気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

愛媛ケバブハイスクール ルノーR35軽戦車 作ります!! その1

2019年12月22日 | ガルパン模型制作記

 ガルパンコミック「リボンの武者」には、アニメ本編には登場しない軽戦車が数多く登場します。模型的にも魅力的なテーマを色々と提起してくれますが、個人的には第12巻に登場した上図の「ムカデさんチーム連合」の軽戦車5輌に惹きつけられています。

 もとは交流サークル仲間のモケジョさん達が熱中していた対象でしたが、それを見てちょっと1輌は作ってみようと思い立ち、奈良グレゴール高校のカフカ隊長の38(t)戦車を作ってみたところ、意外にも面白くてハマッてしまいました。その流れでねんどろいどぷち改造のカフカ隊長まで作ってしまいました。

 勢いというのは恐ろしいもので、続いて適応キットが存在しない新潟ビゲン高校のStrv m40L軽戦車を半スクラッチで4日で仕上げてしまい、「ムカデさんチーム連合」の軽戦車5輌の再現製作における最大の障壁を早々と超えてしまったのでした。
 そうなると、残りの3輌は適応キットが存在しますので、製作そのものはスムーズに進む筈です。ですが、ただ気楽に作るというのも何か物足りない気がしたため、自身なりに、新しい取り組みも付加して楽しんでみようと考えました。

 そのキッカケというか契機となったのは、大洗の梅原屋に展示されているガルパンプラモデル作品群の独創的かつ芸術的な仕上がりに感動し、かつ作者のNさんに「星野さんもこういうの作れるでしょ、やってみなよ」と勧められた経緯でした。その際に大変興味があったのが、フルインテリアキットのカラフルな配色仕上げ、でした。こういうの、大変そうだけど、それ以上に楽しそうだ、一度やってみたいな、と思ったのでした。

 

 それで、「ムカデさんチーム連合」の軽戦車5輌の再現製作を最後までやり遂げる気になり、3輌目として上図の愛媛ケバブハイスクールのボスポラス隊長の搭乗車を作ることに決めました。フランス軽戦車のルノーR35です。作中では第7巻のイベント「大鍋」大会に出場したのが初見です。

 

 そして、第12巻の「ムカデさんチーム連合」に参戦したボスポラス隊長の搭乗車も同じルノーR35です。愛媛ケバブハイスクールの戦車道チームには、他の戦車が一切出てきませんので、どうやらこのルノーR35のみで編成されているようです。

 

 御覧のとおり、第7巻のイベント「大鍋」大会ではルノーR35の3輌で参加しています。愛媛ケバブハイスクールはトルコ軍ティストのチームであり、ルノーR35の使用は、史実にて1940年1月にトルコがフランスからルノーR35を50輌導入して配備したことに因むのでしょう。

 その具体的な運用状況や車体カラーについては情報が無かったため、トルコのイスタンブール軍事博物館に問い合わせて、大体の概要を確認しました。今回の製作における車体色の塗装も、その内容に従いました。

 

 適応キットは1/35スケールではエレール、ホビーボスの2製品が知られています。今回は上図のホビーボス製品を選びました。自身なりの新しい取り組みとなる、内部のカラフルな配色仕上げにチャレンジするには、フルインテリアキットのホビーボス製品が相応しいからです。

 従来より、ホビーボス製品のインテリアキットの豊富さには定評があるようですが、なかでも今回のルノーR35のキットは精度が良く、出来も優れていることで知られており、以前に模型サークルAFV部会の先輩方に勧められたことがあります。他のメーカーのキットでは省略されがちなエンジンもちゃんとある、軽戦車クラスの完全なフルインテリアキットというのはドラゴンでも38(t)戦車ぐらいしか出していないんだ、と聞かされた記憶があります。

 確かにインテリアもエンジンも全部揃っている完全なフルインテリアキットは、中戦車や重戦車クラスならばタコム、ライフィールドモデル、アミュージングホビー、AFVクラブなどの複数の海外メーカー製品が知られますが、軽戦車クラスは大部分がエンジンを省いています。日本のメーカー製品でも同様です。
 なので、今回のキットは作り甲斐があるぞ、と感じました。新しい取り組みとなる、内部のカラフルな配色仕上げをどうやるか、とワクワクしました。

 

 中身です。最近の海外メーカー製品は離型剤も除去して綺麗になっていますので、今回の品も事前洗浄は必要ありませんでした。

 

 組み立てガイドです。ホビーボスの製品は日本向けにも作られていますので、タイトルにも日本語表記がありますが、残念ながら説明文のほうには日本語はありません。

 

 ステップ1です。エンジンから組み立てます。軽戦車クラスのキットでエンジンを作るのは、以前にカメさんチームの38(t)戦車をドラゴンのG型のキットで製作して以来です。
 ただ、トラックのキットでは大抵エンジンも組み立てますので、幾つかのガルパントラックも作っている私としては珍しい作業でもありません。
 ですが、今回は新たな取り組みとして、インテリアのカラフル仕上げを行ないます。

 

 無駄なほどに細かくパーツ割りする傾向があるホビーボスの製品だけあって、エンジン関係だけでも約60個余りのパーツから成ります。組み立てるのも大変ですが、今回は塗装しながらの組み付けとなりますから、余計に大変な作業となります。

 

 現存する実車の内部写真を参照しつつ、パーツ毎に塗っては組み付けてゆきました。

 

 現存する実車の内部写真です。戦車内部には余り見かけない緑色のシャフト保護カバーが目立ちます。

 

 同じく、エンジン部分の実物写真です。エンジン本体も下半分が緑色であるのが分かります。細かい部品は焼鉄色やシルバー、黒鉄色などに分かれています。これらを参考にして塗り分けて組み立てました。

 

 シャフト保護カバーや変速ギアのパーツです。組み立てると実車写真の状態とあまり変わらないぐらい、精巧に出来ています。

 

 エンジン本体が出来上がりました。ミスターカラーの364番のつや消しグリーン、8番のシルバー、28番の黒鉄色、61番の焼き鉄色などで塗り分けました。

 

 シャフト保護カバーや変換器などを繋いだ状態です。変速ギアのグリップは327番のレッドFS11136で塗りました。
 これは実際とは違う色ですが、ガルパンのケバブハイスクールがトルコティストであることにちなみ、操作時に触れるハンドルやグリップ等は分かりやすいようにトルコの赤色で塗られている、という独自の設定にしました。

 

 自分で塗りながら組み立てたエンジンですが、思った以上に精巧に出来ていてカッコいいので、しばらく眺めたりしました。これでまだ工程の半分ぐらいなので、エンジン関係はまだまだ組み付けるパーツがあります。最終的にはもっと複雑な形状になります。

 

 変速ギアの赤いグリップがいい雰囲気です。握ってガチャと操作したくなります。作るのも楽しかったですが、ここまで仕上げるのに2時間近くかかりました。
 梅原屋のNさんの、「インテリア作るってものすごく時間がかかるんだよ」の言葉がよく実感出来ました。  (続く)

 


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