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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

179冊目:「勝負論 ウメハラの流儀」

2020-12-27 15:56:39 | 
総評:★★★★☆ いい感じ。
面白い度:★★★★☆ いい感じに面白い。
読みやすい度:★★★★☆ いい感じに読みやすい。
ためになる度:★★★★☆ いい感じにタメになる。
また読みたい度:★★★★☆ いい感じにまた読み返したい。


以前プロゲーマーのウメハラさんの本を見て、なかなかの衝撃を受け、ウメハラさんのファンになった。

その後またウメハラさんが出版された第2弾の本であった。出版した年は2013年でかなり前である。


ウメハラさんの動画はあれからちょくちょく見ていて、やはりすごいなと思う。
自分もストⅣをやるようになったのだが、色々初心者用の動画とかを見ても一向に強くならない。
本当に格ゲーの世界は奥が深いし、努力も必要だし、センスも結構必要なんだろうなと思う。

少なくとも、自分のウメハラのようにキャラを使ってみたいと思っていたが、ウメハラには到底なれないということが分かった。
何かの片手間でいいところまで行けるような世界ではないということが分かった。

ウメハラの動画を見ていて、簡単にやっているように見えても、実際自分が入力するととても難しい。技は出ないし、変な技に化けたりするし、対空もしっかりできないし、この後にこの技を入れられれば。。というのは分かるのだが、瞬間瞬間の判断もできない。後からこれができたなと後悔する。

自分のようにウメハラに影響されて格ゲーをやってみて挫折した人はどれくらいいるのだろうか?
動画を見ると、とても滑らかに無駄のない動きをしていて、よし!!これ通りに自分もやってみるぞと思うのだが、本当に無理。


自分はハンターハンターを思い出した。
ハンター試験に基本受かった人だけが念能力という能力を駆使して戦っているのだが、普通の人はその念を使った攻防の様子が見えない。

自分は動画の攻防を見て真似しようと思うが、実際にはその画面上だけでは分からないようなコマンド入力やコンマ何秒のボタンを押したりして、色々な駆け引きが行われた結果、画面上に見える勝負になっているのだ。

そもそもの知識が全然違うのだ。「グラップ」や「差し」「置き」「対空」「辻式の入力」「暴れ」「詐欺飛び」など、対戦を行う上での基本的な知識やそれらの使い方が足りていない。

また、使うキャラの性能、相手キャラとの相性とかも頭に入れて対戦に臨んでいる。目に見える内容は自分でもできるかもと思わせる内容だが、実際の本人同士の戦いでは、かなり深い知識と駆け引きの中で行われているのだった。
自分は対戦格闘を始めていて、その深さを知ったのだった。

生半可な考えや覚悟ではあそこまで行けないんだなと、深い溝を知った。これは自分が実際にやってみなければ分からないことだった。
でも動画だけを見ると、「自分でもできそう」と思わせてしまう。
そういった「自分でもできそう」という入口が人を引き付けるのに大事なことなんだとも思う。


そんなんで、格ゲーの世界、すごい世界なんだなと思った。
また動画などで簡単に見ることができ、世界大会なども行われていて華やかに見えることもまたすごい。
これも「対戦格闘」というゲームの一部分で、現在世界に広がっているeスポーツはそれだけではない。

そういった部分でゲームの奥の深さを知ることができた。本当にすごい世界だなと思った。
今までゲームは時間を費やすだけものだと考えていたのだが、ゲームの開発者やそれをプレイする人たちのコミュニティ、そして大会など、ゲームを作る人のエネルギーやそれを遊ぶ人たち、そしてそれをビジネスにする人たち、すごい人たちがこのeスポーツやゲームの文化、ビジネス、業界、世界を築いていっているんだなと思う。

そんなんで、今までゲームから意識的に距離を置いていたが、今後、意識的にゲームに触れていこうと思った今回の出来事だった。


そんなんで、こちらの本の内容と感想を書いていく。

内容としては、前回はウメハラの半生的な内容が濃かったが、今回は「勝負」についてのウメハラの考え方や、「勝ち続けるにはどうすればいいか」より具体的な内容が書いてあった。

自分が大きく学んだのは「頭の回転が速い」ということと、「頭の回転が強い」というのがあるということだった。
頭の回転が速いというのは、すぐ物事を覚えられたり、とっさに判断をすることができるといった理解である。対して頭の回転が強いというのは、「なぜ」をとことん突き詰められるような考え方であったり、自分なりの考え方をしっかりと持って突き進むような考え方のことという理解である。

ウメハラは頭の回転が速いは車で言えばスピード、頭の回転が強いは車で言うパワーと定義していた。
ウメハラは頭の回転が強い方で、これがウメハラの強さの要因の一つであると書いている。

自分も頭の回転は速くはないと思う。その場その場の会話で対処できないことが多くあり、あとでじっくり考えて色々思考したりする方なので、頭の回転が速いよりかは強い方の素質の方があるのかなと思う。
そんなんで自分もこの頭の回転を強くして行けるようにしていこうと思った。


あと、その場その場の勝負で一喜一憂せずに、「自分が成長していっている」と感じられること、そこに幸せを感じられること。これがウメハラの大きな考え方の原点になっているようであった。
自分も、周りの状況環境、成果、失敗などに一喜一憂せず、自分が目標に向かって成長していっていることを意識して、一歩ずつしっかり周りに流されず成長していきたいと思った。


そんなんで最後に印象に残った箇所について抜粋する。

・しかし、勝ち続けることの意味を知り、成長を続けている人は、最終的には確実に有利になります。やがて勝負においても、誰よりも強いというところにまで行き着けるようになるのです。
 その理由は、僕が考えてきた「勝ち続ける自分の作り方」が、必然的に遠回りを余儀なくされ、歩みが遅く、さんざん壁にぶつかって傷だらけになる方法だからです。いつまでも向こう側に明かりが見えない、長い長いトンネルを走り続けるようなものです。
 どうかすると、途中の段階では僕自身でさえ「いよいよ今回はダメなんじゃないか?もう出口なんてないんじゃないか?」と思うことがあるくらいです。
 でも、結果として今まで一度も出口にたどり着かなかったことはないし、一度出口を過ぎた後は、立場の逆転が起こり始めるのです。汗をかき、恥をかきながら得てきた知識を経験が、実はその後の余裕、手数、発想法の豊かさにつながります。

・最終的な到達点は、自分が自分に対して行う評価が、自分自身のモチベーションになることだ。その世界にいる自分にとって、何を「勝ち」と定義するかなのだ。
 まず前提として、その分野、その仕事を好きで居続けることが大切だ。
 そして、その世界において、「こうしたい」とか、「こうしたほうがもっと良くなる」という気持ちをキープできているかどうかだ。当然そのためには、日々の成長が不可欠である。

・好きで一生懸命努力していても、必ず他人から注目されるわけでも、評価されるわけでもない。
 逆に、注目されているから、評価されているからといって、必ずしもそれがすごいこととは限らない。
 テレビのニュースや情報番組で、自分の専門外のテーマにわかったようなコメントをしている識者と呼ばれる人を見るたび、そう思ってしまう。きっと彼らくらいの知的レベルの人はもっといるし、そのニュースやトピックスに対して、より適切なコメントができる人だっていてもおかしくない。それなのに、今そのコメンテーターが話す機会を与えられているのは、たまたま、偶然の産物なのだ。
 本当に大切なのは、成功したかどうかではない。そこから偶然の要素を取り外した後で残った部分を、成長を感じ続けられるかどうかなのだ。

・だから、分解・反復が得意な人にはスランプらしいスランプがない。不調に陥っても、新しいことに対応できていなくても、分解することによってなぜそうなっているかを探ることができ、反復練習で克服できるからだ。そしてそれを本人がわかているからこそ、精神面でも追い込まれることはない。

・僕は問いたい。敗者になったことをいつまでも悔いている人は、将来他人か、自分の大切な人が同じように敗れた場合も、かつての自分と同じように「敗者」と決めつけるのだろうか。
 人生は、コインの裏表で決まるようなギャンブルではない。
 もっと細かい、もっと持続的、継続的なところにこそ、本当に勝利はある。


そんな感じでしょうか?
ウメハラのことになると、書く文章も長くなってしまうようです。
そんなんで、また折を見て読み返したいなと思う本でした。
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178冊目:「ヨチヨチ父 ーとまどう日々ー」

2020-12-19 19:17:39 | 
総評:★☆☆☆☆ 良さがあまり分からなかった。
面白い度:★★☆☆☆ 面白いかというとそうではない。
読みやすい度:★★★★★ ほぼ絵本なんで読みやすい。
ためになる度:★☆☆☆☆ ためになる内容は書いてはいない。
また読みたい度:★☆☆☆☆ 1回流し読みでいいかなと思った。



絵本作家のヨシタケシンスケさんが書いた育児についての絵本?のような本。
10分もあれば読める。

この前川崎市の親になる人のためのセミナーなるものに行ってきたときにおすすめされた本。

読んでみたが、特にためになったり、面白いというような内容ではなく、「共感」があったりなかったりする内容だった。
まだ育児して5ヶ月くらいだが、共感したところとしては赤ちゃんの頭はいい匂いがするという所くらいだったかなと。

特に今まで育児でうんざりしたところとかはあまりなかったので。そこまで共感、、みたいなところは自分は無かったかなと思う。
まあ強いて言うなら、「夜泣き」くらいかなと。

まあそこまで得た所は無い本だったかなと。もうちょっと子供も年齢を重ねて行ったら共感できるところもあるかもしれないかなと思う。
セミナーの人は何を期待してこの本を勧めたのかなとちょっと気になった。

そんなんで、短い感想は以上☆

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177冊目:「Effective Java 第2版」

2020-12-19 18:28:06 | 
総評:★★☆☆☆ 難しさがヤバイ。
面白い度:★★☆☆☆ 部分による。
読みやすい度:★☆☆☆☆ 普通。
ためになる度:★★★★☆ Javaプログラマにはタメになると思う。
また読みたい度:★★★★☆ Javaの実装をするときにはまた見たいと思う。



現在SEでプログラムもしているのだが、Javaのプログラマーとして見ておいた方がいい本というので、1年くらい前に買っておいて今になって読んだ。

Javaは結構難しい部類の言語だと思っていて、Javaの作りや継承やインターフェースやスレッドなど、用意された機能?の意味を理解するのも結構難しい。
5年以上やってはいるが、基本的なプログラムは読めるし書けるが、まだ理解しきっているとは思っていない。

そんなJavaのプログラマーのためにさらに深い専門的な知識やプログラムの書き方のセオリーなどが書かれた本だった。
書かれている意味を理解するのも難しく、また英語で書かれたものの翻訳なので、日本語として理解するのも難しかった。

一つ一つを理解するような考えではなく、流しで見て、こんな感じのことを言っているので的なことをつかむように見ていったが、やはり時間がかかったし、書かれている4割くらいの内容も理解できているとは思えなかった。


でも今までJavaのプログラムを見ていて、なんでこんな所にこんなメソッドがあるんだろうというような疑問や、このコードは何の意味があるんだろうと思っていたことがこの本を見てある程度理解できた。
そういう意味では見て良かったなと思っている。


一旦自分の中で理解した内容を備忘録のため書き出してみる。

・ファイナライザを作ることを避ける。 → なんかプログラムの処理の順序が崩れたり、パフォーマンスが落ちる原因になるらしい。

・equalsはクラスごとにオーバーライドが必要である。 → これはクラスによって同値関係が変わってくることがよくあるため、equalsメソッドをオーバーライドする必要があるということが分かった。
クラス同士で何がequalsなのか?ということをクラスを作った人が定義して書かなければいけないんだろうという理解だった。

・equalsメソッドをオーバーライドするときは常にhashCodeをオーバーライドする。 → これは良く分かっていないがお作法として理解した。

・toStringを常にオーバーライドする。 → これはデバッグログとかを出しやすくするために必要との認識。これをしないとメモリ参照の内容がデバッグログに出てきてしまうため。

・クラスとメンバーの公開を常に最小限にする。 → オブジェクト指向はカプセル可が重要な要素の一つなので、むやみにフィールドやメソッドはpublicにしてはいけないという理解。publicにする場合はメソッドの振る舞いや、どのように使われるべきかをしっかりJavaDocに書かなければいけないという責任が発生する認識を持つことが必要ということが分かった。

・int定数の代わりにenumを使用する。 → 定数を持つ場合はenumを検討するとよいらしい。自分はenumを使った実装はあまり見たことが無いが、ちょっとenumの実装を見つけたら今度注意深く見てみようと思った。

・booleanパラメータより2つの要素を持つenum型を使用する。 → これも上記と同様、enum型の使われ方を注意深く見てみようと思う。

・インターフェースでオブジェクトを参照する。 → これは重要。HashMap等を使う場合は型にMapを使用するようにするということ。これはしっかり意識していこうと思った。

・whileループよりforループを選ぶ。 → これは基本だが、しっかりforループを意識して使っていこうと思う。

・ボクシングされた基本データより基本データ型を選ぶ。 → ボクシングされた基本データというのは、IntegerやLongなどの基本データ型の型があるオブジェクトのことである。これはむやみにこれらのオブジェクトは使わないようにしていこうと思う。

・ライブラリーを知り、ライブラリーを使う。 → 「標準ライブラリーを使用することで、それを書いた専門家の知識と、それをあなたよりも前に使用した人々の経験を利用することになる。」と書いてある。確かにそうだ。
「すべてのプログラマは、java.lang、java.utilの内容とある程度java.ioの内容をよく知っているべきです。」これは忘れないようにしたいと思う。

ざっとこんな感じ。
あとはSerializableの使い方なども知ることができて良かったと思う。シリアライズを使えるようにするには、serial version UIDの記載が必要だということが分かった。
シリアライズできないようにするにはtransientをフィールドに付ける必要があるなど。

Serializableの辺りは本当に難しいが、以前実装で見たことがあったので、その必要性が今理解できたのだった。

そんなんで、今はJavaは使っていないが、今度Javaでコーディングする際などはまた立ち返ってこの本を開いてみたいと思う。

そんなんで今回は以上☆

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