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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

172冊目:「多動力」

2019-09-06 19:06:30 | 
総評:★★★★☆ あっという間に楽しく読めた。
面白い度:★★★★☆ 面白い。
読みやすい度:★★★★★ とても読みやすい。
ためになる度:★★★★☆ 意外なことも書いてあった。
また読みたい度:★★★☆☆ 機会があれば。



堀江さんの本。
箕輪厚介さんが編集していて、前回読んだ「死ぬこと以外かすり傷」にサブリミナルレベルでこの本のことが書いてあったので読んでみることにした。

感想としては、とても合理的で、堀江さんらしいな。と。
ひたすら無駄なことや無駄なものは避け、自分の面白いと思えるものだけにフォーカスする。
楽しいことしかやるな!と言われているような本。

自分の今の生活と比べると180度違うな。。と思った。
自分の今の生活は1ヶ月最低140時間お客様先で働かないと売り上げが上がらないので、
言っちゃえば何もやることがなくても140時間はお客様先でお客様のために働かなくてはいけないという。時間売りのビジネス。。。
やはりもどかしくなりました。

堀江さんのすごいな~と思う所は、あれだけたくさん働いているように見えるのに、できるだけ1日8時間の睡眠時間を確保しているということ。
自分は頑張っても6時間しか寝られず、毎日仕事中眠くなっているので、毎日8時間寝れたら、毎日好調なパフォーマンスを維持できると思っているのだが、それができない。
堀江さんはなんとライブドア騒動時代からこの8時間睡眠の時間を確保していたというので、イケイケのビジネスマンからするとちょっと想像できない「休憩時間」をしっかりと取っているのが意外だった。
その休憩時間をしっかりと取るということもとても合理的だと思った。

また、自分の仕事のリズムを重視していて、仕事の合間に入ってくる電話などの割り込みは必ずシャットアウトしているとのこと。
要件は全てメールで済まし、誰にも邪魔されず自分のペースで仕事を進める。そうすると自分のゾーンにずっと入ることができて、最大のパフォーマンスを発揮することができるのだろう。
そういった自分の仕事の進め方をしっかり確立していて、なかなか参考になった。

また、ホリエモンは自分の人生の目標というのは決めていないとのこと。
目の前の面白いことをひたすらやっていく。なのでどうなりたいとかのビジョンは持っていないようだ。
自分は何になりたいか、どうなりたいかが、まずあって、それに向かっていくべきと思っていたので、この考え方はまた新しかった。
といってもホリエモンはお金も持っているし、どうなりたいというのは既にもう達成しているからこういった考えになっているかもしれないが。


最後にためになった部分を抜粋する。

・「準備が整ったら始めましょう」を会議で言うのは禁止しよう。その代わり「とりあえず始めてみてあとから修正していきましょう」を口癖にしよう。

・まとめると、無駄な会議をやめるには以下の三原則を守ることが必要だ。
 ①解決したい問題を明確にする(能書きは捨てて、結論を先に言う)
 ②必要な情報を集める
 ③感情論を排しロジカルに判断する
 小学校の授業でやるレベルのことだが、これができていない人があまりに多い。ダラダラと話をするだけでは何も決まらず「それでは、また明日続きをやりましょうか」と会議がひたすら延長されていく。
 それではいつまでたっても仕事は終わらない。三原則を徹底し、1時間かかる会議を30分にし、そして15分にしていこう。

・当たり前だが、「感情論の前ではすべての会議が無意味である」。

・僕は身体が弱い方ではないが、大学の体育会出身だったわけでもない。いたって普通の人間だ。では、その僕がなぜ周りから見ると超人的なスケジュールをこなせるのか。
 それはシンプル。
 「十分な睡眠」と「ストレスのない生活」だ。
 僕は最低でも1日6時間は寝るようにしている。
 睡眠時間がそれ以下になると日中眠くなって仕事の効率が落ちるため、ベッドで8時間寝るのが望ましい。
 よく「このところずっと3時間睡眠だよ」とか「昨日も徹夜しちゃったよ」と睡眠不足自慢をしている人がいる。
 ああいう人は自らを身体を壊すように仕向け、緩やかな自殺行為をしているようなものだ。ショートスリーパーは早死にしても仕方ないし、睡眠不足によって凡ミスを多発し、仕事の効率が悪かったりする。

・ストレスが万病の元であり、免疫系の働きを妨げる原因となっていることは間違いない。
 ストレスを無駄に溜める人は、そのストレスが足かせになって仕事のパフォーマンスをグンと下げる。
 ろくに睡眠も取らず終始イライラしているような人は要注意だ。今すぐ生活を改善する計画を立てよう。

・言いたいことを言ってみよう。
 食べたいものを食べてみよう。
 やりたいことをやってみよう。
 自分で自分を縛る必要はない。周りの目など気にせず、生きたいように生きればいい。

・人脈を作ろうと躍起になって何百人、何千人と名刺交換し、フェイスブックやツイッターの「友だち」の数を増やしたところで、仕事に役立つわけはない。
 僕が海外を飛び回ったり、たくさんの人と会うことには何か目的があると考える人がいるようだが、そんなものはない。
 いろいろな人と会ってしゃべればビジネスの新しいアイデアが生まれるからとか、人脈が広がるからといった理由によって、僕は行動しない。ただ楽しいからやるだけだ。
 ぼくはそもそも「アイデアを見つけたい」「人脈を広げたい」なんていう頭でっかちな考えをもって日々を過ごしてはいない。
 おもしろい人たちとおもしろい時間を過ごす。その結果、偶然のようにアイデアが生まれ、仕事につながり、遊びにもつながる。
 1日24時間をできるだけ「ワクワクすること」だけで埋めるように努めている。その方法はこの本で全て書き尽くした。
 何か具体的な目的のための手段として人生を送ってはいない。
 楽しむことだけがすべてなのだ。


以上、さっと読めていい感じにタメになった本でした。
そんなんで以上☆
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171冊目:「死ぬこと以外かすり傷」

2019-09-01 18:50:25 | 
総評:★★★★☆ 熱量、狂気が感じられた。
面白い度:★★★★☆ 面白い。
読みやすい度:★★★★★ とても読みやすい。
ためになる度:★★★★☆ 考え方が独特。
また読みたい度:★★★★★ また見返したい。



最近知ったブロガーが勧めていた本。
また別の情報でも、この本のことが書いてあったか読んだので見てみることにした。

著者の箕輪厚介さんは最近知名度が上がっている幻冬舎の敏腕編集者で、
堀江さんの「多動力」、落合陽一氏の「日本再興戦略」などヒット本を次々と世に送り出し、
本人も何やらかなり奇想天外な人物であった。
その編集者本人が書いた熱量がたくさん詰まっている本なのであった。

とりあえず、、、
自分やその周りの人たちのような一般人が受け入れられるかどうかは別だが、
なるほどという考え方もたくさん書かれていて、それはそれでいろいろ学びのあった本だった。


とりあえず、自分が何をやりたいか、何を目指したいかを考える必要があると感じた。
それが、この箕輪さんや、堀江さんの人物像にあった人間を目指したいなら、この本の内容を大いに吸収すればいいが、
凡人がこの箕輪さんや堀江さんのような考え方と身に着けられるとは思えないし、そのように行動していたら、
自分が壊れちゃうんじゃないかと思う。

何しろ箕輪さんは仕事にスピートを求め、量を求め、考えながら走るみたいなやり方を体現している人で、
周りで一緒に仕事をしている人も、多くは社長であったり、有名な人であったり、周りの人たちのレベルも違う。
その中で日々鍛えられてきて、さらに早稲田大学文学部卒業という地頭もよいので、そういう人たちとの仕事の中で耐えられるキャパシティを持っている人であると思う。

普通の人がそのスピードと量でアプトプットを出し続けるにはどこか身体か精神に破綻をきたしてしまうんではないかとは思う。
なのでこの本を読んでその通りに、というのは人を選ぶかなと思いました。


とりあえず考え方は参考にできるところも大いにあったので、その所を抜粋する。

・意識くらい高く持て
 NewsPicksを読んで仮想通貨の動きを知り、ベーシックインカムが導入されたら世の中がどう変化するかという記事を読む。世界がこれからどこに進むかということに興味を持つということは、世界を自由に生きるために必要なことだ。
 NewsPicksを読んだり講演会などに通っている人を「意識高い系」と揶揄する人がいる。しかし僕は「意識くらい高く持て」と言いたい。世の中の最前線で起きている動きに、五感を研ぎ澄ます。意識のアンテナを4本バキバキに立てっぱなしにしているだけで、リスクを未然に回避できる。ピンチをチャンスに変えられる。
 僕自身、社会人になった当初は単なる「意識高い系」だった。僕が今仕事をしている見城徹、秋元康、堀江貴文といった人たちの出演番組や書籍、記事は一つ残らずチェックしていた。先輩編集者である佐渡島庸平や佐々木紀彦は、今では偉そうに絡んでいるが、彼らの講演会があると必ず顔を出し、前のほうで聞いていた。
 すぐに具体的な何かに生かせたわけではない。はたから見れば意識が高いだけで、結局うだつの上がらない、一番痛い若者だったかもしれない。
 しかし、どこかの時点で堰を切ったかのように、それまで蓄積していた知や情報が繋がり、僕のアイデアとなり噴き出していった。行動に繋がっていった。
 書籍の企画やプロデュースなどの結果を見て、僕が次から次へと新しいことを思いついているかのように見えるかもしれないが、あのころ徹底的に吸収していたものが大きい。
 だから僕は、ビジネス書を読んでも意味がないとか講演会なんかに行く暇があったら仕事をしろという声を聞いたときに反論する。「実際に手を動かすほうが価値はあるが、これからの世の中がどこに向かうのかを知っているということも極めて重要だ」と。

・基本的には会社も人間も「金」と「感情」で動く。この二つをしっかりとおさえていれば、凝り固まった会社でも前例を変えていくことは可能だ。

・自分で手を動かし物を作って、人々のリアルな反応を見て一喜一憂しながら、成長していくのが一番手っ取り早い。つまり、いい組織とはチャンスが多く得られる組織だ。大企業でも球拾いのような仕事しか回ってこないのであれば、自分は成長していないと焦ったほうがいい。~(中略)~
 人の何十倍も努力しろ、と言うけれど、人間はみな平等に24時間しか持っていない。不眠不休で働いたとしても、時間で考えるとせいぜい人の2倍しか努力はできない。では、どこで差がつくか。それは、「昨日までできなかったことをできるようにする」ということを日々積み重ねることだ。昨日と同じコピー取りを今日も繰り返していたところで成長はない。今はSNSでもオンラインサロンでもチャンスに触れる機会は5年前に比べ段違いに増えた。時間は有限だ。人はすぐ死ぬ。だから「今やれ」。
 「昨日までできなかったこと」をやる。その実践を繰り返した先にプロフェッショナルがあるのだ。

・そして、ここからが重要だ。「やります」と即レスして仕事を受けまくっていると、僕の場合だいたい6割くらいは自然消滅する。物理的に回せなくなったり、熱量が続かなくなったり。僕の周りの人の中には「箕輪さんは無責任だな」と思っている人もいるかもしれない。しかし、それでいいのだ。
 一度やると言ってしまったからやらなければいけない、というのはサラリーマン的発想だ。とてつもなく忙しく熱量の高い人たちと仕事をしてみたら分かるだろう。彼らは膨大な数の案件を何本も走らせているから、企画が自然消滅しても気にもとめない。すぐに次を、前を見ている。
 僕も知り合いや部下にお願いした企画が動いていなかったら、その程度だったんだと見切りを付けることにしている。そもそも誰か一人が熱狂していない企画などうまくいかない。消えていく運命にあるのだ。

・いつも小難しい話をしている人も少年のように無邪気なことを言い、いつも怖い顔をしている人も無防備でとろけた顔になる。そこまでできるかがサラリーマン的編集者と、本物の人間関係を築く編集者を分ける。
 しかし、これは編集という仕事に限らない。営業だろうが接客だろうがコンサルティングだろうが、機械的な人間関係を突破し、相手の生身の感情を引き出し受け止め、溶け合うような関係になれれば、仕事は一気に加速し、本質的なものに変わる。
 そのためにはまずは自分から裸になってしまうことだ。自分の恥ずかしい部分も醜い部分もわがままさも生意気さも全部出してしまう。嫌われることなど恐れるな。全てを見せて嫌われるなら、それまでだ。大丈夫、完璧な人間なんてどこにもいない。
 まずはこっちから全てをさらけ出してしまえば、相手も警戒を解いてこいつは信頼できると思ってくれる。丸裸になろう。

・人間である限り感情があるのだから、不可能ではないのではないか。自分に実績がなくても「こいつとならやってもいいかな」と思われる言葉を捻りだして相手の感情を動かすことができれば、チャンスはあるはずだ。そのために重要なのは、どれだけ相手の心を想像し寄り添えるかだ。「こいつ、自分のことを誰よりも分かっている」と相手に確信させる言葉を吐くことができれば、道は開ける。
 僕は中学くらいから「ブンセキ」と自分で名付けて、クラスメイトや担任の教師の性格やコンプレックスや本性を徹底的に言語化していった。友達からは「箕輪にブンセキされたくない」と嫌がられていた。大学時代など、夏のプールに入りながら5時間近くかけて片っ端から知り合いをブンセキしていったりもした。
 人間観察というのが分かりやすいかもしれない。表面上だけではない心の奥の部分、人間臭いところまでも嗅ぎ取り、言語化する。僕は今でも時間があると渋谷の道玄坂の花壇に座ってハイボールを飲みながら街行く人の顔を眺めてブンセキしている。
 直接話せるような相手であれば、普段接している中で相手の動向に目を光らせ、ブンセキすればいい。しかし、簡単に会えない場合はその人の本や過去に出演した番組やツイートなどを徹底的に記憶するまで吸収し、どんな人なのか想像し尽くすしかない。僕はそれを「憑依レベルのブンセキ」と名付けている。相手が自分に憑依しているかのように、相手の気持ちが分かる。言いたいことが分かる。その状態までもっていく。実際に会った時に、何を話せば、どういう言葉をぶつければ、「こいつは俺のことを分かっている」「こいつとなら仕事をしてもいい」と思ってもらえるか、それを考えるのだ。

・僕にとっての目的は、あくまで良い作品を作って売ることであって、いくら著者のことが好きであっても、気に入られることは目的にはならない。だから僕は、怒られるかもしれないと考えて何かを躊躇することはない。作品が良くなるのなら言いにくいことも言う。それは、その瞬間嫌われても、売れればいいと思っている。地雷を踏みながらでも、ゴールまで駆け抜けてやるみたいな感覚。萎縮することもない。
 なぜなら、いくら良好な関係だったとしても、まったく本が売れなかったらお互いにもう一緒に仕事しないからだ。そこはシビアだ。ビジネスというのは友達ごっことは違う。結果と結果、力と力で向き合うしかない。しっかりと自分が思うことを伝え、良い作品に仕上げる。それが売れれば、その過程でどんなに「こいつ、図々しいな」と思われても、評価は一気に逆転する。編集者と著者の関係を超えていく。


そんな感じ、かなり熱量のが感じられた本だった。
性格も考え方も普通の人からは逸脱した人が書いた本。この人みたいになれるとは到底思えないが、上記のためになった考え方はできるだけ吸収したいなと思いました。
そんなんで以上☆
コメント (2)
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