気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

けいおん!の聖地をゆく4 その9 寺町通!

2017年04月30日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 「ろっくんプラザ」は六角通の途中にある三角の公園で、東は新京極通、西は寺町通(寺町京極通)に接しています。今回は西に進んで六角通を30メートルほど歩きました。


 右手にセブンイレブンがあり、その二階に「らしんばん」京都店があります。模型サークルの定期会合の際に必ず立ち寄りますので、いま手元にあるアニメ関連のフィギュアやグッズの幾つかがこのお店での購入品であります。ガルパンでもそうですが、基本的には新品を買うよりも、ある程度月日が経過してから、中古で安く入手することが多いです。

 去る3月11日の豊郷巡礼を共にしたナガシマさんは、京都に泊まった翌日に京都エリアの巡礼を満喫され、帰途にこのお店に立ち寄って、ねんどろいどの「唯&紬ライブステージセット」」をお得価格で衝動買いしたそうです。「澪&律ライブステージセットもあったそうなので、「もう一声ぇ」のノリでそれも買っておくべきだったのではないかと思います。


 再び新京極通に戻ってさらに南下すると、右手に上図のファミリーマート新京極蛸薬師店があります。けいおん放送当時はampmでしたが、後に買収合併にてファミリーマートに転じています。2期の第13話「残暑見舞い!」にて中野梓と平沢憂が入店し、抽選場臨時アルバイト募集の貼り紙を見つけています。


 寺町通と四条通との交差点に着きました。


 西に折れて四条通を歩き、寄り道をしました。


 いつも寄っている京都最大級の模型専門店「B's Hobby京都店」です。模型サークルの月一度の定期会合の前に寄るのが習慣で、ガルパンプラモデル制作用のツール類や塗料類の殆どを調達しています。
 京都で大きな模型ショップといえば、他には西大路のボークス、京都駅前ヨドバシのコーナーが挙げられますが、前者はアクセスにやや難があり、後者は品揃えがいまいちですので、常連モデラーの大半はこちらに通っているようです。最近はモケジョの姿も多く見かけるようになっています。
 「B's Hobby京都店」の公式サイトはこちら


 寺町通に戻り、南下を続けました。右手にある駄菓子屋「船はし屋」は京都の人気スポットの一つで、最近は外国人の来訪も激増しているそうです。


 かつては大学の帰りに立ち寄って、おやつの駄菓子を幾つか買いました。模型サークルの定期会合の際の差し入れにこのお店の駄菓子を持参して下さる方もいますので、京都にいるときは、たいてい「船はし屋」の駄菓子を食べている気がします。
 「船はし屋」の公式サイトはこちら


 さらに南下すれば、左手に「エーツー京都寺町店」があります。けいおんのミニフィギュアを集めていた時期に何度か利用しましたが、現在は売場構成や品ぞろえが変わっており、アニメグッズ以外の商品も扱っています。
 ひさしぶりに覗いてみましたが、さすがに京都だけあって、けいおんグッズもまだ色々と売っていました。ただ、ミニフィギュアは完全に売り切れて無くなっていました。
 「エーツー京都寺町店」の公式案内情報はこちら


 以上で今回のコースを終えましたので、あとは松原通との出合まで南下し、付近のバス停「河原町松原」から17系統のバスに乗って帰途につきました。

 以上で、「けいおん!の聖地をゆく4」のレポートを終わります。
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けいおん!の聖地をゆく4 その8 ろっくんプラザ!

2017年04月29日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 楽器店「JEUGIA」のすぐ西側、三条通と新京極通の分かれの天井には上図の釣り時計があります。これも劇中に登場しています。


 このシーンですね。この釣り時計が登場していることによって、劇中のルートが三条通と新京極通を軸にしていることが分かります。


 そこで、新京極通へ右折して、緩やかな坂道を下って行きました。


 下り坂が終わるあたりの左手に、映画館「MOVIX京都」があります。模型サークルの定期会合に際して待ち合わせまでの時間をつぶしたり、仲間と視聴に入ったりしていますので、よく知っている映画館の一つです。
 この施設が、2期第13話「残暑見舞い!」に登場しています。


 このシーンです。建物などの構造や外観は完全に一致していますが、「MOVIX」ではなくて「MOVIZ」になっています。「ムービーズ」と読むのでしょう。


 「MOVIX京都」の向かいには、上図のように土産店「京和堂」、唐揚げ屋、天丼屋等が並びます。


 このうちの「京和堂」が劇中に大きく登場しています。


 映画館に来た中野梓、平沢憂のシーンです。観たい映画までまだ時間があるよ、と。その背後の建物が「京和堂」そのものですが、看板の文字が「生おかき」に転じています。


 そのまま南へ行くと、六角通と交わる三角形の公園空間に出ます。通称「ろっくんプラザ」です。2期第13話「残暑見舞い!」にて中野梓、平沢憂の二人が抽選所の臨時アルバイトに入った、という夢がここを舞台にして展開されます。


 しかし、周辺の建物や施設が殆ど変ってしまっています。


 反対側も同様で、近年に大きなマンションに建て替えられています。


 「ろっくんプラザ」周辺で全く変わっていないのが、東側の古刹誓願寺ですが、これは劇中にはごく一部しか映っていません。その手前に中野梓、平沢憂の二人が臨時アルバイトに入った抽選所が構えられていたからです。


 あと、この陶器製の「ろっくん」も昔ながらの姿です。しかし、これは何の像なのでしょうか。アンドー氏によれば「鬼と獅子とブタと六角承禎を足して四で割った奴」だそうですが、意味が分かりません・・・。
 このアングルの景観は、だいたい劇中にそのまま出ています。奥の寺町通の屋根も同じです。


 このシーンです。琴吹紬が嬉しそうに抱えているのが福引の七等賞のティッシュですが、クッションのようなビッグサイズです。元ネタになった実物があるのでしょうか・・・。 (続く)
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けいおん!の聖地をゆく4 その7 三条通!

2017年04月28日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 三条木屋町通の材木橋から西へ入って河原町通に通じる路地は、かつては呑み屋や焼肉屋、宴会場などが並ぶ夜の盛り場の一つでしたが、いまは南側の建物群の三分の一ほどが取り壊されて、御覧のように工事中でした。かなり景観が変わってしまっています。


 大体上図の辺りに、1期番外編(第14話)「ライブハウス!」に登場したライブハウスが位置していたことになっています。実際は焼肉屋さんだった場所で、模型サークルの定期会合でも何度か利用したことがあるのでよく覚えています。集合場所を連絡する時に、「三条大黒町の材木橋西路地の石像の前」というような感じでメールが来て、それで石像を目印に行ったものでした。
 しかし、その石像はおろか、建物も取り壊されて無くなっていました。焼肉屋も廃業したようです。


 同じ場所が、劇中ではこうなっています。山中さわ子先生がライブハウスの前にて一瞬躊躇するシーンですが、左側の建物の並びが懐かしく映ります。右側の建物の並びは、対照的に殆ど変っていません。


 右側の建物の並びは、昔から余り変わらないゴチャゴチャ感に満ちています。建物毎に色彩が異なり、昔と違う色に塗りなおしたりしているようです。


 同じアングルの、劇中のワンシーンです。左端にちょっと見えるアーチ形の庇や、壁面に青シートをかけた建物などが一致しています。


 最も当時の佇まいを伝えているのは、上図の店舗建物でしょうか。


 上掲の劇中シーンの右側の建物です。構造や看板も同じです。この店舗建物の向かいがライブハウスという設定で、実際には焼肉屋だったのでした。その入口脇に、ちゃんと石像も再現されています。何か変てこな石像だった記憶がありますが、劇中でも、何の像なのかがよく分かりません。


 けいおんシリーズ放送前、スタッフがこの路地を取材しているとすれば、それから既に10年は経過している筈です。京都アニメーションの制作スタンスとして、更に昔の風景を写真などで選んで劇中に反映させるケースがありますので、場所によっては15年以上前の景観を登場させているシーンがあります。

 その最も分かり易い例が、豊郷小学校旧校舎群でしょう。その劇中の外観は、豊郷小学校の卒業アルバムで調べたところ、2002年、平成14年頃の状態に最も近いです。
 同じ頃の京都エリアでは、例えば叡山電車修学院駅の西側近くにアイス屋「ディッパーダン」があって、私も大学の夏季ゼミ期間中に仲間と立ち寄ってアイスを食べた記憶があります。その「ディッパーダン」が1期第9話「新入部員!」で皆が中野梓を連れて行ったアイス屋のモデルになったようですが、実店舗の方は確か2005年ぐらいに閉店したと聞いています。
 ですので、2009年の放送スタート後に、熱心なファンがアイス屋の場所を特定しようと努力しても果たせなかったのは当然のことでした。


 路地を西に抜けて河原町通に出ました。そのまま北へ移動しました。


 程なくして三条通に戻り、上図のアーケード街に進みました。


 少し歩くと右手に上図の楽器店があります。沢山並ぶギターの中に、けいおんモデルも見えるのはさすがです。価格も手頃なので、その気になれば買ってしまいそうですが、私よりもナガシマさんがサクッと購入してしまいそうです。


 劇中に登場していたアーケード街は二ヶ所ありますが、一ヶ所はモデルがここじゃないかと思います。もう一ヶ所のモデルが叡山電車修学院駅北東のアーケード街であることは周知の通りです。


 おなじみ「JEUGIA」三条本店です。劇中でも三、四度ほど登場しています。設定では、琴吹家の会社の系列店舗、ということになっています。
 すると、琴吹紬の真似をして「もう一声ぇぇ」と叫んだら楽器が5万円に値切られるわけですか・・・。(そんなわけ無いやろ、アホかお前は) (続く)
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タミヤ・イタレリシリーズの「巡航戦車クルセーダー Mk.3」を買いました

2017年04月27日 | ガルパン模型制作記

 昨日、職場からの帰りに下宿近くのエディオンに立ち寄り、上図のタミヤ・イタレリシリーズの新製品「巡航戦車クルセーダー Mk.3」を買ってまいりました。

 これの発売日は4月22日、ということになっていますが、流通の関係で量販店店頭に並ぶのは早くても二日後ぐらい、通常は三日後以降であることが一般的です。関西地域ではヨドバシ、ジョーシン、エディオンに玩具コーナーを持つ店がありますが、いずれも発売日から三日ぐらい経過しないと新製品が店頭に並びません。

 このうち、京都駅前ヨドバシは、アクセスが容易なこともあって、商品が並んだ途端に瞬殺、というパターンですのでこれは除外し、割合に在庫を持っていることが多いジョーシンかエディオンで購入する作戦をとりました。
 そこで、まずは西大路四条のジョーシン京都一番館へ寄ってみましたが、予想に反して未入荷でした。そこで西へ移動して葛野大路四条のエディオン京都ファミリー店に行きましたら、ありました。


 このキットは本体価格が3400円ですが、上図のように割引きで税込み2937円で販売していました。以前の買い物でたまっていたポイント900余りも利用して2000円で買いました。

 タミヤの新製品は、アマゾンなどのネット通販では普通に買えない場合が多いです。業者が法外な高値で売りつけくることも少なくありません。
 それで、私自身はタミヤ等の新製品は、大型量販店の店頭にて買うことが多いです。時々利用しているジョーシンやエディオンならば、だいたい2割引ぐらいで、たまったポイントも利用出来るので、かなりお得だと思っています。

 今回のキットは、旧イタレリ製品のリニューアル版ですので、キット本体はイタレリのものです。これにタミヤ製のフィギュアと付属品および装備品がセットされています。
 以前に大洗でお会いしたシュウ・フレイノス氏に頂いた旧イタレリ製品と比べてみると、従来より指摘されていた修正点がほぼフォローされている他、パーツの幾つかに改修が施されていました。

 とりあえず、これで欲しいキットはみんな手元に揃ったことになりますか。・・・いや、まだ一点、なかなか買えないキットがあります・・・。

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けいおん!の聖地をゆく4 その6 木屋町通!

2017年04月26日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 三条大橋を渡りながら鴨川の流れを見ました。本来は平安京の東の境界線とされ、戦国末期の秀吉の御土居の東の防御線とされた川も、いまでは市街地の広がりのなかに取り込まれて、街中を流れる川としての景観を呈しています。


 橋の西脇のスタバの店先には、秀吉によって修築された三条大橋の石柱の一つが保存されています。それ以前の橋は柱も木造だったようで、度々流されてしまって交通に支障をきたしたため、秀吉が頑丈な石柱を用いた橋への架け替えを命じたのでしょう。


 西へ歩いてすぐに木屋町通と交差します。その木屋町通が劇中スポットの集中地区ですので、そちらに左折しました。近くのコンビニでパンとコーヒーを買い、高瀬川畔のベンチで遅い昼食をとりました。


 高瀬川です。この時は各所で桜が咲き始めていて、観光客がスマホで撮影している姿が随所に見られました。


 少し南へ歩いて、ふと左を見ると既視感のある店の並びがありました。ああ、ここだったのか、と気付きました。木屋町通は、模型サークルの定期会合などでよく歩きますので、大体の景色は知っています。


 劇中ではこんな感じです。1期の番外編(第14話)「ライブハウス!」に登場します。


 なんで分かるかと言うと、右のネギ焼きのお店、左奥の長浜ラーメンのお店に入ったことがあるからです。


 そして、有名なのがこのシーンですね。この場所が見たくて現地を訪れるファンも多いそうです。この場面も1期の番外編(第14話)「ライブハウス!」に登場します。


 実際の状況はこうです。高瀬川に架かる材木橋ですが、劇中では幅が狭くなっています。また背後右手の建物が、最近に取り壊されているので、かなり景観が変わっています。


 材木橋の横の桜も咲き始めていました。確か、このアングルも劇中に出ていたと思います。


 木屋町通の全体の景観は、けいおん放送当時とそんなに変わっていないのですが、個々の建物が無くなったり、建て替えられたりしているため、劇中の景色とあちこち異なってきています。


 そして、材木橋から西に入って河原町通に続く上図の路地が、1期の番外編(第14話)「ライブハウス!」にてライブハウスがあった場所です。既に右手の建物が建て替え工事中で、以前とは景観が大きく変わっています。
 奥の方でもかなり変化がありますので、けいおん聖地スポットの中では、最も景観が失われてしまった場所かもしれません。 (続く)
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けいおん!の聖地をゆく4 その5 三条大橋!

2017年04月25日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 京都府立図書館の東側のファサードは、新館建設にともなって修理が行われ、明治41年の竣工当時の外観を取り戻しています。当時の京都のあちこちに洋風建築が建てられて話題になったと同時に、景観にそぐわないとの意見も出て物議を醸した様子が伝えられています。

 ですが、それから一世紀余りを経た現在にあっては、明治期の建築群も古典の一例に列して文化財的価値も高くなり、一部であっても維持し保存しようとの認識が通例となってきています。


 京都府立図書館の北側には公園がありますが、この公園も劇中に登場しています。上図では奥に京都市電の車輌が静態展示されていますが、近年に移管されたものであり、けいおんシリーズの放送時にはまだ無かったです。
 公園自体も、遊具の位置などが若干変更され、京都市電車輌の展示スペースを確保するために北寄りに移設されたようです。遊具そのものは、劇中にも出ています。例えば、上図の左手前の滑り台がそうです。


 劇中に出ている滑り台です。向きが90度違いますが、形状は完全に一致します。背後にも園地が広がっていますが、実際には二条通が東西に通って平安神宮の正面に接します。


 そしてこのシーンに出てくる自販機の列も、実際にあります。


 上図の通りです。横のベンチも撮りたかったのですが、観光客が数人横になって休んでいたので、自販機の列だけを写真におさめました。


 京都市電車輌を見ました。私が子供の頃は、この車輛が市内各所を走っていました。何度か乗ったことがありますし、その際の車窓からの眺めも、なぜかアルバムの写真のような感じで記憶に残っています。


 窓には、京都市営地下鉄のイメージキャラクター達のポスターが貼ってありました。


 左のこれは確か「太秦麗」でしたかね・・・。「太秦萌」の姉です。右のキャラクターは知りませんでした。


 時計を見て、もうすぐ5系統のバスが来るな、と思い、バス停に戻りました。それから数分でバスがやってきて、それに乗りました。


 三条京阪前で下車しました。


 京阪三条駅ビルのブックオフに立ち寄って、めぼしいものが無いかと探しましたが、収穫はゼロでした。


 そのまま三条大橋に向かいました。江戸期に定められた「東海道五十三次 」の西の起点となった橋ですので、昭和25年の建設でありながらも外観は江戸期の木造橋梁を模して造られています。


 欄干の擬宝珠に刻まれる銘文(複製)には、安土桃山期の天正十八年(1590)の年記があります。三条大橋が、五条大橋とともに豊臣秀吉の命で再興修築された際の擬宝珠を復元してあります。当時から残る擬宝珠は北側と南側の西から二つ目のものだけで、それらには幕末の池田屋事件の際の刀傷が残ります。


 擬宝珠の銘文全体です。漢文を読み下せば「洛陽三条の橋は後代に至るも往還の人を化度とせしむるもの也、磐石の礎は地に入ること五尋、切石柱は六十三本也(以下略)」となります。つまりは橋の規模を記録しているわけてす。そして文末に「増田右衛門尉長盛」と造営奉行の名前が記されています。

 戦国末期の京都は、秀吉が築いた御土居によって囲まれて再編成がなされ、土居の内側を「洛中」、外側を「洛外」と呼び分けました。古代の平安京の左京部分の半分ぐらいの規模でしたが、それでも当時の日本では最大の都市でありました。
 国宝の「洛中洛外屏風」は当時の京都の景観を描写しており、当時の「洛中」および「洛外」の範囲がよく分かります。現在の京都市街の中心エリアが三条、四条辺りであるのは、その範囲が「洛中」で最も栄えた繁華街であったためです。

 ところで、けいおんの沢山の聖地スポットを、京都の地図上に落とし込むと、大体半数ずつが「洛中」と「洛外」に分布しています。「洛外」は「洛中」の外側を全て指しましたから、隣の丹波、大和、近江なども含まれます。したがって今の滋賀県の豊郷は「洛外」に含まれるわけです。

 こうした歴史的な地域称をけいおん聖地巡礼のエリア区分に応用してみると、割合に位置関係が簡単にイメージ出来ます。けいおん関連の記事群を、拙ブログにおいて「洛中洛外軽音記」と銘打っているのも、そのためです。 (続く) 

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西住しほの執務室

2017年04月24日 | ガールズ&パンツァー

 上図は、劇場版に登場した西住邸内の、家元西住しほの執務室と思われる部屋です。御覧のように和洋折衷の建築形式を総木造でまとめてあり、実在の類似建築例は明治期後半から大正にかけての遺構が殆どです。その大半は文化財登録を受けているので、関連のデータを渉猟すれば、国内の同種の建築はほぼ網羅されていますから、写真画像などで見ることも可能です。

 ですが、いまのところ、この内部構造を持つ建物の元ネタはまだ特定されていないようです。しつらえがよく似ている建物としては、京都市上京区に所在する京都市指定有形文化財の「新島襄旧邸」が挙げられますが、劇中建物のように柱間四間分を連続で扉空間にしていません。
 やはり、ガルパン独自のオリジナル建築なのでしょうか・・・。

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けいおん!の聖地をゆく4 その4 図書館!

2017年04月23日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 恵文社一乗寺店を出て、曼殊院通を少し一乗寺駅の方へ引き返し、最初の交差点を右折して叡山電車線路の西側の道を南下しました。


 300メートルほど歩くと、上図のように左手に白川疎水の分水路が見えてきます。その南で斜めに白川疎水通と交差します。


 白川疎水通との交差の南に北大路通が東西に通ります。そこへ左折してすぐに叡山電車の踏切を渡りました。


 踏切から25メートル東で、南東へ分離する白川疎水通に折れます。そのまま疎水に沿って歩きます。


 100メートルほど進むと、右手に大きなマンション「エスリード一乗寺」が壁のようにそそり立ちます。


 その南の交差点が叡山電車の茶山駅への道との合流点にあたり、劇中に登場した場所の一つです。


 上図のように、2期のオープニングのワンシーンになっています。建物だけでなく、電柱、交通標識、ガードレールに至るまで完全に一致します。

 この景色がある道は、茶山駅から京都造形芸術大学への通学路の一つであり、私も何度か歩いた記憶があります。だから、テレビで初めて見た途端に、あっ一乗寺道の南分かれの道じゃないか、と分かりました。


 疎水橋の上から見た疎水です。この辺りでは疎水水面が周囲の地表よりも高くなっていて、いわゆる天井川の状態になっています。これだけの高低差がある場所はここだけなので、アニメのスポットの特定も割合に楽だったのではないかと思います。


 実は、この道の一つ北の道が古くからの一乗寺道であり、それは茶山駅の北を通ります。しかし、茶山駅の改札が南側に向けられたため、これに接した南の分かれ道の方が要路として発達し、いまでは京都造形芸術大学の正面に直接連絡するルートになっています。

 それで、大学の講義終了後に帰りを急ぐ学生が、なかなか来ないバスよりも、この道を歩いて茶山駅から叡山電車に乗り、京阪電車に乗り継いで移動してゆくのが普通でした。その懐かしい道を、久し振りに歩きました。


 予定では、造形大近くの食事処で一休みする積りでしたが、5系統のバスがすぐに来てしまいましたので仕方なく飛び乗り、そのまま平安神宮・美術館前まで移動しました。


 バス停の向かいには、京都府立図書館本館の建物があります。建物自体は2001年の新築になりますが、上図の東面外回り部分は、明治41年の建設になる当時の新館施設のファサード(正面外構)のまま残されて、その文化財価値を考慮しての保存がはかられています。このファサードが、劇中にそのまま登場します。


 劇中シーンです。2期番外編(第27話)「計画!」に出てきます。


 ファサード上部レリーフ部分は、劇中においては、上図のように左半分しか出ていません。


 全部出すと、御覧のように右から左へ「京都図書館」と読めますから、場所が特定出来る「京都」の二文字は出すわけにはいかなかったわけです。劇中では関東地方のどこかの県であるという設定ですから・・・。
 ですが、京都の人ならこの歴史的建造物はたいてい知っている筈ですので、聖地の特定は容易であっただろうと思います。 (続く)

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けいおん!の聖地をゆく4 その3 消しゴム!

2017年04月22日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 一乗寺駅で降りたのは、上図の恵文社一乗寺店に行くためでした。看板にあるように、西へ徒歩3分の左手にありますが、実際には3分もかからないように思います。


 恵文社一乗寺店は、御覧のようにビルの一階部分をレンガ造りのスタイルでまとめて書店とギャラリーを併設した造りです。遠くからでもそれと知れる、分かり易い外観です。

 恵文社は、本屋ファンならば知らない人が居ないほどの有名書店で、イギリスのガーディアン紙が2010年に発表した「世界で一番美しい本屋10」に日本で唯一選ばれたことでも知られています。現在、京都に三ヵ所の店舗を展開していて、その本店が一乗寺店になります。公式サイトはこちら


 中央部分が書店になっています。その外観が劇場版の劇中に登場しています。


 これが劇場版の該当シーンです。店名が「さくら堂」になっていますが、外観の造りはまったく同じです。店先にベンチや立て看板が置かれる点も一致します。劇中で、中野梓や平沢憂がロンドン旅行のための資料を買いに入っています。


 この書店は、京都造形芸術大学の学生もよく利用しています。私も、夏季集中講義の期間中に二度ほど立ち寄った記憶があります。恵文社は文房具や画材も扱っているので、大学の方にも出張販売をやっていた筈です。恵文社は西大路にも支店を持っており、私の下宿にも近いので、時々仕事帰りに寄って雑誌などを買ったりしています。


 今回は、向かって左側のギャラリー「アンフェール」に入りました。ギャラリーと雑貨販売コーナーがあります。


 お目当ては上図の「月光荘画材店」委託販売コーナーでした。「月光荘画材店」は東京銀座に本店を置く画材卸売の老舗で、芸大の学生が必要とする画材や文具を豊富に扱っており、京都造形芸術大学への販売を恵文社に委託している形ですが、一乗寺本店でも販売しています。
 「月光荘画材店」の公式サイトはこちら


 今回は、上図の「月光荘画材店」オリジナルの消しゴムが欲しかったのでした。美術科の写生実習などで使われる練り消しゴムのような優れた消え具合が評判で、私も以前に大量に購入して使っていました。
 表に印刷されたホルンの印は、「月光荘画材店」のトレードマークである「友を呼ぶホルン」です。消しゴムだけでなく、他の製品にもこの印がついています。


 この消しゴムが、けいおん2期第10話「先生!」にて、秋山澪の使用品として上図のシーンに登場しています。放送を初めて観た時点で、ああ月光荘の消しゴムやんか、とすぐに分かりました。
 だから、人気の全盛期にはファンが争って買い求め、常に売り切れ状態であったというのも、頷けます。

 けいおんシリーズに登場する景色が全て実在の景色であるのと同じように、アイテム類もほとんどは実在の製品がそのまま取り上げられています。主人公たちが身につけて使用している品々は、楽器や時計や携帯やオーディオなど多岐にわたりましたが、全てが実在の製品でした。文具であれば、ペンケースはコクヨやナカノの製品、シャーペンは無印良品やラミー、そして消しゴムは「月光荘画材店」、というように実在の製品ばかりでした。
 それらを買い求めて使用することで、けいおんキャラクターと同じポジションや気分を味わう、というのが、けいおんファンの重要な楽しみ方の一つでした。

 これは、ガルパンファンには絶対に出来ない事です。ガルパンファンが幾ら頑張ってもお金持ちでも、本物のⅣ号戦車やティーガーⅠなどを買って乗って同じ気分を味わうことは不可能です。しかし、けいおんファンは、キャラクターの所持品と同じ楽器を買い、文具や所持品を購入して同じ気分に浸れます。
 この差はとてつもなく大きい、と私個人は常々思っております。けいおんシリーズがあれほどの人気と400億円近い市場規模を誇ったのも、劇中アイテムと同じものを日用品レベルで普通に買えてキャラクターの存在感を身近に感じ取れたからだろう、と思います。
 女性を中心とする熱心なファン層は、楽器も携帯も文具も全てキャラクターアイテムで揃えて楽しんだそうなので、関連製品が長期的に品薄もしくは売り切れ状態であったのは当然の成り行きでした。


 とにかく、今回は秋山澪の使用アイテムをゲットしました。秋山澪のファンであるナガシマさんの分も購入して送っておきました。


 久し振りに訪れた場所でしたが、昔はギャラリーがありませんでしたので、いまは大きく広がっている、といった印象でした。生活雑貨フロアもありますが、昔は他に喫茶スペースがあったように思います。 (続く)
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2017年春のガルパンプラモデル新製品(1/35スケール)

2017年04月21日 | ガールズ&パンツァー
 2017年春、3月から5、6月にかけて発売または発売予定の1/35スケールガルパン車輛プラモデルの新製品があわせて5件あります。順に紹介しましょう。


 最初は、3月31日にプラッツより発売された「M3中戦車リー ウサギさんチーム 劇場版です! オリーブドラブ Ver.」です。2015年8月に発売された同型モデルの劇場版であり、内容的には同じタミヤからのOEM供給による製品化です。
 元キットのタミヤ製品はMkⅠタイプのガソリン車を再現していますが、ウサギさんチームの劇中車はディーゼル車なので、後部リアパネルの形状が異なる等の相違点があり、ガルパン仕様への幾つかの改造及び修正が必須となります。また、劇場版の劇中車を再現するにあたっては、車体上面2ヶ所および砲塔上面1ヶ所につくベンチレーターの再現も必要となります。
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 続いては、本日4月21日にプラッツより発売される「あの夏の2号戦車F型です!~みほとまほの思い出~」です。ドラゴンのキットにガルパンデカールと西住姉妹フィギュアを添えて公式キット化したものです。元のドラゴンキットがほぼストレート組みにて劇中車を再現出来るとされていますので、この新キットも同様に改造等の手間がかからないものと思われます。
 ガルパンの2号戦車に関しては、アニメ本編の他に複数のコミック版にも登場しており、今回のF型は「フェイズエリカ」に黒森峰女学園の保有車輌として描かれます。モデルカステンの「MGデカール ガールズ&パンツァー デカールVol.5」を使用して再現するのも楽しいでしょう。
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 劇場版に登場した人気車輛の一つ、巡航戦車クルセーダー Mk.3は長らく品薄が続いて新たな製品化がなされていませんでしたが、ようやく4月22日にタミヤイタレリシリーズのNo.25として新発売されます。元キットのイタレリ旧製品の修正点を全てフォローしたリニューアル版で、ローズヒップの搭乗車にほぼ近い仕上がりとなっています。厳密に再現するならば多少の追加工作が必要となりますが、そのまま組んでも良い雰囲気に仕上がるでしょう。
 現時点で、公式キット化については情報がありませんが、劇中車を手軽に再現製作出来るキットが他に見当たらないため、今後しばらくは本品が適応キットとして注目されるでしょう。
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 上図は、5月31日にプラッツより発売予定の「みほと優花里のケッテンクラート 大洗女子学園仕様です」です。ドイツ軍の半装軌車輛であるケッテンクラートの大洗女子学園仕様車輌に、レジン製の西住みほと秋山優花里を添えた特別商品です。ドラゴンの元キットをガルパン仕様にした公式キットです。
 なお、この車輌はアニメ本編には登場しておらず、元ネタは2013年のコミックマーケット84にてバンダイからスタッフ公式同人誌として販売された「ガールズ&パンツァー ミリタリーワークス集」の表紙であるようです。
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 最後に、プラッツの6月の発売予定品として、サンダース大学付属高校チームのファイアフライがアナウンスされています。アスカモデルからのOEM供給による初の公式キット化で、アルミ砲身、金属製アンテナ、ナオミの半身フィギュアキットが付属します。
 元キットのアスカモデル製品は、ほぼストレート組みにて劇中車を再現出来ますが、完全再現を目指すならば、多少の修正工作が必要です。特に、かなり目立つ箇所であるハウスポートブラケット等の追加パーツが無ければ、自作する必要があるでしょう。数量限定販売となるようですので、早めの予約をおすすめします。
 プラッツの公式ツィートはこちら

 ここで参考までに、ガルパン戦車プラモデルのうち、現時点においてまだ公式キット化の情報が無いものを挙げると、次のようになります。

 大洗女子学園チーム  カモさんチームB1bis
 聖グロリアーナ女学院チーム  マチルダⅡ、クルセイダー
 サンダース大付属高校チーム  M4A1(76ミリ)
 アンツィオ高校チーム  P40、セモベンテM41
 黒森峰女学園チーム  エレファント
 継続高校チーム  BT-42
 大学選抜チーム  センチュリオンMk1、M24チャーフィー


 以上の10車種です。いずれも適応キットが存在するか、新規開発のアナウンスがなされています。いわゆる「ガルパン登場全戦車公式キット化プロジェクト」が完結するのも、もう時間の問題かと思われます。12月の最終章の公開までに、何らかの動きがあると良いですね。

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けいおん!の聖地をゆく4 その2 叡山電車!

2017年04月20日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 出町柳駅の2番ホームに待機していた、八瀬比叡山口行きの列車です。おなじみの車体色です。


 劇場版の劇中では、こういうアングルでのシーンがありました。


 該当シーンはこれですね。車体のカラーや形姿などが完全に一致しています。知っている方ならば、ああ叡山電車だ、とすぐに分かるでしょう。琴吹紬は、毎日この電車で通学しており、その下車駅のモデルが修学院駅であることはよく知られますが、したがって乗車駅のモデルが出町柳駅であることは、当然ながら首肯されます。


 列車に乗って出発、北へ向かいました。


 今回は、一乗寺まで乗りました。出町柳を出て三つ目の駅です。


 一乗寺駅に着きました。


 去ってゆく列車を見送りました。


 一乗寺駅の駅名標です。一乗寺には京都造形芸術大学で親しかった歴史研究サークル仲間が下宿していて、三回ほど遊びに行った記憶があります。一回はゼミ集中講義の期間中でしたので泊めて貰い、近くのラーメン屋へ遅い夕食を食べに行って深夜まで歴史談義に興じたりしました。
 また、別のゼミ実習のフィールドワークで地籍図探査というのをやった際にも、ここ一乗寺が私たちの班の割り当て範囲になったため、駅の東を通る東大路界隈で手分けして路地ごとに地籍図との照会をやった思い出があります。懐かしい場所の一つです。


 大学へは奈良から通っていたのですが、一乗寺に泊めてもらった日の翌朝には仲間とここから電車に乗り、次の茶山駅で降りて登校したものです。


 しばらく回想にふけっているうちに、上り線に列車がやってきました。京都動物園の宣伝ラッピング列車でした。こんな派手なのは、京都市の景観保護条例に抵触しないのでしょうか・・・。かつてのけいおんラッピング列車でも控えめにして小さなマーク程度にとどめていたというのに・・・。


 さて、ここ一乗寺駅にも聖地スポットがあります。上図のアングルです。


 これですね。2期のオープニングの終わりの方にチラッと登場します。電柱や電線に至るまで、実際の景色と細部まで完全に一致しています。凄いですね。景観再現への並々ならぬこだわりようは、さすがに京都アニメーションだなあ、と感心させられます。 (続く)

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けいおん!の聖地をゆく4 その1 出町柳!

2017年04月19日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 2017年4月2日、けいおん聖地巡礼の四回目に臨みました。けいおんシリーズは、1期と2期を合わせれば番外編も含めて41話の多きにわたり、劇場版も加わりますが、その全部の回に京都のどこかの風景が幾つか織り込まれています。主な地点だけに絞っても100ヶ所を超えますので、シーンごとに細かくおさえるとそれ以上のスポットが劇中に出ていることになります。
 したがって、その全部をくまなくおさえて回ろうと思えば、10回や20回では足りないと思われます。ネット上での先行巡礼レポートの数々を追いかけてみても、全てのスポットを把握して制覇したケースは皆無でした。

 ガルパン大洗の場合は、聖地スポット数も登場回数も少ないため、効率的にコースを組めば多くても三回程度で全部を回れます。それぐらいに実在の景色を劇中に取り入れている割合が少ないわけです。ワンカットしか出ない風景が殆どなので、その景色を一度実見すれば、それで巡礼行動は完遂してしまいます。
 ところが、けいおんの方は同じ聖地スポットでもアングルや視点を変えて様々に表現しているため、一見して同一の場所であることが分かりにくく、あれこれ探し回った挙句にやっと気付くケースも珍しくありません。聖地巡礼の基本的な楽しみである「場所探し」の難度が高いわけですが、それだけに楽しみも大きいと言えます。

 加えて、京都エリアにおいては洛中と洛外の二つの範囲に広く細かく分布しているため、コースを組むのにも一考を要します。交通機関の組み合わせや所要時間を計算しつつ、あれこれと悩みながらコース案を練るのですが、これも聖地巡礼の楽しさの一つです。計41話の各シーンの景色を追いかけるのであれば、単純に考えても41通りのコースが設定出来ることになりますが、これを全部なぞるのは大変です。
 要するに、けいおんシリーズほど、沢山の巡礼スポットやコースを持つアニメは稀です。10周年に達しつつある古い作品でありながらも、なお色褪せぬ魅力と高い人気を保っているのは、その聖地巡礼の内容の豊富さと奥深さが一因として重要な比率を占めるからでしょう。


 今回は、主に放課後ティータイムのメンバー達の通学路をなぞった前回の巡礼コースから枝分かれする形のコースを改めて拾うイメージでまとめ、一乗寺、茶山、岡崎、三条の四つのエリアを順にバスで回るルートにしました。当然なから、京都市内バス一日乗車券が必須となり、京都駅を降りて最初に買いに行きました。

 上図は京都駅烏丸口西側の観光バス乗り場です。2期第4話の「修学旅行!」でHTTの四人が記念撮影に興じ、バスに乗り込んだ場所です。劇中にも登場していた京阪観光バスが停まっていました。


 さて、今回はバスターミナルのA2乗り場が起点でした。出町柳を経由する17系統および206系統のバス路線はここから利用出来ます。


 ちょうど17系統の銀閣寺行きがやってきたので、それに乗りました。


 車内の路線図です。17系統は、御覧のように河原町通を今出川通との出合まで北上し、今出川通に折れて東進し出町柳駅前を通ります。今回は河原町今出川まで乗って、聖地スポットの一つを見ることにしました。


 河原町今出川で降車し、その場で今出川通を西方向に見たのが上図です。劇中にもこの景色が出ていますが、2期の第15話でしたかね・・・。
 ちなみに、もう少し北西へ移動すれば、同じ京都アニメーションの制作になる「たまこまーけっと」の舞台である出町桝形商店街へ行けます。次に機会があったら寄ってみようと思います。


 東へ歩きだしてすぐに賀茂大橋を渡ります。前回渡った鴨川デルタの飛び石が北側に見えました。


 そのまま橋を渡り切って左折、川端通を北へ進みました。鴨川デルタの飛び石は相変わらず多くの観光客が楽しんでいるようでした。


 程なくして、出町柳駅に着きました。叡山電車および京阪電車の発着点です。


 今回は、一乗寺へ向かいますので、叡山電車の駅に入りました。


 既に列車がホームに待機していました。10時22分発の八瀬比叡山口行きでした。まだ間があったので、駅構内の聖地スポットを見に行きました。


 まず、このようなアングルで、列車がホームに入ってくるシーンが劇中にあったと記憶しています。2期の第13話だったかと思いますが、劇中では右側のホームがもっと短かったように思います。もしかすると位置はここではなくて、一番左側のホームであるかもしれません。


 おそらく鉄道娘の一人とみられるキャラクターパネルです。叡山電車の制服をまとっていますので、この涼風青葉というのがイメージキャラクターなのでしょう。

(追記) 読者の御指摘により、当方の勘違いが判明しましたので、追記して訂正致します。涼風青葉は鉄道娘ではなく、アニメ「NEW GAME!」の主人公でした。パネルは叡山電車とのコラボによるものです。


 オリジナルグッズも色々販売していました。かつては楽器型特別乗車券などのけいおんコラボグッズもあったそうですが、いずれも限定で早くに売り切れたそうです。あと限定ステッカーやラッピング車輌の模型もあったと聞きますが、実物はおろか画像すら見たことがありません。

 私の記憶では、京都でけいおん関連グッズを積極的に販売していた所といえば、アニメイト等の他には京都高島屋が挙げられます。2011年12月頃の劇場版公開直前にたまたま買い物に立ち寄ったら、けいおんフェアを大々的に開催していたのでした。急いでいたので中の展示は見ずに終わりましたが、表側の販売コーナーがものすごく目立っていました。 (続く)
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大学選抜チームの副官に関して

2017年04月18日 | ガールズ&パンツァー

 上図は、御存知、大学選抜チームの三人の副官です。一人が8輌または10輌から構成される中隊を率いて隊長島田愛里寿の指揮下に有りました。

 左がアズミ、中央がルミ、右がメグミです。名前の最後の字が「ミ」でないと副官にはなれないのか、というようなツッコミはさておき、それぞれの出身高校を挙げるとBC自由学園、継続高校(推定)、サンダース大付属高校、となっております。
 この三人が戦車道の世界では相当なレベルの選手であることは、バミューダアタックの見事な連携プレーにもよく示されていましたが、そうであるならばそれぞれの高校時代には最優秀の隊長クラスであっただろうと思われます。

 しかし、公式設定にみる高校生戦車道チーム群の状況を見る限り、強豪に列していたサンダース大付属高校でさえも、過去数年間に優勝経験が無く、黒森峰女学園に9連覇を許していたのでありますから、BC自由学園、継続高校に至っては彼女たちが優秀であってもチームとしては弱かったことになるでしょう。

 ところで、彼女たちが高校生だった時期に、無敵を誇って連覇を重ねていた黒森峰女学園の隊長は、西住まほの上級生にあたるわけです。無敵の常勝チームの隊長ともなれば、相当の腕前であったに相違ないのですが、おそらくはアズミ、ルミ、メグミたちと同年代の筈です。そういう人物の存在というものが、大学選抜チームのなかには微塵も感じられません。不思議なことではあります。

 その理由としては、まず流派の違いが挙げられるかもしれません。島田流総帥の島田千代がトップを務めて後継者の島田愛里寿が隊長を任されるチームに、対抗流派の西住流系列の人材が選抜され得るか、という問題があります。大学選抜、という名称ですが、島田流の系譜の大学チームの選抜である可能性も否定出来ません。

 大学選抜を、流派を問わず全ての大学チームからの選抜である、と解釈した場合には、前述の常勝黒森峰の隊長だった人物も隔てなく選ばれている筈です。そもそも劇場版に登場した30輌のチームが全てではなく、他にも強力な駒が並んで居て、その一角を黒森峰出身者が担っている可能性もあります。
 しかし、いずれも仮説の域を出ず、劇場版の劇中においては、黒森峰女学園出身者の影は皆無です。

 これらをふまえると、西住まほが大学生になって戦車道を続けたとしても、大学選抜チームの副官に君臨出来るかどうかは全く分からないことになります。それ以前に、西住まほは隊長となった2年の時から連敗して優勝を逃していますから、実績の面ではやや不安材料となってくるのも事実です。

 ですが、西住まほの前の隊長という存在は、劇場版の時間軸のうえでは、今はどうなっているのでしょうか。黒森峰女学園チーム推しの私個人としましては、そこがどうしても気になります・・・。
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けいおん!の聖地をゆく3 その10 豊郷小学校 楽しきフィギュア撮影

2017年04月17日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 けいおんコーナーの見学だけで一時間余りを費やしました。本来の予定では既に京都に移動している筈でしたが、ナガシマさんの初の訪問であり、かつ楽しそうに見物していましたから、この日はもうここに目いっぱい滞在してゆっくりしていこう、ということになりました。

 ひとまず、かつての閲覧席について一休みし、なんとなく平沢唯のねんどろいどを取り出して机の上に置いて撮影してみました。上図のように、場所が場所なので全く違和感がありません。


 手に持ちながら撮影しました。時刻は15時を回り、日も傾いてきていて館内も薄暗くなってきていたので、上図のように暗めの画像になりました。


 そこで、光の当たる角度に向けて撮り直してみました。上図のように、前よりは明るく撮れました。自然光だけで綺麗に撮るのは難しいです。簡易レフ板があると、もっと良い仕上がりになると思います。


 外に出て旧校舎の外観を見ました。西向きの建物に夕日の光が当たり始めて白壁が輝いていました。


 このように、午後かなり時間が経った時でないと、旧校舎の外観を綺麗に撮るのは難しいです。日本の小学校施設には珍しい、西向きの建物なので、午前中に行くと太陽がまだ東にありますから、どうしても逆光になります。


 したがって、旧校舎を背景にしてのフィギュア撮影も、このような午後の西日が当たる時間帯に行なうのが良いことが分かります。


 そこで、最後の撮影実験に臨みました。平沢唯のねんどろいどを取り出して撮りましたが、出来は上図の通りです。斜めに光が当たってフィギュア自体が明るく浮かび上がります。良い感じです。時間的には放課後にあたりますから、まさに放課後ティータイムの画像としてピッタリです。見ているだけで幸せになれます。


 続いて、ナガシマさんがフィグマの琴吹紬をセットしてくれましたので、引き続き撮影してみました。が、こちらは細いのでカメラのピントを合わせるのが難しいのでした。どうしても背後の旧校舎にピントが合ってしまい、フィグマはややぼやけてしまうのでした。
 それで2回ほど失敗した後、丁寧にピントを合わせて上図の画像をこしらえました。劇中キャラクターの体型をそのまま再現していますから、こちらも存在感たっぷりの素晴らしい画像に仕上がりました。

 いやー、聖地でのフィギュア撮影って、本当に楽しいものですね。撮影実験は成功でした。次回の訪問時の撮影にむけて、多くの基礎情報と知見が得られました。次は車で行く積りですので、フィギュアもたぶん全員を連れてくることになるでしょう。


 結局、16時台まで5時間余りを過ごしました。幸福感にひたっているナガシマさんと共に記念写真を撮りました。


 本当に嬉しそうなナガシマさんでした。今年の春に急に「けいおん」にハマり出してグッズは買う、アニメはしっかりエアチェックする、そして私に送ってくるメールや電話はすべて「けいおん」一色、というように急速かつ劇的な熱中ぶりを示した経緯があり、その勢いのままに早くも聖地豊郷小学校への巡礼を実現させてしまったわけです。
 その情熱は、元々ファンである私のそれを遥かに凌駕していました。とにかく熱いナガシマさんでした。間違いなく再度の訪問を近いうちに果たすことでしょう。

 いずれにせよ、ちょっと前までは共にガルパンファンとして大洗での同道巡礼を楽しんでいたのが、今回は共に「けいおん」ファンに転じて一緒に豊郷にやってきたわけでした。こうなるとは、私も予想していませんでしたが、大変に楽しい機会でした。


 校門の所で記念写真を撮っていただきました。画像を見て、ああ年をとったなあ、と感じました。
 思えば、ここ豊郷町を初めて訪れたのは平成4年秋、文化財分布調査の一環として基礎情報の収集を行なった際のことでしたから、もう25年前の出来事になります。長い歳月ですが、あっという間のように過ぎてしまった感じです。感慨深いものがあります。


 二度目の訪問となった今回は、ことのほか長居をして心行くまで劇中の桜が丘女子高校の雰囲気に浸れました。楽しかったです。次は、本格的なフィギュア撮影を桜の咲く頃にやってみよう、と決めました。

 その後、ナガシマさんを案内して京都駅まで移動、五条の宿に素泊まりするというナガシマさんと京都駅下の食事処で夕食を楽しんだ後、中央改札口の所で挨拶して別れて帰途につきました。
 翌日、ナガシマさんは半日をかけて京都エリアの巡礼を楽しんだそうですが、約一か月後に私も似たようなコースで四度目の巡礼をやりました。

 それで、レポートは引き続き四度目の巡礼の分に繋ぐことにして、ひとまず「けいおん!の聖地をゆく3」のレポートを終わります。

 ナガシマさんのブログの同日レポートはこちら
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けいおん!の聖地をゆく3 その9 豊郷小学校 気分は放課後ティータイム

2017年04月16日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 酬徳記念館のけいおんコーナーに行くと、どうしてもコルグトライトンの前に立って鍵盤を弾いてみたくなります。高校時代に参加したにわかバンドではキーボード担当でしたので、自然に鍵盤楽器の所に足が進んでしまいます。ムギちゃんこと琴吹紬ののファンでもあるので、このトライトンエクストリームは、憧れの楽器でもあります。

 コルグのキーボードは、私が使用していたヤマハのDX-7に比べると、やや古典的なざらついた感じの音を出すので、場合によってはノイジーになったりもするのですが、それが魅力の一つでもあると思います。ヤマハ、ローランドと並んで3強と讃えられる所以でもありますが、ただ、単音では良い感じに聞こえても、バンドの中で奏でるとややへヴィになる傾向があります。悪く言うと、汚い雰囲気のトーンになるのです。

 ですが、その汚さは、重い存在感を放ちますので、ベースもしくはリズム隊の音に適していると思います。ムギちゃんが放課後ティータイムの中で、曲の根幹となるリズムやビートを担当しているという設定も、それをふまえているのでしょう。
(上画像はナガシマさん撮影)


 さらに憧れるのが、上図のコルグのショルダーキーボードです。これのムギちゃんスペシャルがコルグより限定発売されて大騒ぎになったことがあり、予約受付も一日で終わって瞬殺となったため、私は買えないままに終わりました。
 しかし、当時のキーターのなかでは割と重めの5キロタイプでしたから、ひ弱な私にはちょっと取り回し辛かったのも事実であり、買えなくて正解だったのかもしれません。

 今回、持ってみて、改めて重いなと感じました。高校生の頃にヤマハが「ショルキー」の登録商標でリリースしたSHS-10を持って弾いた記憶があり、それが4キロもしない軽量機でした。その感覚をいまだに覚えているので、このコルグの機種は重いし、大きいものでした。鍵盤も重いので、どうしても上図のように立てて押さえがちになります。
 ヤマハのSHS-10は、松下由樹さんのコマーシャルもヒットして一世を風靡しましたから、御存知の方も多いでしょう。
(上画像はナガシマさん撮影)


 寄贈展示品のギターのひとつは、あずにゃんこと中野梓のデザインでラッピングされてありました。が、よく見るとラッピングではなくて、カッティングシールを切り貼りしてデザインしてあるのでした。(上画像はナガシマさん撮影)


 こういうデザインです。よくやるなあ、と感心してしまいます。もったいなくて弾けないかもしれません。おそらくインテリア的な用途がメインでしょう。


 コーナーの二階に上がり、放課後ティータイムのパネルを見ました。後日、観光協会の方で話を聞いたところによれば、これらのパネルを街中に配置する案があったそうですが、ファンの猛反対によって立ち消えになったそうです。

 ガルパン大洗の場合は積極的にパネルを出して配置して商店街の活性化に役立てていましたが、そのような営利的なパネルの使い方は「けいおん」ファンからみると好ましくなかったのかもしれません。
 いずれにせよ、こちらのパネル群は展示品として定着し、綺麗なままに保たれています。


 前回は脇に固められていた水着バージョンのパネルも横一列に並んでいました。この水着姿は、最初に見た時は第2期DVD購入特典かと思ったのですが、デザインがいずれも異なりますので、オリジナルの描き起こしであるようです。劇中では、水着姿になったのは2期第11話での平沢唯と琴吹紬だけですから、上図の秋山澪や中野梓のパネルは完全なオリジナルですね。


 書棚転用の展示棚に並べれたフィギュアなども、見ていて楽しいです。上図は2期第20話「またまた学園祭!」でのお揃いのHTTシャツ姿にて再現されており、個人的に最も欲しいフィギュアです。「またまた学園祭!」で細かく描写されているライブの盛り上がりようが、見ていて興奮してしまうほどに楽しく、気に入っているからです。ライブ後にみんなが泣きながら今後の叶わない予定を語り合いつつ、いつのまにか幸福感のなかに眠ってしまうシーンが、ものすごく印象に残っているからです。


 寄贈展示品の数が凄いので、ひととおり見ていてもかなりの時間が経ってしまいます。しかも、来る度に展示品の入れ替わりがあるのに気付きますから、初めて目にする品も少なくありません。(上画像はナガシマさん撮影)


 パネル群を順に撮影するナガシマさん。やっとここに来られて感動、本当に楽しくて仕方が無い、といった様子でした。


 上図左の秋山澪パネルは、ファンの最近の自作寄贈品のようです。秋山澪生誕イベントが1月15日にありましたから、その際に贈られたものでしょうか。放送開始10周年になろうというのに、いまだにグッズの寄贈が続いているのですから、大したものです。

 そういえば、「けいおん」シリーズの原作が今年2017年の4月9日で連載10周年を迎えたそうです。「まんがタイムきらら」より「けいおん!」の原作の連載がスタートしたのが2007年4月9日だったそうです。私はその二年後の2009年4月9日からのアニメ放送スタート時からファンになりましたので、原作の方はアニメのテロップで知って後から読みました。


 放課後ティータイムのパネルは、反対側の二階スペースからも見えますので、今回もナガシマさんを案内して見てみました。 (続く)

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