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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

73日目:セルチュク1日目。-エフェス遺跡とシリンジェ村を観光する-

2014-08-03 21:52:45 | 旅行
○セルチュクに着き、宿を探す

METROと違い、今回乗った「PAMUCCALE」のバスはなかなかいい感じに空調が利いており、快適に6時半くらいにエフェス遺跡に一番近い街、セルチュクのオトガルに着いたのであった。
トルコは今サマータイムなので、6時半は実質5時半的な明るさで、人はあまりいなかった。宿の人も起きているのか?とちょっと不安を抱えつつ、今日泊まる宿を探した。泊まる宿と言っても、今日の深夜には夜行バスでもうイスタンブールに戻ろうかと考えており、それまで居座れる宿を探したのだった。
一旦オトガルのPAMUCCALEのオフィスで大きい荷物は預かってくれるので、それを預けて、宿を探しに行った。

目星を付けていた宿は、地球の歩き方にも書いてあった、「VARDAR(ヴァルダール)」という宿だった。
この宿は通称、「アヤちゃんの宿」と言われており、地元の人もアヤちゃんの宿というワードを知っているという、何やら有名な宿らしかった。
そんなんでオトガルから3分もかからず宿には着いた。
ロビーを見るとおじいさんが寝ており、ちょっと待つと自分に気づいてくれた。

そんなんで、部屋はありますか?と聞くと、ドミトリールームは埋まっていたが、いい感じにシングルルームが空いていた。
そんなんでシングルルームに案内され、部屋は今から使えることになった。ちなみに40リラ、シングルルームにしては恐ろしい程に安い。
てか予約もせずいきなり訪ねて、朝からシングルルームを使っていいなんて、そんなうまい話があるのかと自分でも驚いた。
さらにうまいことに、今日の深夜に出て行くから明日の朝食分は今日食べてもいいですか?と聞いたら「いいよ」と答えが返って来た。
なんだろう?なんかうまく行き過ぎてこの状況のありがたさをまだ飲み込めていない自分がいた。

そんなんで、このシングルルーム、トルコに来て初めて泊まりました。それもイスタンブールで泊まったドミトリーより安いという、かなり驚きの条件なのでした。そして部屋は普通にきれいだった。
その後、オトガルに預けていた荷物を宿に持って来た。オトガルに行った時に、バス会社のスタッフの方に「帰りのチケットはあるのか?」と聞かれ、今日の夜にイスタンブールに帰りたいと言うと、偶然1席だけ空いていたようだ。そんなんで、80リラという今までで一番高いバスチケットを買い、今日イスタンブールに帰るチケットをゲットできたのだった。なんか今回のトルコの旅は色々ありつつ色々ツイてるのかな?とも思う。
その後、宿に戻り、部屋を1人で使っていいというセレブ気分を味わいつつ、まずは夜行で来た疲れもあったので寝た。


アヤちゃんの宿のシングルルーム。かなりキレイ


アヤちゃんの宿の前の通り



○セルチュクを気に入る

9時半に起き、朝食を食べ、そこからシャワーを浴びたり洗濯をしたりした。
昨日の海に入ってからはシャワーはさっとしか浴びていなかったので、今日はゆっくり浴びることができ、海水パンツとかもしっかり洗うことができ、本当にさっぱりすることができた。
その後、色々Facebookとかを更新したりしていた。

ちなみに朝食の時にアヤちゃんとご対面。普通のトルコ人のお母さんだった。なぜアヤちゃん?と思った。
もらったパンフレットでは、たしかセマとか言う名前の人だった。でもカタコトの日本語をしゃべって来て、私がアヤちゃんですと言っていた。
そして日本人宿として結構有名らしかったのだが、日本人が一人も泊まっていなかった。色々不思議である。

ちなみに色々シャワールームとかを往復していたら、掃除婦のおばちゃんがアーユージャパニーズ?としゃべりかけて来て、私はアヤちゃんの姉で、トモちゃんっていいます。よろしくねと言って来た。
何やらこの宿の方々はとても気さくな人たちのようである。よく分からないがおそらくこのトモちゃんというのも偽名だろう。
家族経営らしく、おじいちゃん、おばあちゃん、アヤちゃん、アヤちゃんのお姉さん、そしてその子どもたちという、かなりアットホームな宿であった。

そんなんで、12時過ぎに観光を開始した。
下に下りると、宿の前の道にはバザーが開かれており、色々な野菜や果物が売っていた。とても人でにぎわっていて、これほどのにぎわいはトルコに来て初めてだった。
そんなバザーの雰囲気に圧倒されつつ、オトガルの方に向かっても、ずっと色々な店が路上に出ていてバザーが続いていた。
ここまでのバザーの規模はあまり見たことがない。今日は土曜日なのだがここもウィークエンドマーケット的なことをやっているんだろうか?
すごい街が活気づいていて、セルチュクはとてもいい街だった。時間があまり無くて今回は泊まれないのだが、ここは連泊しても全然いい街だな~って思った。


バザーの街並み


お店


バザー


バザーその2


くつ下の店。ディスプレイがちょっと気持ち悪い(笑)


そして商店街の方にいって色々見て周るも、このセルチュク、恐ろしく物価が安い!!
商店街も色々なものが売っているのだが、見かけたフレッシュジュース屋さんは色んな味のジュースを扱っていて、それもほぼ1リラと、今まで訪れた街より断然圧倒的な安さだった。
ここは本当にいい!観光もいいが普通にお店を見て周るだけて面白い!とセルチュクは遺跡の観光だけじゃなく、街自体に本当に魅力があるんだな~と思った。

そんなんでちょっと寄った食べ物屋さんでランチを食べた。
トルコは一品メニューを頼むと、必ずバゲットが出てくる。それもフランスパンの半分くらいのパンを切ったもので、一人前にしては結構の量のバゲットが出てくる。
そんなんで、ミートボールを焼いた「キョフテ」というものを食べたが、それを頼むと付け合わせとして、トマト、レタス、ポテト、ピクルスが付いて来て、それも結構ボリュームがあり、バゲットと合わせてなんとか完食したのだった。もちろんとてもおいしかった。


セルチュクの街並み


超安いフレッシュジュースの店


ランチで食べたトルコ名物の「キョフテ」



○エフェス遺跡を観光する

その後、13時半にエフェス遺跡に向かう。
エフェス遺跡は世界遺産に登録されていないのだが、かなり保存状態のいいギリシア・ローマ時代の遺跡で、トルコではかなり有名らしい。
セルチュクのオトガルから、エフェス遺跡行きのバスに乗って、10分もしないうちに遺跡には着いた。ちなみに2.5リラだった。
バスを降りると、本当にもう観光名所。入り口に向かうまでにたくさんの露店があった。。。
うーん、やっぱりそういうもんか、、、結構遺跡感がぶちこわしだった。

そんなんで入り口で入場券を30リラで買い、入場する。
入ってすぐに結構きれいな並木道があった。その先に進んで行くと、すぐに遺跡が見えた。
昔の劇場跡らしく、結構大きい、そしてとても迫力があった。ちなみにここは現役で使われることもあるらしい。
その他、道の脇に柱が立てられたメインストリートとか、墓とか、娼館とか、色々遺跡をみてまわった、どれもすごく雰囲気があり、簡単に言うと、テルマエ・ロマエの世界だった。


並木道


昔の棺桶らしい


奥に劇場が見える


メインストリート


メインストリートからの劇場


劇場からのメインストリート


劇場


そして一番迫力があったのが、図書館跡だった。とても大きな建物の前面がかなりの保存状態で残っており、ここはひときわ観光客がごったがえしていた。ちなみに本当に観光客の数がすごく、ツアーも4つか5つのツアーが訪れたりしていて、日本人のツアー客もいっぱい来ていた。
そんなんで、一回もう一つの出口の方まで観に行くも、途中でまた○○ピーを発症し、奥の出口から出てトイレを借り、また再入場して最初の入り口の方に戻ってくるのであった。


図書館への道


図書館跡


昔の便所らしい


記念撮影


高台から図書館方面を眺める


途中、古代ギリシャ人の高級住宅街跡と言われる「テラスハウス」という一角があった。そこは保存状態がさらに良いらしく、一角の天井にはカバーがかぶさっていた。そしてその一角は入場料は別途必要だった。
結構人の家を見るのが好きなので、古代の高級住宅街はどうなっているんだろうと、まさかの追加入場料15リラを払い、「渡辺篤史の建もの探訪」ばりに、古代ギリシャ人の自宅を訪問した。もちろん脳内はあの小田和正の曲が流れていたのは言うまでもない。

そんなんで、入ってみたら、色々建築材料のレンガとか、バケツとかシートとかが落ちており、まだ工事中ですよ感がすごい出ていた。
なんか入ってみたはいいが結構興が削がれてしまった。
そんなんで、一応パーっと見るが、「分かりました~」と結構流した感じで、あまりよく分からなかった。
一応地面や壁に絵が書いてあり、それがかなり保存状態が良かったが、自分はちょっとそこまで惹き付けられなかった。
そんなんで15分くらいで見るのは終了してしまった。

そんなんで、エフェス遺跡は思ったより時間がかかり、3時間程かかったと思う。奥の方の入り口からさらに山の奥に行った所に、「聖母マリアの終の住処」とされる観光名所があり、時間があったらそこに行ってみたかったが、そこから7kmもあるので、時間的に止めておいた。
そんなんで16時半過ぎに元来た所からバスに乗り、セルチュクのオトガルに帰って来た。


ねこ


人がいっぱい


図書館の正面



○シリンジェ村に行く

その後は、さっきセルチュクのお店の人に、シリンジェという所がいいよと聞いていたので、そこに行くことにした。
シリンジェはセルチュクから結構近く、20分くらいで行けるらしい。ちなみに料金は3リラ。
そんなんで、オトガルから今度はセルチュク行きのドルムシュに乗って、シリンジェに向かった。
ちなみにドルムシュとは人数がMAXにならなければ発車しないワゴン車のことを言うらしい。

そんなんで17時くらいにシリンジェに着く、時間的には結構近かったが山道を走り、まあまあセルチュクからは離れていたと思う。
トルコには「サフランボル」という昔ながらの家々が残されている世界遺産の街があるのだが、ここシリンジェも、第二のサフランボルと言われるくらいに昔ながらの家々が残っているらしい。
そんなんで、世界遺産の街に似た景色が見れるのならと思って行ってみることにしたのだった。

シリンジェは、昔ながらの街というか、ここもスッキリ観光地化されていて、人がいっぱいにぎわっていたのだった・・・
でもちょっと歩くと、昔ながらの道や家など、静かな山間の通りにでて、そこはのどかな時間が流れているのだった。
ちょっとブラブラすると、建物の2階からおばあちゃんに、どこに行くの?ちょっと見て行きなよと言われ、なんか古民家を1リラで見せてくれるようだった。


シリンジェからの眺め


シリンジェからの眺めその2


シリンジェ村のマーケット


まあいい機会なので、古民家を見せてもらうことにした。まさがシリンジェで「建もの探訪」が出来るとは思わなかった。
古民家は300年以上前に建てられたらしく、階段なんかはもう斜めっていた・・・(^_^;)
かなり古い床とかもあったが、ちょいちょい修繕されてはいるようだった。そんなんで建物の3階に上がらせてもらうと、おばあちゃんがここぞとばかりに手作りのコースターを売りつけて来た(笑)

いい感じにいなし、屋内を見学して色々写真を撮っていた。
そんなんで、一通り家を見てお暇しようと思った所、おばあちゃんが、あんた今まで写真撮ってたでしょ?追加で1リラもらうわと言って来たので、まあ色々写真も撮らせてもらったので、1リラを快く払っておいた。てかわずかでも生活の足しにしてもらえればと思う。


古民家


別の部屋


古民家を外から見る


そんなんで、その他周りを色々見ていたら、喫茶店の奥に教会跡みたいな遺跡?があったのでそこも入れるようだったので入ってみた。
ここも雰囲気があって結構良かった。
そんな内観を見ていたら、ふと「バイオハザード4」の村に出て来た教会を思い出した。
ゲームに出て来た教会もこんな感じだったな~と思い出し、あの屈指の名作ゲーム、バイオハザード4をまたやりたくなった。


シリンジェ村の路地


バイオっぽい教会


その後、最初のオトガル辺りに戻り、商店街があったのでふらついた。
ここの村人?はやけに商売っ気が強く、しょっちゅう日本語で話しかけてくる。
日本語で話しかけられ、それに答えてしまうと、その後が色々厄介なので、いい感じに無視したりとかしていたのだが、ここの人たちはいい感じにしつこかった・・・(^_^;)
この下のセルチュクは全然グイグイ来ないので、この違いは何だろうと思った。


そんなんで、1時間程シリンジェを見た後は、またドルムシュに乗って19時くらいにセルチュクに帰って来た。
その後は地球の歩き方に載っていた、とあるケバブの店で夕食を食べる。トルコ名物シシケバブとサラダを12リラで食べることができ、満足な夕食だった。本当にセルチュクは安い!!
その後、20時に宿に帰って来て色々支度をして、23時半くらいにオトガルに行き、45分のバスに乗ってイスタンブールに向かいましたとさ。


夕方に食べたトルコ名物の「シシケバブ」


トルコ最後の夜行バス、何も起こらないことを願って、疲れた身体を何とか引きずって乗り込んだのだった。
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