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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

37冊目:「海辺のカフカ(下)」

2011-01-27 00:11:36 | 
総評:★★★☆☆ 謎が多すぎ
面白い度:★★★☆☆ 上巻からは下がる
読みやすい度:★★★★★ スイスイ読んでしまう
ためになる度:★☆☆☆☆ 小説なので、「ため」にはあまり・・・
また読みたい度:★☆☆☆☆ 2回目はまあいいや・・・ 


ということで下巻を読んだ。
下巻も面白く、スイスイ読んでいったが、けっこう謎が謎のまま終わってしまって、アレ?って所が、多かった。
今までの村上作品の中でもかなり難解な物語だと思う。


「謎」と思ったことを一応書いてみる。

・カラスと呼ばれる少年は一体何なのか?
・最後のほうに出てきた猫の笛を持った人と、カラスと呼ばれる少年のシーンは何だったのか?
・ナカタさんがそもそも一変してしまったあの集団催眠事件は一体何なのか?
・兵隊の人たちはなぜ生きているのか?森の奥の世界は一体何なのか?
・なんでナカタさんはネコとしゃべれなくなったのか、何で星野青年はネコとしゃべれたのか?
・最後のヘビっぽいのは何か?


とか何とか。まだまだ他にもあると思う。
物語としては面白かったが、腑に落ちない点が多い。

考える余地がいっぱいあるのはあるのだが、色々考えるのがメンドくさかったりします。
そんなんで、小説は「ノルウェイの森」みたいな直球的な感じの方がいいなと思いました。

でも星野さんがとてもいいキャラですごく活躍してくれたので良かったです。
次の村上作品は1Q84に挑みたいと思います。
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36冊目:「海辺のカフカ(上)」

2011-01-23 15:48:16 | 
総評:★★★★☆ 面白く読めた
面白い度:★★★★☆ さすが村上春樹
読みやすい度:★★★★★ スイスイ読んでしまう!
ためになる度:★☆☆☆☆ 小説なので、「ため」にはあまり・・・
また読みたい度:★★☆☆☆ 一回読んだんで、2回目はあまり・・・ 


村上春樹を久しぶりに呼んでみた。
最近の映画化もあるので、タイムリーかなと。

海辺のカフカは学生時代に途中まで読んでいたが、この機会にちゃんと読むことにした。

村上春樹は大学の時に「ノルウェイの森」を読んでからハマってしまって、授業中にむさぼるようにずっと読んでいた思い出がある。

長編のうち、カフカと1Q84だけまだ読んでいなかった。
ちなみに自分の一番好きな作品は「風の歌を聴け」です。

そんなんで、海辺のカフカだが、あっという間に上巻を読んでしまった。
今回も2つの出来事が平行して語られていて、村上春樹はこういった作品が多いなぁと思う。

今回の話は時代が結構近代的な話なので、携帯電話やインターネットなどが出てきて、今までとちょっと違った印象がある。

また、登場人物が今までより血の通った人間っぽいなと思った。
今までミステリアスな人が結構多かったなと思うが、今回は大島さんとか、ナカタさんとか、星野青年とか、なんか親しみやすく感じる。

終わりのほうで、星野さんがキャラとして結構取り上げられていたので意外だった。
一過性のキャラかなと思ったけど・・・

そんなんで、下巻は星野さんに期待しています。
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35冊目:「ユダヤ人大富豪の教え」

2011-01-22 14:48:12 | 
総評:★★★★★ 結構心に残った
面白い度:★★★☆☆ 物語としては普通
読みやすい度:★★★★★ スイスイ読める
ためになる度:★★★★★ かなりためになった
また読みたい度:★★★★★ また読みたい 


この本は作者の本田健さんがユダヤ人の大富豪の人に成功するための17の秘訣について聞いた内容が書かれている。
成功するにはどうすればいいかといった内容が色々書かれていて、これぞ自己啓発本!
って感じの本でした。

成功するにはお金がとても重要なファクターになると思うが、そのお金の作用だったり、お金についての考え方についても色々書かれており、なるほど、と思えることがいっぱいありました。


面白いと思った内容について、忘れないように書いておく。

・成功する人間は、物がその存在のありのままに見える。しかし、普通の人は違ったものを見る。偏見や恐れ、ゆがんだ価値観、倫理観かものを見るので、何も見ていないのと同じだ。
物事の本質を見抜く目をもつこと、それこそが幸せに成功するための大切な要素なのだ。

・君が提供したサービスの量と質 = 君が受け取る報酬額

・君が金持ちになりたいなら、会社員でいるという期間はできるだけ短いほうがいい。自分の学びたいスキルを学ぶ学校ぐらいの気持ちで行ったらいいだろう。
それぐらい軽い気持ちで行かないと、君は、現代企業社会の洗脳の犠牲者になってしまう。
会社に長くいると君は人生を生き抜いていくパワーを知らない間に抜かれてしまうだろう。だから、一時的に会社に属することはあっても、魂までは預けないことだ。

・好きなことをしていると、どんどんパワーが湧いてくる。また、色んな不思議な出会いを体験し、チャンスが次々とやってくる。いわゆる「ついている」状態になる。
その流れに乗っているだけで、人生が導かれているように感じるはずだ。

・たとえば、ツキを良くしたいと願う人がいる。けれども、人生でツキを良くしたいと願うものの多くが、心構えが違っているので、ツキのない人生を送っているわけだ。その原因を考えずして、ただ、「ツキが良くなりたい」と願うものは、どんどんツキのない人生を引き寄せてしまう。
一方、ツキの良い人間とは、「自分はツキが良い」と信じていて、「ツキが良くなりたい」とは考えていない。

・なにごとも動じずに、淡々と生きることが、一番大切な心構えなのだ。外の状況がどういうものであれ、感謝と平安のみを選択しなさい。それが現実なのだから。


こんな感じです。
この本からは、学ぶものが多かった。忘れないように、また機会を見て読み返してみたいと思っています。
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34冊目:「スターバックス成功物語」

2011-01-16 22:41:01 | 
総評:★★★☆☆ それなりの読み物だった
面白い度:★★★☆☆ それなりに面白い
読みやすい度:★★★☆☆ 普通だが、英語の翻訳としては読みやすい方
ためになる度:★★★☆☆ それなりにためになった
また読みたい度:★★☆☆☆ あまりそこまで 


かの有名すぎるコーヒーショップ、スタバの社長の自伝です。
読んでる途中にロゴ変更のニュースが流れたので、タイムリーだなと思った。

きっかけは以前ブックオフのセールで買っていて、機会があったら読もうと実家にあったからです。実家で見かけて思い出したように手に取りました。
ちなみにそもそも買ったきっかけは大学の時に友人が呼んでいたからです。


スタバは今日本で知らない人はいない有名コーヒーチェーン店だが、今巷にコーヒーショップが溢れている文化も、このスタバが作り出したものに他ならないだろう。
そのスタバの社長はハワード・シュルツと言う人なのだが、この人はアメリカのニューヨーク出身で、アメリカの貧困層と言われるような階級から、今のスタバの社長までのし上がった人物である。

そんなんで、この社長の自伝的な物語を結構長かったが読んでみました。
ためになったこともあったのだが、へぇーって思うものがよくあった。


・スタバは最初は、コーヒーの販売だけをしていた企業らしく、今の喫茶店形態の店舗はまったくやっていなかったらしい。そして当時は全くそういったことをやる気は全くなかったらしい。
・シュルツさんは、スタバを一から立ち上げたわけではなく、途中からスタバに入り、幹部として経営の辣腕を揮うが、実は途中でスタバを辞めて、新しい会社を立ち上げている。したがって、そもそものスタバの創始者は別の人である。
・シュルツさんは、新しい会社を立ち上げ、ここで初めて今のスタバの形態のようなコーヒーの喫茶店のような店を運営し、ここで会社を大きくしていったが、なんと、途中で、今までお世話になったスタバを買収(!)し、そこでの会社の形態のまま、名称をスタバに変えて今に至っている。

とかなんとか。
スタバの歴史が知れて、へぇ~って思った。
今のスタバの従業員はこういうことを知っているのだろうか。


まあそんなんで、スタバの過去は聞けたが、結構自分のなかで気になったことがある。
シュルツさんはスタバに入る前に、ゼロックスでトップの成績を納める営業になったあと、スウェーデンの建築資材の販売の会社に入り、そこで破格の待遇を受ける。

自分としては、そこの話が聞きたかったと思う。
トップの成績になったコツとか、考え方とか、なぜ次のスウェーデンの会社に入り、破格の待遇を受けられるようになったのか、とか。
シュルツさんのスタバの成功の前に、その二つの会社の成功というのもあると思うが、そこの成功物語については、ここでは何も触れられていない・・・

そこはちょっとオイオイと思った。
まあこの本の本題からするとそこは関係ないのだが。。。


まあそんなんでスタバを大きくしていく過程で色々厳しいことが起ったんだなぁということが分かった。
ベンチャー企業を経営している経営者にとって一番難しいのは資金の調達にあるのかなぁと思う。。。


そんな感じで、スタバのことが色々知れて、結構親近感が湧きました。
でも自分はスタバとタリーズが並んでたらタリーズに入る派です(笑)。
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33冊目:「現代語訳 学問のすすめ」

2011-01-08 13:41:08 | 
総評:★★★★☆ 良かった
面白い度:★★★★☆ 面白く読めた 
読みやすい度:★★★★☆ 現代語訳なので読みやすい
ためになる度:★★★☆☆ ちょいちょいためになった
また読みたい度:★★★★★ また読んでみたい


有名な福澤諭吉の著書が現代語訳されていたので読んでみました。
本を何読もうかなと探していた時に、「坂の上の雲」の秋山好古が非常に福沢諭吉に傾倒していたのを知ったので、そこまでなら是非読んでみようと思って、読んでみた。


「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」
という有名なフレーズから始まる。

何を言っているか要訳すると、人は生まれつき平等であり、身分の上下などは関係ない。
人には貧富の差というものがあるが、この差が作られるのは、学問の力があるかないかであり、しっかり学問をすることによって、社会的地位が高く、豊かな人になれる。
学問があるとまた、個人の独立となる。個人の独立は、国の独立につながる。
すなわち学問をすることで、良い国家が作られる。学問をして国を援け、国の平和と安定を守ることが大切なのだ。

といった内容である。(主観的表現が多分にあり)


福澤さんの慶応義塾での公演が元になっているらしく、とても論理的で、分かりやすく説明している。でもちょっと難しい所もあるが、大筋なるほどなるほど、と読める。

福澤さんの考えが書かれており、これはちょっと違うんじゃないかと思える内容もあるが、歯に衣を着せず思っていることを話しているので、とても好感が持てる。
途中べらんめぇ口調になったりもして、福澤さんの人間性がこの本からよく分かった。


明治の頃に書かれた書であることから、明治や江戸の風習などが書かれており、そういった背景も知っておく必要があるかも知れない。

一番面白かった内容は、学問をする人が増えると、法律がゆるくなる。といったような内容でした。

とにかく、面白かったので、学校での義務教育などで使ってもいいんじゃないかと思う。
そもそもこれはそういう書らしいのだが、オレは学校では習いませんでした。


そんな本でした。読みやすいので、機会があったらまた読みだいと思う。
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