセットしました。

 

 斧は左側面の御覧の位置に付けました。

 

 スコップは左側吸気口フードの下に取り付けました。

 

 背面左右のバックランプは47番のクリアーレッドで塗りました。

 

 砲塔の同軸連装機銃は、28番の黒鉄色で塗りました。

 

 デカールは、モデルカステンのガルパンデカールセットVol.3から適当なサイズの2枚を使用しました。

 

 砲塔の左右側面に貼りました。位置はコミックの作中車を参考にしました。

 

 これで、全ての工程が完了しました。

 

 側面観です。ベースキットのハンガリー38MトルディⅠ軽戦車の面影は、足回りのみに見られます。車体は前部の一部のみ、砲塔は後部のみが元キットのままです。スウェーデンのStrv m40L軽戦車がいかに大幅な改変設計により製造されたかが理解出来ます。

 

 アーセナル軍事博物館のアドバイス、監修による唯一の1/35スケール再現模型です。再三にわたる造形再現への指導、2度の修正箇所指摘により、現存車輌の外観に限りなく近づきました。

 ガルパンのリボンの武者の作中車はL型の改良型つまり後期型にあたりますが、Strv m40シリーズの完成形はエンジンを強化したK型であり、そちらは砲塔背面に予備転輪ラックが付くなど、外見も少し異なります。つまり作中車は、Strv m40シリーズの発展過程の一タイプとして位置づけられるわけです。

 

 以上で、新潟ビゲン高校チームのStrv m40L軽戦車が、「リボンの武者」第12巻のムカデさんチーム連合のセムラ隊長の搭乗車輌仕様にて完成しました。。製作期間は、2019年10月31日から11月4日までの5日間でした。組み立てに4日、塗装に1日をあてて短期集中工作にて一気に作りました。

 適応キットが無く、ネット上で調べても情報がなかなか集まらなかったため、実物を所蔵する本国スウェーデンのアーセナル軍事博物館に問い合わせ、様々なアドバイスをいただきました。その教示によってホビーボスのハンガリー38MトルディⅠ軽戦車のキットがベースとして使えることが分かり、一気に製作計画が具体化して、半スクラッチにによる再現へと繋がりました。

 製作にあたっては、かつて旧日本海軍の軍艦艦艇の1/700キットを作っていた時期に、戦中改修および武装強化状態などをプラ板の箱組みで再現していた経験を生かし、プラ板の箱組みによる外観の構築をはかることをメインとしました。事前に改造ポイントをまとめた図面も書き起こしましたが、実際に作ってみると誤差が続出し、ブラ板のトレースやカットを何度もやり直したりしました。
 それで、製作途中の画像をアーセナル軍事博物館に送り、再三にわたる丁寧な指導および修正指示をいただき、塗装の指示もふくめてほぼ全面的に協力いただきました。結果的には監修による製作のような状態になりましたが、そうでもしないとなかなか出来上がらなかっただろうと思います。

 なので、色々な意味で、私のガルパン戦車プラモデルの再現製作としては最も大変かつ困難な例、と位置づけることになります。同じものを二度と作れるか、と問われれば、絶対に無理、と返すでしょう。現物合わせでの改造や修正が多かったため、記録も実測図もきちんと作れずじまいとなったからです。

 ですが、総括的に振り返るならば、非常に得難い経験と可能性を数多く学んだ製作であったと思います。全スクラッチでの制作には及びませんが、似た車体をベースにしての半改造という作業のノウハウが、荒削りながらも会得出来たからです。これが、今後のガルパン戦車の製作とくに適応キットが無い場合において、なんらかの可能性を導き出してくれるのであろう、と自身でも期待してしまう次第です。

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く33 その7 「華麗なるディスプレイです!!」

2019年12月19日 | 大洗巡礼記

 今回のミニミニホビーショーで最も印象的だったのが、上図のやのまんさんのブースでした。3月の海楽フェスタの際にも見た、西住まほのフィギュア見本パネルが迎えてくれました。この圧倒的な存在感、そして安定感。さすがは黒森峰の隊長です。

 

 フィギュア見本品は、西住姉妹とダー様、という絶対安定の組み合わせです。逆に言うとキャラクター毎の人気度に差がありすぎて、これぐらいしか出せない、というわけでもあります。あえて追加するとしたら、アンチョビとミカと島田愛里寿の3人ぐらいではないでしょうか。

 

 ガルパンのフィギュアには珍しい座姿勢なので、椅子などの備品が必須となるようですが、 既存のアクセサリー品などが使えるようです。

 

 さすがはお姉ちゃん。座っていてもピシッと決まっています。黒森峰だけに黒い椅子が合っています。

 

 感動的かつ印象的だったのがこの展示でした。フラワーアレンジメントとの組み合わせで芸術的に仕上がっています。円筒形ケースにおさめられた中に、一個の物語的な世界観が見事に凝縮されています。これはもうインテリア品のレベルですね。普通に部屋に飾って室内空間に華を添えるにも最適です。

 

 細かく見てゆくと素晴らしさがじわりと迫ってまいります。果物に囲まれた季節感たっぷりの情感のなかに、これらの果物を美味しく生かすであろう、料理上手のアンチョビが茶目っ気たっぷりにポーズをとっています。美味しい食事を食べさせてあげよう、と誘ってくるかのようです。
 しかも秋に採れる食材を配置してあるのがポイント高いですね。あんこう祭の季節をもあらわしているのでしょう。

 

 ダー様です。こういうフラワーアレンジメントとの組み合わせが最高に引き立つガルパンキャラクターですから、このディスプレイの表現効果は破壊的なレベルですね。これが販売品であれば、ダー様推しの聖グロファンは、大枚はたいてでも買うでしょう。
 しかし、こういうの、交流サークル仲間のモケジョさん達が絶対喜ぶだろうな・・・。フラワーアレンジメントやっていたという人も何人か居るようですし。

 

 安定かつ完璧な西住姉妹です。フラワーアレンジメントとの組み合わせによって、ただのフィギュアに見えなくなっています。なにか高級感が付加されて、西洋マイセンのアンティーク人形とまでは価値が及びませんが、それに似た雰囲気を備えていくように錯覚してしまいます。
 こういう、フラワーアレンジメントとの組み合わせは展示としては抜群の存在感があります。やのまんさんの独創的かつ芸術的なアイデアに脱帽です。

 係の方に、これは販売品ですか、と聞きました。いや展示見本品です、との答えでした。それでは今後こういう形で販売されますか、と重ねて聞きました。いやこういう見本というだけですので販売の予定はございません、と向こうもちょっと残念そうな表情で笑いながら答えてきました。
 おそらく、この形で売ったらかなりいけるんじゃないか、というのを私だけでなく、向こうも感じていたのでしょう。

 

 これもOさんが丹念にチェックしていました。缶バッジの新製品が含まれているからでしょう。でも購入には至っていませんでしたから、Oさんも予算が限られていたのでしょう。

 

 色々ありますね・・・。全部買う人はいるのでしょうか・・・。

 

 こちらの品々は、最初は同人系製品かなと思っていたのですが、Oさんによれば、れっきとした公式品だということです。私自身は今回初めて見ましたが、製品そのものは以前から販売されて知られているよです。
 ここ二、三年は大洗行きが稀でしたから、関連商品やグッズ類の市場動向などは全然分からなくなってしまっていますね・・・。いつの間にか色々増えたなあ、というのが正直な感想でした。

 

 ここでは缶バッジを購入したOさんでした。しかもなんと、2種の新発売のセットの1種だけを買い、あとの1種を強引に私に買わせるという、室町時代の悪徳商人のようなやり口で、2種類とも確保していました。こういうことをするから、応仁の乱が勃発したんですよ、分かってますかOさん・・・?

 

 この時買った2種の新缶バッジセットはカノウヤに寄託展示するそうです。Oさんが2種とも普通に買って寄託すれば良かったのに、「自分だけで全部揃えるのも何ですから、1種は星野さんからカノウヤさんに渡したって下さいよ・・・」と切実に頼んでくるのでした。
 だから強引に買わせたのか、まったく洛中上京の悪徳商人桔梗屋六兵衛みたいですな・・・。そのうち摂津職式部大夫薬師寺備後守の手勢が攻めてきて屋敷を焼き打ちするでしょうな。

 

 まったく色々ありますね。先行販売とありますが、一ヶ月も待てば市場への投入が始まる品が少なくないので、先行販売の魅力もあまり無い気がします。あんこう祭にかこつけて売ってやろう、という魂胆が見え見えで、ある意味浅薄な商売です。もうちょっと魅力的かつロマンに満ちた売り方、販売の演出は出来ないものでしょうかね。折角のあんこう祭なのですから・・・。

 

 こちらは昔懐かしいメンコ商品ですが、Oさんは相変わらず左上の缶バッジ新製品に注目していました。とどまるところを知らないガルパン缶バッジ新製品の波状攻撃に、弾薬も食料も体力も次第に使い果たしてゆく哀れなベトナムの米兵みたいな・・・、ではなく、これも買いませんでした。既に持っているのだそうです。

 

 一通り回って、隣の日本丸の一般公開会場を横目に退出しました。明日のあんこう祭当日に、またここに来る予定ですので、その際に日本丸も見に行こうか、と話しました。  (続く)

 

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新潟ビゲン高校 Strv m40L軽戦車 作ります!! その7

2019年12月18日 | ガルパン模型制作記

 ラストのステップ13です。元キットでは砲塔を車体にセットして完了となりますが、今回はStrv m40L軽戦車への改造工作ですから、作業はまだ続きます。車体前面の改造に進みます。

 

 ステップ10の段階でガイドの指示通りに組み立てた車体前面です。この範囲はStrv m40L軽戦車の前期型とほぼ共通しており、Strv m40L軽戦車とハンガリーのトルディ軽戦車とが、同じランズベルク社のL-60軽戦車を母胎にしていることが理解出来ます。

 

 スウェーデンのヘスレホルム博物館に所蔵されるStrv m40L軽戦車の前期型です。前照灯ガードにブラインドが付き、向かって左側のグリル部に装甲蓋が付けられている他は、キットの状態と同じです。

 

 作中車は、Strv m40L軽戦車の後期型です。赤円内に示すように、車体前面全体に増加装甲が追加されています。この状態での再現を試みます。

 

 こちらがStrv m40L軽戦車の後期型の実車画像です。増加装甲の形状や取り付け状況がよく分かります。さらに車体前面下部の円形の出っ張り、牽引ホールドの様子も分かります。
 この図を参考にして、作中車の状態に合わせます。

 

 ブラ板を採寸しカットして、増加装甲をこしらえました。

 

 ヒンジやハンドルなどをブラ材やジャンクパーツで作りました。

 

 最後に、リベットおよび突起部を再現しました。

 

 車体前面下部の円形の出っ張り、牽引ホールドもジャンクパーツで再現しました。ちょうど良いサイズのものがあったので助かりました。

 

 右側フェンダー上にある長い手摺もブラ棒で再現しました。

 

 後部車体のパテ盛り部分をヤスって整形しました。

 

 車輪類を仮に組み付けてみました。サスアームの反りや歪みを出来るだけ是正しましたので、なんとか車輪の並びが一直線になっています。そうしないと、履帯の組み付けが難しくなり、繋いだ履帯がズレて壊れたりします。けっこう注意が必要です。

 

 だいたい作中車の姿になったと思います。作中車は細部を色々省略しているため、「こういうのは現実には有り得ない」とアーセナル軍事博物館の方が指摘しておられましたが、マンガですから仕方ないでしょう。

 

 とりあえず、塗装前の車体および砲塔の工作および改造が全て終わりました。もう本当に、本当に、大変な作業の連続でした。
 画像や文章では、あっさりと作ったような印象を受けるかもしれませんが、2日ほどは一日じゅう作業していました。朝起きてすぐに組み立て作業にとりかかり、食事だけしてあとは夜寝るまで組み立て作業に没頭していたのでした。

 やたらに時間がかかったのは、改造部分の工作があらかじめ作成した図面通りにいかず、キット本体の実物採寸にもとづいていたため、ブラ板のトレースやカッティングに何度か失敗しているからです。加えて、アーセナル軍事博物館からの懇切丁寧なアドバイスや、製作途中のキットへの指摘や指導もいただいておりますから、作業工程が記録にも残せないほど複雑になりました。

 なので、作業の段取りが混乱してミスった箇所もあり、自分でも何をやっているのか分からなくなるときがあったほどです。同じものを絶対に二度と作れないな、と何度も思いました。

 

 最後に履帯を組みました。ホビーボス製品特有の細かくて壊れやすいパーツですので、接着剤も最小限で使用してくっつけました。上図のように10個ずつ繋いだものを作って、さらに流し込み接着剤をひいて固めておき、それらを繋ぐという手順で進めました。
 起動輪および誘導輪に巻き付ける部分は、いったん巻き付けて形を作ってから、流し込み接着剤をひいて固めておきました。

 私の製作では、組み立て式の履帯は塗装後に組み付けることが多いので、だいたい4つほどに分割して作っています。起動輪の巻き付け部分、誘導輪の巻き付け部分、上部の履帯、下部の履帯、です。塗装後にそれぞれを車輪に取り付ける際に、たまに履帯が1枚不足するので、予備を2枚準備しています。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く9 その15  ラストは富士宮やきそば

2019年12月17日 | ゆるキャン△

 浅間大社の参拝を終えました。これで今回の「ゆるキャン△」遠江、富士宮エリア聖地巡礼は完了となりました。雨が降らなかったのが幸いでした。

 

 あとは、京都への帰路につくだけとなりましたが、まだ時間があるので、社前の富士宮やきそばも食べてゆこうと思いつきました。

 

 二の鳥居の南側、商店街の道をはさんで斜め向かいに、富士宮やきそば学会アンテナショップと呼ばれる区画があります。


 大きな布看板や幟が並んでいるので、遠くからでもそれと分かります。

 

 正式には「お宮横丁」といいます。参道筋の出店群のエリアであるようで、焼きそば以外にもアイスやクレープのお店が並んでいます。

 

 左側の小屋が、富士宮やきそば学会アンテナショップの店舗です。右にはイートイン広場があり、外でも食べられるようになっています。

 

 原作コミック第7巻41ページにて、各務原なでしこが最初に「YAKI-SOBAーーッ!!?」と見つけたのもこの富士宮やきそば学会アンテナショップでした。

 

 ですが、「今日はお姉ちゃんに教えてもらったお勧めの店に行くんだからっ」、とやきそばの誘惑を振り切って、上図の歩道を奥へ進んでゆきます。原作コミック第7巻42ページ3、4、5コマ目の場面です。そうして「佐東」まで歩いてゆくわけです。

 

 ですが、私はそのまま富士宮やきそば学会アンテナショップの店舗に入りました。

 

 この日の67人目の客であったようです。平日なのにけっこう入っていますね。浅間大社の御利益でしょう。

 

 店内の仕切り壁に色んな案内や情報が貼られてありました。ほう、富士宮やきそばセットですか。各務原なでしこなら10食セット2460円を買って家族で楽しく食べるんでしょうね・・・。

 

 富士宮やきそば学会アンテナショップのやきそばです。折角なので、浅間大社門前のやきそばの味も知りたかったのでした。ですが、先にいただいた「伊東」のやきそばの方が、本職さんの提供だけあって味が格段に良かったと思います。なるほど地元の人気店になるわけだ、と改めて感心しました。

 こちらの富士宮やきそば学会アンテナショップの品は、普通のおばちゃんが作ってる普通のやきそば、といった感じでした。可もなく不可もなく、といったところでしょうか。まあ、アンテナショップですからこれで良いのかもしれません。
 富士宮やきそば学会アンテナショップの公式サイトはこちら

 ともあれ、「伊東」のような専門店の味もある、こちらの一般的な味もある、というのが実感出来たことが収穫でした。これで満足したので、帰途につきました。

 

 新富士インターから新東名に進み、愛知県の岡崎サービスエリアで休憩しましたが、売店にてゆるキャン△商品が売られていたので、上図右手前の「カレーせんべい」を5箱買って、職場やサークルへの土産としました。これが今回の巡礼行きの最後の「ゆるキャン△」成分でした。
 京都の自宅への帰宅時刻は22時41分、出発からの総走行距離は1017キロでした。

 以上で、「ゆるキャン△の聖地をゆく9」の記述を終わります。  (了)

 


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