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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

79冊目:「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」

2012-07-25 21:39:56 | 
総評:★★★★☆ 企業家とは、が書かれた本
面白い度:★★☆☆☆ 面白いかというとそうではない
読みやすい度:★★★★☆ 読みやすい
ためになる度:★★★★★ かなりためになった
また読みたい度:★★☆☆☆ またはいいかも


久々にビジネス書に戻ってきました。

パッと見小説のように見えるんだけど、ビジネスマンとは、といった内容で、著者のキングスレイ・ウォードさんから子供に向けて書いた30通の手紙について書かれている。

多くは、様々な岐路で、色々な悩みを持つ息子のために親がその道しるべとなる助言を書いている。
「企業家」とはなにか?とか、部下との衝突とか、事業を拡大するうえで重要なこと、とか、人生の幸福とは、とかまあそんな感じで色々な意見が書かれており、色々新しくためになる知識を学ぶことができました。


そんなんでいつもの通り、ためになると思った部分を抜粋する。

・とはいえ、試験のためにガリ勉する必要はないし、通知表もない。月々の損益計算書が、君が実社会で及第したか落第したかを知らせるだけである。

・しかし競争に勝つのは必ずしも動きの速い人ではない。勝つのは過去の競争から学んで、その教訓を活かす人である。

・人は成功者のいまの姿だけを見がちである。彼らの長年の努力、失敗、欲求不満、そしてこれまでに遭遇し、克服してきた多くの困難は目に入らない。

・仕事に喜びを見出すためには、三つのことが必要である。適正がなければならない。やりすぎてはいけない。そして、達成感がなければならない。

・私の見るところ、企業家は偉大な想像力の持ち主である。あらゆることに解答が見出せるらしい。解けない問題はなく、遂行できない事業はない。その考え方は独創的で、同じことをするにしても、常に新しい方法を求める。実業界の標準的な経路を避けようとする生来の性向が、その成功の主因である。

・企業家は、方針を決定するための確固たる根拠がない場合、勘に頼る。

・平均的な人は成功者ではない。自分の目標を達成した人、ほんとうに幸福な人、あるいは満ち足りている人に、めったに出会えるものではない。それでも私たちは、自分の一生にかかわる問題を、大多数の考えに委ねるべきだろうか。

・経営の効率を最高にしようと思えば(理論上でしか実現しないが)、社員の離職率を低く保たなければならない。

・夫婦の愛情は残念ながら覚めることがちょいちょいだが、父親の子供に対する愛情が冷めることは決してない。

・人が身に付ける特質のなかで、第一に威力を持つのは、もちろん知識だが、第二は正しいマナーである。私の見るところ、実業界に入るこの種の準備を半分しかしない人が非常に多い。礼儀の正しさは昇進に大きな影響を及ぼす。

・聞き手がとりわけ強い関心を示す問題について、意見を求められることほど、人に誇りを感じさせるものはない。

・このごろ、ことに若者のなかには、人生に意味を見出すことのできない不幸な人々が多い。おそらく、その原因の大部分は目標の欠如だろう。目標がなければ、それを達成する喜びを感じることもない。

・「若者にとって、幸福に欠かせないものは友情の恵みである」これ以上の真実はない。

・私の推定では、批判に関するかぎり、人生の途上で出会う人のうち、聴く価値があるのは10パーセント程度だろう。残りの90パーセントの人たちの動機は、羨望、悪意、愚かさ、あるいはただの不作法である。

・「楽しみに金のかからない人が最も裕福である」

今回も結構あったなぁ。そんなんで以上。

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78冊目:「アミ 3度めの約束 愛はすべてをこえて」

2012-07-12 19:13:21 | 
総評:★★★★★ スゴかった
面白い度:★★★☆☆ 面白さは前よりかは落ちた
読みやすい度:★★★★★ 変わらず
ためになる度:★★★★★ 全3巻を通じてためになった
また読みたい度:★★★★★ また是非とも読みたい


「アミ 小さな宇宙人」の完結編。
今まで長らく続いてきた愛の話、宇宙の話は今回でやっと完結しました。

3巻目の今回はやや物語風になっていて、ペドゥリードとビンカが一緒に住むことの許しを得るため、ビンカの育ての親に許可を求めに行くが、そこで大変な事件に巻き込まれる、、、って話だった。

そして最後に、今までに段階的に宇宙生命の話を聞いてきたが、最後「ダイナマイト級」の核心を知るという話であった。


・・・と聞いたところ、最後の方は自分としてはあまり実感の沸かない内容だった。最後はさくらももこの挿絵が1ページくらい欲しかった。
とりあえず、ヒマラヤの内部には地球を監視しているひとがいるんだなぁと、あまりよくわからないことが分かった。

面白さとしては、1巻目と2巻目の方が面白かったかな?とは思いました。
でもこの全3巻を読んで初めて完結なのが分かった。
1巻だけでは物足りないし、全然核心にも迫れていないことが分かった。

そういう意味だと、この全3巻を通してみると、本当にいろんなことが分かった。
その点だと、自分の中に生まれた衝撃はかなり大きいものがある。

この本の出来事が現実にあったかどうかはわからないが、自分としてはやはりにわかには信じられない。
そんなんで、この本も意図的に児童書形式にしているのだとは思う。


最後にいつものように簡潔に興味深かった内容を抜粋する。

・多くのひとは、ひとと意見がちがうのがこわくて、あるいは自分できちっと判断できるところまでいってなくて、他人とおなじ意見をもっているようなふりをする。でも本心は、きみとおなじように考えているかもしれない。ただ、きみのほんとうの意見をしらないままだから、自分の考えに確信がもてないし、きみの意見を支持することもできないでいるんだ。

・ほんとうの愛はあたえるものだよ。愛するひとの幸福に、幸せを感じられることだ。いつも自分のそばにいることを強要したり、ひとりじめしたりすることでなくてね。

・ほんとうの知性のあるところには苦悩は存在しないんだからね。

・それが本当に実現するように決めたらいい、自分じしんで。そして、それが現実となるようにつよく信じることだよ。ぜったいに手に入るって思えたら、それは手に入る。でも、うたがいの気持ちや誘惑のとりこになったらダメだよ・・・。

・職業っているのは、そのひとの魂の質を現像して、一枚の写真にしたようなものなんだ。

・進歩していないひとたちや、閉ざされた心の持ち主を前にしても、変わらず使命を果たそうとしていくのは、とってもたいへんなことなんだ。彼らがもってる恐怖やうたがいや不信にたえていくのはね。そういうときのための小さな秘密を教えてあげるよ・・・(中略)・・・いいかい、彼らを子どもとして見ることだよ。じっさい彼らは、なんにも知らない子どもみたいなものなんだ。

・執着といらだちは、叡智とは対極にあるものだ。成長のさまたげにしかならないんだよ。それから、うやまいの気持ちをわすれちゃいけない。

・ほんとうの愛というのは、善と知性との絶妙なバランスの上に生まれるものなんだけど・・・

・宇宙は、自分たちの創造物が、あらたな経験、あらたな環境、あらたな場所、あらたなひと、あらたな考えにふれることで、進化し、成長していってほしいを考えている。ところがそれをはばむのが、きみたちじしんの執着心なんだ。・・・(中略)・・・肉体がほろび、死をむかえたときにようやく、きみたちは執着からのがれて、あらたな状態に入ることができるんだ。

・きみたちの文明では、すべてが、表面の問題なんだ・・・つまりきみたちが注意をはらうのは外部だけ、内部のことはさっぱりだ。だからこそ、きみたちは惑星の表面にすんでいるんだよ。それはきみたちの魂のありかたを反映しているんだ。

・そうやって、外部ばかりに関心をむけてるから、いつまでたってもほんとうの自分を知らないままなんだ。だって、自分の心の中をまともに見ようとしないんだものね。・・・(中略)・・・だから、ほんとうはいつだって、一人ひとりの中に原因があるはずなのに、すぐに問題を他人のせいにしようとする。

・自分じしんの内部を、きちんと見つめることがだいじだ。ほんとうのものだとか、人間のたいせつなものだとかは、かならず内部にあるんだから。大きな進歩をとげたひとというのはそれを知ってるから、すべてにおいて外部よりも内部を重視するし、逆にあまり進歩していないひとは、すべてにおいて外部ばかりを見てしまうものなんだ。外部なんて、いつかはうつろっていくものなのに・・・

・きみたちが、高い水準の存在にうつっていけない理由はただひとつ。さまざまな分野において、きみたちのものの見方がまだ変化できていないからだよ。きみたちの文明をみちびいている物質主義的な観点や外面重視の視点から、もっと人間の内面を完成するというテーマにむけてピントを合わせていく必要があるんだ。


いつものように長くなってしまった。
最後は外面より内面っていうことをすごい押していた。
確かに言っている通りなんだろうなぁって思う。

とりあえず、最後になりましたが、この本はオススメだし、色々新しいことが知れて面白かった。総合的に満点をつけさせていただきたい内容でした。以上☆

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77冊目:「もどってきたアミ 小さな宇宙人」

2012-07-09 21:44:39 | 
総評:★★★★☆ 前作より面白くなっている
面白い度:★★★★☆ 面白かった
読みやすい度:★★★★★ 変わらず
ためになる度:★★★★★ ためになった
また読みたい度:★★★★☆ また読みたい


前に読んだ「アミ 小さな宇宙人」の続編。
内容としては面白く、前よりかはさらに深い話が書いてあった。
まだ色々話したりないことがあるんだなぁと思った。

前回も書いたが、これは児童文学ってくくりではなく、普通に本当のことが書いてあると思う。
本当にリアリティがあり、途中のアミ直筆の「クラトの羊皮紙」なんかはマジで直筆じゃん!って思った。

そんなんで、内容としては、前回と同じくペドゥリードがアミと一緒に色々旅するっていう内容だったが、今回はビンカという別の惑星に住むもう一人のゲストがいた。


そんなんでいつものように簡潔に面白かった内容を抜粋する。

・愛の贈りものを手にしているときには、たとえ物質的な富が少なくても、いつも幸福なんだよ。もし愛だけ求めたとするなら、そのうえに、ほかのものも手に入れることができるだろう。でも物質的な富だけを求めようとしたら、たとえ求めたものを手に入れたとしても、幸福はけっして得られないよ。

・過度の闇と光はものを見るさまたげになるということさ。ときには、小さな子どもにコウノトリの話をするのも悪くはないんだ・・・

・文学作品や音楽、映画そのほかいろいろな文化的な表現にも、インスピレーションをあたえている。メッセージの普及に役立てられるものなら、なんでも利用している。

・すべての宗教にインスピレーションをあたえているのはおなじ精神なんだよ。また千年がすぎ、さらに次の千年がすぎ、あらたにその進歩と人類の必要に応じて、別の教訓をひろめるために別のひとが選ばれる。

・宗教的な分裂は国境やイデオロギーの分裂と同じように、あるいはそれ以上にとても危険なものなんだよ。宗教の意味が愛を実践することだということがはっきりと理解できないでいるかぎり、宗教や師の名をはり合ったところでなにも得るものなんかないんだ。

・世の中には、自分がやれることや、もっているものに対して、なんの価値もみいだせないひとがいる。また反対に、それらをじっさい以上に価値のあると思いこんでいるひともいる。その両者とも正しくない。

・われわれがきみたちの世界で仕事をするときには、その”雑音”が少ない場所を選んで、そこを経由するんだよ。

・幸せな人生を生きるためのゆいいつの秘密、たったひとつの方法、それは愛とともに生きることだ。

・だれかに対して、けいべつを感じるとき、そのひとのことを、”精神的にあまり進歩していない”とさげすむ気持ちをいだくたびに、見つけることができるんだよ。


そんなんで、自分もお金とかの物質的な満足でなく、それに目を囚われず、精神的な幸福に目を向けて生きていきたいと思った。以上☆
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