asano.net

読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

96冊目:「ライト、ついてますか ―問題発見の人間学」

2012-10-22 00:45:32 | 
総評:★★★★☆ 重要なことが書いてそうな本
面白い度:★★★★☆ エピソードは面白い
読みやすい度:★★☆☆☆ 難しい!
ためになる度:★★★★☆ 完全に理解はしていないがためになると思う
また読みたい度:★★★★★ 完全理解のために読まなければと思う


ジェラルド・M・ワインバーグによる、問題解決について書かれた本。
なかなかの良書らしく、今回読んでみた。

内容としては、いくつかのエピソードを交えながら、問題の解き方とか、問題の考え方とか、問題とはこういったものだとかいうことを、ユーモアにあふれる文体で説明している。

もとは外国語で書かれている本なので、日本語としては、あまりわかりやすく書かれておらず、意味や言いたいことを理解するのにちょっと時間がかかったりする。
しかし全体的にユーモアにあふれているので、結構楽しく読めたりする。


そんなんで、重要だと思われる所や理解した部分を抜粋する。

・問題は、人それぞれに違う。なので、問題を解決する前に、まずは、「問題を抱えているのは誰か」ということと、その問題を抱えている人ごとに、「その人の問題は何か?」を考えるか、または「あなたの問題は何ですか?」と尋ねてみることが必要である。

・問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である

・彼らの解決方法を問題の定義と取り違えるな

・彼らの問題をあまりやすやすと解いてやると、彼らは本当の問題を解いてもらったとは決して信じない

・正しい問題定義が得られたという確信は決して得られない。
 だがその確信を得ようとする努力は、決してやめてはいけない

・設計者はビルも持ち主と同様、自分たちがやったことのもたらす結果を経験するということのまずないものである。だから設計家は絶えず不適合を作り出す。

なんか色々書いてしまったが、最終的には、目次にもあるように、以下の順番で問題について考えていくのがいいのかなと思った。

1、何が問題か?

2、問題は何なのか?

3、問題は本当の所何か?

4、それは誰の問題か?

5、それはどこからきたか?

6、われわれはほんとうにそれを解きたいか?

これを意識して、これからは問題について向き合っていこうと思う。


ちょっと読みにくい文章で書かれているので、一回読んだだけでは、この人の本当に言いたいことは分からないような気がする。
なんかこの本には本当に重要なことが書かれている気がするのだが、そこを理解するには、やはり何回か読んでみなければ分からないと思う。

ちょっと今回はパッと見してしまった所もあるので、また時間をかけてしっかり読んでみようと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

95冊目:「すべては宇宙の采配」

2012-10-15 00:58:37 | 
総評:★★★☆☆ 全体としては普通
面白い度:★★★★☆ 超常現象は面白い
読みやすい度:★★★★★ すいすい読めた
ためになる度:★★★☆☆ ためになるかはふつう
また読みたい度:★★★☆☆ 機会があれば


木村さんシリーズ一旦最後の本。

今回は、木村さんが以前から遭遇しているという不思議な体験について書かれた本。
木村さんは、リンゴの栽培で極貧生活を続けている中で、宇宙人との遭遇とか、幽霊?を見たりとか、不思議な体験をしてきていた。

もちろんリンゴの栽培をする以前から、学生時代に龍を見たりもしている。
そんなに頻繁にその出来事が起こるわけではないが、それらはやはり明確に覚えているらしく、今までの本ではこういったことはまともに書けなかった分、この本ではそういった不思議現象をテーマに色々書いている。

木村さんは特定の宗教に入っていたりとかもしておらず、初詣もずっと行ってなかったりする。しかしそういった不思議現象は今まで何回もあってきたとのこと。


自分が見ていて面白かったのは、一番初めの龍との遭遇の話だった。田んぼをあるいていたら、前を歩いていた人が足を上げたままピタッと止まったらしい。
何をしているのか不思議がっていたら、田んぼから、ワニみたいな巨大な顔が出てきたとのこと。その後、天に向かって登って行って消えたらしい。

その後、時間がもとに戻ったらしいが、そんな体験ホントにあるのかとも思うが、とても興味のある話だった。
自分としては龍とか宇宙人とか実は信じている方なのだが、龍が出てくる時は時間が止まったりするのかぁ、と、なんか面白い話を聞くことが出来た。


その他にも、宇宙人に連れ去られた話とか、他に一緒に連れ去られた外国人もいるらしいので、信ぴょう性はあると思う。
まあそれを周りが信じるかどうかだと思うが。

そんな超常現象を体験している木村さんだけに、なんかそういった未知の力かなんかが働いて、無農薬のリンゴを栽培するという偉業を成し遂げられたのではないかと思う。

そんなんで最後に、興味深かった箇所を抜粋する。

・人生も、いま見えている部分、隠れている部分、このふたつが1対2以上の割合で存在するのではないでしょうか。

・人間は良くも悪くも地球上のほかの生き物より知恵があり、『万物の長』といえる存在ではあります。
 しかし、自然をうまく利用しているように見えて、実は自然を破壊する行為ばかりしています。(中略)そして、万物の長として、「活かして生きる」という考えを持つことが、とても大事だと感じているのです。

・人間がすごいのは、「思い」や「気持ち」の持ちようで、いくらでも物事を変化させられることです。心の眼が開くのです。その力は、だれにでも、いつでも発揮できます。


そんなんで7割8割くらい、不思議現象の内容でした。でもそういった話を聞くのって面白いな!って思いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

94冊目:「リンゴが教えてくれたこと」

2012-10-11 00:02:04 | 
総評:★★★☆☆ あまりうまくまとまっていなかったが、新しい認識が生まれた
面白い度:★★★☆☆ 面白さとしては普通
読みやすい度:★★★☆☆ 普通
ためになる度:★★★★☆ なんか大事なものを知った気がした
また読みたい度:★★☆☆☆ 一回で十分理解できたと思う


奇跡のリンゴ第2弾。

これは木村さん自らが書いた本で、前回の「奇跡のリンゴ」と同じく今までの木村さんの奮闘記が書かれている。
ただしこちらは、奮闘記という内容よりかは、木村さんが思う「農業について」の考えの方がメインに書かれている。

なので、奇跡のリンゴのあらすじを読みたい人は前回の本がいいと思う。こちらは、農業についてだったり、無農薬栽培のコツとか大事なことを知ることができる本である。


とにかく、木村さんについてだが、最初に表紙とかで見た時は、ちょっと失礼だが、汚い人だなぁとかこの人大丈夫かなぁとか思ってしまった。。。
が、木村さんは本当に頭がよく、結構若いころはヤンチャしてたことが分かった。

木村さんは高校の時に工業簿記1級!を取得し、卒業後、川崎で会計の仕事をしていた。
そこでバイクや車の改造に熱中し、独自に改造などを行っており、色々乗り回していたらしい。
そんな中、実家から戻ってくるようにとの便りを受け取り、泣く泣く青森に帰ることになる。

最初はいやいや始めた農業だが、木村さんはそこで農業の楽しみを見つけ、色々実験をしながら農業を何年か続けることになる。
そういった試行錯誤を繰り返して、自分なりに農業を突き詰めていくというその好奇心が本当にすごいと思う。

木村さんは農業を学んでいく上で、本もたくさん読んでいたらしい。
その中で、ふとしたきっかけで、無農薬栽培に関する本に触れることになる。
奥さんが農薬に弱いからだということもあり、ここから、農薬を少なくしていく試みを始める。
それで手ごたえを得た木村さんはその後、無農薬栽培に踏み切ることになる。

その際に、婿養子に入ったため、義父やその家族に無農薬栽培の伺いを立ててから始めている。
義父を説得してまで今までやったことのない無農薬栽培を始める、その熱意と覚悟が本当にすごいと思う。そしてそこから10年にわたっての極貧生活の始まりとなるのだが・・・


そんな木村さん自身、本当に頭が良く、しかも努力を怠らず、周りに感謝するという人柄に本当に好感が持てる。
常に農業の事を考え、未来の日本の食文化に危機感を抱いている。
忙しい中でも周りから教えてくれとの声がかかれば必ず答えるようにし、礼儀正しく本当に丁寧な手紙も書いている。

そんな木村さんという人に本当に頭の下がる思いです。
木村さんの知性、努力、覚悟、人柄、それらすべてがあったからこそ、本当に困難な偉業を成し遂げられたのだと思います。

この本を読んで、自然との調和を図ることが必要であることが分かり、今の東京の暮らしはこれでいいのかと思うようになった。
今の東京は本当に自然というものが少ないし、東京で食べる食べ物も、やっぱりそれなりに汚染されているものを食べているんじゃないかという危機感を持つようになった。

なので、これからは自然との密接な生活だったり、農薬に頼らず自然の力で十分に育った食べ物とかを食べることが必要なのではと思う。
そういった意識が世の中に浸透していくことで、ちょっとずつ地球の環境も変わるし、現代の色々な問題も解消されていくのではないかと思う。


最後に興味深かった内容を抜粋する。

・日本の経済を樹木になぞらえると、中央に幹(首都)があってそこから枝(地方)が伸びているという構造と考えるでしょうが、私は違うと思います。本当は小枝についている葉っぱ(町や村)が、デンプンをつくり、幹を支えているのです。
(中略)地方を活性化しようといってもなかなかうまくいかないのは、逆に考えているからだと思います。もっと木や川を参考にしたらいい。枝葉、支流から発想する経済構造ができれば、地方も潤い大都市も潤うでしょう。

・ガリレオの唱えた「地動説」も誰にも認められませんでした。現在の姿と、このときの姿と似ていませんか。人間、正悪の原点を失っているため利権という欲より心になくなってしまっているのです。そのためマネーゲームを世界中がしているのです。


そんな新しい考え方が生まれた一冊でした。あまりまとまっていませんが以上☆
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

93冊目:「奇跡のリンゴ 『絶対不可能』を覆した農家 木村秋則の記録」

2012-10-05 20:55:18 | 
総評:★★★★★ オススメ!ぜひ他の人にも読んでもらいたい!
面白い度:★★★★★ 面白かった
読みやすい度:★★★★☆ 読みやすいと思う
ためになる度:★★★☆☆ ためになるかというと、普通
また読みたい度:★★☆☆☆ 一回で十分理解できたと思う


今回は、とあるドキュメンタリーのお話。

木村秋則さんというリンゴ農家の人が、おそらく世界で初めて、無肥料、無農薬でリンゴを栽培したお話。
2006年に、NHKの「プロジェッショナル 仕事の流儀」という番組で取り上げたところ、反響がすさまじく、改めて書籍として出版することになったという、ちょっと変わったいきさつの本。

米やサツマイモ等は無農薬で育てるのは比較的簡単らしいが、リンゴは本当に難しいらしく、何十年か前の当時は、無農薬で栽培するのは無理と言われていたらしい。
その前例が無い中で、木村さんはリンゴの無農薬栽培に成功した。

これだけ書くと、あ、そう。といった感想くらいになるが、その無農薬栽培に成功するまでのプロセスが壮絶だった。
普通にこの本を見ていて、最後はこの偉業はもはやノーベル賞ものではないかとまで思うほどになってしまった。


壮絶というのは、木村さんは無農薬栽培に着手してから成功させるまでに、なんと10年もの歳月を費やしているのだ。
その間、木村さんはほぼ収入ゼロ。自分の持畑を全て実るか実らないか分からない無農薬栽培のために使っているので、収入源となる作物はゼロ。
奥さんと3人の子どもを抱えて、まさに極貧生活を10年近くも続けていたことになる。

それも、成功するかどうかの見通しも全く立たない中で10年も無農薬栽培を続けていたのだ!普通に農薬を使った栽培はもちろん過去にはやっていて、売り上げも十分に出していたが、途中でそれに切り替えることもせず、無農薬栽培をひたすら続けるその執念に驚いた!
本当にすごいと思う。

無農薬栽培に成功したきっかけはまさに崖っぷちからである。
木村さんはあまりの極貧生活に、死ぬことを考えた。
そしていざ死のうと思って、山の中で死に場所を探していたら、山の中でリンゴの木がなっているのを発見した。

実はそれはドングリの木だったのだが、その木には、自分の畑で発生していた害虫が全くついていないことを発見した。
それは木村さんが追い求めていた木そのものだった。
木村さんはその木を徹底的に調べる。
結果、土が自分の畑のものとは異なっていることを知る。

そして、その木をお手本にして、その場所の生態系に近づけるように畑を変えていくことになった。
それでも最初の内は思ったようにうまくいかず、しっかりとリンゴが実をつけるまでに3年くらいの時間を要している。


その木村さんの努力と想い、そして覚悟に本当に感動した。
そんなひたすら感動する物語。

この本はNHKのスタッフが書いたらしいので、文体が若干上から目線で、何か内容が憶測にすぎないような所があった。あと、なんか勝手に決めつけて書いてあるところもあるので、ちょっと読み手としては、ピクッと鼻につく所もあったりする。なので、次回も同じ奇跡のリンゴの本を読むのだが、また違った目線からの本を読むことにする。

そんなんで、普通にあらすじを書いてしまった・・・続きは次回の本で書くことにする。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする