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新潟ビゲン高校 Strv m40L軽戦車 作ります!! その5

2019年12月12日 | ガルパン模型制作記

 

 ステップ10では、後部左右フェンダーに乗せる雑具箱、前面のライトなどを取り付けます。このうちB1は不要です。
 車体後部の改造の続きのほうが作業量が多いので、これらのパーツは改造工程と並行して順に取り付けます。

 

 ステップ11でも車体各所の部品の取り付けを進めますが、車体後部の改造にともない、A37、A38、B10は不要となります。車体前面に付けるパーツはエッチングパーツのPE12以外は全てガイド指示通りに接着します。PE12はPE14に交換して取り付けます。実車および作中車の状態に合わせます。

 

 改めて作中車の車体後部の形状を確認しました。赤枠内に見るとおり、大型化して左右に吸気口フード、背面に排気口フードが付いています。

 

 実車の側面写真で見ますと、後部の天板は完全な水平ではなく、後半に僅かな傾斜がつき、尾部で更に傾斜して排気口フードに繋がっています。これにともなって左側面の吸気口フードも後半分が僅かに傾斜します。この複雑な形状に合わせて再現します。

 

 事前に描いた改造設計図面をふまえ、側面の拡張部分と吸気口フードの取り付け範囲を鉛筆で大雑把にトレースしました。吸気口フードは1個あたりの寸法がⅢ号戦車系列の吸気口とほぼ同じサイズなので、ジャンクにあるⅢ号戦車用の吸気口パーツを3個転用することにしました。

 

 側面の拡張後の側面板をブラ板で作り、これと併せてセットする後部左右の雑具箱を用意しました。

 

 側面板を張り付けて後部左右の雑具箱をセットしたうえで、Ⅲ号戦車用の吸気口フードのパーツを右側に1個、左側に2個並べて2個目に傾斜をつけました。この傾斜は天板のそれに合わせています。フードの両端が抜けているのをブラ板で塞いで形を整えました。

 

 背面の大型の排気口フードは、最初はプラ板で作って曲面部は曲げ加工にてやってみましたが、ヒビが入ってしまい失敗しました。窮余の一策として、タミヤのパンターの主砲防盾のパーツを転用、各部を削ってヤスってサイズを合わせて取り付けました。砲身基部をカットした跡をブラ板で埋めたりしました。

 

 実車の車体後部の写真です。天板後部の傾斜面の左側およそ三分の二ぐらいが一枚の大きな扉になっているのが分かります。エンジン点検ハッチです。このハッチに三枚の長方形の排熱板が付けられています。

 アーセナル軍事博物館の御教示によれば、搭載されるエンジンは142馬力のScania-Vabis 1664シリーズエンジンで、トランスミッションはアトラスディーゼル製のLysholm-Smithタイプでした。これは実用化された世界最初の自動ギアシステムであり、したがってStrv m40シリーズは、自動ギアボックスを装備した世界初の戦車であることになります。
 これらの新機構によりエンジンルームが大きくなり、そのために後部車体が大型化したわけです。

 また、傾斜面のグリル部分はこの現存車輌を含むL型前期タイプの特徴であるそうです。後期の改良タイプである作中車においてはグリル部分が天板のままとなって排気板がつけられているそうです。

 

 天板のエンジン点検ハッチ部分をケガキ線で表して、ジャンクよりヒンジのパーツを2個取り付けました。ハッチ上に三枚の長方形の排熱板をブラ板で再現しました。

 アーセナル軍事博物館の御教示によれば、作中車のタイプにおいては、天板の傾斜面の下には四条の排熱口を横2列に配した排熱板があるそうなので、送っていただいた写真を参考にして良く似たパーツをジャンクから探し出し、これらを切ったり削ったりしてそれらしく形を作りました。上図は工作調整中の仮置き状態で、この後さらに削ってやや小さく整え、表面をヤスって薄く仕上げました。

 

 さらに制作中のキットの画像をアーセナル軍事博物館へ送信して見解および指導を仰いだところ、吸気口フードが短いとの指摘を受けました。そこでブラ板で上図のように下へ伸ばし、両側にもさらに1枚貼りつけてサイズを増やしました。

 

 実車の吸気口フードは御覧の通りのサイズです。私がひいた改造図面よりも寸法が大きいです。

 

 結果的に、吸気口フードはこの状態でOKが出ましたので、後はカット調整およびパテ整形となります。

 

 続いて、右側面の形状再現を進めるべく、実車写真を見ました。右側の赤枠内の吸気口フードは左側の半分の長さであり、その後ろに黄枠内の出っ張りがあります。

 

 キットでは、ジャンクパーツを削って仕上げたパーツを上図のように貼りつけて出っ張りも再現しました。右側面前方に付ける道具箱は、ジャンクパーツから似たサイズの箱パーツを探して、削り調整でサイズを合わせたのを取り付けました。

 

 その後、左右の吸気口フードと背面の排気口フードにパテを薄く盛って整形する作業に移りました。パテの乾燥に一日をかけるので、この日の後部車体の改造作業はいったん保留にしました。

 

 ステップ11に進みました。車体前面に付けるパーツはエッチングパーツのPE12以外は全てガイド指示通りに接着します。

 

 PE12はPE14に交換して取り付けました。前面部の組み立てはこれで完了ですが、作中車のタイプは前面部に増加装甲を追加していますので、後でブラ板などで増加装甲を追加再現する工程が加わります。
 なお、下部車体を貼り合わせましたが、車輪類は塗装後に取り付ける予定です。  (続く)

 


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