気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ゆるキャン△の聖地を行く その8  本栖高校のモデル

2018年03月31日 | ゆるキャン△

  旧下部中学校への入り口にあたる辻には、二つのバス停があって、いずれも「下部中学校入口」の名前になっています。上図の左側が身延町の町営バスの停留所、右側が富士急山梨バスの停留所です。いずれも便数は一日に2、3便のみです。

 このうち、身延町の町営バスは身延線の周辺に路線をまわして運行されています。富士急山梨バスは、下部温泉郷と富士急行線の富士山駅とを結び、路線は本栖湖を経ています。途中のバス停には、アニメにも登場する浩庵荘の前にある「浩庵荘入口」があります。つまり、劇中にも登場した浩庵キャンプ場へも、このバス便で行けるのです。
 ですが、上下とも一便しかありません。富士山駅発の便は10時10分に出て、「浩庵荘入口」には11時11分に着き、終点の下部温泉郷に11時50分に着きます。下部温泉郷発の便は13時20分に出て、、「浩庵荘入口」には13時58分に着き、富士山駅には15時に着きます。
 したがって、浩庵キャンプ場へバスで行くならば、富士急行線の富士山駅を発着点としての往復利用しかなく、浩庵キャンプ場エリアの滞在時間は11時11分から13時58分までの2時間47分となります。聖地巡りだけならば充分かもしれません。下部から行く場合、「浩庵荘入口」までは行けますが、次の便がありませんので、帰りはタクシーに頼ることになります。

 なお、この富士急山梨バスの便の停留所のひとつ「河口湖駅」には、大阪からの近鉄バスの夜行バス便が発着していますので、夜行バスを利用すれば、関西方面からも乗り継いで、上述のスケジュールで、「浩庵荘入口」まで往復することは可能です。この夜行バス「フジヤマライナー」が河口湖駅に着くのが8時37分、上述の富士急山梨バス便が河口湖駅を出るのが10時18分ですから、一時間余りの待ち時間があります。

 要するに、本栖湖畔の浩庵キャンプ場への聖地巡礼は、富士急山梨バスを利用すれば出来ないことではない、ということです。下部からも行けることは行けますが、一便しかないので、帰りをどうするかの問題がつきまといます。
 なので、身延線エリアから富士五湖方面に行く場合は、やっぱり車で行くのが良いでしょう。

 参考までに述べておくと、原作コミックの第6巻では、野クルの大垣千明、犬山あおい、体験参加中の斉藤恵那の三人が富士山駅を起点にしての山中湖キャンプに出かけています。そのルート上であちこちに立ち寄っており、いずれも実在の施設ばかりであるので、ファンが聖地巡礼で回っています。
 したがって、富士山駅を起点とする場合、本栖湖浩庵キャンプ場への往復コースを楽しみ、続いて山中湖へのコースを組み合わせて楽しむというのもアリです。その場合は富士山駅から山中湖方面に行くバス、または周遊バス「ふじっ湖号」が利用出来ます。

 

  バス停の辻を右折して、旧下部中学校に通じる坂道を登りました。

 

  既に左上に旧下部中学校の体育館が見えました。アニメにも登場した建物です。

 

  正面上方には、旧下部小学校の校舎が見えました。こちらの方が目立っていました。

 

  道なりに進んでぐるりと左へカーブすれば、劇中の景色に出会います。

 

  このシーンですね。各務原なでしこや志摩リン達が通う、本栖高校への通学路です。

 

  周囲の眺めも良いです。

 

  既に白梅は満開でした。この日は気温が20度を超え、暖かいというより、少し暑いな、という感じでした。

 

  旧下部中学校の体育館前に着きました。まだまだ使えそうな建物です。地元で何らかの機会に使用しているのでしょうか。

 

  体育館の横に、グラウンドへの入り口があります。建物への出入りは不可だが、グラウンド敷地内への立ち入りは自由であると事前に伺っていたので、少し入ってみました。小学校と中学校との共用であったそうで、平均より広い面積があります。

 

  体育館の奥に、中学校部分の校舎がありました。劇中の本栖高校の四階建ての校舎とは全く違います。それで、本栖高校の建物に関しては、アニメのオリジナル設定であろうと悟りました。もちろん、野クルの部室も実際には存在しません。

 そういえば、原作コミックの描写においても、第1巻から本栖高校の建物は出てきますが、特定の建物を参考にしたというのではなさそうな描写にとどまり、位置も明らかにされませんでした。第2巻第13話になって、通学路上の風景として旧下部町の「本栖みち」が登場し、最寄駅として甲斐常葉駅が登場しています。
 このエリアにある公立学校施設と言えば、旧下部小中学校しかありませんので、原作コミックには登場しないものの、アニメ化にあたってはその景色の一部を採用した、ということでしょう。

 

  敷地を出て、通学路を戻り始めました。高台にありますので眺望が良いです。旧下部町の中心街区がほぼ望まれます。

 

  途中で振り返り、単行本2巻と共に撮りました。ここ甲斐常葉駅エリアの景色は、原作コミックではこの第2巻に集中しているからです。もちろん、アニメには出なかった景色も幾つかあります。

 

  もと来た道を、甲斐常葉駅まで戻りました。途中の景色が、アニメ第8話に出てきた景色であることに気付きました。

 

  このシーンですね。各務原なでしこが、「byつなよし」と書いて大垣千明に送信した数枚のスマホ画像のうちの一枚です。原作をほぼ忠実に再現しており、最初は「つなよし」のギャグが個人的には強烈に新鮮であったため、お腹が苦しくなるまでに笑い転げてしまいました。文字通りの抱腹絶倒でした。

 それで、現地でも思い出してしまい、アハハハと声に出して笑ってしまいました。周囲に人が居なかったのが幸いでした。 (続く)

 

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ガルパン・ファンブック 月刊戦車道 号外 第1号

2018年03月30日 | ガールズ&パンツァー

 去る3月23日にバンダイビジュアルより発売された、「月刊戦車道 号外 第1号」です。号外と銘打っていますが、実質的には「最終章」対応のシリーズであるようで、おそらく第2話の上映以降にも次号が計画されているものと思われます。

 タイミング的には「最終章」第1話のBD/DVDの発売タイミングの直前であるので、内容的にも第1話のガイドブックとしての体裁にまとめられています。ただしそれは前半だけで、後半の10ページほどは大洗関係の宣伝や関連商品の広告などで占められているのは、やっぱり版元がバンダイだからでしょう。

 個人的に良かったのは、「世界のミリタリー博物館探訪記」の記事でした。やっぱり本物の戦車の実態を知ることが出来るのは楽しいですね。ボービントン戦車博物館には、模型サークルの旅行にて一度行った事がありますので、ちょっと懐かしい気分にもなって記事を読みました。

 ガルパンも5年目になりますと、海外でも広く知られるようになっていて、かつて苫小牧から大洗までのフェリーにて知り合った海外のファンの方々との交流も最近は頻繁になっています。
 メールでのやり取りが今も続いているのがアメリカ、ドイツ、フィンランドの三方ですが、いずれもプラモデルを作りますから、ガルパン公式キットの新製品が出る度に「送ってくれ!」と頼まれます。それで国際郵便で送ったりしているわけですが、海外ではどこでもガルパンの公式キットは入手が困難であるらしいようで、大変に喜ばれます。料金も商品代にチップと感謝料付きで振り込んでくるのが普通になっています。
 さらに、最近はプラモデルだけでなく、ソフトや関連グッズの新情報も教えてくれ、とメールしてくるので、関連情報のアドレスをコピーして送ったりしています。

 ドイツの方などは、「第2話はまだなのか、エリカの戦車師団はどうなったんだ?」と書いてきましたが、第2話の情報なんて未だに出ていませんから、答えようがありません・・・。それに黒森峰女学園チームは師団規模ではありませんし・・・。

 


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ゆるキャン△の聖地を行く その7  甲斐常葉の本栖みち

2018年03月29日 | ゆるキャン△

 身延駅を13時47分に出る列車に乗りました。これも2両編成でした。身延線を走る普通列車は、2両編成が主力であるようです。

 

 アニメの第8話では、3両編成の列車が波高島駅を過ぎて身延駅に向かうシーンがあります。今回の巡礼中に、これの実物が拝めるかな、と期待したのですが、残念ながら見ることは出来ませんでした。
 原作コミックにおいては、駅や線路の描写はあるものの、列車そのものは車内のみが出ています。列車の外観が登場しているのは、アニメだけです。JR東海がアニメ製作に協力しているそうですが、それがあって初めて、列車を登場させることが出来たのかもしれません。

 

 さて、最後の目的地には14時3分に着きました。降りたのは、私だけでした。

 

 甲斐常盤駅です。原作コミックの第2巻、アニメの第8話に登場します。劇中では、各務原なでしこ達が通う本栖高校への最寄りの駅として登場し、各務原なでしこがホームでの列車待ちの間にテスト後のクリスマスキャンプを提案しています。

 花粉の飛散量が増えているのか、目は相変わらず痒いし、ついに鼻にもダメージが来はじめて、何度かくしゃみをしました。最後の目的地に来たのだ、もう少し頑張ろう、と点眼薬をさし、マスクを新しく替えました。写真撮影のときはマスクは外しましたが、そうするとくゃみがダイレクトにきます。花粉症は本当につらいものです。

 

 甲斐常葉駅の駅舎です。原作コミックの第2巻164ページ3コマ目に建物の上半分がそのまま出ています。左の付属建物はお手洗いです。

 

 駅前からは、県道419号線が常葉川に架かる橋を経て街区へと通じています。かつての街道筋として歴史を刻んだ道で、本栖湖方面に通じる国道300号線の旧道でもあります。地元では「本栖みち」と呼ばれています。
 各務原なでしこが志摩リンと初めて出会った浩庵キャンプ場へは、この「本栖みち」を進んで行くのが唯一のルートです。

 

 橋を渡りつつ、向こうの街区の景色を見ました。おや、と気付きました。

 

 街区の高台に白い校舎らしき建物が見えました。あれじゃないかな、と思いました。地図を見て、アニメの本栖高校のモデルになった、旧下部中学校であることを確かめました。

 

 常葉川です。その下流は、身延線の波高島駅付近で富士川に合流します。前掲のアニメ第8話の3両編成列車の走行シーンに描かれる川が、この常葉川の下流部分にあたります。

 

 橋を渡ってまもなく、見覚えのある景色に出会いました。あっ、ここだったのか、各務原なでしこが「へんなくるま」ことグーグルストリートビュー撮影車に出会った場所、と気付きました。

 

 例のシーンです。志摩リンがネットでこの画像を見つけるわけです。なでしこちゃんの背後に、「くすり」の字がある薬局の建物がありますが、実際には新しい民家に建て替えられています。

 

 かつての薬局は、位置を橋のたもとに転じて新しい店舗になっていました。帰りに花粉症の錠剤でも買っておこうか、と考えました。

 

 橋の方向を振り返ると、こんな景色です。橋の左側の奥に、甲斐常葉駅の建物が見えます。

 

 同じアングルで、アニメではなでしこが撮影した「へんなくるま」が出ています。グーグルストリートビュー撮影車ですね。左の看板や交通標識、右の街灯にいたるまで、そのまんま描写されています。

 

 道は左に折れ、旧街道筋の街区内にて直線路となります。町並みにも古い民家や商家の建物が散見され、かつては宿場町または繋ぎの宿所として栄えたことを伺わせます。

 

 上図右の古民家は特に立派な構えでした。玄関口の戸口も古風をとどめ、もとは旅籠であったのでは、と思わせる雰囲気をただよわせていました。
 この辺りは、かつては下部町の中心地として役場も置かれていましたが。下部町は2004年に身延町に吸収合併されています。

 20代の後半の数年間に山梨県甲府市に本部を置く歴史探訪サークルに参加していた時期、仲間たちと一度、下部温泉に泊まったことがあります。その翌日に、下部町の中心を抜けて本栖湖まで国道300号線を移動したことがあります。その際に、この道を通っているはずですが、記憶はあまり残っていませんでした。

 

 かつて、下部町役場の関連施設があった場所は、更地になっていました。その奥の高台に旧下部小学校の校舎が見えました。

 

 旧下部小学校の校舎です。旧下部中学校と同じ敷地内にあって南北に分かれる形で校舎が配置されています。まだ新しい感じで、充分に使用出来そうな建物ですが、生徒数の減少により、2017年3月に閉校して下山小学校に統合されています。

 

 しばらく行くと、上図の交差点に着きました。右に曲がると、旧下部中学校グラウンドへの連絡路に続きます。 (続く)

 


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プラウダ高校 BM-13カチューシャ 作ります!! その10

2018年03月28日 | ガルパン模型制作記

 ガイド図に従っての組み立てが終わったので、残っている追加工作に取り掛かりました。まずは、ステップ12にて取り付けを保留にしたバックランプのパーツF54、F57、F58をどうするか、という問題がありました。何かとお世話になっている模型サークルの先輩N氏に電話をかけて相談したところ、実在の車輌でもバックランプの取り付け状況はまちまちである、ということを教えられました。

 N氏によれば、ZiL-157を車台としたBM-13は、車台部分はそのままにしているタイプ、後端を短くカットしているタイプの二通りに大別されるそうです。ガルパンの劇中車は、車台後端が見えませんから、後端を短くカットしているタイプとみて間違いないだろう、ということでした。
 その場合、バックランプ類に関しては、車台後端に位置をずらして付け直しているタイプ、左右のフェンダ―後面に移設しているタイプ、の二通りがあるそうです。現存する実車の写真を見ますと後者のタイプが多いようですが、まれに前者のタイプも散見されます。
 それでN氏が言うには、「ガルパンの車輌はみんな独自性が高いみたいやから、実車でもあんまり見かけないタイプのほうで作ってみるとそれらしくなるかもな」ということでした。

 そこで、それに従って、車台後端に位置をずらして付け直しているタイプで再現することにしました。劇中シーンでは全く見えない箇所であるので、実車の写真を参考にしました。

 

 結論としては、上図のような取り付け状況になりました。ガイド指示の取り付け位置より2ミリほど後ろに寄っただけですので、ZiL-157の車台部分の状態がそのまま生かされている形にもなります。

 

 続いて、劇中車がキャブ上部に装備している防弾板の組み付けを行いました。今回のトランぺッターのキットには該当パーツがありませんが、ズベズダのキットでZiS-151トラックを再現した際の余りパーツの中に防弾板のセット(パーツ124から131まで)もありましたので、これを転用しました。キャブ自体はZiL-157もZiS-151も共通でサイズも同じですから、防弾板のセットがそのまま使用出来ます。

 

 組み付けてみました。取り外し自在にしていますので、防弾板をキャブに乗せてあるだけです。後で、ヒンジのモールドが劇中車では省略されているのに気付いて、モールドを削りました。

 

 次に、バンパーのリベット4個を、劇中車に合わせて再現しました。

 

 最後の難関は、予備車輪ラックの自作でした。これに関してもN氏に相談したところ、ZiL-157の予備車輪ラックは大体3種類あることを知らされました。最も多いのがZiS-151トラックの予備車輪ラックを転用改造したケースであるそうですが、ZiL-157の幅広のタイヤに合わせて現地で拵えたケースもあるそうです。その現地作成の事例の写真も参考として送ってくれましたので、それを再現することにしました。劇中シーンでは殆ど分からない部分ですから、自由に作っても構わないわけです。
 それで、ジャンクパーツやブラ材を色々使って上図のように作りました。

 

 BM-13ユニットの基台前端に取り付けました。

 

 予備車輪をセットしてみました。もちろん接着はせず、取り外しも可能です。

 

 かくして、車輌全体の形姿をなんとか劇中車に近づけてみました。私の拙い腕では、これが精一杯でした。細部の相違はあるものの、全体的にはベオグラード軍事博物館の展示車輌に近い姿にまとまりました。

 ガルパンの劇中車は、かねてからベオグラード軍事博物館の展示車輌が元ネタだろうと指摘されていますが、今回作ってみて、その通りだな、と納得しました。ただ、アニメならばでのデフォルメ表現がやや加味されており、車長およびボンネット部分が短くなっている点、前輪が誇張されて大きく表される点、などが挙げられます。

 

 以上で、塗装前の組み立て作業が全て完了しました。 (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く その6  身延橋とほうとう

2018年03月27日 | ゆるキャン△

 身延駅から「しょうにん通り」を北へ進んで、身延橋へ向かいました。鉄橋の向こうに、身延山が聳えていました。山頂まで通じるローブウェーの位置が、山腹に線状に見えました。

 原作コミックの第5巻では、野クルの大垣千明、犬山あおいと妹のあかり、顧問の鳥羽美波先生の4人が久遠寺に初詣に行き、ロープウェーで山頂の奥之院にお参りして、初日の出を拝む場面があります。
 それで、同じコースで身延山山頂まで行ってみることも考えたのですが、「栄昇堂」にて地元民のおばさんに話を聞いたところでは、三時間はみておかないととても回れないよ、との事でした。駅から久遠寺門前まではバスで15分ぐらいで行けるが、それからは門前町と広い伽藍境内地を歩くので、ロープウェー乗り場まで20分ぐらいかかる、ということでした。ロープウェーの乗車時間は7分ですが、奥之院にお参りして山頂へ行く場合は最低でも30分はみておくといい、だから片道で合計一時間半はかかるよ、との事でした。

 それで、バスの時刻とロープウェーの運行間隔を調べて計算したところ、昼食休憩も含めれば、今回のスケジュールでは無理だ、という結論に落ち着きました。次回の楽しみにとっておき、とりあえず身延橋の聖地スポットだけでも見ておこうと考えました。

 

 200メートルほど進むと、身延橋東詰の信号交差点に着きます。そこを左折すれば、上図の橋梁東端に至ります。右側に下へ降りる階段が見えましたので、そこを降りてみました。

 

 降りてみると、一段低い位置に出ただけで、川原までは行けませんでした。堤防が高いので、急斜面が続いて下に降りられそうなルートも見当たりませんでした。
 上図の下に、雑草混じりの石敷きの道状の部分が見えていますが、そこまで降りれば、アニメのキービジュアルの公式イラストの構図になるはずです。

 

 このイラストです。斉藤恵那と愛犬チクワが身延橋下の富士川河畔を散歩している図です。

 

 北西方向には、身延山が望まれます。けっこう距離があるんだなあ、と思いつつ、身延山参詣の案は取りやめにしました。今回は時間的に余裕が無いので、次回の車での巡礼時に行った方が良いかもしれない、と考えたからです。

 

 かくして、もと来た道を戻ってきました。「しょうにん通り」中央の園地から、身延橋を振り返りました。

 

 そして、野クルの三人がまんじゅうを食べていたベンチに座って休憩しました。

 

 相変わらず、花粉のために目がチクチクして、どうしても薄目にならざるを得ませんでした。やっぱり花粉飛散の時期に出かけるのは、個人的には避けたいところです・・・。

 

 あらためて町並みの各店舗を見ますと、殆どは定休日のようでした。実際のところ、営業しているのは「みのぶまんじゅう」の「栄昇堂」だけだったのでした。

 

 今回の昼食場所にと考えていた「ゆたかや」も定休日でした。店先の幟は、アニメにも登場しています。

 

 このシーンですね。幟の色こそ異なるものの、字体はそのまんま再現されています。左脇のお店の家紋もそのままです。

 

 けっこう立派な「ゆたかや」の建物です。おそらく、この通りの中心的な食事処であるのでしょう。

 

 玄関口には、しっかり「ゆるキャン△」のポスターも貼ってありました。公式発のグッズも委託販売しているようです。ほうとうもあるのか、と気付きました。
 そうだ、ほうとう、食べられないかなあ、と思いつきました。「ゆたかや」の隣の食事処が営業しているのに気付き、外の案内メニューを見ましたら、ほうとうもありました。

 

 かくして、昼食は、ほうとうをいただくことが出来ました。今回の巡礼コースにおいては、身延駅エリアしか食事スポットが無いため、ここで食べられないと、帰るまで食事の機会にありつけません。

 ネット上の「ゆるキャン△」関連情報には、そういった食事関連の基本情報が出ていませんから、一時は浜松か静岡で弁当を買っておこうかと考えたぐらいです。なにしろコンビニもあまり見当たらないエリアですから、現地で何か買うとか、軽く食べるとかが難しいです。
 ちなみに、コンビニは、内船駅エリアでは、駅の北の南部町役場支所の近くに一軒あります。身延駅エリアでは「しょうにん通り」の北側に一軒あります。

 

 ほうとうは、場所やお店や作る方それぞれに味わいが異なることで知られます。今回もまた、お店独自の風味でありました。煮込む時間にも差があるようですので、麺の出来上がり具合が、食べるたびに微妙に違うなあ、と思います。味噌がさっぱりしているので、食べやすいですね。

 

 列車の時間が近づきましたので、駅へ向かいました。

 

 改札口でふと見かけた案内文です。そうか、身延線ではICカードも全部使えないのか、と少し驚きました。無人駅の多い区間ならば、ICカードでの利用が出来るようにした方が良いのではないか、とも考えました。
 たとえば京都の叡山電車などは無人駅の全てにICカードリーダーが設置されており、切符が無くてもイコカとかがあれば乗り降りOK、であります。
 こちらでは、JR西日本のイコカが使えないのは分かりますが、JR東海のトイカも使えないそうです。JR東海の管轄路線でそれはないんじゃないか、とつっこみたくなりました。昭和のローカル線ですか・・・。

 

 改札を通ったところで、上図のアングルを撮りました。原作コミック第6巻の25ページの1コマ目の図がこの景色です。

 

 同じく、原作コミック第6巻の25ページの2コマ目の図がこの景色です。原作の描画も、現地での取材をもとにして精密に行われているので、アニメのシーンと併せて、原作のシーンの聖地巡礼が楽しめるのが「ゆるキャン△」の特色の一つです。

 今回、原作コミックの6冊を全て持参して、現地で開いてあれこれチェックしていましたが、それも本当に楽しいものでした。数的には原作のシーンのほうがアニメよりも多いので、アニメには出ていない場所も色々と原作の画にて見つけて雰囲気に浸る面白さがあります。

 

 列車の時刻まで2分足らずとなりました。地元の高校生、たぶん県立身延高校の生徒たちと思われる数人がおしゃべりしながら待機していました。
 その姿を見つつ、「「ゆるキャン△」の本栖高校のモデルは、身延高校なのかなあ」と思いました。身延町内に実在する、唯一の高校であるからです。 (続く)

 

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BC自由学園チーム戦車の公式キット2点を買いました

2018年03月26日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパン「最終章」第1話にて登場したBC自由学園チーム戦車の公式キットは、上映期間中に早々と2点がアナウンスされ、まず上図のS35が去る2月21日にリリースされました。エレールの製品のOEMによる公式キット化でした。
 アマゾンでの案内情報はこちら。ホビーサーチでの案内情報はこちら

 

 続いてのF-17は、最初はS-35との同時発売が予告されましたが、ほぼ一ヶ月ほど時期をずらして3月21日に発売開始となりました。3月18日の海楽フェスタで先行販売も実施されています。
 アマゾンでの案内情報はこちら。ホビーサーチでの案内情報はこちら

 

 私自身は、駿河屋さんの通販を利用して2点をまとめて予約購入しましたが、FT-17の販売日延期によって分割発送となり、3月22日にようやく2点が手元に揃いました。

 このうち、S-35に関しては、以前に中古ショップでエレールの元製品を格安で購入しておりました。今回の公式キットと見比べてみて、中身も全く同じであることが分かりました。
 FT-17のほうは、模型サークル仲間が所有しているモンモデルの元製品を見せてもらったことがありました。周知のようにフルインテリアキットですが、ガルパンの公式キットの販売価格が安くなっているので、インテリアパーツは省かれるのではないか、と予想していました。実際、その通りになりましたが、製作ガイドがモンモデルのガイド図のままであるので、「お詫びと訂正」の案内図が添えられています。もしかすると、いずれフルインテリア版も限定で出されるのかな、と思いましたが、それに関するアナウンスは現時点では無いようです。


 今回の公式キット2点は、いずれも元製品が海外メーカーの品です。それ自体が、凄いなあ、と思います。各国のメーカーに交渉して、ガルパン公式キット向けにOEM供給してもらう、というのは簡単な事では無かっただろう、と思います。キット製品自体については従来より色々と評価が分かれていたプラッツさんですが、私自身は昔から「プラッツさんはよくやっておられるなあ」と感心していました。ガルパンの戦車、という形で次々に公式キットを出していただけるというのが、本当に素晴らしい事ではないか、と常々思っていたからです。

 なので、ネット上では酷評も目立っていた公式キットも、買えるものはなるべく買って、組み立てが難しい箇所も頑張って、同時にガルパン仕様に近づけるべく、色々と試行錯誤して自分なりに努力しておりました。ネット上での批判や酷評の数々も、いざ作って検証してみると、大部分は的外れであり、単なる感情論に過ぎない、との解釈に落ち着きます。
 したがって、プラッツ発の公式キット群は、難度は高いものが多いけれども、全く作れないキットでは無いということがよく分かります。むしろ、製品自体よりも、サポート体制というか、ユーザー向けの配慮の幾つかが足りない場合が散見される、というのが実態です。その不足不備は、公式キットの販売を重ねるごとに少しずつ改善されているように見受けられます。

 いずれにせよ、ガルパンというアニメ作品の戦車に特化しての製品ラインナップを、ここまで持続して実現展開してくれていることに、未だに驚きと感動を禁じ得ません。かつては、登場全戦車公式化プロジェクトというのも果たして実行出来るんだろうか、と半信半疑でしたが、いまでは、ほぼその大部分が実現していて、残りは僅かになっています。まったく、凄いなあ、と思います。

 続いて、タコムからのマークⅣ、AFVクラブからのセンチュリオンももうすぐ公式キットとして発売されます。それらも楽しみですが、登場全戦車の公式化が全て完了した時点でどのようなことになるのかが、もっと楽しみです。
 なぜならば、プラッツさんの取り組みというのは、要するに世界各国の模型メーカーによる総合的な協力システムの構築、および統一的な製品シリーズの実現化、という初めての試みでもあるのではないか、と受け止めているからです。ガルパンの人気は既に国境を越えて広がっていますが、模型業界の動きにも同様の流れが生まれつつあるのではないかな、と何となく感じている次第です。

 


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ゆるキャン△の聖地を行く その5  しょうにん通り

2018年03月25日 | ゆるキャン△

 身延駅前の「しょうにん通り」商店街は、駅の南側ではすぐに切れますが、北側はずっと伸びて町並みが富士川に沿って続きます。

 

 アニメ第8話にて、野クルの三人がこの「しょうにん通り」を北へと歩いていきます。劇中の設定では、その北にアウトドア用品店の「カリブー」があることになっていますが、実際の身延町にはそのような店舗は実在しません。
 「カリブー」のモデルとなったのは、静岡県浜松市東区にある「SWEN浜松店」であることが、建物外観の一致によって知られています。

 

 「しょうにん通り」のほぼ中央辺りに、細長い園地区間が設けられていて、富士川を望む展望所の役目も果たしています。ベンチが二つ設置されていて、その間には水飲み場もあります。

 

 この園地からは、富士川の景色が180度広がり、北には身延橋の鉄橋が望まれます。下に遊歩道とおぼしき舗装路が通り、園地の北側から階段で下りられます。
 この景色が、アニメにも登場しています。

 

 このシーンです。園地のベンチに野クルの三人が並んで、「みのぶまんじゅう」を楽しく食べています。面白いことに、原作コミックの同場面は方角がアニメとは逆になっていて、南向きに描かれています。

 

 三人が座っていたベンチは、上図の左側のそれです。町内散策の休憩スポットという感じの園地なので、駐車スペースなどは無く、車で来ても付近に停める場所がありません。

 

 劇中では、水飲み場との間隔もあけられ、灰皿や樹木が除かれて広々とした空間が演出されています。三人の真ん中で楽しげに上体を横に揺らす各務原なでしこの後姿が印象的です。

 

 既に、梅も山桜も咲いていました。あと二週間もすれば、全国に桜の花びらが舞うことでしょう。

 

 アニメ第8話は、身延駅前の「しょうにん通り」を舞台にしているため、他にも色んな景色が登場しています。上図のアングルなどは、よく知られていると思います。

 

 まんじゅうを平らげてしまい、追加を買いに走り出す各務原なでしこの後姿が、このアングルで描かれます。原作コミックでは、追加購入に行ったのはなでしこだけでしたが、アニメでは犬山あおいも続いて走り出していました。

 「ゆるキャン△」は、アニメが原作に沿って忠実に再現される度合いが、他のアニメ作品に比べて非常に高いですが、時にはアニメ独自の場面や表現が織り込まれます。それが原作の世界により深みを与えて物語の世界観を親しみやすいものに成しています。
 そういう点に、製作スタッフ陣の並々ならぬ力量とこだわりを感じ取ることが出来ます。

 

 三人が座った位置から、通りを見るとこんな感じになります。建物自体もアニメにそのまま出ていますから、場所の特定は容易です。

 

 下の遊歩道から、例のベンチを見てみました。

 

 似たようなアングルで劇中にも出ています。三人の楽しげなひと時が、夕日に染まる景色の中に一種の温かみを添えてほのぼのと迫ってまいります。青春真っ只中の女子高生たち、ですね。

 

 園地から北へ進むこの道を、三人は「カリブー」へと向かったわけです。その途中に橋があり、そこを通るシーンもありますが、その北にある交差点と身延橋は登場せず、いきなり「カリブー」の建物が出てきます。

 

 なので、園地の北側の町並みは、アニメでは殆ど出ていないという気がします。

 

 したがって、園地区画から南、身延駅までの範囲が、劇中のメインになっていることが分かります。

 

 ほぼ同じアングルで、友達の荷物も抱えて「栄昇堂」へと走る大垣千明の姿が描かれます。これもまた、なぜか余韻をともなって印象に残るシーンですが、実際の景色がそのまんまですから、現地に行けばアニメの雰囲気をリアルに楽しめます。アニメ聖地巡礼の醍醐味ですね。 (続く)

 


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プラウダ高校 BM-13カチューシャ 作ります!! その9

2018年03月24日 | ガルパン模型制作記

 ステップ18および19ではキャブ部分を組み立てます。ガルパン仕様への変更点として、ドアミラーA2とA3とA4は不要、エンジンハッチC24とC25の側面モールドの除去、の二つがあります。

 

 ドアの組み立ては、レバーA1の組み付けだけです。ドアミラーは劇中車にありませんので、A2とA3とA4は不要です。

 

 完了しました。ガラスのパーツは、全て塗装後に組み付ける予定です。

 

 キャブの組み立てに移りました。このうち、エンジンハッチC24とC25においては側面モールドの除去が必要となります。

 

 御覧のように、劇中車のエンジンハッチの表面はフラットになっています。アニメによくある省略表現の一つでしょう。

 

 劇中車に合わせて、エンジンハッチC24とC25の側面モールドを削り取り、ヤスって均しました。

 

 組み立てが終わりました。エンジンハッチC24とC25は開閉自在にしようかと迷ったのですが、キャブ本体を着脱自在にしてインテリアを全て見られるようにする方が良いかな、と考えましたので、エンジンハッチは接着固定しました。

 

 ドアは、ピットマルチ使用にて開閉自在にする予定です。

 

 続いて、ステップ3やステップ5にて保留としていた、バンパーの組み付けを行いました。結果的にはパーツF22およびF23は不要で、バンパー本体F21をシャーシー前端に直接接着する形に落ち着きました。

 

 組み付けが終わりました。劇中車はバンパー内にワイヤーウインチを装備しておらず、外見上はZiS-151トラックの同部分によく似ています。

 

 以上で、ガイド図に従っての組み立て工程が全て終わりましたので、BM-13ロケットランチャーのユニットを仮組みしてチェックしました。案外ピタリとおさまったという感じで、調整等は必要ありませんでした。

 

 外見も劇中車らしくなりました。ズベズダ(実際はイタレリ品)とトランぺッターの組み合わせですが、あまり違和感がありません。後端部の状況も、実在の車輌に同様なタイプが存在しますので、これ以上の改変は必要無いと判断しました。
 あとは、劇中車に合わせての追加工作となります。 (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く その4  みのぶまんじゅう

2018年03月23日 | ゆるキャン△

 内船駅で、10時17分発の普通列車に乗りました。これも2両編成でしたので、身延線では2両編成が普通であるようです。特急「ふじかわ」でも3両編成ですから、普通列車の2両編成というのは、ローカル線にしては立派な方だろうと思います。

 

 車内の状況を見るに、アニメ第8話に登場したロングシートタイプとは別種の車輌であるようです。資料によれば313系3000番台であるそうです。アニメの車輌は313系2600番台であるそうです。

 

 内船駅で乗車する際に取った整理券です。今回は最終目的地までの切符を買っていて途中下車が可能でしたから、整理券は必要ないのですが、どんなものかなと記念に取ってみました。バスの整理券と同じようなものですね。

 

 次の目的地である身延駅には、10時31分に着きました。さすがに身延町の玄関口で久遠寺参詣の起点だけあって、駅員が常駐して改札も機能しています。

 

 乗ってきた列車が発車してゆきました。反対側のホームの駅名標を入れて撮るのに成功しました。

 

 駅舎前にて自撮り記念撮影。花粉が目にじわりときて、目の奥に痒みが走るので、普段通りに目を開けてはいられませんでした。花粉さえなければ、最高の巡礼行だったのですが・・・。

 

 駅前の通りは、外観を歴史的景観に合わせて再現してあり、江戸期の町並みをイメージしているそうです。「しょうにん通り」と呼ばれます。
 アニメ第8話で、野クルの三人が「カリブー」へ行くために身延駅で降りてこの「しょうにん通り」を歩きますが、景色はそのまま忠実に描かれます。

 

 それぞれの建物に家紋が打たれています。それでなんとなく何かのお店だろうな、と分かるのですが、殆どの建物に家紋があるというのは、実際の古い町並みではあまり見かけません。ここだけの特色なのかもしれません。

 

 振り返って、身延駅の建物を見ました。これも既視感がありました。

 

 アニメでもそのまま登場しているからです。季節は秋だと分かります。

 

 身延での目的の一つが、名物の「みのぶまんじゅう」を食べることでした。

 

 アニメでも、各務原なでしこが嬉しそうに指しています。実物と全く同じです。

 

 「みのぶまんじゅう」は、駅前においては唯一、このお店「栄昇堂」にて販売されています。一般観光客にも知られているそうで、徒歩や車でやってきて買ってゆく人が絶えませんでした。地元住民らしき方も数人見かけましたので、普段のおやつとしても親しまれているようです。

 

 完全にアニメと同じです。と言うか、アニメが実在のお店を忠実に描写しているわけです。

 

 このシーンですね。お店の名前もそのまま出ていますが、こういうのはアニメでは珍しいケースではないでしょうか・・・。

 

 店先には、しっかり「ゆるキャン△」のポスターが貼られてありました。これを撮影して店に入ると、店員さんがにこやかに会釈して下さいました。巡礼ファンの一人だと分かったのでしょう。

 ファンならば、必ず「みのぶまんじゅう」を買うに決まっていますから、お店にとっては立派な「お客さん」です。早速に「まんじゅうは如何ですか?」とすすめられました。

 

 アニメに登場した「みのぶまんじゅう」です。野クルの三人が買って美味しそうに食べていたのがこれです。値段は65円です。

 

 実物も65円でした。まったく、そのまんまですね。
 「ゆるキャン△」は多くのシーンで食べ物や品物の値段を出していますが、その大部分が実際の価格をそのまま紹介しているケースであるので、聖地巡礼の基本情報としても重宝します。他のマンガやアニメではあんまり見られない特徴の一つだと思います。

 

 とりあえず、バラ売りを2個、職場の同僚への土産として20個入りを購入しました。

 

 本当は、野クルの三人と同じように通りの北側の川沿いの石ベンチで食べてみたかったのですが、花粉の飛散が見えるぐらいに凄かったため、店内でおとなしくいただきました。さっぱりした味が良いです。

 私が入った時、地元商店街のおばさん達が四人居て、まんじゅうを食べつつおしゃべりしていました。私が隣の席でまんじゅうを食べ始めると、すかさずお茶を入れて下さいまして、色々と聞いてくるのでした。
「どちらからお越し?」
「京都です」
「あら、まあ、遠くからようこそ。いいわねえ、京都ですってよ」
 他の三人と目を合わせて、この前行ったのはいつだったかね、ホラ東福寺の紅葉、などとささやき合っていました。そして、何度もかけているであろう質問を投げかけてきました。
「こちらには、ゆるキャンのあれですかね?」
「はい」
 すかさず持参した第6巻を取り出して見せました。するとカウンター内に居た店員さんの一人が近寄ってきて、「ああー、もう6巻目が出てるんですね」と感心したように表紙を見ていました。そしてこう言いました。
「こちらではアニメの放送もやってませんのでね、うちら全員見たこと無いんですけども、ファンの皆さんが色々教えて下さりますから、なんとか知識はありますけども。でも、やっぱりこういう漫画の本買って読んどかないといけないのよねえ」

 その言葉に、四人のおばさんたちも「そうだな」と頷いていました。その一人が、思いついたように話しかけてきました。
「お兄さん、お昼の食事は、もしかして「ゆたかや」へ行かれる?」
「ええ、実はその積りですが」
「今日はねえ、お休みなんですよ、「ゆたかや」は」
「えっ、そうなんですか・・・」

 そこで、私はかねて考えてあった第二候補の店を選ぶことにしました。第6巻の41ページを開いて見せつつ、「マンガでは、このお店がこちらの商店街の中にあることになっていますが、実際にあるのでしょうか。どなたか御存知でしょうか」と尋ねました。各務原桜が妹を身延駅付近に呼び出して、二人で「大海老天重セット1700円」を食べていた蕎麦屋のことでした。
 しかし、店員もおばさん達も一様に首を傾げていました。
「こちらに蕎麦屋さんはありますけっど、こんな海老天重って、あったかなあ・・・。見た事ありませんねえ」
「「ゆたかや」のメニューにはありませんか?」
「無いですね。私らよく食べに行ってるから知ってますが、海老天重は無かったと思います」
「うんうん、こんな海老が二つ乗っかってる天盛りは、まんず、見た事ねえなあ。お山のほうにも無いんと違うかね・・・」
「お山・・・ですか?」
「ああ、身延山のことですよ。うちらは「お山」って呼んでるですよ・・・」
「はあ・・・」

 すると、店内に建設業者らしき作業着姿の年配の方が「よう」と声を掛けつつ入ってきました。店員さんが「あっ、〇〇さん、いらっしゃい」と応じていたので、地元の常連さんのようでした。当たり前のように20パックを三つも買っていたその人に、おばさんの一人が声を掛け、これも顔馴染みとみえて雑談を交わしていましたが、そのうちに「ちょっとさ、これ、この海老天重って知らないかね?」と私に第6巻の該当ページを見せるように手振りしてきました。
 つられて示すと、相手は「おう、この漫画は読んでるよ。子供が持ってるでな。凄い人気らしいよアンタ」と笑顔になりました。そして、問題の「大海老天重セット1700円」のコマをしばらく見て、「あれえ、これ時々行ってるあそこの天重じゃねえかね、でも1700円もしたかねえ・・・」と呟いていました。

「御存知のようですが・・・、身延のどのあたりのお店でしょうか」
「おう、多分俺の知ってる店だと思うが・・・、身延じゃねえんだ、甲府の方だよ」
「甲府市ですか・・・」
「おう、甲府というか、市境ギリギリのとこだからあれは甲斐市かな。中央自動車道のすぐ下にある。「藤義」って蕎麦屋だよ」
「藤義・・・ですか」

 原作コミック第6巻では店名が「藤本」となっています。一字変えてあるのだな、これは間違いないな、と感じました。帰宅してからネットで調べてみたら、正解でした。原作コミックの描写そのままの「大海老天重」がメニュー画像にありました。これに蕎麦をセットしたものが、各務原姉妹が食べた1700円セットにあたるのでしょう。
 とりあえず、思いがけない形で原作コミックの登場メニューの元ネタが判明しました。その「藤義」というお店には、次の巡礼の機会に必ず行きたいと思います。食べログでの紹介はこちら

 ともあれ、地元民との楽しい語らいのひとときを、美味しいまんじゅうを味わいつつ過ごせました。また来たいと思います。 (続く)

 

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ガルパン「最終章」の無限軌道杯のトーナメント表

2018年03月22日 | ガールズ&パンツァー

 ガルパン「最終章」の第1話に出てきた、無限軌道杯のトーナメント表です。御覧のように大洗女子学園はBC自由学園との対戦が決まったわけです。

 このトーナメント表は、テレビシリーズの第63回全国高校生戦車道大会のそれと同じく16チームが並んでいます。既に表示されているチーム名は、いずれも既知のチームばかりです。このまま全てが既知のチームで占められるのか、初登場のチーム名が入ってくるのかは、第2話以降にならないと分からないのでしょう。

 大洗女子学園が優勝を目指すならば、4回勝たないといけません。1回戦でBC自由学園に勝つかどうかで、次のストーリーが決まるでしょう。もし、コアラの森学園が勝ちあがってきたら、そのまま第2回戦の相手になるわけです。
 ですが、興味深いのは、右側に並ぶチーム名です。強豪校のひとつ聖グロリアーナ女学院がエントリーしています。これが勝ちあがってきそうな雰囲気すら漂います。アンツィオ高校はボンプル高校と対戦しますが、勝てるのかどうか。予断を許しません。

 ですが、黒森峰女学園のファンといたしましては、逸見エリカ率いるドイツ戦車部隊の揺るぎない進撃を大いに期待するところであります。今度も大洗が優勝、なんていうストーリーにまとまると、かえってつまらなくなりそうだな、と思うからです。

 あと、期待したいのは、新たなチームの参戦、ですかね。例えば、中立高校とか・・・。

 


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ゆるキャン△の聖地を行く その3  桔梗信玄餅と南部橋

2018年03月21日 | ゆるキャン△

 内船駅の斜め向かいに、上図のお店がありました。「桔梗信玄餅」と書かれた幟が店先にはためいているのを見て、ああ、「ゆるキャン△」に登場していたあの郷土菓子か、と気付きました。

 

 店内に入り、お店の方に話を伺い、「桔梗信玄餅」の販売コーナーも見せていただきました。先方も「ゆるキャン△」の事は御存知で、最近ファンの方が買いに来るようになってね、今までそんなこと全然無かったのにね、有り難いことです、等と笑顔で話していました。

 

 常温での持ち帰りも出来るそうなので、記念に上図の6個入りの青い袋を購入しました。バラ売りはしておらず、30個セット、20個セットというように箱入りで販売されており、6個セットが最小単位であるそうです。

 

 中身は、アニメに出ていたそのままの姿です。私自身はこれは初めてでしたので、食べ方を訊ねると、アニメで大垣千明が説明していたのと同じ内容を教えられました。一番良いのは、菓子皿に移して餅にきな粉を厚くつけるのみで食べる、だそうです。添え付けの黒蜜は、かけるも良し、かけないで他の和菓子にかけて楽しむのも良し、だそうです。

 

 アニメでも、「野クル」の三人が美味しそうに食べていましたね。私自身は、帰りの列車の中で食べました。

 

 さて、次の列車までまだ30分余りの時間があったので、もう一ヶ所の聖地へ行ってみることにしました。駅横の大きな案内図を見て、方角と位置と距離とを確かめました。歩いて10分ぐらいで行けそうだと分かりました。

 

 駅前の通りを北へ進みました。上図のT字交差点があり、直進すれば身延方面に向かいます。左折すると、富士川に架かる南部橋を渡って、西側の街区へ向かいます。

 

 交差点の辻に立つ、地元のスーパーの位置表示看板です。見てすぐに、原作コミック第6巻の30ページ4コマ目に出ている「ハギノ」の元ネタだな、と気付きました。富士川の西側に位置しているようですが、これに関して各務原静花が「すぐそこの」と表現しています。各務原家は富士川の西側の街区に属していることが分かります。
 そして、その位置は富士川に歩いていける程に近いようです。原作コミック第1巻の170ページの四コマストーリーにて、各務原なでしこが家にあったロッキングチェアを持って川へ走って行くシーンがありますが、姉の桜に「どこ行くのよ」と聞かれて「そこの川ーっ」と応じています。

 

 今回は、西側の街区まで行く時間的余裕がありませんでしたので、南部橋までの往復にとどめましたが、御覧の通り、長い立派な橋梁です。

 橋の中央辺りまで行き、悠々と流れる富士川の流れと、それを包み込む甲斐南部郷の景色をしばらく眺めました。

 

 この南部橋と北側の景色は、アニメ第1話のエンディングの各務原なでしこの登校シーンにそのまま登場します。

 

 このシーンです。もっと広い範囲をパノラマサイズで撮ったような構図ですので、実際のカメラではそこまでワイドにおさまりませんが、景色自体は完全にそのままです。この場面は原作には無いアニメオリジナルであり、各務原なでしこが家から内船駅まで自転車で通学している様子を紹介しています。乗っている自転車は、本栖湖畔まで乗っていったあの自転車です。
 ちなみに、上掲シーンにて、各務原なてしこの向こうに見える丘が、中世戦国期の南部氏ゆかりの城跡の場所にあたります。

 

 南部橋は、長い上に中央部で高くなっているので、自転車で走る場合でも半分は登り坂となって、楽に走れないです。しかし、各務原なでしこは浜名湖グルグル特訓で鍛えていますから、サーッと軽快に走ってゆきます。さすがです。

 

 このシーンです。背景の景色もそのまんまです。

 

 橋から戻りつつ、東側の景色を見ました。南部町は東西を山並みに仕切られる地形なので、富士山はまったく見えないそうです。

 

 T字交差点に戻りました。その北寄りに、南部町役場の分庁舎があります。本庁舎はずっと南の富河地区に位置しており、町の行政実態が富河地区を中心とみなしている状況が伺えます。その最寄りの駅は井出駅ですが、特急は停まりません。

 

 内船駅に戻りました。

 

 駅の南側の駐車場および駐輪場です。各務原なでしこもここに自転車を置いて通学しているのでしょうが、実際にはここでは通勤通学のための駐車は対象外であるようです。

 

 列車の時間が近づきましたので、駅舎に入って、掲示されている普通列車の利用方法を見ました。ホームでの乗車位置が決まっていて、列車の1両目の一番後ろの扉から乗ること、扉の開閉は自分でボタンを押して行うこと、乗車時に整理券を取ること、等が示されています。
 おなじような利用形態は、「けいおん」の近江鉄道でも実施されていますので、ああ豊郷へ行く時のパターンと同じだな、と思い当りました。

 

 示される図は、2両編成ですが、3両編成でも同様であるようです。実際に乗ってみますと、車内放送でも繰り返し乗車位置と降車位置を案内していましたので、慣れない観光客の利用がかなりあるのだろうな、と思います。

 

 御覧のとおりの無人駅ですので、改札も無く、出入りは自由です。身延線の大部分の駅が同じ無人駅です。

 

 ホームには、乗車位置がこのようにマーキングされています。それとは別に標識も立ててありますから、初めての利用者でも乗車位置が分かるようになっています。
 この時点で、次の列車の時刻まで2分足らずでした。程なくして、駅ホーム横の警報が鳴り始め、遮断機が下りました。 (続く)

 

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プラウダ高校 BM-13カチューシャ 作ります!! その8

2018年03月20日 | ガルパン模型制作記

 ステップ16では、運転席を組み立ててシャーシーにセットします。ステップ17では、前輪を組み立てて、車輪全てを車軸に取り付けます。いずれも、ガイドの指示通りに進めました。

 

 運転席関連のパーツです。レバーA13の上部が欠けていましたが、袋の中にも見当たりませんでした。目立つ部分でも無いので、そのまま取り付けることにしました。

 

 組み付けが終わりました。

 

 後ろから見るとこんな感じです。細かいところまでよく再現されています。

 

 続いて、車台への取り付け作業に移りました。

 

 取り付けが完了しました。段々と形になってきています。

 

 いい感じです。このキットでは、キャブは上からかぶせてセットする形ですので、接着せずに着脱自在にして、運転席やエンジンを見られるようにするという選択肢もあります。

 

 前輪の組み立てに進みました。

 

 組み立てました。トランぺッターのこのキットだけかもしれませんが、はめこんだゴム製のタイヤパーツがやや大きいのか、ホイールから簡単に外れたりします。塗装時に外したりする時には便利でしょうが、最終的には接着固定する必要があるかな、と思いました。
 しかし、接着剤がゴムを溶かしてしまう場合もありますから、出来れば接着はしたくないな、というのが正直なところでした。とりあえず、後で再検討することにしました。

 

 全ての車輪を準備しました。

 

 車軸にセットしました。前輪の軸部を可動にしていたのでグラグラして不安定になり、さらに前輪が下にハの字に広がるという不自然な状態にも陥りました。これは駄目だ、と思いまして、前輪軸部も接着固定することに決めました。可動部へ流し込み接着剤を差し込み、前輪のポーズをきちんと決めて固定しました。

 

 かくして、全ての車輪がしっかりとおさまりました。 (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く その2  内船駅

2018年03月19日 | ゆるキャン△

 富士駅で進行方向を転換した特急「ふじかわ1号」の車窓に、ずっと富士山が見えていましたが、そのうちに身延線が富士山本宮浅間大社の南を通ることを思い出しました。そこでカメラを取り出して、富士山本宮浅間大社の大鳥居と富士山とを写真におさめようと構え、上図の通り撮影に成功しました。
 富士山本宮浅間大社へは、20年ほど前、30代の初めに富士五湖観光を楽しんだ際に参拝に立ち寄ったことがあります。

 

 9時25分、最初の巡礼地である内船駅に着きました。静岡駅からの所要時間は1時間12分でした。身延線はカーブが多いため、特急といえどもスピードを上げることが出来ず、平均的な速度は普通列車と大して変わらない、と聞きます。
 実際、富士駅から内船駅までのタイムは、20分前後しか違わないので、朝早くに普通列車に乗れば、もっと早い時間に聖地入りすることが可能です。夜行バス利用でのコースがそんな感じになりますので、8時前に内船駅に着くことも可能になります。

 

 「ゆるキャン△」聖地巡礼の記念すべき第一歩でした。が、外に出てまもなく、眼がチリチリと痒く感じられました。花粉の飛散量が想像以上であることに気付いて、背筋が寒くなりました。
 しかし、来てしまった以上は仕方がありません。幸い、鼻の方はなんともありませんでしたので、持参の点眼薬をさしつつ、頑張ることにしました。

 

 乗ってきた「ふじかわ1号」が遠ざかってゆく一方、反対側のホームには富士行きの普通列車が発車しつつありました。ああ、この景色だな、と既視感のおおもとを思い出しました。

 

 そう、上図の「ゆるキャン△」のキービジュアルです。内船駅から通学している各務原なでしこの図です。素晴らしいですね。

 

 富士行きの普通列車が出て行くのを、しばし見送りました。この日見かけた普通列車、乗った普通列車は全て2両編成でした。「ゆるキャン△」の第8話では、波高島駅付近を走る3両編成の列車が登場していましたが、その実物を見る機会はついにありませんでした。3両編成は朝夕の通勤通学の時間帯に運行されるのでしょうか・・・。

 

 再びこの景色を眺めました。アニメに登場した景色にじかに触れるのは、楽しいですね。

 

 時刻表です。御覧のように身延線は一時間に1本しか走っていないうえ、その1本が特急「ふじかわ」であったりしますので、普通列車を乗り継いでの巡礼移動には、相当の制約があります。
 昼間になると二時間に1本になりますから、食事や巡礼に効率よく時間を割り振っておかないと、列車待ちのタイムが増えてしまいがちです。

 

 内船駅は、特急の停車駅であるので駅舎は立派ですが、無人化されて久しく、切符の自販機すらありません。切符は、列車内で乗務員から買うシステムです。
 この駅舎内部も、アニメに登場しています。

 

 このシーンですね。帰宅途中の各務原なでしこが下車して駅舎内を通ります。その際に大垣千明から受信があって、なでしこが提案したクリスマスキャンプの案が決定しました。
 駅舎内の様子、まったくそのまんまですね。原作コミックが忠実に実際の景色を踏襲していることもあり、数多いアニメの中では抜群の風景再現度を誇っています。「ゆるキャン△」の特色の一つと言えましょう。

 

 駅前通りです。町並みの奥に低い丘陵の一部が見えますが、そのあたりに中世戦国期の南部氏の本拠地がありました。南部町の町名も、甲斐源氏の支流南部氏の本貫地であった由緒にちなみます。

 南部氏は、江戸期には盛岡藩藩主を勤めたことで知られますが、歴史的には鎌倉期の御家人の一として甲斐国巨摩郡南部郷を領したのが始めです。鎌倉幕府の奥羽征伐に従軍した功により陸奥国糠部五郡の土地を給されて奥羽にも版図を拡げ、戦国期には三戸を居城としましたが、豊臣政権期に領地の拡大を認められた後、盛岡に拠点を移しています。盛岡藩南部氏はその延長上に成立したわけです。

 本貫地の南部町には、南部氏初代とされる南部光行が構えた居館、およびその西側の丘上の城郭がありました。前者は遺構がほぼ消滅していますが、後者はいまも妙浄寺の背後に広大な遺構を残しており、丘陵の北側が「城山」、南の尾根が「古城」と呼ばれて城の歴史的変遷を示唆しています。
 一帯は、南部町の史跡に指定され、一時期は公園化が図られたとも聞きますが、頓挫したようで、城跡全体が自然の中に埋もれつつあると聞いています。

 

 さて、駅舎の建物の上層を見上げました。

 

 駅舎の外観です。この内船駅は、アニメ第1話のエンディングの各務原なでしこの通学シーンに登場しています。

 

 そのまんまです。違いはJR東海のオレンジロゴが無いだけで、建物や駅前のスロープやバス停に至るまで忠実に描かれています。各務原なでしこが元気に通学するシーンです。

 

 駅舎の外にも、身延線全通90周年の横断幕が張られてありました。記念日の3月30日には何らかのイベントが予定されているのでしょうか。

 

 駅舎の南側部分とお手洗いの外観にも、既視感がありました。

 

 このとおり、アニメにも登場しています。各務原なでしこは、富士川を隔てた西側の街区に家があり、自転車で駅まで通っています。自転車置き場が駅の南にありますので、そこに自転車を置いてから駅舎に向かうシーンが上図のように示されているわけです。

 

 内船駅の前を通るのは、県道10号線です。

 

 駅前から南側を見ました。上図左端に駅前駐車場および駐輪場が見えます。各務原なでしこが自転車を置いている場所とみられ、原作でもアニメでも、このアングルで「よーし、テストがんばるぞーっ」と左腕を挙げて元気に宣言する各務原なでしこの可愛い後姿が描かれます。
 上図のアングルは、原作コミック第2巻174ページの6コマ目に合わせて撮りました。手前の白線の内側に、各務原なでしこが立っていたのでした。

 

 ところが、アニメ第8話に出てきた同シーンでは、位置がやや北の駅前広場にずらされています。おそらく、内船駅前での場面であることを強調するための変更であろうと思われます。
 こういった小さな改変は、「ゆるキャン△」ではけっこう多いですが、それでも原作コミックの内容から決して逸脱することはありませんので、違和感は殆どありません。 (続く)

 

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ゆるキャン△の聖地を行く その1  ギョウザとふじさん

2018年03月18日 | ゆるキャン△

 2018年3月14日に、静岡県浜松市への出張があり、その翌日に休みを頂きました。初の「ゆるキャン△」山梨巡礼の絶好のチャンスでした。幸いにも天気予報は快晴、予想気温はなんと20度以上、4月並みの状況でした。
 ただ、花粉の飛散量も非常に多い、というのが花粉症の私にとっては恐怖でしたが、それ以上に「ゆるキャン△」聖地へ行きたいという気持ちが勝っていました。当たって砕けろ、の気分で巡礼実施に踏み切ったのは、言うまでもありませんでした。

 本来、私の初の山梨への巡礼は、以前の記事にて述べた案のごとく、京都からの日帰りコースの形で考えていました。しかし今回浜松にやってきた事により、浜松に前泊しての余裕ある行程になりました。そこで、以前の案よりももっと時間を取って二時間ほど追加したスケジュールに直し、それで実行することに決めました。
 浜松を起点にすれば、静岡へは新幹線で30分で移動出来、8時17分発の身延線特急「ふじかわ1号」に楽に乗り換えられます。京都発の場合は早起きして6時23分発のひかり504号に乗る必要がありますので、今回は朝もゆっくり出来ます。というか、浜松または静岡に前泊しての巡礼というのもアリだな、と気付いた次第です。

 浜松での前泊は、出張時にいつも利用している「ザ・ゲンズ・ホテル」を利用しました。JR浜松駅南口すぐの位置にあり、付近に食事処が豊富にあって素泊まりでもOK、という宿です。

 

 今回も素泊まりで利用し、夕食は浜松名物の「浜松餃子」を頂くことにしました。浜松では「石松」というお店が地元民にも親しまれて有名です。本店の他に支店が四ヶ所あって、その一ヶ所はJR浜松駅の駅ビル内の商業施設「メイワン エキマチウエスト」内にあります。宿の「ザ・ゲンズ・ホテル」から歩いて3分もかかりません。

 

 お店の外観です。前にも来たことがありますが、いつ行っても店の入り口前に席待ちの人が並んでいます。この日も四人ほど並んでいましたが、回転が速いので待ち時間は僅かで、すぐに席に案内されました。

 

 お店のメニューです。浜松餃子がウリのお店なので、「石松メニュー」と銘打って各種の餃子メニューが提供されています。

 

 前回は定食でいただきましたが、今回は出張終了時に同僚と軽く食べてきましたので、単品のほうを選んでいただくことにしました。

 

 今回いただいた、単品15ヶのメニューです。写真では見えませんが、餃子の下にモヤシが敷いてあります。地元民もおやつ感覚で単品を食べるケースが多いそうで、今回も近くの団体席で職場帰りの方々が単品とビールの組み合わせでプチ宴会をやっていました。
 これを食べたのは、もちろん「ゆるキャン△」にも登場する食べ物の一つであるからです。アニメの第3話にて各務原なでしこが持参して餃子坦々鍋を作っていましたね・・・。

 

 これですね。美味しそうな食事シーンが満載の「ゆるキャン△」のなかでも特に食欲をそそられる場面です。この餃子坦々鍋に使用した餃子は、アニメシーンでは「丸寿商店」のパッケージに入っていましたが、これは実在の「丸和商店」が元ネタです。南部町に引っ越してくるまでは、浜松市の弁天島に住んでいたという各務原家ですので、弁天島の近所の舞阪にあるお店の餃子に親しんでいるわけですね。

 浜松餃子は、他地域の餃子に比べて豚肉の比率が多く、使われる野菜はキャベツと玉ネギが中心です。そして付け合わせに必ずモヤシが付きます。肉の比率が多いからでしょうか。
 ですが、肉の味よりも玉ネギの甘い風味が勝っている感じですので、重くもしつこくもなく、割とあっさりした味にまとまっています。気軽に食べられますので、10ヶぐらいですと、個人的にはちょっと足りないな、という感じです。
 いつも焼き餃子で美味しく食べていますから、坦々餃子鍋がどれほど美味しいかは容易に想像出来ます。一度、アニメのような感じに作って食べてみたいです。

 

 さて、翌朝は浜松駅で7時31分発のこだま630号に乗り、8時1分に静岡駅に着きました。東海道線の2番ホームへ移動して、8時17分発の身延線特急「ふじかわ1号」を待ちました。

 今回の鉄道利用による巡礼に際して、最も気がかりだったのが、身延線での利用時に切符をどうするか、という点でした。周知のように身延線は無人駅が多くて自販機も無いため、駅で切符を買うことが出来ません。切符または運賃は列車の乗務員が取り扱っていて、降車時に切符を渡すか運賃を支払う方式になっています。電車の乗り降りに関してもルールがあり、慣れていないとややこしいところがあります。

 それで、前夜に浜松駅のみどりの窓口で相談したところ、浜松駅から身延線の最終目的地までの切符を買えば、片道の合計距離が100キロ以上になるので、私が行こうとしている内船、身延、甲斐常葉の3駅で途中下車が可能である、ということが分かりました。駅ごとにいちいち支払ったり、切符を買ったりする必要がありません。
 これは便利じゃないか、ということで、今回の身延線の最終目的地である甲斐常葉までの片道切符を買い、あわせて京都までの帰路の切符も購入しておきました。

 なので、鉄道利用の巡礼の場合は、片道の合計距離が100キロ以上であれば途中下車が可能なので、最終目的地までの切符を買うのが良いです。片道の合計距離が100キロ以下の場合は、必要な区間の切符をあらかじめまとめて買っておく、という方法をおすすめします。

 

 8時17分発の身延線特急「ふじかわ1号」です。これが身延線を走る特急の始発便です。三両編成で、1号車が指定席、2号車および3号車が自由席です。今回は自由席を利用しました。

 

 行先は甲府です。身延線特急「ふじかわ」は静岡と甲府を約2時間15分で結び、上下ともに7本の便が運行されています。
 特急「ふじかわ」の基本情報はこちら

 

 3号車に乗りました。車内は空いていました。このように席は進行方向に背を向けていましたが、富士駅にて進行方向を転換するため、富士駅以降は前に進む形になります。

 

 前夜に浜松駅にて購入しておいた切符の紙袋には、御覧のように「身延線全通90周年」記念の図柄がデザインされていました。来たる3月30日が、記念の日であるそうです。

 

 富士駅に近づいた頃、乗客の数人が一様に右側の窓を見たりしているので、つられて右へ視線を向けると、富士山の姿が見えました。おお、富士山だ、と一気にテンションが上がり、カメラを取り出して撮影しました。望遠モードも駆使して何枚か撮りました。

 

 富士山をはっきりと見たのは、十数年振りのことでした。今まではいつも雲に覆われていて見えなかったからです。
 この富士山が、「ゆるキャン△」のグラウンドシンボルでありますから、初の巡礼時に見えたのが実に素晴らしいことのように感じられました。これは幸先が良いぞ、と思いました。

 「ゆるキャン△」の聖地スポットの大半は、富士山麓の複数のキャンプ場で占められます。私自身も5月ぐらいには車での巡礼を計画していますので、あの秀麗な山容により近づき、より美しい姿を眺めることも出来るでしょう。
 とにかく、関西の人間にはあまり馴染みがない山ですので、見られると嬉しいですね。 (続く)

 


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BC自由学園のソミュアS35は出たけれど

2018年03月17日 | ガールズ&パンツァー

 先日の模型サークルの定期会合にて、ガルパン戦車仲間のIさんが、店内に入ったばかりの私を呼び止めて隣席にいざない、ボソリと話しかけてきました。

「マリー様のFT-17が発売延期になったそうですよ・・・」
「ふーん、またですか」
「あれっ、星野さん、あんまり驚きませんねえ・・・」
「いつもの事ですからな」
「まあ、そういうことですかねえ・・・」
「むしろ、同じタイミングに幾つも出すぞ、っていうのに無理があると思う。とりあえずソミュア(上図)は予定通りに発売されたから、充分と違うかな」
「うーん」
「こっちは「ゆるキャン△」も楽しんでるから、あんまりプラモがドンドン出ると逆に困るわけですよ」
「困るんですか?買って積んどけばええんじゃないですかね」
「積むほどのお金が無いのです。軍縮の嵐ですからな」
「なにが軍縮の嵐、ですか・・・」

 その時、モケジョのユキさんが入ってきて、斜め向かいの席に着き、周囲ににこやかに会釈して何か渡し物をしていたのち、スマホをこちらに向けてきて、「これ、作りましたよー」と得意げな笑顔を向けてきました。画面には、BC自由学園のソミュアS35が写っていました。

「おお、もう作ったんですか。さすがに素早いですな。公式キット出たばかりやのに」
「いえ、これはタミヤので作ったんです。公式のエレールキットは砲塔の形がおかしいそうですから」
 私は「その通りですな」と応じましたが、Iさんは「えっ」と怪訝な表情になりました。どうやら公式キット品の劇中車との差異をまだリサーチしていなかったようでした。それでユキさんが手短に説明していましたが、そのうちにIさんは肩を落としていました。
「そんなら、公式キット買ってもあんまり意味無かったのか・・・」と。

 このように、BC自由学園のソミュアS35は出たけれど、ユーザーの評価はあまり上がっていないようです。エレール製品の最大の欠点とも言える、砲塔右側面の形状がフォローされていないからです。その部分の修正パーツを1個追加すれば済む話であるのに、です。

 続いてユキさんは、「そうそう、FT-17が発売延期って、知ってます?」と言いました。そして「5月ぐらいに出してくれればええんですよね」と話しました。モンモデルのキットを早く作ってみたい、と言っていたIさんとは対照的に、発売延期を歓迎しているようでした。
「あんまりお金無いですからね、エヘヘ。サンダースにはシャーマンのM4A3も出ますから買いたいんですけどね」
「ほう、M4A3も出るんですか・・・」
「あっ、星野さん、ココスのキャンペーン行かれていないでしょう、特典のクリアファイルにね、ホラ、これですよ。おケイさんとチョビのコンビで、戦車もあるんです」
 そのクリアファイル裏面には、ケイの横にシャーマン戦車があってM4A3とありました。しかし、戦車の外観は見慣れた無印M4でありました。
「それ、たぶん間違って記してると思うよ。これはケイの搭乗車のM4ですな」
「ええー、そうなんですか」
「M4A3は前面がフラットな傾斜面になってるので、簡単に見分けがつきます」
 メモ用紙に簡単な形状の相違をトレースして渡すと、ユキさんは「はあー」と感心したようにしばらく見入っていました。
「それやったら、買わんといけないのは、あとセンチュリオンだけです。発売延期やから、お金ためとこうっと」
「マークⅣは買わないの?」
「あー、マークⅣがありましたね・・・。それも、ひょっとしたら発売延期になるかもですよ」

 その可能性はあるかもしれないな、と私も納得しました。サメさんチームは第2話以降も活躍するでしょうから、その搭乗車も急いで出すことは無いんじゃないか、と考えます。プラッツさんも、勢いで4戦車同時期発売、と言っておいて、相次いでセンチュリオンとFT-17を発売延期にするというようなドタバタを展開していないで、もっとゆったりと構えて長期的な販売スケジュールを据えていただければ、と思います。

 

コメント (2)
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