気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く23 その18 「劇中スポットです!!」

2016年04月30日 | 大洗巡礼記

 パネル巡りと並行して、聖地スポット巡りも楽しみました。Nさんは初の大洗訪問にあたって特に情報収集や下調べはやらなかった、と話していましたから、知識はあっても実際の大洗においては全てが未確認であるに等しいわけです。その証拠に、テレビシリーズや劇場版に登場した場所を教えると、「ここがそうだったんですか」と驚き喜んで写真を撮り、テレビの何々の場面ですね、と言うのでした。
 上図は、聖地スポットの一つ「福本楼」にてパネルや資料を見るNさんです。


 この「福」の字が劇中では逆さになっていましたね。実際のドイツ軍のマーキングに存在して「倒福」とか呼ばれたそうです。元ネタは、中国の春節の際に家々に貼られる赤色の紙の字ですね。


 「常陸屋」の店先の新三郎と店主のパネルです。新三郎は新パネルのほうでした。


 「魚忠」の近藤妙子は、水飛沫による汚損を避けるためか、高いところに置かれていました。と言うか、お店の方でもう少し設置方法を工夫したりしないものでしょうか。

 よく指摘されるように、キャラクターパネルの設置店のなかには、パネルの扱いについて一考を要するところが少なくありません。ただ置いているだけで、後は何もせずガルパンのムーブメントにも距離を置く、というスタンスの店も少なくありません。パネルはあっても、何もやらないお店、ファンが入りにくい雰囲気のお店も依然として存在しますし、買い物したくても買えるものが無い、というような矛盾を抱えているお店もあります。

 もし、そういう状況を分かっていて「これでやっていくしかない」と受け止めているのであれば、大洗のキャラクターパネルは成功段階を通り過ぎて失敗の方に向かうことになるかもしれません。本気でパネルを欲しがっているお店、パネルに関連づけての働きかけをやる気のあるお店は他に幾らでもあるそうですから、そういうところへパネルを移し替えるなどの取り組みが、これからは必要になってくるのではないか、と思います。


 「魚忠」の脇の路地を紹介すると、Nさんは驚いていました。これがあの道ですか、と。テレビシリーズの第4話にて、カメさんチームが割り込みしてきたルートであり、あんこうチームが急速離脱を図ったルートでもあります。


 路地を抜けて劇中のルートに進み、さらにテレビシリーズの第4話に登場した板塀の元ネタの場所も紹介しました。板塀越しにカバさんチームのⅢ号突撃砲を撃破したマチルダⅡが進んでいたルートは、この路地でしょう、と説明したら、早速撮影をしたNさんでした。
 テレビシリーズも全部見て覚えているそうなので、場所が分かればすぐに劇中シーンとリンクしてリアルに感動が味わえるようです。とにかく楽しそうで笑顔が絶えなかったNさんでした。


 Nさんのリクエストで、「大勘荘」にも立ち寄りました。丸山紗希のパネルをまだ見てないんで、と言われたからです。店内玄関ロビーのガルパンコーナーも見学させていただきましたが、今回は綺麗に整理されて並べられた状態を見ることが出来ました。

 その後、劇場版でウサギさんチームが再度の「重戦車キラー」を試みるべく待機した場所へ案内し、ノンナの一撃をくらって「大勘荘」の前まで吹っ飛ばされたシーンを、実際の景色で楽しんでもらいました。本当に実在する場所と景色であることに、ひたすら感動していたNさんでした。 (続く)
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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く23 その17 「ぶらぶら作戦です!!」

2016年04月29日 | 大洗巡礼記

 この日は、Nさんも私も午後に帰途につく予定でした。私は特に予定もありませんでしたが、Nさんは初の大洗訪問なので、パネルも見ていないものが少なくありませんでした。そこで「ぶらぶら作戦」の感じでひととおり案内して回ることにしました。私自身もこういう回り方は久しぶりなので、かえって新鮮で楽しめました。
 相談の結果、Nさんがまだ行っていない髭釜、大貫エリアへ向かうことにして、パネル設置店や聖地スポットはとりあえず全部立ち寄る、という方針でゆくことになりました。前日までの周遊で見落としたパネルもあるかもしれません、とNさんが言いましたが、どのパネルを見落としたのかが、いまひとつ把握できていない様子だったからです。初めて来たのだから、無理もありませんね・・・。
 上図は「年宝菓子店」の秋山優花里です。


 「飯岡屋水産」の旧店舗施設の休憩室に貼ってあるサンダース校の応援旗です。一枚だけのオリジナル品のようですが、量産してグッズとして販売していただけたら、注目されることでしょう。


 「肴屋本店」の向かいにあるガルパン自販機には、渕上舞さんの新しいサインが入っていました。日付が無いので、いつのものかは分かりませんが、インクはまだ新しい感じでした。初期のサインは、かすれてしまって見えにくくなっていました。


 「肴屋本店」の戸口に貼られていた、「舞台めぐり」の案内ポスターです。武部沙織バージョンです。他にもあちこちで他メンバーのバージョンを見かけました。


 「鳥孝」に立ち寄りました。今日帰ります、と挨拶しました。


 玉田の居る「甘太郎」です。私は未だにこのお店には入ったことがありません。


 「大進」の園みどり子です。店主さんパネルには、娘さんの新しいイラストメニューがつけられていました。これで何枚目の作品になるのでしょうか。


 佐々木あけびの居る「タグチ」のショーウインドーです。展示品も幾つか入れ替えてありましたので、一つ一つ見ました。


 劇場版に初登場したカールの1/35スケール完成品です。ドラゴン辺りの製品でしょうか。下の棚に陳列されている戦車と比べるととても大きいです。値段も相当だったように思います。
 ここの展示品は、ガルパンの展開にともなって入れ替わっていますので、この時点では劇場版の内容に合わせてあるのかな、と予想しましたが、カールの他はまだ出ていませんでした。島田愛里寿のセンチュリオンMk1が寄贈されているかな、と期待しましたが、さすがにそれは見当たりませんでした。腕に覚えのある上級者クラスのモデラーさんでないと作れない代物ですからね・・・。

 私自身はまだ初心者レベルで、下手の横好きというやつです。でも作るのは楽しいので、プラモデルの公式品および適応品を買えるうちに買って、少しずつ作っています。作ることによって色々と分かってくるものが確かにあって、キットに対する理解も、制作前と完成後とではまったく違ったものになります。
 同時に、ガルパン仕様の何たるかも判ってきますので、実在の車輌と劇中車とのあいだに引かれた「一線」がだんだんと捉えられるようになってきています。そうなると、ガルパン仕様に作る事自体が面白くなってきて、次第に熱中し、一作ごとに細部まで出来るだけ作ろうと努力を重ねることになります。

 ガルパン仕様に仕上げる、というのは、考え方としては「オリジナル品を作る」のに似たところがあると思います。キットと劇中車を色々な資料で比較して相違点を洗い出すことから始め、ガイドの指示とは異なる工程や段取りを検討し、再現可能な部分を整理します。
 この時点でもう、キット本来の姿からは離れていますので、ただ組み立てるだけのプラモデル、ではなくなります。

 しかも、ガルパン仕様というのは、作る側に定まったルールとかマニュアルが無く、先行作例や他者の制作経験記録が参考となるだけですから、作るという作業自体は、作る人それぞれのやり方考え方によって様々に展開されるはずです。作りたい部分を自在に作る、どのへんまで再現して劇中車に近づけるかは各自の自由、というのが平均的な制作イメージであると思いますので、完成品はいずれも制作者それぞれのイメージを色濃く反映するものになるはずです。
 それは、完全にオリジナル品であって、これまでのAFVモデラーの世界観には有り得なかった諸々の事象をバックグラウンドとして新たに成立してきたカテゴリーであるとも言えます。
 ガルパン戦車の功績、というのは、プラモデルの販売数を飛躍的に押し上げた、という形でよく評価されていますが、もう一つ、戦車プラモとはこういうものだ、こういうふうに作らねばならない、といった既成概念を打ち破ってくれたことも見逃せないのではないでしょうか。

 この新たな概念を突き詰めれば、やがてはガルパン戦車とは別の、完全なオリジナル品としての戦車キットの制作に向かうという選択肢も見えてくることでしょう。既にそうした実例が先行作品にも出てきているので、潮流の一つとして間違いなく成立しつつあるようです。
 それを、いずれ星野もやるんじゃないか、と模型サークルの仲間たちに時々言われるようになっていますが、自分自身もそれを否定する気持ちがまったくありません。むしろ、それってなんだか楽しそう、とワクワク感すら覚えています。
 でも、どういうキットをどのようなオリジナル品に仕上げるか、といった基本イメージすら見えていませんから、とりあえずは何かのヒントというか、きっかけが欲しいところです。これだ、というものが見つかれば、あとは突進して一生懸命に作る自分であることは、よく分かっています。

 実際のところ、これまでガルパン戦車を幾つか制作してきた過程において、パーツの転用などで不要になったキット、制作予定の無いキットが手元に10点ぐらいあります。放置するのももったいないので、何とか生かして制作しよう、とは考えています。
 以前に、これらのキットで継続高校チームの保有車を作ろうか、などと書いたりしていますが、それとは別に、もっと自由に楽しんで、自身だけのオリジナル品に仕上げるのも良さそうだ、との思いもあります。
 さて、どうなりますことか・・・。自分で自分の今後の製作シナリオが楽しみになってきています。 (続く)
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第一回大洗ゴルフ倶楽部見学会に行ってきました

2016年04月28日 | ガールズ&パンツァー

 画像引用元の「割烹旅館 肴屋本店」さんのツィート

 去る4月25日に開催された、第一回大洗ゴルフ倶楽部見学会に行ってまいりました。上掲の肴屋本店さんのツイッターでの報告画像にも、しっかり写っております。
 報告画像には、当日参加した280余名の方々の八割ぐらいが映っていますが、その一番手前で三人が並んでカメラを構えています。そのうちの真ん中、黒い帽子に縦縞線入りの紺色シャツが私です。確か、大洗ゴルフ倶楽部支配人の染谷さんが挨拶しているのを撮影していたのだと思います。

 周知のように、劇場版のエキシビジョンマッチの舞台となった場所の一つが大洗ゴルフ倶楽部であり、その6番ホールと18番ホールが劇中の試合シーンの場所に採用されています。途中で水浜電車の軌道跡を見たほか、御厚意により更に二ヶ所のホールも見せていただくなど、充実した一時間でした。
 詳細や感想は、後日まとめて綴ります。

 なお、この見学会は、5月23日に第二回目が予定されています。詳しくはこちら。また、大洗ゴルフ倶楽部については公式サイトを御覧下さい。こちら
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聖グロリアーナ女学院 マチルダⅡ 作ります!! その7

2016年04月27日 | ガルパン模型制作記

 ステップ7の続きです。公式設定資料図にて、劇中車のパーツD10および左右フェンダー上のライトボックスの状態を確認しました。パーツD10は長すぎますので、4ミリほどカットして短縮し、取り付け位置も若干ずらします。
 左右ライトボックスは、キットのパーツは左側のD22すら小ぶりで、右側のD23は劇中車の半分ぐらいのサイズなので、いずれも作り直します。


 続いて、車体前面における工作ポイントをワンシーンの劇中車にてチェックしました。まず右側フェンダー前端につくミラーは、取り付け位置が1ミリ後ろになります。ミラーの基部のハンドル状のモールドも大雑把なので形状を劇中車に合わせます。
 操縦席前面の各パーツのうち、パーツD18の下に追加装甲とみられる方形の板を追加します。パーツD19の形状も劇中車に合わせます。左右フェンダー上にある予備履帯は、劇中車では装備されていませんので、その固定具のみを再現します。
 前部の牽引ホールドは、キットのパーツD11は形が異なります。劇中車に合う形状のパーツを他から調達する必要があります。また前部の円形ライトの下の装甲板の端は、キットのパーツでは切れていますので、劇中車に合わせて延長します。


 パーツD10の修正後の状態です。4ミリほど縮めると劇中車の状態になります。取り付け位置は、脇のハンドルなどの位置が目安になります。


 パーツD18の下に追加装甲とみられる方形の板を追加し、前部の牽引ホールドはジャンクパーツより調達しました。前部の円形ライトの下の装甲板の端はプラ板で延長しました。


 パーツD19の形状は、御覧のように前が尖っていますが、劇中車では尖っていないので、後で削って修正しました。


 左右フェンダー上のライトボックスです。上図左が右側のD23、右が左側のD22です。D23は劇中車の半分ぐらいのサイズしかなく、左側のD22もやや小さいです。劇中車の同部品はもう少し大きく、左右とも同じ大きさなので、プラ板などでサイズを変更します。


 修正工作後のライトボックスです。キットパーツの円形の凹部モールドが偏っているので、これが真ん中にくるようにプラ板を貼り付け、長さも7ミリに延長しました。


 車体に取り付けた後、左右の帯金具の部分も劇中車に合わせてプラ板で再現しました。


 さらに、帯金具の部分に2個のリベットを追加しました。ウェーブのボルトセットから一番小さいサイズのパーツを選びました。


 工作途中の状態です。あちこちで修正していますので、ストレート組みの状態とはかなり印象が異なっている筈です。


 左右フェンダー上にある予備履帯のパーツD9です。予備履帯と固定具が一体成型されています。劇中車では予備履帯が装備されていませんので、その固定具のみを再現します。


 固定具は、パーツD9のモールドの寸法を測ったうえでプラ板で作り直しました。長さ15ミリ、幅1ミリ、高さ2ミリのサイズで再現しました。エッチングパーツの切れ端を利用するという選択肢もありましたが、薄すぎて違和感があるので、プラ板の使用に落ち着きました。


 自作した予備履帯固定具4本を車体に取り付けました。これに先立ち、パーツD9の取り付け穴をパテで埋めておきました。


 ミラーの基部のハンドル状の部分は、赤円内に示すように、モールドが大雑把で形も微妙に違います。ミラーのパーツC46の取り付け穴も上についていますが、劇中車では1ミリほど後ろにミラーがつきます。これらを劇中車の形状に合わせます。


 修正後の状態です。モールドの大部分は削り取り、プラ材で作り直して横棒もきちんと浮かせました。ミラーのパーツC46の取り付け穴も1ミリ後ろに開け直しました。

 以上で、ステップ7の全工程が終わりました。組み立ての段取りを入れ替えてステップ9や10の作業も追加したため、予想以上に手間がかかりました。逆に言えば、この段階までくると、あとは楽になるわけです。 (続く)

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く23 その16 「曲松の朝です!!」

2016年04月26日 | 大洗巡礼記

 宿の外に出たついでに、付近を散歩してみました。向かいの「茨城県信用組合」には小山柚子の新旧のパネルがあります。


 新しいパネルには、声優さんのサインが書き込まれています。「お金がいっぱいたまりますように」とありますが、ガルパンファンは皆、お金がいっぱい逃げていくのです・・・。グッズもプラモデルも刊行物も、この夏ぐらいまでは新発売の品が並んでいますから。


 黒森峰ペアのお店です。「かま家」の逸見エリカは見えますが、西住まほは見えません。


 「飯岡屋水産」に行きました。ケイの新パネルを撮影していると、背後から英語の挨拶がかかりました。振り向くと、フェリーで一緒だったアメリカの方の笑顔がありました。
「Good morning, it here is the best place for me. because there are our Key.」(おはよう。ここは最高の場所だね。われらのケイがいるんだからな。)


 やっぱりアメリカの方はサンダース贔屓になりますね。いかにも朝一番にまっすぐここにやってきたという雰囲気でした。ケイのパネルを何度も撮影しては、いいね、いいね、と喜んでいました。私もそれに合わせました。
「That's right. Key It looks like the Americans.」(そうですね。ケイはアメリカ人みたいですから。)
「That's strange words. Key would be American?」(妙な言い方だね。ケイはアメリカ人なんだろ?)
「No, it supposed to be Japanese.」(いいえ、設定では日本人ということになっています。)
「Really? would joke?」(本当か?ジョークだろ?)
「Unfortunately.」(残念ながら。)
「Is no evidence that it is Japanese?」(日本人だという証拠はあるのか?)
「Key is talking in Japanese.」(ケイは日本語で話しております。)
「I also have to see how, tanks is something of the States.」(どう見ても、乗ってる戦車は合衆国のものなんだが。)
 そう言って、訳が分からないよ、というふうに両手を大きく広げて首をしきりに振るのでした。聞けば、それまでサンダース付属高校チームはアメリカのチームだと思い込んでいたそうです。まあ、無理もありませんね・・・。


「Look.Key is wearing a Japanese kimono.」(見ろ、ケイが着物を着ているぞ。)
「Because it's Japanese.」(日本人だからです。)
「However, hair is a blonde.」(しかし、金髪だぞ。)
「Only it is dyed.」(金色に染めているだけです。)
 これまたジョークと受け取られたようで、アッハッハと陽気に笑っていました。
「There is no thing this Japanese saw.」(こんな日本人は見たこと無いよ。)
 確かに、こんな日本人はリアルでは存在しないでしょうね。どこから見てもアメリカンなキャラクターなので、本場のアメリカ人が自国人だと思ってしまうのは当然です。


「This tank is the States of tanks definitely.」(この戦車は、間違いなく合衆国のだよ。)
「That's right. M4 Sherman.」(おっしゃる通りです。M4シャーマンです。)
「That's it. It Sherman. Not a tank for the Japanese ride.」(そうだ。シャーマンだ。日本人が乗るための戦車ではない。)
「However, it had also use the Self-Defense Forces.」(しかし、自衛隊も使っていました。)
「Is it so. Is a donation from the US Army.」(そうなのか。米陸軍からの供与だね。)

 そして、横にずらりと並んでいる戦車の形のパッケージを指差して聞いてくるので、お土産の一種で中に日本風の食べ物が入っている、と説明しました。それはいい、と二つ買っていました。
 ついでにケイのイラストも買おう、と言って一番くじの色紙に手を延ばそうとしたので、それは展示品です、と説明しました。

 しかし、色紙がどうしても欲しそうなので、彼が泊まっている宿がテラスガーデン水戸であるのを確認し、その近くのデパート「マルイ」のアニメグッズ中古品専門店で買えます、と教えました。すると大喜びで、今日の夕方に買いに行く、と答えて来ました。そこで、念のためにその店「らしんぱん水戸店」に電話して在庫があることを確かめ、予約しておきました。少々値が張りますが、と断っておきましたが、問題無い、との返事でした。握手を交わしてそれぞれの道中安全を約し合いました。


 お姉ちゃんの居る宿に戻りました。荷物をまとめ、あらかじめ決めてあった時刻にロビーに降りてNさんと合流し、支払い手続きを済ませて出発しました。


 店先の曲り松が、青空にあおあおと松葉を豊かに伸ばしていました。江戸期から残るそうなので、既に相当な樹齢のようですが、まだまだ樹勢は衰えていません。かくのごとく、元気に頑張ろう、という気持にさせてくれます。 (続く)
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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く23 その15 「アズミと西住まほです!!」

2016年04月25日 | 大洗巡礼記

 この日の夕食場所は、アズミの居る「しちりん」でした。「江口又進堂」の脇の道をずっと道なりに真っ直ぐに進んで丘を越え、車塚古墳の横を通って大洗駅前からの大通りに出て、右に行くとすぐにこのお店の前に着きます。曲松地区からの最短コースで、歩いて10分もかかりませんが、道が狭いうえに街灯がほとんど設置されておらず、夜になれば真っ暗です。それでいて車も通るので、大里さんがミニLEDライトを下さったのは有難いことでした。おかげで車塚古墳の遺跡案内板の説明も読むことが出来ました。


 このお店にも、ファンからの寄贈品が増えつつあります。大部分がイラストですが、こうした寄贈の有り方は、時には様々な問題点をはらむことがあるようです。自然に増加するうえ、寄贈する側もドンドン描いてくるので、最終的には飾るスペースも保管場所も無くなって扱いに苦慮する、といったケースがちらほら出始めていると聞きました。


 爆弾焼き本舗とのコラボグッズのクリアファイルです。寄贈するなら、こういった公式グッズの方が価値もあって望ましい、といった意見があるようてす。


 今回いただいた、チャーシュー丼です。Nさんは別のメニューを選んでいました。ガルパン談義を楽しみつつ食べました。店内は小さいので、10人も入れば一杯になるようですが、この日は数人程度でした。


 帰りは、お店の方に車で送っていただきました。宿を訊かれてNさんが「さかなや」と返事したのを、「肴屋本店」の方だと思ったらしく、最初はそちらの店先に行きました。それに気付いた私が「隠居の方です」と言い直したので、そちらへ転回して貰いました。

 上図は、翌朝に女将さんよりコーヒーのサービスをいただいた際に、カウンター横にあるのに気付いた西住まほのバレンタインカードです。劇場版の視聴特典の一つです。


 朝の「さかなや隠居」の外観です。横の平成魚松のウィンドーには、4月17日に平成魚松を閉店する旨の予告文が貼ってありました。女将さんに事情を聞いたところ、店そのものはほとんど土日メインだし、私たちももう年だし、他にも色々あるしねえ、ということでした。以前にも似たような話を伺っていたので、とうとう鮮魚店「魚松」から続いた長い歴史に幕が下ろされるのか、と思いました。

 このお店の有名メニューの一つ「豪海天丼」は、2001年9月に初めて大洗へ行った際にもいただきましたが、味は全く変わっておりません。当時はまだリゾートアウトレットがありませんでしたし、水戸の友人が案内してくれた観光スポットもアクアワールドと大洗磯前神社とマリンタワーの三ヵ所だけでした。
 もちろん「さかなや隠居」の建物も、現在の鉄筋ではなくて古風な木造建築でした。その頃を知っているガルパンファンは、あんまり居ないでしょうね・・・。


 今回、宿泊特典の品は、ザックもバッジも切れていました。そこで代わりに上図の鹿島臨海鉄道のガルパン車輌3号車のポスターを分けて貰いました。
 本当は非売品で配布はしておらず、ガルパン車輌3号車に店名を掲載した店舗のみに御礼として渡されるポスターです。しかし、貼る適当な場所が無く、また大里さん夫婦も施設内に色々と貼るのをあまり好まないところがあるため、2枚ともずっと仕舞ってあったそうです。それをNさんと私が頂いたわけでした。


 これはもう、お姉ちゃんからのバレンタインプレゼントのようなものでしたね。


 で、パネルのお姉ちゃんとも、記念にツーショットを撮りました。何度もこの宿にお世話になっている常連でありながら、こういう記念撮影は一度もやったことが無かったからです。 (続く)
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ガルパン劇場版特典ポストカードを額装しました

2016年04月24日 | ガールズ&パンツァー

 ガールズ&パンツァー劇場版の視聴特典のポストカードは、各週にわたって様々なものが配布されましたが、一番気に入っているのが上図のクリスマスカードです。ネット上で交流のあるガルパンプラモデル仲間のメロウリンクさんに頂いた品です。

 同じカードを、大洗の「和久」の海野社長さんの息子さんが入手して額装して店内に飾っています。良い感じなので、自分もいつか真似しよう、と思っておりました。


 額は、ダイソーで100円で売っている、上図の品を使いました。


 ポストカードのサイズは縦10センチ、横15センチですが、額のサイズは10.2センチと15.2センチですので、カードが余裕でおさまります。


 いいですねー。二つの流派の家元の娘が仲良く、という構図が楽しいですね。


 裏に、備え付けの棒を差し込めば、立てることも出来ます。


 かくして、現在はガルパン戦車プラモデルのケース群の横に立ててあります。

 同じように額装してみたいポストカードに、年賀状デザインの西住姉妹二枚セットがありますが、そちらはサイズが適応する額がいまだに見つかりません。大洗でも、二枚セットにして額装してあるケースを見た覚えがありませんね・・・。

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聖グロリアーナ女学院 マチルダⅡ 作ります!! その6

2016年04月23日 | ガルパン模型制作記

 ステップ6では、サスペンションを組み立てます。ガイドの指示通りに進めます。組み立てたパーツの大部分は完成後はほとんど見えなくなりますが、車体色とは異なるグレー系のカラーなので、塗装してから車体に組み付けることにしました。


 パーツ類を切り出して準備しました。ステップ1で作った20個の転輪をこれらに取り付けます。


 組み立てが完了しました。


 ステップ7では、車体上部の各部品を取り付けます。今回のキットにおいて、最もガルパン仕様への修正工作が多いステップです。取り付けるパーツの大半が、サイズや形状の修正を必要とし、また取り付け位置も異なるものがあります。劇中車の状態と比較しながら一つ一つ工作を進めました。


 公式設定資料図にて、まずは二ヶ所の工作ポイントを確認します。内側の前輪軸調整器(履帯張度調整器)の再現、パーツC43のディティールアップ、です。


 さらに三ヵ所の工作ポイントがあります。砲塔の右側に並ぶ装備品は、三つとも形状の修正や取り付け位置の変更などが必要です。


 作業に先立ち、後のステップ10で貼り合わせることになっている下部車体パーツを、この段階で上部車体に接着することにし、上図に見える背面部のリベットを全て削り取ることにしました。劇中車の同部分にはリベットが全く無いからです。


 背面部のリベットを全て削り取りました。


 上下の車体パーツを貼り合わせました。古いキットの常で、パーツにやや歪みが生じていましたので、テープ等で固定して接着しました。
 下部車体自体は、モーターライズキット時代の名残で取り外し自在になっていますので、外れないように各所で接着固定しました。こうしておくと、車体パーツも安定しますので、車体上部の各部品が取り付けやすくなります。


 フェンダー内部に大きな隙間が出来ます。プラ板などで塞いでも良いですが、左右のアーマープレートを取り付けるとほとんど目立たなくなりますので、このままにしておきました。


 ステップ8で取り付ける、誘導輪の軸部B3も、この段階で接着しました。そうしないと、内側の前輪軸調整器(履帯張度調整器)の再現が出来ないからです。


 内側の前輪軸調整器(履帯張度調整器)の再現は、車体の内側に見えるパーツB3のモールドの上にプラ板などを重ねる形で行ないました。要領は、外側の前輪軸調整器と同じでした。


 前輪軸調整器が完成しました。大雑把な作りですが、無いよりはマシです。


 パーツC43のディティールアップを行ないました。右が工作前、左が工作後の状態です。劇中車では左側のパーツのように段差があり、リベットが1個つきます。細かい部分ですが、意外と目立つ場所なので、工作を施しておくと見栄えが違います。


 砲塔の右側に並ぶ装備品三つのうちの二つです。右がスコップのC41、左がパールのD7です。前者は取り付け位置を3ミリ前に移動し、取っ手の長さも修正します。


 パールのD7は、上図のような形状ですが、劇中車の同部品はちょっと形が違います。


 D7の先端の段差を削り取り、フラットに仕上げました。


 砲塔の右側に並ぶ装備品の三つめは、上図のパールC47です。劇中車の同部品とは長さも形状も異なりますので修正が必要でした。


 C47の長さは47ミリに縮め、留め具の位置も変更して劇中車の状態に合わせました。そのうえで、車体に取り付けました。取り付け位置も若干ずらしました。
 また、パールのD7の両端のコの字形の固定具は、車体パーツにあるモールドが大雑把なので削り取ってプラ板で作り直しました。 (続く)

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く23 その14 「東町めぐりです!!」

2016年04月22日 | 大洗巡礼記

 河西忍の「森屋菓子店」に行きました。このお店に立ち寄るのも久し振りでした。劇場版のエキシビジョンマッチにて、戦車が追いつ追われつ砲撃を交わしていた際の爆風が扉を押し開けていたシーンは、このお店の店内から見たものです。


 角谷杏の「丸五水産」に行きました。ここにも生徒会三役の声優さんたちの直筆サインが飾ってありました。直前の海楽フェスタのイベント時に来ていたのでしょう。


 キャラクターパネルにもサインが入っていました。このあたり、他のアニメのキャラクターパネルとは違うものが感じられます。サインが入ったことにより、価値が高まっているのは間違いありません。旧パネルの方にもサインが入っているものが多いので、片付けたくても出来ない、回収処分したくても出来ない、お店の方でも長く保有したがる、という傾向になっているようです。最初のパネルから新しいパネルに切り替えた意味が、ほとんど無くなってしまっています。


 角谷杏の声優さんの単独のサインもありました。


 山郷あゆみの「新屋酒店」に行きました。昨日に続いて更に「午後の紅茶」を二本購入し、特典のカードもダージリンでいただきました。四種類のうち、最も数が余っているのがアッサムでしたが、奥さんは「この子は人気が無いので駄目だわねえ」とぼやいていました。


 ももがーの「ウスヤ」です。毎度おなじみのお店です。


 店内で見かけた、「リボンの武者」の野上武志さんの直筆イラストサインです。コミックの画と違っておとなしめのタッチですね。右側に「鈴木」とありますが・・・・。左手にバターを持っていますが・・・。


 パネル巡りはここまででしたので、あとは引き返すことになるが、と話したら、Nさんが「ミッコの店に寄りたいです。写真を撮ってなかったですので」と言いました。それでミッコの「日野屋商店」に寄って、外から撮影しました。時刻はすでに18時、辺りは薄暗くなりつつありました。


 一気に戻って宿の「さかなや隠居」に入りました。二人とも素泊まりでしたので、少し休んでから夕食に行こう、ということになりました。
 出かける際に店主の大里さんに、夕食を食べに行くお店の名前を告げて最短コースで行く旨を伝えましたら、「あの道は夜は真っ暗だからな、ライト持ってくといい。これをあげるよ」と携帯用の小さなLEDライトをそれぞれにくださいました。これが非常に役に立ったのは、言うまでもありませんでした。
 上図は、受付カウンターの所に飾られた、劇場版の視聴特典品です。西住まほの年賀状バージョンですね。 (続く)

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く23 その13 「曲松めぐりです!!」

2016年04月21日 | 大洗巡礼記

 リゾートアウトレットからマリンタワーに移動しましたが、この日は臨時休業日でした。では明日改めて来よう、と考えて外に出ました。するとタワー前の道路の歩道を、フェリーで一緒だったドイツ人の方が歩いているのが見えました。向こうも私に気付いて、右腕を高く挙げて微笑を向けてきましたので、近寄っていって話しかけました。

「Oarai of the journey are you feeling?」(大洗の旅はいかがです?)
「Oarai is a very interesting town. It is a sacred place of Garupan was true. Character of the panel is interesting.」(とても興味深い所だね。ガルパンの聖地であることは確かだったね。キャラクターのパネルが楽しいよ。)
「It is above all.」(それは何よりです。)
「The problem is that I do not see much English display in the city. Unfortunately, I, only the range that can be seen can understand. I, what's, what they sell for, what to eat, I do not know. People of the city, seems to not speak English」(問題は、街中ではあまり英語表示を見ないことだね。残念なことに、私には、見て分かる範囲しか判らない。何があるのか、何を売っているのか、何を食べられるのか、分からないんだ。街の人は、英語を話せないしね。)
 まさにその通りなので、何と応じたものかと思案していると、相手は笑いながら、心配するな、というように手を胸にあてて私の前に開いて見せてくれました。
「I can identify the picture and goods of Garupan. That's all.Rather, the memo is helpful that has been taught to you. Thank you.」(ガルパンの絵やグッズは、ちゃんと判る。それだけだ。むしろ、貴方に教えられたメモが役に立っているよ。感謝する。)
 そうして、安心して食事出来るところは無いか、と尋ねられました。寿司などが流行しているとはいえ、外国人は生ものを基本的に食べませんから、海鮮料理などは問題外かな、と考えつつ、聞いてみました。
「Do you prefer the kind of food?」(お好みの食事は何でしょうか?)
「meat and soup.」(肉とスープだよ。)
「There is no kale stew and pin Kell sausage・・・.」(ケールの煮込みやピンケルソーセージはありませんが・・・)
 相手はアッハッハと笑いました。
「You are jokes also good at. You're familiar with my taste of his hometown. However, here's Japan.」(君はジョークも上手いね。よく私の郷里の料理を知っているね。しかし、ここは日本だよ。)
「Let's guide the shop Japan of meat and soup to eat.」(それでは、日本の肉とスープが食べられる店を案内しましょう。)

 それでリゾートアウトレットに行き、飲食店街の中の洋食屋「ピアジェ」の店先まで案内しました。メニュー案内のハンバーグやステーキの写真を見てドイツの方は大喜びでした。
「This is good. I want to eat this.」(これは良いね。こういうのが食べたいんだ。)
 そして、君もどうかね、と誘ってきましたが、既に食事を済ませたので、と応じました。それならコーヒーだけでも御馳走させてくれ、お礼がしたいんだ、と言われましたので、コーヒーを頂きました。

 その後、握手を交わして別れましたが、つくづく思ったのは、大洗の食事処の大半が外国人向きではないな、ということでした。海鮮料理や和食が殆どで、洋食系のお店が数えるほどしかありません。しかも、英語表記の表示や案内が満足に設けられていませんから、見て分かる範囲で判断するしかありません。観光地といっても、日本人相手のそれだったのだな、と感じました。

 それからは特に予定が無くなったので、「鳥孝」に移動して稲石さんと雑談していました。前日の宿浅野丸で一緒だったNさんからの留守電にて、Nさんが延泊して私と同じ「さかなや隠居」に泊まる件が分かっていたので、電話をかけてみました。所在位置を聞き、今後の予定を訊ねると、特に無いとの答えでしたので、何なら「鳥孝」で合流しないかと提案し、その通りに事が進みました。
 まもなくやってきたNさんは、私が教えた通りのコースを回ったらしく、エノキザワのレンタサイクルも借りてきていました。自転車だと移動が楽で本当に全然違いますねえ、と話していました。

「いまパネル巡りやってるの?」
「ええ、この通りは大体見てるんですけど・・・」
「どの辺まで行ったの?」
「ナカジマのパネルまでは見てきました」
 という事は、若見屋交差点までか、髭釜や大貫地区は行っていないんだろうな、と察しつつ、東町から永町までの分は全部見たのか、と聞きました。が、どうも全部見ていないようなので、「そういうことならば、これからそれらを見て回ろうか」と提案しました。
「あの、星野さんは、予定とかあるんじゃないのですか?」
「それがもう無いんやね。フリータイムなんでね。大洗はどこを回っても楽しめるし、この際案内してあげよう」
「どうも有難うございます」


 かくして、まずはアッサムの「国井屋」へ行きました。


 次に、隣の河嶋桃の「石福青果店」に行きました。


 河嶋桃のパネルには、最近に当地を訪れた声優さんの直筆サインが入っていました。


 生徒会三役のイラストにも、三人それぞれの声優さんの直筆サインが入っていました。直前の海楽フェスタのイベントに三人が出演したそうですから、その際に関連パネルのある店を回ってきたのでしょう。


 続いて、武部沙織の「カワマタ」に行きました。相変わらず寄贈展示品の量が半端ないです。キャラクターの人気の度合いがうかがえます。


 展示品のひとつ、ウェディング姿の武部沙織のオリジナルフィギュアです。ゼクシィさおりんとか何とかのパロディイラストを立体化したものだとか聞きましたが・・・。なかなかの再現度ですね。


 次にアンチョビの「山戸呉服店」に行きました。パネルが三種類揃っているのはこのお店だけなので、店内にも二種類並んでいるパネルにNさんも驚いていたようです。オリジナルグッズのガルパンタオルもプラウダなどのを買っていました。


 向かいの「スルガヤ」は立て直し工事の最中でした。ゴモヨも、近くの仮店舗に移されていました。 (続く)
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聖グロリアーナ女学院 マチルダⅡ 作ります!! その5

2016年04月20日 | ガルパン模型制作記

 ステップ5の続きです。ガルパン仕様への工作の七つ目は、キューボラ横のライトC4に施します。御覧のように後ろが三角に尖っていますが、劇中車のは丸いです。


 後ろを丸く削って取り付けますが、柄が短くて劇中車のような形になりませんので、プラ棒で1ミリほど延長して取り付けました。後で外れたりしないように、瞬間接着剤で確実にくっつけておきました。


 前からみるとこんな感じです。劇中車のライトはこういう感じにキット指示位置よりも外側に突き出しています。


 修正工作の八つ目は、スモークチャージャーのパーツ類にて実施します。実車ですとサイズは問題ありませんが、劇中車のは少し縮小された形です。細部も省略されていますので、それに合わせる必要があります。


 劇中のワンシーンより、ルクリリ車のスモークチャージャーを拡大して示しました。簡略化と縮小化が施されて大まかな形に仕上げられているのが分かります。


 C38を1ミリ、C37を2ミリカットして縮め、C33はリベットのモールドなどを完全に削り取り、四辺もヤスって小さく整えました。それらを組み合わせた上で、C37の末尾の円蓋をプラ材で再現しました。


 修正を施してきた各パーツを、砲塔に取り付けました。修正の九つ目として、取り付け位置はキットガイドの指示位置ではなく、劇中車の取り付け位置を参考にして決めました。大部分のパーツが僅かにズレるからです。
 その理由として、砲塔本体の形状やラインが微妙に異なっている点が挙げられます。前に、砲塔パーツの形状の修正は行わない旨を述べましたが、もし手直しすると、各パーツの取り付け位置もさらにズレてきて全体的には違和感の方が大きくなってしまうからです。


 右側面では、スモークチャージャー、パーツC9の取り付け位置を劇中車にしたがって上方に移動してあります。


 背面では、全てのパーツの取り付け位置をずらしています。全体的に左へ僅かにずらした形です。また砲塔背面の三角状の出っ張りは、一見すると劇中車のと形が違うように見えますが、テレビシリーズ第4話の各シーンを見ますと、アングルによっては形状が大体一致していることが分かりますので、とくに修正は加えないでおきました。


 左側面では、パーツC9の取り付け位置を劇中車にしたがって上方に移動してあります。これをやっておかないと、聖グロリアーナ女学院校章のデカールが貼れません。デカールの縦の寸法は9ミリですので、パーツC9の下に約11ミリの空きを確保しておきました。
 また、工作の十番目として、筒状のパーツC13を、劇中車のサイズに合わせて、帯モールドの所で2ミリカットして縮めてあります。


 主砲の砲身、防盾、カバーを取り付けました。


 筒状のパーツC13の留め帯をプラ板で再現しました。修正工作の十一番目です。


 スモークチャージャーの細部も劇中車に合わせてプラ板で作り、合わせて12ヶ所にわたる修正工作の全てを終えました。これでやっとステップ5の工程が完了しました。 (続く)

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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く23 その12 「アキとメガネ役人です!!」

2016年04月19日 | 大洗巡礼記

 那珂湊から大洗に戻る途中、海門橋から鹿島灘を見たら、航行中のさんふらわあ号が見えました。昨日私が乗ってきた船と同じダイヤの便ですが、同じ「さんふらわあ ふらの」であるかは遠すぎて確認出来ませんでした。


 アキの居る「マルハンひもの家」に寄って、模型仲間に頼まれた干物の土産を買って宅配便での発送手続きをしました。


 続いてリゾートアウトレットのまいわい市場に行き、ここでも職場の同僚に贈る土産を買いました。干し芋と酒が二大定番でしたが、荷物になるのでこれも宅配便での発送手続きをしました。


 買い物を全て済ませたので、あとはフリータイムになりました。とりあえず、ガルパンギャラリーへ行ってブラブラと見学しました。ギャラリーは翌月にまいわい市場の二階部分へ移転すると聞いていたので、今回の見学が最後になるな、と思いました。
 物産品コーナーの顔見知りの係員さんに聞いたところでは、物産品販売コーナーは、移転後はまいわい市場の方に吸収される、との事でした。やっぱり、そうなるんだな、と感じました。
 いずれにしてもガルパンギャラリーは仮設の域を出ておらず、恒常的な施設としての整備はもとから無理がありましたから、移転縮小は時間の問題だろう、と予想していました。


 激賞版DVDの予約特典のイラストの原案の一つです。


 イラストは、予約受付先ごとに異なっているようです。


 おなじみの西住みほと秋山優花里です。


 ウェーブ発の西住みほのフィギュアの新製品が先行展示されていました。


 劇場版のエキシビジョンマッチで、大洗女子学園チームの八九式中戦車甲型と聖グロリアーナ女学院チームのマチルダⅡが走っていた場所です。発砲禁止区域であるということで、射撃は一切やらず、噴水の所でもぐるぐる回っているだけでしたね・・・。


 まいわい市場の二階、ガルパンギャラリーの移転予定地に飾ってあったメガネ役人のパネルです。海楽フェスタの時に通郎に並んだパネルの一つだそうです。
 このメガネ役人、劇場版では悪役のポジションに居ましたが、しかし完全な悪人にはなっていませんでした。冷徹有能な官僚のわりにはどこか抜けたところも垣間見えましたか、そういう人物描写も、ガルパンの魅力の一つでしょう。 (続く)
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最近のガルパン戦車プラモデルの新製品など

2016年04月18日 | ガールズ&パンツァー
 今年に入ってから、ガルパン戦車プラモデルの1/35スケールの新製品および再販品が相次いでいます。1月にはⅣ号戦車D型改(H型仕様)あんこうチーム劇場版黒森峰女学園パンターG型、2月には大学選抜チームT28超重戦車、3月には大学選抜チームM26パーシングが、いずれもプラッツから発売されました。全てドラゴン系のキットです。

 続いて4月からは、下記の製品が再販または新規で加わりました。


 アンツィオ高校のCV33カルロ・ベローチェです。4月30日より再販がスタートします。長らく品切れが続いていただけに、待望の再販と言えましょう。情報はこちら


 1月に発売されたⅣ号戦車D型改(H型仕様)あんこうチーム劇場版も、劇場版のヒットにより、完売売り切れ状態となったため、4月30日より再販がスタートします。


 注目すべきは、このマウスの再販でしょうか。旧公式キットシリーズの品が完売品切れで入手困難になってから久しかったのですが、ようやくリニューアル版が新公式キットシリーズに加わって4月30日より再販がスタートします。情報はこちら


 さらに、6月にはIV号戦車D型あんこうチームパンツァージャケットver. 、上図のカバさんチームⅢ号突撃砲F型が発売予定です。前者は以前に出た同製品の大洗制服ver.の二弾、後者は旧公式キットシリーズ製品のリニューアル版とみられます。いずれもプラッツからの発売です。


 そして、7月には新製品として、上図のプラウダ高校T-34/76が登場します。これもプラッツ製品ですので、元キットはドラゴンサイバーホビーのCH6424あたりでしょうか。これによって、プラッツ発の新旧公式キットシリーズにおいてプラウダ高校の車輌が全て揃うことになります。ガルパンの各チームの劇中車が全て公式キット化されているのは、他には知波単学園だけですので、意味は大きいと思います。
 こうなると、旧シリーズのまま残っているT-34/85も、いずれリニューアルされて新公式キットシリーズに加わるのではないかと予想されますが、果たしてどうなるでしょうか。

 参考までに、ガルパン戦車プラモデルのうち、まだ公式キット化の情報が無いものを挙げると、次のようになります。

 大洗女子学園チーム  カモさんチームB1bis
 聖グロリアーナ女学院チーム  マチルダⅡ、クルセイダー
 サンダース大付属高校チーム  M4A1(76ミリ)、シャーマンファイアフライ
 アンツィオ高校チーム  P40、セモベンテM41
 黒森峰女学園チーム  ラング、ヤークトパンター、エレファント
 継続高校チーム  BT-42
 大学選抜チーム  センチュリオンMk1、M24チャーフィー
 西住家  Ⅱ号戦車F型

 全部で14種です。と言うより、あと14種だけなのです。このうち、センチュリオンMk1を除けば既に既存メーカーから適応キットが販売されていますので、公式キット化も困難ではないでしょう。
 現時点では、公式キット化されたものの方が圧倒的に多いわけであり、いわゆる「登場全戦車公式キット化プロジェクト」が確実に進行していることがうかがえます。とくにプラッツが頑張っていますね・・・。
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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く23 その11 「ほのぼの作戦2.5です!!」

2016年04月17日 | 大洗巡礼記

 昼食後、天気がなんとかもちそうに思えたので、那珂湊へ移動しました。おなじみの「ほのぼの作戦」が2から2.5にバージョンアップしていたのを楽しみました。今回は天気のこともあって、移動コースを最小限にとどめ、回る店舗も四ヶ所に絞りました。
 上図は、一ヵ所目の「安藤肉店」でした。このお店の海老カツ、海老団子などが個人的に好みなので、いつも買ってしまいます。特典カードは佐々木あけびデザインです。お店の案内情報はこちら


 二ヶ所目は「伊勢増」でした。昔ながらの食品市場という雰囲気が懐かしい気分にもさせてくれますが、それ以上に、那珂湊でしか手に入らない地元産の魚介加工品が豊富で魅力的です。ガルパン要素を盛り込んだシフォンケーキなども有名ですが、今回はこのお店独自の特産品である「食べるおだし だし粉」を購入しました。イワシ、サバ、アジ、カツオ等の節を粉末状にして、オキアミ、あおさ海苔を混ぜてふりかけとして使える品です。お好み焼き、焼きそば、うどん、御飯などにそのままふりかけて食べられますが、個人的には好みの味なので、前回に引き続いてのチョイスでした。特典カードは宇津木優季デザインです。
 お店の公式サイトはこちら


 三ヵ所目は「桔梗屋本舗」でした。このお店のマドレーヌは美味しいです。おやつにピッタリです。他にラスクやマフィンを売っていることもありますが、一日の生産数が決まっているそうで、ほとんどは地元の方々が買っていきますから、商品が並んでいるのを見たことがありません。特典カードは河西忍デザインです。
 お店の案内情報はこちら


 ラストの四ヶ所目は「デリカ七つ星」でした。惣菜のお店で、トレイパックに盛っての量り売りがメインです。那珂湊特産の限定ご当地弁当として知られる「みなとの多幸めし」を作っているお店としても有名です。人気商品なのですぐに完売するのが普通ですが、今回は幸運にも棚にまだ並んでいました。大洗駅で販売している「三浜たこめし弁当」と並ぶ人気商品なので、いつか食べたいと思っていたのですが、三度目の訪問でようやく購入することが出来ました。特典カードは澤梓です。
 お店の公式サイトの「みなとの多幸めし」の案内はこちら


 次に四郎介稲荷神社へ行き、境内のベンチで「みなとの多幸めし」を食べました。大洗や那珂湊を回っていると、どういうわけかすぐにお腹が空くのです。忙しく動き回っているからでしょうか。


 今回は、この神社本殿の見事な彫刻をゆっくりと見学しました。虹梁(こうりょう)や木鼻(きばな)の部分を籠彫り(かごぼり)で仕上げてあります。江戸時代に流行した彫刻技法の一種で、籠のように内部を透かし,立体的に彫り上げる方法です。遺品は全国各地でさまざまな形式のものが見られますが、全国的に知られるのは、富山県の「井波彫り」でしょうか。


 こちらの四郎介稲荷神社の彫刻の作者は、刻銘に「彫工 後藤梅甫徳清 明治九年(1876) 丙子正月吉辰」とあって、江戸末期から明治にかけて活動した彫物師の後藤梅輔であることが判ります。伝承では水戸の出身で、江戸の日本橋の彫物師後藤氏に入門して修行し、後に那珂湊に移って活動したとされています。こちらの遺品も、那珂湊に移ってから彫ったものの一つですが、時期的には後半期の作品であるようです。


 後藤梅輔の作品は、ひたちなか市においては、この神社の他に、平磯の津神社拝殿や磯崎の酒列磯前神社拝殿にもあることが知られます。前者は刻銘が「安政五年(1858)午十一月吉辰 東都日本橋門人 彫工 後藤梅輔徳清」とあり、後者の刻銘は 「安政六年(1859)己未歳六月吉辰 後藤門人 梅輔作」とあります。


 この神社の籠彫りの見事さについては、以前の訪問時にも見て感心していましたが、より関心を持つに至ったのは、前月に鉾田市の烟田氏関連史跡巡りをした際に水戸の友人U氏に聞かれたことがきっかけでした。

「伯耆守、ずっと前に笠間の稲荷神社へ行ったの、覚えているか」
「ああ、江戸期の国重文の本殿とかやろ。壁面の彫刻意匠が素晴らしかったね」
「その彫刻意匠な、籠彫りってやつだが、あれの作者の一人が後藤縫之助という」
「後藤か。千葉の館山の後藤義光と同じ系列なんかな」
「その可能性はある。あるけど確証は無い。ま、それは置いといて、こっちの大洗やひたちなかにも後藤を名乗る彫工の遺品が幾つかある」
「那珂湊の四郎介稲荷神社にも素晴らしい籠彫りがあるが、それも後藤氏の作なのか?」
「ああ、やっぱりあの神社の彫刻に目を付けてるか。さすがだな。うん、あれの作者は後藤梅輔という」
「ふーん」
「なんだ、そこまで調べてなかったのか」
「江戸期の彫刻師の後藤氏といったら、だいたい東日本に遺品が多いからな。茨城県内にある彫刻遺品にも大体関わっていると理解しとったけど、それで間違いないんやろ?」
「まあ、そうだな。それで聞きたいんだが、笠間神社の彫物の後藤縫之助と、後藤梅輔、この二人は同じ流派の門人同士なんだろうかね?ひょっとすると、同一人物かもしれない」
「うーん・・・、どうなのかなあ・・・」
「例えばさ、大洗磯前神社拝殿のあれ、籠彫りとかさ、あれも彫刻師後藤氏の遺品だとしたら、まず後藤梅輔が作者である可能性が高い。刻銘が残ってるらしいんだが、神社の方でも把握してないらしいんだ」
「ふーん」
「そこでだ、俺としては笠間稲荷神社と四郎介稲荷神社と大洗磯前神社の籠彫りが同じ作域をみせているかが気になる。君はどう思う?」
「うーん、同じ後藤氏系列の作者というなら、作品の趣は基本的に似通ってるやろうし、本姓を橘氏にしてるんなら、系譜上は江戸日本橋の「後藤三次郎橘恒俊」の流派に関係するやろうな」
「後藤梅輔は、少なくとも確認されてる銘記では橘氏を名乗ってない。門人、と書いてるから弟子筋だろう」
「後藤縫之助は?」
「それも橘氏を名乗ってない。取手市にある遺品でも確認出来ないから、これも弟子筋なのかねえ」
「そんなら、笠間稲荷神社と四郎介稲荷神社と大洗磯前神社の遺品はみんな後藤氏門下の弟子たちの作ということになるやんか」
「まあ、そういうことになるなあ。笠間稲荷神社は後藤縫之助だから別として、四郎介稲荷神社と大洗磯前神社はともに後藤梅輔が関わってるとするのが自然だが、あの二ヶ所の籠彫りは、同じ作者の仕上げになると見ていいのかね?」
「うーん・・・・」


 とにかく、U氏は大洗磯前神社の籠彫りが後藤梅輔の作である可能性を気にしていたのですが、それを確かめる鍵は、後藤梅輔の刻銘がある四郎介稲荷神社の遺品にあります。

 一般的にいって、二つの彫刻遺品の作者が同じかどうかを調べるには、同じ題材の仕上げ方を観察するのが早道です。獅子なら獅子、人物なら人物、植物なら植物、というように、同じ題材は常に同じ彫り口と表現意匠でまとめられるからです。
 そして、四郎介稲荷神社と大洗磯前神社の双方の籠彫りに共通してみられる題材は、魚および波です。上図の部分などがそうです。


 四郎介稲荷神社においては、欄間には動物や人物、虹梁には龍が彫られています。魚や波は木鼻に彫られています。全体をぐるりと見回して、そのことを確かめました。


 別の木鼻の魚と波の籠彫りです。魚の鱗の表現が、大洗磯前神社のものと酷似しています。波の先端を丸く表して円形で締める手法も共通しています。ただ、彫りの表現感覚や洗練度に差異があり、これは制作時期の差と解釈すべきでしょうか。

 問題は、大洗磯前神社の随神門自体が水戸藩三代藩主徳川綱條の時期に竣工していることです。十八世紀前半期の建築なので、後藤梅輔の活動期である十九世紀後半とは百年以上の隔たりがあります。大洗磯前神社の籠彫りが竣工時のものであれば、後藤梅輔とは無関係になるわけです。
 それとは別に、竣工時には無かった籠彫りを、後の時期になって追加したとする仮説を立てるのであれば、後藤梅輔との関連が可能性として浮かび上がりますが、そこまで仮定できるかについては、私自身はどちらかというと消極的です。


 その理由の一つは、上図の欄間の意匠にみられる動物の表現にあります。二匹のキツネが枝葉の間を跳躍しつつ共に行動している姿をあらわしていますが、その立体感覚と躍動感が、大洗磯前神社の籠彫りの動物には全く見られないのです。


 したがって、個人的な考えとしては、四郎介稲荷神社と大洗磯前神社の双方の籠彫りは、時期も作者も異なると判断すべきだろう、という感じにまとまります。魚と波の表現技法が似ていることから、系譜的には後藤氏系列の作者同士である可能性も考えられます。
 この場合、四郎介稲荷神社の遺品は後藤氏の門人の後藤梅輔の作品ですが、大洗磯前神社の方は水戸藩による由緒正しき神社建築ですので、後藤氏直系の師匠クラス、例えば本姓の橘氏を名乗る人物が水戸藩の依頼を受けて制作にあたったと考えるのが自然でしょう。
 それで時期的に百年以上の隔たりが生じるのであれば、表現の洗練度においては発達が進んだ江戸末期の、後藤梅輔の作品のほうに彫刻技術の冴えが感じられるのも当然かと思います。


 とりあえず、結論がまとまりましたので、淡い満足感にひたりつつ、那珂湊駅へ向かいました。特典カードは4種で1セットになりますので、これを駅の窓口に提出して、特典の缶バッジをいただきました。デザインは河西忍と佐々木あけびでしたが、澤梓と宇津木優季のデザインもあるのでしょうか。
 ちなみに、「ほのぼの作戦」の特典に缶バッジがついたのは、前回の2回目の時が最初です。前々回の1回目の時はカード4種類だけでした。 (続く)

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聖グロリアーナ女学院 マチルダⅡ 作ります!! その4

2016年04月16日 | ガルパン模型制作記

 ステップ5では、砲塔を組み立てます。今回のキットにおいて、ガルパン仕様への工作ポイントが二番目に多いステップです。不要のパーツも、A4、C2、C14、C29と少なくありません。


 砲塔パーツのA1です。形状は劇中車のと微妙に異なっており、左側面後方や背面のラインに差異がみられますが、忠実に再現しようとすると、全体に手を入れる必要が生じます。むしろ、大体の輪郭は合っているので、そのまま素で生かした方が、各部品を取り付けた際の誤差が少ないです。
 しかし、一部のパーツの取り付け穴などは、全て埋めて塞ぐ必要があります。劇中車の各パーツの取り付け位置は、大部分がキット指示のそれと異なるからです。

 上図では、左側面の三ヵ所にパーツの取り付け穴が見えます。反対側の右側面にも二ヶ所の取り付け穴があります。この五ヵ所の穴は、パテ等で埋めました。


 主砲防盾は、Ⅰ型用とⅡ型用の二種のパーツを選択出来ます。今回はⅡ型を制作しますので、防盾のパーツはC32、カバーはC30を選びます。Ⅱ型には同軸機銃もつきますので、パーツはC36を使います。


 ガルパン仕様への最初の工作は、防盾のパーツC32の形状の修正です。正面の上部が斜めに薄く切れていますが、劇中車ではほとんど目立たない感じのラインなので、プラ板を薄く貼り増しして整形しました。


 ここで、公式設定資料図にて修正工作ポイントの幾つかを再確認しておきましょう。砲塔の周囲三ヵ所につくボックスC11は、蓋の形状が異なります。アンテナ基部の形状は、キットパーツよりも小型でシンプルになっていますので形状の修正が必須です。
 薬莢排出口のC44は、劇中車のよりもサイズが大きく形状も異なりますので、これも修正します。装填手用の方形ハッチのハンドルは簡略されたモールドになっていますので、真鍮線で作り直します。


 装填手用の方形ハッチのC17です。御覧のようにハンドルが簡略されたモールドになっています。


 モールドを削り取って、真鍮線で作り直して再現しました。


 アンテナ基部のパーツC1およびC3です。キット指示ではこれらを組み合わせますが、大きさも形状も劇中車のと異なりますので、いずれも手直しが必要です。


 C1は底部の板をカットし、筒部分のみにします。C3は、上面の段差部分をスライスして除去し、側面のエッジを取って丸く仕上げます。これらを組み合わせたのが上図の状態です。


 砲塔の周囲三ヵ所につくボックスは、資料では雑具箱とされます。そのパーツC11は、ヒンジや金具などのモールドがあります。劇中車ではこれらが一切無く、蓋が上から覆うカバー式になっています。


 ヒンジや金具などのモールドを全て削り取り、細長くカットしたプラ板を上端三方に巻いてカバー式の蓋を再現しました。なお三角ラックのモールドは合っていますので、そのまま生かしました。


 キューボラハッチのC6です。左右のヒンジの間にリベットが2個ありますが、劇中車では3個になっています。


 中央にリベットを1個追加して、劇中車の状態に合わせました。これは対のパーツC5でも同じですので、そちらでもリベットを1個追加しました。またC5では、モールドされているペリスコープの向きが違いますが、小さくて改造が難しいので、手を付けずそのままにしました。


 薬莢排出口のパーツC44です。今回のキットが全体的にシンプルかつ簡易的表現でまとめられているのを象徴するような、大まかな形状です。サイズも形も劇中車のものと違います。


 上端を0.5ミリ、下端を1.5ミリカットし、形状も削ったりヤスったりして劇中車に合わせました。リベット付きの側板は全て削り取ってプラ板に置き換え、より小さなリベットを付けました。下に開口部がありますが、これは下端をカットすれば自然にそうなりますので、後は形を整えるだけで済みました。

 この段階までで、計六ヶ所の修正工作を経ましたが、修正ポイントはまだあります。今回のキットも楽ではありませんでした。 (続く)

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