気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く36 その17 「朝日堂の弁当です!!」

2020年08月31日 | 大洗巡礼記

 曲松のカノウヤに向かいました。店先にて、中から出てきた客と鉢合わせする形になり、慌てて脇に後ずさりしました。が、相手も慌てた様子で、「もしかして、星野さん?」と訊ねてきました。そうです、と答えると満面の笑顔になり握手を求めてきました。

「いやー、ツイッター見まして寄託展示を突然に終了、とあったのでビックリして飛んできたんですよ・・・」
「恐れ入ります・・・。こちらにとっても突然の事情がありまして・・・」
「ええ、知ってますよ・・、さっきまで店のおばさんにその件で色々伺ってきたところですんで・・・」
「すると、大体の事はもう御存知で?」
「ええ、戦車プラモも回収なさったそうですね。まだお持ちですか?」
「ここに持っております。お見せしましょうか?」
「あっ、前に二度行ってじっくり見させてもらってますんで、結構です。しかし、いやー、素晴らしい戦車部隊でしたねえ・・・、自分もああいうの作りたいと思ってます・・・」
「すると、あなたもプラモをされてるので?」
「はい、模型戦車道の3年生です」
「ははは、3年生って、面白い表現ですなあ・・・」

 下さったガルパン名刺を見ると、見た事のあるハンドルネームでした。ああ、この方だったのか、と思い、それからしばらく立ち話をしました。先方は知波単学園の九五式軽戦車を製作中だと言い、これから塗装に入るのだが日本軍の三色迷彩は初めてなので緊張している、と話しました。それは私も同様でしたから、自分なりに体得した塗装の手順を参考までに説明しておきました。ブログで述べている事をそのままなぞっただけでしたが、相手は何度も頷いていました。

「星野さんのブログ、本当に丁寧に書いてあって分かりやすいのでいつも読んでますけど、実際にお話を聞いててもそのまんまですねえ・・・」
「まあ、実際に作った通りのことをブログに書いてますからね・・・」
「ですねえ、下手な模型雑誌の記事よりずっと良いです。模型雑誌のね、プロの方が作っての製作記事なんて、初心者の僕には全然分からない事だらけなんです。モデグラのアナトミアだって、九七式中戦車の砲塔の交換方法はターレットの穴を移せ、となってるけど、ああいう高度な改造やれる人って、そんなの何人も居るんですかね?・・・・あれ読んだ時は方法が難し過ぎて、いっぺんにやる気無くなっちゃってチハの製作も諦めかけたんですが、その後に星野さんのブログで簡単な改造方法が紹介された時はもう、感動しましたよ・・・。ブラ板2枚、軸棒1本だけで交換出来るなんてねえ、工夫と言うのは色々有り得るもんですねえ・・・」
「恐れ入ります・・・」

 その後、メアドを交換して別れました。宮城県仙台市の方でした。大洗から帰ってすぐに制作を再開したらしく、一週間後にメールにて見事な九七式中戦車および九五式軽戦車の完成画像を送ってきて下さいました。

 

 カノウヤに入って、女将の柴沼さんに最終的な連絡をして、そのままお茶を飲みながらしばらく世間話をしました。今回のカノウヤ作戦前倒し終了の根本的原因となった、店内の壁に入っている長い亀裂を見上げつつ、修理はされるんですか、等と聞きました。

 

 亀裂は三ヶ所ぐらいに見えました。亀裂のある壁体には小さな窓が付けられているため、そこだけが窓枠で支えられる形になっているらしい、それで壁体全体の耐震度も落ちているのかもしれない、というような内容の話をしました。
 柴沼さんは「修理するとお金もかかるし、しばらくはこのままでいきますわな」と話していましたが、不安が全く無い訳ではないようで、「いつかは(修理)やらんといけないでしょうけど、その前にお店たたむかもしれないわよお」と冗談っぽく笑っていました。

 

 というわけで、上図の展示状況はしばらくの間、そのまま維持されるそうです。

 

 それではこれにて。柴沼さん、色々お世話になりました。色々と面倒もおかけしましたが、最後まであたたかく見守っていただき、有り難うございました。改めて御礼申し上げます。

 

 ちょっとお腹が空いてきたので、最後の目的地である梅原屋に向かう前に、何か食べるか、または弁当でも探してみようかと思いつきました。そこでまずカジマさんに寄って見ましたが、弁当は全て売切れでした。

 そこで、あらかじめ調べてあった上図の「朝日堂」さんに行ってみました。海楽フェスタやあんこう祭の時に出店をやっているのを見た事がありますが、お店に入るのは初めてでした。

 

 御覧のように弁当類が色々ありました。みんな初めて見る品でしたから、どれも魅力的でした。お店の方がそれぞれの弁当について簡単に紹介して下さいましたが、とにかくお肉が旨いですよ、というニュアンスが共通していました。

 

 それで散々迷った末に選んだのがこの「厚切豚丼」700円、そして「だし巻き玉子」500円でした。見ただけで美味しそうです。
 これ絶対旨いやつだ、と楽しみにして梅原屋に持って行き、橋本さんに許可をいただいて店内にていただきました。ところが、食べ始めた途端に、店内に居る飼い犬のポポが匂いをかぎつけて近寄ってきて、ちょこんと正座しつつ欲しそうにして吠えてくるのでした。それで、厚切豚肉の大半はポポにあげました。あと玉子焼きも一つあげたかな・・・?  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く10 その9  大室山山頂へ

2020年08月30日 | ゆるキャン△

 大室山のリフトにて山頂にやってまいりました。原作コミック第9巻115ページ4コマ目に登場する上図の山頂施設が、休火山の火口跡の周囲をまわる散策路の発着点になっています。大抵の観光客はリフトを降りて左に進み、散策路を時計回りに進んでゆきましたので、作中での描写と同じでした。時計回りの方が坂が緩やかで歩きやすいのでした。

 

 大室山は、約4000年前に噴火した単成火山のスコリア丘で、山体の比高は約300メートル、その中心に直径250m、深さ40mの擂り鉢状の火口跡があります。火口跡は現在は上図のようにアーチェリー場になっています。

 

 山頂には展望所や売店などの施設が並びます。上図は原作コミック第9巻115ページ5コマ目のアングルですが、作中のような魚眼ワイドビューではないので、全景を捉えきれていません。

 

 下に見える赤い鳥居は、火口跡の中腹に鎮座する浅間神社への参道にあたります。麓のリフト乗り場の大きな鳥居を一の鳥居とすれば、こちらは二の鳥居にあたるのでしょう。上図中央のやや左に一部だけ見える赤い屋根が、浅間神社の社殿です。

 

 その浅間神社参道から、火口跡の底まで道が通じています。そこまで行くにはアーチェリー場への入場料が必要であるようです。

 

 これが大室山のスコリアですか・・・。スコリアとは、火山噴出物の一種です。岩滓(がんさい)とも呼ばれ、だいたいは塊状で多孔質のもののうち暗色のものを指すようですが、大室山のそれは赤茶色です。いかにも溶岩、という色です。

 

 火口周縁の散策路を、時計回りに歩きました。火山の火口周縁を歩くこと自体が初めての体験でしたから、ワクワクしてきて楽しめました。周囲の景色も素晴らしかったですが、風が強かったので、帽子を飛ばされないように気をつけました。

 

 このアングルが、原作コミック第9巻118ページ5コマ目の景色です。浅間神社がすぐ下に見えます。その奥上に見える建物群がリフト乗降場の展望所や売店などです。
 位置的には散策路の東側にあたりますので、まだ四分の一ぐらいの地点ですが、作中では各務原なでしこ達が南側の山頂に達した時点での山頂からの眺めの一つとして描かれています。実際の山頂からはこの景色は見えません。

 

 同じ位置から、火口底および南側の山頂を見ました。上図左端の稜線のピークが山頂です。稜線上に点々と人影が見えて、周縁散策路の規模がだいたい把握出来ました。かなりの距離に思えましたが、実際には一周するのに一時間もかかりません。

 

 ぐるりと進んで南側に達し、山頂への登り道の途中で八ヶ岳地蔵尊が祀られる地点に着きました。

 

 この八ヶ岳地蔵尊が祀られる地点が、そのまま原作コミック第9巻118ページ1コマ目に出ています。

 

 八ヶ岳地蔵尊の近くに、上図の句碑がありました。「伊豆は日のしたたるところ花蜜柑」とあります。俳人の鷹羽狩行さんが平成5年春に当地を訪れた際に詠んだ句であるそうです。私は俳句の事はよく知りませんが、日本では有名な俳人のお一人であるらしいです。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く36 その16 「二人のフォロワーさんです!!」

2020年08月29日 | 大洗巡礼記

 千葉のモケジョのSさんを見送った後、ガルパンギャラリーに移動して、昨日買うのを迷った品をもう一度見に行きました。現物を手に取りつつ、どうしようかと迷っていると、不意に「あの、星野さんでしょうか?」と声を掛けられました。40代ぐらいの男性でした。

「ツイッターで大洗に来ていると知りまして、昨日カノウヤに行ったんですけども・・・」
「ああ、寄託展示の回収の件ですか」
「そうです、僕もガルパンのプラモ作りますんで、星野さんの事はブログもツイッターも全部見ております。今日も滞在されてたんですね、良かったです・・・、あっ、僕はこういう者ですんで・・」
 差し出された名刺を見ると、本名の下にツイッター上で見かけたハンドルネームが書き足してありました。
「ああ、あなたが・・・。福井からお越しですか・・・」
「ええ、一昨日から滞在してます。もうそろそろ帰ろうと思ってたところなんです」
「こっちも今日の夕方に離脱しますよ」
「そうですか、あの、折角お会い出来ましたんで、ちょっと話しませんか?」
「いいですよ」

 

 というわけで、そのWさんとアウトレット内一階のベンチに移動し、Wさんがわざわざ買ってきて下さったアイスとコーヒーをいただきながら小一時間ほど雑談しました。モデラー同士なので、話題はもっぱらガルパン戦車プラモデルの事ばかりになりました。拙ブログの事は三年ほど前に知り、以来ずっとガルパン戦車プラモデル制作の参考にしているそうです。それで当然ながら「今後の製作の予定は決まってるので?」と訊かれました。

「今のところは、継続高校のタワーワゴンですね・・・」
「あー、ミカとアキが乗ってるやつ。あれは公式キットとか無いんですね、ブラ板とかで自作されるんですか?」
「まあ、そうなりますね。トラック部分はキットがあるのでそれを生かしますが、あとのタワーとかは自作ですね」
「自作といえば、先月にもここへ来まして、カノウヤでリボンのチームを見させてもらったんですが、そのなかのビゲン高校でしたか、スウェーデンの戦車、あれもブラ板で自作されてますね・・・」
「半分ぐらいはね・・・」
「半分でも凄いですよ。大抵の人はキットが無いと分かったらそこで諦めちゃうんじゃないですか、でも星野さんは作っちゃうんですね・・・」
「ノリと勢いでした」
「あははは、それですねえ。そういうのが、見てて楽しいですから、ガルパン楽しんでるモデラーであれば、星野さんの事は知ってるわけですよ。大洗で声をかけてくる人も多いんじゃないですか?」
「まあ、そうですね・・・」

 と言うか、大洗で私に声を掛けてくる方は大体モデラーさんなのですね・・・。その大部分とは名刺もしくはメアドを交換していますから、今でも時々メール等でやり取りしているモデラーさんも少なくありません。Wさんとも正式の名刺およびメアドを交換しまして、その後3回ほどやり取りしています。

 

 Wさんとはまいわい市場前で別れました。その後、昼食をどこでとろうかと思案しました。この日の夕方に大洗を出ますので、これからの昼食が大洗での最後の食事になります。なるべくなら、今まで行ったことがないお店に行ってみようか、と考えました。それで商店街に戻ってひたすら北上し、「悠久」へ行ってみましたが、人気店だけに長蛇の列でした。諦めて次のお店に行きました。

 

 次のお店とは、上図の「咲楽や」でした。以前はフラワーショップだったのがリニューアルオープンして喫茶店スタイルのオシャレな空間に変わっていました。

 

 宮崎マンゴーの写真が目に入りましたが、昼食なので他の何かを食べたいなと考えました。

 

 ランチメニューは上図の通りでした。ツイッター上では「キーマカレー」が評判のようでしたのでそれを選びました。程なくして、店内に居た先客の30代ぐらいの男性に「すいません、あのー、もしかして、星野さんですか?」と声を掛けられました。
 そうです、と応じると「ブログとかツイッターずっと読んでます。記事を参考にプラモ作ってます」と、これも名刺を差し出してきました。いわゆるガルパンファンの名刺でしたが、それに続けて正式の名刺も出してきました。
「ほう、山形から来られましたか・・・」
「ええ、天童って所です」
「存じてますよ、将棋の駒の産地の・・・。一度行った事がありますよ。いいところでしたね・・・」

 その先客、Yさんも同じ「キーマカレー」を頼んでいて、相次いで運ばれてきましたので、席を隣に移し、食べながら話をしました。このYさんもモデラーでしたので、話題はガルパンプラモデルの事で色々と盛り上がりました。私が最近に作った知波単学園チームの特二式内火艇カミに特に興味を持っているといい、製作記録も何度も読んだといい、帝国海軍のカミ艇長さんの教示や指導によってインテリアも作った件などは感動しましたよ、等を熱っぽく話してきました。梅原屋の展示ジオラマ作品群を見に大洗へ来ているが、最近は展示コーナーが縮小されてしまって楽しみが減った、と残念そうに語るのでした。

「するとYさんもああいうジオラマを作られるのですか?」
「とんでもない、ああいう凄い中身のは作れませんねえ、憧れるんで作ってみたいんですけど。でもあんまりプラモうまくないし、星野さんの記事読んで劇中車に作っていくのも大変ですし。でも作るのは面白くてしょうがないんです」
「それでいいんじゃないですか。私もプラモデル製作はあんまりうまくないですし、でも楽しいし面白いからずっと作っておりますよ」
「今は何を作っておられるんですか?ブログでは青師団のⅠ号戦車になってましたけど・・・」
「それは塗装前の組み立てが終わってて、そのまま保管してます。今は塗装には不向きの季節なんでね」
「うん、分かります」
「それで、次は継続高校のタワーワゴンを作ろうかと思ってます」
「あっ、劇場版の最初に出てたあれですか、あれ凄いですねえ、どうやって作るんですか、スクラッチですか」
「トラック本体は、模型サークルの先輩に劇中車に近い車輌のキットをいただきましてね。とりあえずそれをベースにして、タワー部分とかは全部ブラ材で組み上げてゆこうかと。でもまだイメージがうまくまとまりませんので、作るのは来月ぐらいからですね・・・」
「頑張って下さい。製作記事楽しみにしてますよ」

 

 Yさんとは喫茶店「ブロンズ」の前で別れました。ガルパンギャラリーへ買物に行って、それから帰途につくということでした。私のほうは、カノウヤに用事があったので、そちらへ向かいました。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く10 その8  大室山リフト

2020年08月28日 | ゆるキャン△

 シャボテン公園から大室山へ移動する途中で上図のレストランに寄って、昼食をいただきました。朝から何も食べていないので、ここで食べておかないと体が暑さに負けてしまうからです。

 

 最初は「十勝牛トロ丼」に視線が固定されてしまいました。店内に進んで席について、どんなものかを試しに聞いてみると、ちょっと時間をいただきますとの返事でした。しかし、今回はあまり時間的余裕が無かったので、こちらはすぐに出来ます、と言われた「麦の穂のカツカレー」をチョイスしました。
 言葉通り、3分もしないうちにすぐに運ばれてきました。やっぱり急ぎの時はカレーかラーメンだな、と納得しつつ美味しくいただきました。

 

 とりあえずお腹も満たされましたので、大室山リフト乗降場へ向かいました。レストランの斜め向かいにありますので、歩いて1分もかかりませんでした。
 大室山は「ゆるキャン△」作中でジオスポットの一つに挙げられていますが、実際にユネスコ世界ジオパークのスポットとして国の天然記念物に指定されています。

 

 古代には神奈備として崇められ、いまも神体山として山頂火口跡に浅間神社を祀っています。上図の大鳥居はその参詣入口であることを示しています。

 

 原作コミック第9巻113ページ1コマ目のアングルです。この鳥居をくぐって、建物の一階中央の通路を奥へ抜けてゆきます。

 

 通路を抜けると左手に、大室山リフトの乗車券売場があります。往復で700円でした。

 

 リフトには、指定の位置で待ち、係員の指示にしたがって後ろから来るリフトに腰を下ろす形で乗りました。乗ったらすぐに安全アームが下ろされて手摺として使える形でした。

 

 そしてユラユラとリフトに身を任せて山頂へゆっくりと向かいました。この種のリフトに乗ったのは、十数年前に京都丹後の天橋立リフトに乗って以来です。このユラユラ感、空中に漂っているような独特のフワフワ感が何とも言えませんね・・・。

 

 約3分の2ぐらい登ったところで、前方左側より「写真を撮りまーす、ハイ撮りまーす」のアナウンスが聞こえました。上図のように、カメラの形をした撮影機器が設置されていて、リフトに乗っている観光客を次々に撮影しているのでした。
 あ、あれか、作中で各務原なでしこと志摩リンがいきなり撮られてビックリ顔で写ってしまったというのは。本当に撮ってるんだなあ、と感心しつつ、アナウンスに応じて適当に顔を作ってポーズをとっておきました。

 

 山頂の降り場まであと十メートルぐらい。短い間でしたが面白かったので、降りる時が楽しみになりました。

 

 乗降場の周囲のパネルには、先にカメラが撮影した記念写真が並べられて販売していました。係員の人が何枚か手に持って、リフトを降りたばかりの観光客に「写真が出来ておりますー、記念に如何ですかー」と声をかけていましたが、私にも同じように笑顔を向けてきました。

 

 撮影されてからリフトを降りるまで3分も経っていないのに、もう上図の状態で記念写真シートが出来上がっているのでした。もちろん買いましたが、写真写りの拙さは相変わらずです。ポーズも決まっていません。せめてマスクは完全に外すべきだったな、と後悔しました。1枚1200円なり。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く36 その15 「三日目です!!」

2020年08月27日 | 大洗巡礼記

 三日目の早朝、ホテルにて朝食を終えて部屋に戻ると、携帯電話が鳴りました。拙ブログの読者の一人である千葉のモケジョのSさんからでした。三年ほど前からメールでやり取りしていましたが、電話を貰うのは初めてだったので、朝から何事かと驚き、緊張もしましたが、用件は私がカノウヤ応援作戦にて寄託し、昨日に回収したガルパン戦車プラモ4輌のことでした。ツイッターに回収作業の様子を挙げていたのですが、それを見てびっくりしてしまったのだそうです。

「あの、回収なさったというムカデさんチーム連合の4輌、それは今、お持ちなんでしょうか?」
「ええ、持っております。他の寄託品は全部宅配便で発送しましたけどね、カフカ隊長率いる4輌は小箱に収まるので持って帰れますので・・・」
「ああ、良かったあー、あの、もし差支えなかったら今日見せて頂けないでしょうか。私、まだカノウヤに行けてないままなので、見る機会が無かったので、その、出来れば是非、拝見したいんです。あの、私、今から大洗に行きますので」
「えっ・・、今からですか・・・?」
「駄目ですか・・・?」
「いや、駄目って事はないです。大丈夫です。手元にありますんで、持っていきます。お見せ出来ますよ」
「ああ、有り難うございます・・・!」

 それからしばらく話しましたが、要するにSさんはいずれ大洗に行ってカノウヤの我々の展示を見るのを楽しみにしていたところ、昨日の私たちの応援作戦前倒し終了による撤去回収作業の報に接して驚き、慌てて私に連絡をとってきたという訳でした。私が寄託していたムカデさんチーム連合の4輌を特に見たい、ということでした。
 それで、とりあえず大洗にて会って、4輌のプラモを披露する事に決まりました。Sさんは千葉なので、大洗へは車で一時間ほどかかるそうです。


 それで、この日は私も大洗行きの列車の時刻を予定より一時間ずらして、9時10分発の列車に乗りました。小箱におさめたカフカ隊長以下の4輌のプラモも忘れずに持参しました。この日は宿の部屋に置いておく予定でしたが、Sさんからの突然の要望に応じて再び「大洗入り」することになりました。

 

 大洗駅に着きました。

 

 駅前の新たな様子です。この日は天気も持ち直しましたので、景色が綺麗に見えました。

 

 本来の予定では上図の巡回バス「海遊号」に乗って磯前神社に行き、神磯の鳥居にも参拝する積りでしたが、変更して徒歩でSさんとの合流場所に向かいました。

 

 駅舎の左隣に見える黒っぽい建物が、新たに出来る総合観光案内所「うみまちテラス」です。その施設を見る機会はいつになるでしょうか。当分の間、大洗へは行く理由も動機も無くなりますので、二、三年もしくは数年後までお預けになるかもしれません。

 

 リゾートアウトレット施設に着きました。マリンタワーが残る朝霧に少し霞んで見えました。

 

 まいわい市場で時間をつぶした後、10時過ぎにサザコーヒーにてSさんと合流しました。初めてお会いしたのですが、大変に綺麗な方でした。交流サークル仲間のモケジョさん達もみんなそうですか、モケジョさんというのは美人が多いのだなあ、と感心してしまいました。
 ですが、まだ20代後半であるというのに模型歴は20年近くになるそうです。そのことにもびっくりさせられましたが、先方は五年ぐらい前から拙ブログに接し、それによってガルパンファンになり、ガルパン戦車のプラモも始めたのだと話してきて、さらにびっくりさせられました。

「ですから、星野さんは私にとっては師匠なんですよ・・・。今日お会い出来て、本当に嬉しいです・・」
 そう言いつつ、私が箱から順に出して並べた4輌の軽戦車に、わああ、と目を輝かせていました。
「あの、手にとって見てもいいですか?」
「どうぞ」
 最初に手にとったのが愛媛ケバブハイスクールのルノーR35軽戦車でしたが、Sさんは慣れた手つきでさらっと上部車体を外し、インテリアに見入ってゆきました。拙ブログの読者であれば、私の作品の詳細を知っているわけですから、説明とかは不要でした。コーヒーを少しずつ飲みながら、Sさんが4輌のそれぞれを手のひらに乗せて楽しげに眺め、机の上に置いて諸角度から観察し、スマホで何枚も撮影しているのを、のんびりと見守るだけでした。

 ですが、半スクラッチで仕上げた新潟ビゲン高校チームのStrv m40L軽戦車に関しては、色々と質問を受けました。ブラ板の組み合わせでどうやって形状を整えるのか、パーツをどのように調達したのか、等を説明し、アーセナル軍事博物館とのやり取りの苦労話も少しまじえておきました。

 一通り披露が終わったところで、Sさんからの御礼ということでケーキをいただきました。その際に、私の交流サークル仲間のモケジョさん達に紹介して貰えないか、と頼まれました。いずれはその集まりに参加することになるから、ということでした。
「いずれ参加する、っていうのはどういうことですか?」
「実は、私、会社の秋の異動で大阪に行く事が決まってるんです・・・。それで・・」
「なるほど・・・、大阪に引っ越されるのですか・・・」
 納得しつつ、その場で私の交流サークル仲間のモケジョさん達のリーダーであるエリさんに電話を入れ、事情を話してSさんに代わって貰い、挨拶事を行なって貰いました。モケジョさん同士の阿吽の呼吸、というものがあるようで、すぐに打ち解けた雰囲気になって、大体の事は伝えたようでした。

 そうなると、このSさんとは、秋以降に京都でのサークルの会合などで会う機会があるのだろうと思います。そのことを先方も大いに楽しみにしているようで、約一時間の作品披露が終わると「また必ずお会いしましょう」と丁寧にお辞儀して、そのまま千葉に帰ってゆかれました。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く10 その7  ラストもカピバラ

2020年08月26日 | ゆるキャン△

 カピバラ露天風呂を後にして、園内の周回路をぐるりとたどってみました。園内のほぼ中央にある細長い湖というか池の横を進みました。御覧のように池中の島々が全てケージになっていて、見学客はボートに乗りながらそれらを見物出来るようになっています。

 

 東側の乗用車およびバス客の入場ゲートからの園路との交差点に来ました。ふと左側をみると、大室山を背景にしてショッカー基地・・・、いや温室ゾーンのグリフォン像の頭が見えました。グリフォンが大きく造られているのは、園内の大抵の場所から見えるようにするためだったのか、と悟りました。

 

 しかも、このアングルには既視感がありました。原作コミック第9巻123ページ5コマ目の景色そのものでした。作中では鳥羽美波先生の車で行って東側の乗用車およびバス客の入場ゲートから入っていますから、この風景は必ず目にするわけです。作中の園内の各所の描写はそのまま東側ゲートからの順路に沿っていることが、改めて理解出来ました。
 さすがは「ゆるキャン△」、原作もアニメも実際の景色の再現度はピカイチです。

 

 このゾーンの描写は作中にはありませんでした。園内マップで確認すると「ロックガーデン」となっていましたが、古代文明のオブジェが異様な雰囲気を放ってサボテン類と妙にマッチしていましたので、「ミステリー・ガーデン」と名付けた方がしっくりくるかもしれません・・・。

 

 「ロックガーデン」を通り抜けると、再び「カピバラ虹の広場」に着きました。これで園内をほぼ一周したことになりますが、割と早足で移動していたためか、一時間も経っていませんでした。
 来た時とは反対側のゲートからケージ内に入りましたが、この上図のアングルが原作コミック第9巻127ページ5コマ目に出ています。大喜びの犬山あかりの歓声が聞こえてくるようでした。

 

 ケージのほぼ真ん中でエサを食べている3匹のカピバラ。大きいのが1匹、小さいのが2匹。君たちは、えーと、何号だっけ・・・?
 ともあれ、今回は最初から最後までカピバラ尽くしでした。ゆるキャン△聖地巡礼でなくても、このシャボテン公園の目玉動物ですから、カピバラだけを目当てにやってくる人が多いそうです。
 私自身は今回はじめてカピバラという生き物を目の当たりにして、触ってみましたので、ネズミ目にこんな大きなのが居るんだ、という驚きや感動も含めて、大変勉強になりました。

 

 実に楽しいところでした。今回は聖地巡礼でしたから駆け足で回りましたが、機会があれば再度入って、半日ぐらいかけてゆっくりと見物して楽しみたいところです。

 

 次の目的地である大室山へ向かって、歩行者用ゲートからの連絡通路の坂道を下りました。時計を見ると12時14分でした。ならば、大室山へ登る前に何か食べておこう、と考えました。なにしろこの日は朝食抜きで新幹線に乗り、伊豆高原駅に着いてもミネラルウォーターを飲んだのみでしたから、空腹感が相当なレベルでした。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く36 その14 「さよならインフォです!!」

2020年08月25日 | 大洗巡礼記

 ショップタグチを辞した後、リゾートアウトレット施設まで送っていただきまして、そこでAさんと別れました。かねて連絡を取り合っていたガルパン仲間の方が大洗に来て、サザコーヒーにて会う予定でしたが、結局急な仕事が入って来られなくなったとかで、三年ぶりの再会はかないませんでした。
 とりあえずサザコーヒーに入るのは止めて、まいわい市場へ移動しました。店内の脇に、上図のように角谷杏生徒会長とアリクイさんチームの3人が居ました。

 

 その近くの、以前は転輪焼きとかを売っていた売店が、鯛焼きのコーナーに様変わりしていました。
 まいわい市場では幾つかのお土産を買いました。模型サークルの仲間やモケジョさん達に配るには相当の量が必要でしたので、財布が一気に軽くなりました。持ち帰るのは無理なので、全て宅配便にて家まで送ってもらいました。

 

 これでこの日のミッションは完了したので、水戸の宿に向かうべく大洗駅に行きましたが、列車の時刻まで約30分ほど余裕があったので、インフォメーションコーナーのさよなら展示をのぞいてみました。以前のように出入り自由ではなく、上図の入口から入って検温とアルコール消毒を行ない、一方通行の形で改札側の戸口から出る、という形になっていました。

 

 私が入った時、先客の見学客2人が、係員らしき方の説明を聞いていて質疑応答もしていました。内部を見学しつつ彼らの話に耳を傾けていましたが、それによりますと、このインフォメーションコーナーは、駅前の再整備事業に伴って隣に新設される「うみまちテラス」に観光案内所の機能を移すのだそうです。しかし、現在たくさんあるガルパングッズや寄贈品類は、声優さんの色紙など一部を除いて、全て撤去するのだ、という内容でした。

 その処置に納得がいかないのか、若い方の見学客が「撤去するんですか?新しい施設のほうに移して展示やってくれたらいいと思うんですが」と問いかけていましたが、それに対する返答は「そういうスペースが「うみまちテラス」にはありませんので・・・・」でした。
 つまり、「うみまちテラス」は大洗町の総合観光案内所として新たな装いで設けられる、ガルパンコーナーとしての扱いは計画には無い、ということだろうな、と理解しました。

 

 そうなると、いま内部に溢れている数々のガルパン関連品、寄贈品類は当然ながら行き場を失います。どうするのだろうと思っていると、それについても見学客2人と係員らしき方の間でやり取りがありました。それによりますと、基本的には元の持ち主や寄贈者に返却する、ということだそうです。

 なるほど、それしか無いだろうな、と納得しました。鹿島臨海鉄道さんは、これらのガルパングッズの全てを「預かりもの」として認識しているのだろう、と受け止めました。ならば、寄贈品であっても返却するから、厳密には寄贈にはなり得ず、私たちがカノウヤ応援作戦で実施していた寄託に近いものになるんだな、と漠然と思いました。

 この鹿嶋臨海鉄道さんからの寄贈品返却については公式サイトでも「ご寄贈品並びに「ただいま~大洗」木札のお引き取りのお願い」として公表されています。こちら

 

 つまり、いま私が見ている数多くの品々は、全て見られなくなるというわけです。まあ、時代の流れでしょうね。

 

 新設の「うみまちテラス」には、声優さん関係の一部の色紙などが移される程度であるそうです。要するに「うみまちテラス」の施設内の壁面に関しては一部にスペースがある、ということでしょう。総合観光案内所ですから、一般的な観光案内所としての体裁に作られるわけで、その基本計画のなかにはガルパンコーナーは無い、ということでしょう。

 個人的には、そのほうが大洗という地域が東日本震災前の観光水準に戻るためには良いのかもしれないな、と思います。しかし、コロナ禍が全国的に影響を及ぼしているなかで、その回復基調を期待するのも難しいなあ、と思います。

 

 なので、このパネルも今回が見納めでしょう。

 

 というわけで、さよならインフォ、と相成りました。もとは喫茶店だった場所なので、駅舎内においてはテナントスペースであったわけですが、その基本的性格のゆえにガルパンコーナーとしても成立し得たのかもしれません。
 ですが、今度新設される「うみまちテラス」は鹿島臨海鉄道および大洗町の観光振興事業による公的施設として出発するそうなので、そのなかにテナント的なスペースは最初から存在しないのでしょう。

 なので、「うみまちテラス」にてガルパンに関する媒体が告知材として置かれるかどうかは、当局の本気度いかんによるのだろう、と思います。既にガルパンの聖地として全国的に認知されている大洗町ですから、その玄関口の大洗駅の総合観光案内所にガルパン関連の情報が全く無い、というのも違和感があるだろうと予測します。寄贈品類は完全にシャットアウトするでしょうが、公式発の関連品はある程度受け入れざるを得ないのではないかな、と推測しますが、果たしてどのような成り行きになるでしょうか・・・。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く10 その6  カピバラとカピバラごはん

2020年08月24日 | ゆるキャン△

 ゆるキャン△の聖地の一つ、伊豆シャボテン公園のカピバラ露天風呂です。冬季のみ露天風呂として公開されますが、夏季も水浴施設として稼働し、御覧のようにカピバラのプールとして使われています。カピバラは寒さに弱いですが、しかし日本の暑すぎる夏も苦手ですので、水浴びが出来ないとバテてしまうのだそうです。

 

 ですが、今年の夏はとにかく暑かったと思います。京都で38度とか39度とか、他の地での最高気温が40度越えだったとか聞きました。人間の我々でも参ってしまいますから、カピバラも御覧の通り、水に浸かったままバテていて、微動だにしないのでした。

 

 ですが、さっきからずっと露天風呂の端あたりに陣取る貫禄ある1匹は、悠然として時折辺りをゆっくりと見回すのみで、私がデジカメを構えると、カメラを一瞥して上図の姿勢のまま、動かなくなりました。
 観光客に撮られるのには慣れっこになっているようで、私がさらに距離を詰めても、じっとしていました。周囲の水に全く波が生じない静けさでした。

 

 気がつくと、子供とみられる小さなカピバラがいつのまにかケージの壁のすぐ下に来ていて、私のほうへ鼻を突きだしてフンフンと嗅ぎつけてきました。奥の壁の日陰に横たわっていた3匹のうちの1匹のようでした。
 それならば、とカピバラのエサを買ってきて食べさせることにしました。ニラみたいな草束をほどいて一本ずつ差し出すと、すぐにモシャモシャと食べ始めました。

 

 するともう一匹も近寄ってきました。こちらのケージにはあまり観光客が来ていないので、エサを貰える回数も少ないのかもしれませんが、いずれにしてもこの2匹は空腹だったようです。私が一本ずつ差し出すエサを代わる代わる食べてゆきました。

 

 ですが、露天風呂にじっとしている貫禄ある1匹は、微動だにしませんでした。試みに私が草を延ばしても、目もくれませんでした。

 

 見事なほどの悠々たる姿でした。私がこの場所を立ち去るまで、ずっとこの姿勢のままでした。

 

 同じカピバラをタブレットで撮影してツイッターに上げたのがこちら。その時のツィートはこちら。伊豆伊東エリア巡礼中のツィートのなかで最も多くのインプレッションをいただきましたので、やっぱり人気があるのだと改めて思いました。

 

 この時あげたエサ、カピバラのごはんは、ケージの横のこのような小屋の中で販売されていました。一束200円です。

 

 御覧の手順でエサをあげます。私自身は手袋をはめて行ないましたが、先に行った「カピバラ虹の広場」では手袋をはめないで素手でエサをあげている人がけっこう居ました。
 カピバラはネズミ科の動物で、現生種の齧歯類では最大の種であり、噛まれたり齧られたりすると怪我をしかねません。手袋は必ずはめてエサやりをしましょう。

 

 この日あげたエサは、パッとみた感じではニラのような草でしたが、試しに葉をかじってみたところ、ニラとは全然違いました。カピバラの代表的な食べ物は水中や水辺にあるイネ科の植物などだそうですので、今回のカピバラごはんもイネ科の草だったのでしょう。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く36 その13 「ショップタグチです!!」

2020年08月23日 | 大洗巡礼記

 「武山」で蕎麦をいただいた後はシーサイドステーションのガルパンギャラリーへ行って買物をし、次いで上図のジョイショップタグチに行きました。Aさんがここで買いたいものがあるということでした。店先にてまずはガチャを見るAさんでした。

 

 Aさんが買物をしている間、私は店内の奥にあるガルパン関連商品コーナーの下段にある寄贈品類展示ケースを見学しました。ここに数多くの楽しい作品が展示されていることは以前から知っていましたが、じっくりと見たのは今回が初めてでした。このお店に入っても買物だけで済ませてすぐに退出することが多かったからです。

 

 店主の田口さんが、レジ対応の合間に、展示品の一つ一つを順に指しつつ、楽しそうに色々説明してくれました。沢山ある展示品のそれぞれについて、作者の事や作品の特徴などをきちんと把握しておられるのでした。

 

 戦車プラモデル作品の他に、市販フィギュア類の寄贈品も数多く並んでいます。下に「非売品」のシールが付けてあって寄贈品であることが示されています。

 思えば、カノウヤでの寄託展示も、最終的にはこのような見ていて楽しい内容に仕上げる計画でした。思わぬ事情で前倒し終了となりましたが、カノウヤの展示が無くなっても、ここタグチに行けば似たような展示が見られます。そのことが、なにか救いであるように感じました。

 

 こちらの寄贈展示品は、作品内容が多彩で見応えがあるものが多いです。タグチさんが玩具および模型店ですから、ベテランクラスのモデラーが一度は立ち寄るでしょうし、常連となって作品を寄贈するという流れも自然に醸成されていたもののようです。
 だから、大洗の多くのお店にある寄贈品とはちょっと違って、オリジナル性の高いもの、趣向を凝らしたもの、マニアックに作り込んだものが多いです。梅原屋のNさんの展示作品に似た傾向、共通する「遊び心」が感じられて興味深いです。個人的には、もっと早くにこの展示を見ておくべきだったなあ、と思いました。

 

 個人的に面白いと思った作品は2点ありました。一つは上図のボンプル高校の豆タンク3種です。よく見ると、手前の2輌のTKSは同じではなく、主武装の機銃が20ミリと7.7ミリになっています。パーツの形状や雰囲気も微妙に異なるので、異なるメーカーの製品を2つ並べてあるのかもしれません。TKSはミラージュホビーやIBG、RPMなどがキット化していますから、作り比べが出来て楽しいです。

 奥にあるのはTKSの砲塔付きタイプです。そういう機種も存在してキットも出ている事は聞いたことがありますが、キットの実物を見るのは初めてでした。RPMからキットが出ているようですが、中古ショップでも見かけた事がありません。
 作品には説明文もありませんが、出来たらメモ程度でもいいから作品の基本情報を示していただきたいところです。

 

 もう一つは、上図の青師団高校チームのⅡ号戦車です。キットはタミヤのようです。私もタミヤで作りましたが、フェンダー等をドラゴンのパーツに交換したため、ちょっと雰囲気がドラゴンっぽくなりました。
 とにかくこの車輌は人気ありますね。ネット上でも色んな方の作品を見かけます。みんな共通してエル隊長の魅力のとりこになったんでしょうね。

 そのエルとサンダースのケイはキャラクターデザインが良く似ているので、姉妹じゃないかとする説もあったりしましたが、そのネタを生かしたのか、ケイもちゃんと再現されています。横にナオミが居るのは、おそらく運転手として同行したのでしょうか・・・。
 ケイとナオミが乗ってきた車は、というと後ろに見えるキューベルワーゲンがそうなのでしょうか?写真では隠れていますが、そのドアのマークは戦車道連盟のそれです。ケイたちの定番であるケネディジープじゃないところが面白いです。こういうマニアックな遊び心が作品に無限の拡がりを与えていて楽しいです。
 このような、ストーリー性に満ちて空想も多様に楽しめる作品というのが、個人的には憧れです。

 しかし、ここでもアリサは不遇であるようです・・・。存在自体がありません・・・。

 

 店内の壁には、ガルパン製作関係者の直筆サインが並べてあります。お店の看板娘になっている佐々木あけびの中の人はもちろんですが、ガルパンコミック関連の作者さんのサインも幾つかあります。
 一枚だけ佐々木あけびではないイラストがありますが、伯爵高校の小檜山野笑ですね・・・。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く10 その5  サボテンとカピバラ温泉

2020年08月22日 | ゆるキャン△

 伊豆シャボテン公園の中央部に点在するピラミッド形の温室です。全部で5棟あって、グリフォンの入口から全て地下通路で繋がっています。上図の温室はアメリカ館と呼ばれます。

 

 アメリカ館の内部です。アメリカ原産のサボテンが集められています。原作コミック第9巻124ページ3コマ目の描写はこのアングルであるようです。ここは大垣千明と各務原なでしこにならってサボテンになり切りましょう。

 

 もともと観葉植物が趣味のひとつで、一時期はサボテンも育てていたので、こういうサボテンの展示はとても興味があり、あちこち眺めました。

 

 個人的にはとても楽しい空間です。サボテンは育てるのが難しく、私の場合は挿し木に失敗してダメになってしまったので、このような立派な生育状況を見ていると、メンテナンスが大変だろうな、というのはよく分かります。

 

 温室から外に出ました。ここはどこでしょう、どこの国でしょう、というような錯覚すら覚えてしまう、ちょっと異様な景色です。大室山も巨大なピラミッドみたいに見えます。
 この区画では動物や鳥類が放し飼いにされているので、あちこちで数種類の鳥を見ることが出来ました。

 

 続いて、園内の奥にあるカピバラ露天風呂へ行きました。原作コミック第9巻125ページにて登場し、犬山あかりが一番楽しみにしていた場所です。ゆるキャン△聖地巡礼の定番スポットとして絶対に外せません。

 

 上図左端の掲示のように、カピバラの露天風呂は11月下旬から4月初めまで、となっています。ですが、水浴施設そのものは夏季も稼働していて、暑さにも弱いカピバラの水浴びゾーンになっています。

 

 なので、冬季の露天風呂シーンと大して変わらないカピバラの水浴シーンを間近で見られます。冬季の露天風呂は湯気も多くて撮影にちょっと苦労するかもしれませんが、夏のこの時期ですと上図のような状態ですから、撮影も楽です。見学客も夏場はあまりこちらに来ません。

 

 こちらにもカピバラがたくさん居ました。水浴びしていたのが2匹、奥の石壁の日陰にはりついていたのが3匹、上図右奥の穴小屋の中にも2匹ほど見えました。いずれも暑さに参っているのか、動きが少なく、グターッとした雰囲気がケージ全体にただよっていました。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く36 その12 「ガルパンシャツとざる蕎麦です!!」

2020年08月21日 | 大洗巡礼記

 カノウヤでの撤収作業を終えた後、Aさんの車で梅原屋に行きました。ガルパンシャツを購入するためでした。実を言うと、今回の訪問にてカノウヤ作戦が全て完了したため、今後しばらくは大洗へ行く動機が無くなります。それで、今回とりあえず買っておこう、という品が幾つかありました。

 

 周知のように梅原屋オリジナル商品のガルパンシャツは、今では多様多種に出ていて、どれも欲しくなります。ですが、価格が普通のシャツより高いため、何枚も買うと万単位の出費になってしまいます。今回は2枚ぐらい買おうと決めていましたが、さて売場に入って商品の列を見ますと、迷ってしまいます。

 

 サンプル品が展示してある上図のデサインのシャツが良いな、と思いましたので、青色と紺色の2枚を買いました。大洗辱学園の9チームのマークが円状に並びますが、最終章第3話以降に10番目のチームが登場すれば、このデザインも変更になるのでしょう。

 

 ガルパンプラモデル群もしばらく見物しましたが、内容は従来通りでした。新作というか次の作品は明日にNさんに会った時に見せていただくことになっていましたので、楽しみにとっておきました。

 

 昼食にしようと提案し、蕎麦専門店の「武山」に行きました。私は既に何度か行っていますが、Aさんは宿を「あんばいや」に定めるほどの蕎麦好きなのに、まだこのお店には入った事がなかったそうです。それでかなり興味津々だったようです。

 

 個人的にはこういう和風古民家風の店舗空間は落ち着くので好きです。

 

 いつものようにざる蕎麦をいただきました。大洗では色んなお店で蕎麦を食べましたが、個人的にはこの「武山」の蕎麦が好きです。老夫婦が運営されており、注文を聞いてから丁寧に手打ちされているためか、時間は少しかかりますが、打ち立ての蕎麦は美味でボリュームもあります。大洗の他のお店の常陸蕎麦とはやや違う風味があり、さっぱりしていて蕎麦湯も美味しいです。出雲の蕎麦をマイルドに仕上げたような味だと思います。

 

 今回も美味しくいただきました。ボリュームもありますから、いっぺんに満腹になります。大満足です。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く10 その4  ギフトショップと温室

2020年08月20日 | ゆるキャン△

 カピバラ見物の次は、園内の高台にある上図のギフトショップに行きました。原作コミック第9巻128ページ1コマ目にそのままの姿で描かれますが、店名が「GIFT SHOP」のみになっています。

 

 原作コミック第9巻128ページ2コマ目にも描かれていた「カピバラのぬいぐるみ」も豊富にありました。ふーん、カピバラをぬいぐるみにするとこうなるのか・・・。大きいのは頭に手拭をのせていて、温泉入浴バージョンになっていました。

 

 店内の売り場は広くて多彩なグッズや商品を扱っていますが、やっぱりカピバラが目玉であるせいか、コーナーも大きくて特大のぬいぐるみも並んでいます。子供だけでなく若い女性もカピバラのぬいぐるみをドンドン買っていましたので、思ったよりも人気がある動物なんだな、と感心しました。

 後日、交流サークル仲間のモケジョさん達にカピバラの事を聞いてみましたら、一気にテンションが上がって「カワイイ」「見たい」「モフりたい」を連発していました。
 やっぱりカピバラは人気あるんだな、と再確認しましたが、「星野さんがカピバラ見に行くなんて、ちょっと信じられへん、神戸の動物園(正確には「神戸どうぶつ王国」)で見られるのに、なんで伊豆までわざわざ見に行ったんですか?」と訊かれたときには返答に窮しました。モケジョさん達は「ゆるキャン△」のことはあまり知らないからです。

 

 カピバラ関連の商品のなかで、ものすごく気になったのが上図の品でした。ここシャボテン公園のオリジナル品のようなので、他では売っていないものと思われますが、どんな味のラーメンなんだろう・・・・と。
 パッケージデザインも、もう少しなんとかならなかったのかと思います。いかにもラーメン、という感覚とは程遠く、カラーデザインも食欲をそそるどころか、茶色が多いので逆効果になりそうな気がします。

 

 こちらの品は、原作コミック第9巻128ページ4コマ目で志摩リンが犬山あかりに推していた「カピバラのお菓子」のモデルであるようです。作中では「カピバラだんご黒糖の味」となっていますが、実際にはそのような品は見当たらず、黒糖仕上げの品はこれが唯一でしたので、たぶんこれだろうな、と思いました。

 

 ギフトショップを出て坂道を下りて行くと、「高原竜広場」と呼ばれる開けた場所に出ます。ほぼ中央に上図の「高原竜」がありますが、その周囲の温室がみんなピラミッド形をしているので、この大きな「高原竜」もはじめはスフィンクスなのかと勘違いしました。
 近づいていくにつれて、ああスフィンクスでは無いな、何だろう、と考えましたが、近くを歩いていた家族連れが「グリフォン」と呼んでいるのが聞こえました。えっ、これはグリフォンなのか、和訳だと「鷲獅子」になるギリシア神話の伝説上の生物か・・・、と思いました。
 上図のアングルで、原作コミック第9巻124ページ4コマ目に描かれています。

 

 確かに鷲の頭部と翼、獅子の胴体の組み合わせでした。どうもこのグリフォンが伊豆シャボテン公園のシンボルまたはランドマークであるようです。背景の大室山と奇妙にマッチしています。

 見上げているうちに、奇妙な既視感を覚えました。あれ、このグリフォン、子供の頃にテレビで見たことがあるような・・・、と感じました。それもそのはず、ここは「ウルトラマン」や「仮面ライダー」のロケ地として使われ、このグリフォンも劇中に何度か登場しています。
 そうか、思い出した・・・、「仮面ライダー」のショッカーの基地って、ここだったのか・・・。

 

 さっそく滝和也モードでショッカーの基地に潜入・・・、ではなく、普通に観光客としてグリフォン下の温室入口に入りました・・・。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く36 その11 「カノウヤ作戦終了です!!」

2020年08月19日 | 大洗巡礼記

 カノウヤ撤収作戦における寄託品の返却作業は、とりあえずNさんの寄託分を発送時の箱に元通りにおさめたうえで、柴沼さんからの差し入れの大洗銘菓などを追加して、上図の大きな箱にまとめました。箱の上にある送り状は発送時のもので、その発送元へ今度は返送すべく、近くの黒澤米穀店で手続きをとる予定でした。黒澤米穀店は宅急便の取り扱いも行っており、私自身もこれまでに何度か利用して荷物などを発送しています。

 

 私の寄託分のうちのピットロード製品エンディングバージョンシリーズは、Aさんが箱詰めして下さいました。これにSさんからの品もあわせて詰めました。カフカ隊長と軽戦車4輌のほうは、小さな箱に詰めて直接持ち帰ることにして、この箱には入れませんでした。

 

 これで私の寄託分もすべて撤収発送の準備が整いました。作業時間は約2時間で済みました。本当に安堵しました。

 というのは、私自身は作品を手元に置いておきたい派なので、自身の作品を他の場所に寄託するというのは、かなり勇気が要りました。出来れば寄託は避けたかったのですが、応援作戦に関わった以上は責任持って寄託しよう、と決めて実行したわけです。でも、苦労して作った作品が4つも大洗に行ってしまうと、なにか寂しく、そして心配でたまらなかった、というのが正直なところでした。
 ですが、ようやく手元に戻ってまいりますので、ああ良かった、無事で何より、と何度も思いました。

 

 最後にケース内に残ったのはAさんの寄託分のフィギュア群でしたが、これはAさんの判断でもうしばらく展示しておくことになったようです。また地震があって壁が崩落でもしたら、これらの寄託品もどうなるか分からないですが、と聞いてみたところ、「そうなったとしても仕方が無いし、撤去自体はいつでも出来る」というような意味の事を話してきたAさんでした。

 柴沼さんも話していましたが、カノウヤ応援作戦が始まる前は、だいたいAさんの持ち込んだフィギュア群が店内に並んでいたのです。だから、その後に追加した寄託分を全て撤去したことにより、作戦前の状態に戻ったことになります。ただ、柴沼さんとしては、これらも出来れば撤去して、ケースは空にしてゆきたいそうです。
 なので、今後は缶バッジ群の所有者であるOさんと、寄託品を今回は残したAさんの二人によって、カノウヤの展示の締めくくりが行われることになります。

 

 Nさんと私の寄託分の箱は、その後に黒澤米穀店に持ち込んで宅急便での発送手続きを行ないました。柴沼さんが、色々とお世話になったんだから発送費用を持ちますよ、と申し出て下さいましたが、これは我々のボランティアで行った応援作戦ですし、品物は我々の所有品なので、と丁重に辞退しておきました。

 寄贈品であればお店のほうで自由にして貰っても良いのですが、寄託品ですから最後まで寄託者の我々に管理責任があります。費用も全て我々が負担したのは当然のことでした。

 

 発送手続きを終えて店に戻りました。柴沼さんが本当に安心されたのか、ホッとした表情で元気になっておしゃべりも弾んでいたのが印象的でした。カツサンドを買って食べながら、亀裂の入った壁を見上げつつ、柴沼さんに「これ修理はするんですか」と聞きましたら、「直したいけどね、そんな余裕無いしねえ、しばらくこのまんまになるかしらねえ」と苦笑されていました。

 今後も地震が無いとは限りませんので、亀裂がひどくなってきたら修理する方向で検討してみて下さい、と申し上げておきました。すると「それまでに残りの展示品も片付けときたいわねえ」と笑っておられました。

 

 この時点で残ったのはOさんの缶バッジ群と、Aさんのフィギュア群でした。我々の寄託品を撤去した後は空間だらけになっていましたので、Aさんが上図のように展示配列を手直ししてまとめていました。一応、これだけでも何とか見られる状態になっていますので、撤退までしばらくはこの状態で展示されるようです。

 

 かくして、我々のカノウヤ応援作戦は、約一年の予定を三分の一の4ヵ月に縮めて前倒し終了となり、寄託者のSさん、Nさん、私の分が全て回収を終えました。今後はOさんの缶バッジ群と、Aさんのフィギュア群がしばらく残されるようですので、柴沼さんとも相談のうえ、その後の作業に関してはOさんとAさんにお任せすることになりました。

 とりあえず、元に戻った形ですが、こうした応援作戦の寄託展示というのは思った以上に色々と手間がかかるものだ、ということを知りました。寄贈するという方法も一度は考えましたが、柴沼さんが「寄贈はお断りします」と明言されていたため、それ以外の方法で応援展示を行うにはどうするか、と有志内で話し合ったところ、寄託という方法がある、寄託しかないだろう、ということに落ち着きました。
 しかし、その寄託も、お店にとっては「人様のものを預かっている」ということで色々と責任や負担が生じるわけですから、必ずしもベストな選択ではないということが実感出来ました。寄贈も大変だけど寄託も劣らず大変だなあ、メリットは思っていたほどには無いのかもしれないな、と疑問に思ってしまいました。

 なので、もし地震による壁の亀裂や崩落危険がなければ、今回の撤収は必要なかったのだろう、という単純な問題では無いということも理解出来ました。正直なところ、個人的にも準備とかで色々苦労しましたし、大洗へ何度か行って費用もそれなりにかかっていますから、もうこういう応援作戦は一度だけで良い、というのが正直な感想でした。
 寄託作業自体もカノウヤ限定で進めていましたが、それでも大変でしたから、限定で良かったと思います。そもそも、カノウヤ以外のお店では寄託そのものが有り得ず、環境的にも寄託というのは不可能だったと思います。

 寄託の大変さは、柴沼さんも指摘しておられました。
「寄託も最初は寄贈よりも楽そうに思えたけどねえ、やってみたら星野さんたちが何度か来て、色々手配とか作業とかで大変な様子だったし、預かってるこちらも何だかんだで、展示品を守らんといけないから、心配がずうっと続くのよねえ・・・」
 その心配が心労に繋がって入院されてしまったわけですから、本当に申し訳ない事でした。改めてお詫び申し上げたら、柴沼さんは「でもねえ、寄託というのは、持ち主にちゃんと返せるわけですから、返したらもう安心ですからね」と笑っておられました。

 それを聞いて、ふと大洗駅のインフォメーションの寄贈品返却の件のことを思い出しました。あの多数の寄贈品群もちゃんと寄贈主に返すことが出来るのだろうか、と心配になりました。その件を柴沼さんに訊いてみたのですが、知らないとの事でした。ならば、後で大洗駅に行った時に直接聞いてみよう、と思いました。  (続く)

 


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ゆるキャン△の聖地を行く10 その3  10匹のカピバラ

2020年08月18日 | ゆるキャン△

 歩行者用ゲートで入場料を払って園内に進むと、すぐ左にミーアキャットのケージがありましたが、その奥に観光客で賑わっている一画がありました。園内マップで確かめると「カピバラ虹の広場」となっていました。原作コミック第9巻127ページにて犬山あかりが大喜びしていた「カピバラが触れる広場」にあたります。

 作中では東側のゲートから入っているので、「カピバラが触れる広場」は奥のほうにあるような描写になっていますが、私は西側の歩行者用ゲートから入りましたから、真っ先にこの区画にあたったわけです。

 この「カピバラ虹の広場」は、四囲をフェンスやコンクリート塀にて囲まれていて、その中に作業小屋やカピバラ用プール、見学者用休憩ルームなどがあり、2ヶ所のゲートを開けて中に入ります。ゲートはゴムベルトで繋がれていて、開けて入ったらすぐに閉めるルールです。そうしないとカピバラが外に「脱走」してしまうからです。
 中央の広場にカピバラが10匹、放し飼いにされていました。子供連れの見学客が大勢いて、この公園の目玉がカピバラであることが良く分かります。

 

 これがカピバラですか・・・。初めて見ました。わりとデカいのですね、なんだか丸っこいイノシシみたいな・・・。広場のほぼ真ん中にじーっとこの姿勢で固まっていて、子供たちが代わる代わる撫でても微動だにしません。
 なんや貫禄あるな・・・君は。たぶんこの群れのボスなのかな・・・、よし、君が1号だ・・・。10匹いるから、あとは適当に順番を付けて呼びましょう・・・。

 

 続いて1号の近くで地面に横たわっていた2号。暑さに参ってヘバっているといった感じで、これは撫でられると煩そうに耳や手足を僅かに動かして反応するだけでした。目は閉じているようで、寝てるみたいでした。一番大きくて肥えた身体をしていましたが、単に太ってるだけなのでは・・・?まるでブタみたいに見えます・・・。

 

 プールで気持ちよさそうに泳ぎ回っていた3号。1号や2号の半分ぐらいの大きさなので、子供でしょうか。とにかくバシャバシャと活発に水をかいて回っていました。

 

 3号とは対照的に、これまた暑さに参ったという感じで水につかったまま動かない4号と5号でした。見学客が手をふったりエサを見せたりしていましたが、目もくれないといった様子でした。第一、寝てんのか起きてんのか、見分けがつかないのです・・・。

 

 プールの奥まったところで豪快に腹をみせて仰向けになって水面にゆらゆらと漂っていた6号。子供たちが「ラッコみたい」と指さしていたりしましたが、なるほどラッコみたいですな・・・。

 

 見学客にひたすらエサをねだっていた7号。これも体が小さいほうでしたので子供か若者なのかな・・・。とにかく見学客に近寄っては鼻を突きだしてひくつかせ、エサを持っていないかと嗅ぎまわっていました。お腹が空いてるのかな・・・。

 

 この8号も7号と同じように見学客のほうへ積極的に寄っていました。だから人気があってスマホを構える人が多かったのですが、カピバラにしてみれば、「なに変なの構えとんねん、はよエサおくれや」といったところでしょう。エサが差し出されると、フンフンと鼻でかいで確認し、ゆっくりと咥えて食べてゆくのでした。

 

 プールの脇にあるプラスチックの箱におさまったまま微動だにしなかった9号。見学客が近寄っても反応がまったく無いので、子供たちも「コイツは相手にならん」と思うのか、別のカピバラに近寄ってゆきました。要するに、熟睡中であったのでしょう。カピバラもネコみたいに箱に入るのが好きなようですね・・・。

 

 見てて一番面白かったのが出入口ゲート付近に陣取っていた10号でした。ゲートを開けて見学客が入ってくるたびにいちいち顔をそちらに向けてチェックしていました。それでいて体は不動でしたから、頭だけ忙しく動かしているのでした。まるで門番みたいに、ゲートの前に座り込んでいるので、入ってくる見学客は例外なく一度は撫でたり触ったりしていましたが、それらに格別の反応も示さないのでした。一度見てチェックすれば、あとは用無し、といった風情でした。

 なので、私が近づいた時にも「お、なんだお前」と一度顔を上げてきたのみで、あとはジッと動かないのでした。  (続く)

 


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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く36 その10 「名寄746小隊のテケです!!」

2020年08月17日 | 大洗巡礼記

 名寄746小隊のムカデさんチーム九七式軽装甲車テケです。これもガルパン巡礼にはよく知られている戦車ですから、人気があったそうです。大洗に展示されている作品は、私の知る限りでは他に大洗工廠さんの作品しか無いので、見る側にとっては珍しいほうに属するでしょう。
 その素晴らしい勇姿を、各アングルから紹介しましょう。まずは斜め右前から。

 

 斜め右後ろから。

 

 斜め左前から。

 

 前から。

 

 後ろから。

 

 後ろ真上から。

 

 そして名寄746小隊のムカデさんチーム九七式軽装甲車テケが出た後の展示ケースです。私の寄託した軽戦車4輌とあわせてムカデさんチーム連合を構成していましたが、その5輌が揃っていたのは大洗のみならず全国でもここだけでしたから、存在感はかなりのものであった筈です。それらが撤退してしまうと、なにかポッカリと穴が開いたような、本当に空しい雰囲気になってしまいます・・・。  (続く)

 


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