2019年3月の海楽フェスタに初めて行った際、二日間行動を共にしたガルパン仲間のOさんが、「星野さん、次のあんこう祭にも絶対来て下さいよ。海楽に来たんだから、もうあんこう祭も行かないと」と二度ほど言いました。それ以前にも以後にも、事あるごとに「あんこう祭に来て下さいよ」と誘ってきましたが、実を言えば私自身も、今年2019年度においてはその積りでした。
2012年10月のテレビ放送を観てガルパンに出会い、2013年より大洗への聖地巡礼を始めてから6年を数え、巡礼回数は30を超えました。しかしながら、もともと歴史探訪タイプの旅を好んだため、大洗へ行くのと同時に大洗の周辺地域へも行って史跡や歴史的景観を巡って楽しむというスタイルが続きました。
それで、水戸、常澄、那珂湊、勝田、鉾田、鹿島などへ足を延ばして色々な見聞を重ねましたが、いっぽう大洗においても寺社をまわり、水浜電車の廃線跡を訪ね、中世戦国期の城跡を涸沼付近で探索するというような、歴史探訪のかたちで回っていました。
なので、振り返ってみますと、大洗へのガルパン巡礼者の大半が楽しむスタイルとは、ちょっと違ったところがありました。恒例のキャラクター生誕イベントには、2013年12月の五十鈴華誕に一度行ったのみで、大洗での他のイベントやガルパン企画にもさして関心は無く、平時の大洗の風情をまったりと楽しむのがメインになっていました。
だから、大洗の三大行事とされる春の海楽フェスタ、夏の八朔祭、秋のあんこう祭にも大して興味は無く、また土日に休日が取れない勤務シフトでしたから、イベント類には縁が無いものと割り切っていました。そうして30回目の訪問となった時、ひとつの契機が訪れました。
その訪問時の2019年2月5日、鳥孝にて拙ブログの読者であるOさんと久し振りに出会い、そのまま語らっているうちに、Oさんが私が大洗の三大行事に無縁のままであるのを残念がり、しきりに三大行事への見物をつよく勧めてきたのでした。
「星野さん、もう大洗は大体行って、見るものは全部見た、なんて言ってますけど、普段の大洗だけじゃないですか・・・。まだ海楽もあんこう祭も行ってないんじゃ、大洗の全部を見た事にはならんですよ・・・」
「まあ、そうですね・・・」
「今年ぐらいは海楽とか行ってみるべきです。出来たら、あんこう祭も」
そのOさんの一言が、思えばその後の大洗行きの契機となりました。今年ぐらいは大洗の三大行事を体験してみるか、という気に初めてなりました。そのまま勢いで3月の海楽フェスタに行き、8月の八朔祭に行きました。
だから、あんこう祭への初参加は、既に私の中では決定事項でありました。ただ、初めて行くので、宿や当日のコースなどはベテランのOさんにお願いしました。
そのうえで、以前から取り組んでいたガルパン戦車プラモデル見学調査の仕上げとして、自身が製作した車輌のいずれか一つを大洗に「特別派遣」と称して持参し、臨時に展示公開する取り組みを試みました。その「特別派遣」の一輌は、あんこう祭の10日前に完成したばかりの、「リボンの武者」仕様の新潟ビゲン高校チームStrv m40L軽戦車、と定めました。
かくして11月15日より18日までの三泊四日の日程を組んであんこう祭の17日を中におさめ、余裕を持たせたスケジュールにて、14日の京都からの夜行バスで乗り込みました。
15日朝の水戸駅着到は、予定より30分ほど早かったため、水戸駅内の吉野家での朝食もゆっくりと味わい、大洗には8時過ぎに入りました。上図のおなじみの駅員スタイルのあんこうチームパネルが出迎えてくれました。
よく見ると、あんこうチームの他に二人、新たなパネルが加わっていました。BC自由学園のマリ―と知波単学園の西絹代でした。あんこう祭にのぞんで新たに追加されたのだそうです。
最初は、なぜこの二人が加わったのかと思いましたが、すぐに最終章1、2話の対戦チーム隊長であることに気付き、納得しました。そうすると、3話以降の対戦相手もいずれはパネルになるのかもしれませんね。
改札口のすぐ内側に、もう一つ、西住みほの新パネルがありました。あんこう祭に際して新たに戦車道大作戦とのコラボを始めたそうで、そのパネルだそうです。さきのマリーと西絹代も同じなので、計3つのパネルが新たに大洗駅内に追加されたわけです。
戦車道大作戦とのコラボポスターも貼ってありましたが、これまでに見かけたガルパンポスターのなかでは最も横長なのではないでしょうか。対戦校チームの面々が全て大洗女子学園制服で揃っているのは劇場版以来ですが、驚くべきことにコミック「リボンの武者」のムカデさんチームのお二人まで登場していました。まさか、この流れでアニメ本編にも登場・・・・?
いつみても嬉しくなってしまう大洗駅の外観です。今回もやって来たぞ、と気分が高揚して幸福感に包まれます。この気分はガルパン巡礼者共通の感慨でしょう。
まず、この日京都からはるばる持参した、我がガルパンGP第11戦車師団のC群L中隊の1輌、新潟ビゲン高校チームStrv m40L軽戦車の「大洗派遣」任務の記録写真を撮ることにしました。臨時に展示させてもらう3ヶ所の店舗の他に、この大洗駅前でも撮っておきたかったからです。
というか、ここで撮らないと意味がありませんね・・・。
どこか適当な場所は無いかな、と駅前をウロウロしました。上図の位置でも良さそうに思えたのですが、もう少し駅前を広く捉えられる位置がいいかな、と考え直しました。
駅前の道路わきに、工事中の何かの柱の基台みたいなものを見つけ、そこへ試しに戦車プラモを置いてみたら、割と良い絵に感じられました。そこで記念撮影の一回目にのぞみました。
考えてみると、私がガルパン戦車プラモデルの作品を外へ持ち出すのは、今回が初めてでした。参加している模型サークルではもともと展示会や作品持ち寄りをやりませんし、モケジョさんたちの交流サークルのイベント類にも一切出しませんでしたから、大げさでなく「門外不出」に等しかったのでしたが、今回のあんこう祭への初参加を記念して、持ち出しました。
小さなケースに入れてテイッシュで三重にくるみ、破損しないように留意しましたので、今回の「大洗派遣」任務は無事に達成することが出来ました。
まだ9時過ぎなので、どこのお店もまだ開いていません。とりあえず駅のインフォメーション、ガルパンコーナーでまったり休んで、顔なじみの係員の方と雑談しました。先方は私のブログも御存知でしたが、「気分はガルパンの方」とだけ覚えておられて、今回も名前を憶えて貰えませんでした。
先ほど見た、新規追加のパネルの三人のポスターです。鹿島臨海鉄道さんが「戦車道大作戦」とコラボしているので、駅員の制服をまとっているわけです。
相変わらずの状況ですが、ガルパンファンとしては心和む空間です。
でもプラモデル作品が少ないのはちょっと寂しいです。
見た事がない品も増えているようです。なんだこの、優勝ブレスレットというのは・・・。
10時近くになりましたので、きらめき通りを歩いて大貫地区に向かいました。今回のあんこう祭においては、梅原屋さんに色々とお世話になる予定でしたので、まずは挨拶に出向きました。
しかし、10時を過ぎても店のシャッターは閉まったままでしたので、後でまた行く事にしました。
そこで、戦車プラモデルの臨時展示場所の一つであるお店に向かいました。 (続く)