総評:★★★★★ 自他ともに認めるビジネス書の名著だった!
面白い度:★★★★★ エピソード満載で面白く読めた。
読みやすい度:★★★★☆ 洋書の翻訳なのでとても読みやすかった。
ためになる度:★★★★★ めちゃくちゃためになった。
また読みたい度:★★★★★ 絶対にまた近いうちに読み返したい。
面白い度:★★★★★ エピソード満載で面白く読めた。
読みやすい度:★★★★☆ 洋書の翻訳なのでとても読みやすかった。
ためになる度:★★★★★ めちゃくちゃためになった。
また読みたい度:★★★★★ 絶対にまた近いうちに読み返したい。
きっかけとしては、とある中小企業診断士の方が劇推ししていたので読んでみた。
どんな内容だろう?と期待して読んだが、やはり劇推ししているだけあって、とても面白く、ためになる本だった。
グレッグ・マキューンという方が書いた洋書の日本語訳された本であった。
簡単に要約すると、自分の必要とするもの最重要なもののみにやることを絞り、それ以外は「やらない」ことによって、最小の労力で最大の成果を手に入れようという話だった。
簡単に書くとこんな感じだが、このメインテーマを柱に、色々なことから「なぜか?」という理由がしっかり説明されており、「なるほど」と納得しながら読み進めることができた。
一番面白いと思ったのが、「捨てる」、または「断る」ということだった。
人は「やらない」ということを決められないし、本当に必要でないものをやってしまいがちである。
「パレートの法則」(80:20の法則)はとても有名な理論ではあるが、これはとても色々な物事に現れていて、この最重要な仕事というのも同じことが当てはまる。要は、重要なものは20%しかなく、それ以外の80%はほぼ無価値だということである。
これはなかなか衝撃的な内容であったが、よくよく考えると、それはそうなんだろうな~と思う。
自分も、タスクを抱え込みがちな所があり、結構人の頼みは断れなく、これも経験だからとか思い、色々なものに手を出し、去年は本当に色々やりすぎてパンクしそうになってしまった。。
そんな中で重要なのは、「断る」「拒否する」という技術ということだった。
「重要なことだけに集中する」には、それ以外をやってはいけない。それには勇気がいる。
心を鬼にして、断る、切り捨てるというのは本当に難しいと思うが、ここでは上手にノーと言って断る技術をいくつか紹介されているので、こういった方法を取り入れて、自分もうまい断り方を実践していこうと思った。
また、家族、友人、健康、仕事の4つのガスコンロを想像し、成功するためには、このうちひとつの灯を消さなくてはいけない。そしてもっと成功するには、思い切って2つ消すことが必要
という内容があったが、これはとても面白い表現だなと思った。
(自分は一つだったら「友人を」消すが、さらに二つ目を消すことは難しいなと思う。。)
また、色々キーワードが鮮烈なメッセージとして書いてあるので、それも非常に参考になった。
「絶対にイエスと言い切れないなら、それは即ちノーである」
「十分な睡眠が脳の機能を高める」
「マインドフルネスを身につける」
等がキーワードとして刺さった言葉である。
そんなんで、他にも色々あるが、あとはためになった部分の抜粋で以上とする。
・エッセンシャル思考の人は、適当に全部やろうとは考えない。トレードオフを直視し、何かをとるために何かを捨てる。そうしたタフな決断は、この先やってくる数々の決断の手間を省いてくれる。それがなければ、うんざりするほど同じことを問いつづけるはめになるだろう。
エッセンシャル思考の人は、流されない。たくさんの瑣末なものごとのなかから、少数の本質的なことだけを選びとる。不要なものはすべて捨て、歩みを妨げるものもすべて取り除いていく。
要するにエッセンシャル思考とは、自分の力を最大限の成果につなげるためのシステマティックな方法である。やるべきことを正確に選び、それをスムーズにやりとげるための効果的なしくみなのだ。
エッセンシャル思考の人は、流されない。たくさんの瑣末なものごとのなかから、少数の本質的なことだけを選びとる。不要なものはすべて捨て、歩みを妨げるものもすべて取り除いていく。
要するにエッセンシャル思考とは、自分の力を最大限の成果につなげるためのシステマティックな方法である。やるべきことを正確に選び、それをスムーズにやりとげるための効果的なしくみなのだ。
エッセンシャル思考は、自分の選択を自分の手に取り戻すための道のりである。それはあなたに、これまでとはくらべものにならないほどの成功と充実感を与えてくれる。結果だけでなく、日々のプロセスを心から楽しめるようになる。
ただし、エッセンシャル思考を邪魔しようとする力が数多くあることも事実だ。そのせいで、多くの人は非エッセンシャル思考へと迷い込んでしまう。
ただし、エッセンシャル思考を邪魔しようとする力が数多くあることも事実だ。そのせいで、多くの人は非エッセンシャル思考へと迷い込んでしまう。
・まず、エッセンシャル思考の基礎となる3つの考え方を紹介する。エッセンシャル思考を身につけるには、これらの基本を理解することが不可欠だ。
1 選択
私たちは、時間とエネルギーの使い道を選ぶことができる。だからこそ、トレードオフを引き受けることも必要になる。
2 ノイズ
世の中の大半のものはノイズである。本当に重要なものはほとんどない。だから、何が重要かを正しく見極めなくてはならない。
3 トレードオフ
すべてを手に入れることはできない。何もかもやるなんて不可能だ。何かを選ぶことは、すなわち何かを捨てること。「どうやって全部終わらせようか」と考えるのをやめて、「どの問題がいちばん重要か?」と考えよう。
1 選択
私たちは、時間とエネルギーの使い道を選ぶことができる。だからこそ、トレードオフを引き受けることも必要になる。
2 ノイズ
世の中の大半のものはノイズである。本当に重要なものはほとんどない。だから、何が重要かを正しく見極めなくてはならない。
3 トレードオフ
すべてを手に入れることはできない。何もかもやるなんて不可能だ。何かを選ぶことは、すなわち何かを捨てること。「どうやって全部終わらせようか」と考えるのをやめて、「どの問題がいちばん重要か?」と考えよう。
・選ぶ基準を明確にすれば、脳のサーチエンジンは厳密な結果を返してくれる。「良いチャンス」で検索すると、なんとなく良さそうな情報が延々と出てくるだろう。そこで検索オプションとして、次の3つの問いをつけ加える。
「自分は何が大好きか?」
「自分は何がいちばん得意か?」
「世の中の大きなニーズに貢献できるのは何か?」
すると、検索結果は絞られてくるはずだ。
なんとなく良さそうなことを眺めている暇はない。考えるべきは、どうすれば最高の成果が出せるかということだ。正しいことを、正しいときに、正しい方法でやる。そのためには、基準を厳しくするしかない。
エッセンシャル思考の人は、たっぷりと時間をかけて選択肢を見くらべ、意見を聞き、話し合い、熟考する。無駄に悩んでいるわけではない。大量のどうでもいいことのなかから、少数の本質的なことを見極めようとしているのだ。
「自分は何が大好きか?」
「自分は何がいちばん得意か?」
「世の中の大きなニーズに貢献できるのは何か?」
すると、検索結果は絞られてくるはずだ。
なんとなく良さそうなことを眺めている暇はない。考えるべきは、どうすれば最高の成果が出せるかということだ。正しいことを、正しいときに、正しい方法でやる。そのためには、基準を厳しくするしかない。
エッセンシャル思考の人は、たっぷりと時間をかけて選択肢を見くらべ、意見を聞き、話し合い、熟考する。無駄に悩んでいるわけではない。大量のどうでもいいことのなかから、少数の本質的なことを見極めようとしているのだ。
・マイクロソフト社創業者のビル・ゲイツも、1週間の「考える週」を定期的にとっていたことで知られている。じっくりものを考え、本を読むための時間だ。
私は以前、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の本部で開かれた質疑応答セッションに参加したことがある。そのときゲイツはちょうど「考える週」を終えたばかりだった。このときに知ったのだが、彼は80年代からずっとこの習慣をつづけており、会社が急成長してからも中断することはなかったという。
マイクロソフト社が時代の寵児となり、忙しさのピークにあったときも、ゲイツは年に2回ほど時間をつくって1週間仕事を離れた。ひとりきりで大量の本や記事を読み、最新の技術について学び、これからのことに思いをはせた。ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同会長となった現在も、この習慣は続いている。
私は以前、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の本部で開かれた質疑応答セッションに参加したことがある。そのときゲイツはちょうど「考える週」を終えたばかりだった。このときに知ったのだが、彼は80年代からずっとこの習慣をつづけており、会社が急成長してからも中断することはなかったという。
マイクロソフト社が時代の寵児となり、忙しさのピークにあったときも、ゲイツは年に2回ほど時間をつくって1週間仕事を離れた。ひとりきりで大量の本や記事を読み、最新の技術について学び、これからのことに思いをはせた。ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同会長となった現在も、この習慣は続いている。
・この決断のしかたを「90点ルール」と呼ぶことにしよう。最重要基準をひとつ用意し、その基準に従って選択肢を100点満点で評価する。ただし90点未満の点数は、すべて0点と同じ。不合格だ。こうすれば、60~70点くらいの中途半端な選択肢に悩まされずにすむ。
テストで65点をとったときの気分を思い出してほしい。そんなぱっとしない気分のものを、わざわざ選ぶ必要があるだろうか?
90点ルールは、トレードオフを強く意識させるやり方だ。厳しい基準を設ければ、必然的に、大多数の選択肢を容赦なく却下することになる。完璧な選択肢が現れることを信じて、かなり良い選択肢を切り捨てるのだ。
完璧な選択肢はすぐにやってくるかもしれないし、なかなか現れないかもしれない。だが、厳しい基準を設けるというその行為は、間違いなくあなたに自由を与えてくれる。他人や世の中や偶然に決められるのではなく、自分自身で選ぶ自由だ。「仕方なく」選ぶのではなく、「選びたいから」選ぶ自由だ。
おわかりのように、90点ルールのすぐれた点は、瑣末な選択肢を容赦なく切り捨てられるところだ。しかもシンプルな数字で決めるので、選択が合理的・論理的になる。直感や感情の入り込む余地はない。厳しすぎるルールに思えるかもしれないが、妥協すれば自分が損をするだけだ。
テストで65点をとったときの気分を思い出してほしい。そんなぱっとしない気分のものを、わざわざ選ぶ必要があるだろうか?
90点ルールは、トレードオフを強く意識させるやり方だ。厳しい基準を設ければ、必然的に、大多数の選択肢を容赦なく却下することになる。完璧な選択肢が現れることを信じて、かなり良い選択肢を切り捨てるのだ。
完璧な選択肢はすぐにやってくるかもしれないし、なかなか現れないかもしれない。だが、厳しい基準を設けるというその行為は、間違いなくあなたに自由を与えてくれる。他人や世の中や偶然に決められるのではなく、自分自身で選ぶ自由だ。「仕方なく」選ぶのではなく、「選びたいから」選ぶ自由だ。
おわかりのように、90点ルールのすぐれた点は、瑣末な選択肢を容赦なく切り捨てられるところだ。しかもシンプルな数字で決めるので、選択が合理的・論理的になる。直感や感情の入り込む余地はない。厳しすぎるルールに思えるかもしれないが、妥協すれば自分が損をするだけだ。
・あなたの目的や戦略は明確か、と経営者にたずねると、「かなり明確です」という答えがよく返ってくる。かなり明確なら、それで十分だと思っているようだ。
だが「完全に明確」な状態を知ると、それまでの「かなり」が不便だったことに気づく。まるで視力の悪い人が、初めて眼鏡をかけたときのようなものだ。
会社の経営だけでなく、個人のキャリアについても同じことが言える。
「これからの5年間で、どんな仕事を成しとげたいですか?」
という問いに、とことん明確に答えられる人はあまりに少ない。
私が完全な明確さにこだわるのは、それが仕事の結果に直結するからだ。これまで多数の経営者を見てきたが、目的が明確さを欠く場合、結果はたいてい悪い方向に向かっていった。
目的が明確でなければ、人を動かすことはできない。目的もわからない仕事では、やる気が出ないからだ。どれほど熱心にコミュニケーションやチームワークを教え込み、360度評価で風通しのいい体制をつくろうとしても、目的が明確でなければやがて問題が巣食い、はびこっていく。
これは単なる仮説や受け売りではない。私自身、500人以上の経営者と話し合い、1000以上の会社の状況を調査したが、その結果は明白だった。会社の目的やメンバーの役割が明確でない場合、社員は混乱し、ストレスを抱え込む。逆に目的がきわめて明確になっている場合、社員はどんどん成果を上げる。
目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費する。これまで数多くの会社を見てきたが、その弊害は大きく2つのパターンとして表れてくるようだ。
パターン1 社内政治が蔓延する
パターン2 何でも屋になる
だが「完全に明確」な状態を知ると、それまでの「かなり」が不便だったことに気づく。まるで視力の悪い人が、初めて眼鏡をかけたときのようなものだ。
会社の経営だけでなく、個人のキャリアについても同じことが言える。
「これからの5年間で、どんな仕事を成しとげたいですか?」
という問いに、とことん明確に答えられる人はあまりに少ない。
私が完全な明確さにこだわるのは、それが仕事の結果に直結するからだ。これまで多数の経営者を見てきたが、目的が明確さを欠く場合、結果はたいてい悪い方向に向かっていった。
目的が明確でなければ、人を動かすことはできない。目的もわからない仕事では、やる気が出ないからだ。どれほど熱心にコミュニケーションやチームワークを教え込み、360度評価で風通しのいい体制をつくろうとしても、目的が明確でなければやがて問題が巣食い、はびこっていく。
これは単なる仮説や受け売りではない。私自身、500人以上の経営者と話し合い、1000以上の会社の状況を調査したが、その結果は明白だった。会社の目的やメンバーの役割が明確でない場合、社員は混乱し、ストレスを抱え込む。逆に目的がきわめて明確になっている場合、社員はどんどん成果を上げる。
目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費する。これまで数多くの会社を見てきたが、その弊害は大きく2つのパターンとして表れてくるようだ。
パターン1 社内政治が蔓延する
パターン2 何でも屋になる
・◆逆プロトタイプ
最近ビジネスの世界でよく聞く言葉に、「プロトタイピング」というものがある。プロトタイプ、つまり大まかなモデルを作成し、本格的に取り組む価値があるかどうかを試してみるというやり方だ。
何かをやめるときにも、同じやり方が応用できる。本格的に撤廃する前に、簡単な形で試してみるのだ。リンクトインのディレクターをつとめるダニエル・シャペロは、これを「逆プロトタイプ」と呼んでいる。
逆プロトタイプのやり方は簡単。今やっていることを試験的にやめてみて、不都合があるかどうかたしかめるのだ。
私のクライアントだったある男性は、会社で新たなポストについたとき、前任者のこなしていた仕事量に仰天した。数えきれないほどのテーマについて、非常に精密でグラフィカルな報告書を、毎週欠かさず作成していたのだ。彼はその仕事を引き継ぐことになったわけだが、そこまでやる意味があるのかと疑問に思った。あまりに手間がかかりすぎるし、それほど利益に貢献するとも思えない。
そこで彼は、逆プロトタイプを試してみることにした。報告書をつくるのをやめて、どんな不都合が起こるか様子を見てみたのだ。その結果、誰も困っていないことがわかった。何週間ものあいだ、誰ひとりそのことに気づかなかったほどだ。
こうして報告書が不要であることを実証できたので、彼は堂々と報告書を撤廃することにした。
最近ビジネスの世界でよく聞く言葉に、「プロトタイピング」というものがある。プロトタイプ、つまり大まかなモデルを作成し、本格的に取り組む価値があるかどうかを試してみるというやり方だ。
何かをやめるときにも、同じやり方が応用できる。本格的に撤廃する前に、簡単な形で試してみるのだ。リンクトインのディレクターをつとめるダニエル・シャペロは、これを「逆プロトタイプ」と呼んでいる。
逆プロトタイプのやり方は簡単。今やっていることを試験的にやめてみて、不都合があるかどうかたしかめるのだ。
私のクライアントだったある男性は、会社で新たなポストについたとき、前任者のこなしていた仕事量に仰天した。数えきれないほどのテーマについて、非常に精密でグラフィカルな報告書を、毎週欠かさず作成していたのだ。彼はその仕事を引き継ぐことになったわけだが、そこまでやる意味があるのかと疑問に思った。あまりに手間がかかりすぎるし、それほど利益に貢献するとも思えない。
そこで彼は、逆プロトタイプを試してみることにした。報告書をつくるのをやめて、どんな不都合が起こるか様子を見てみたのだ。その結果、誰も困っていないことがわかった。何週間ものあいだ、誰ひとりそのことに気づかなかったほどだ。
こうして報告書が不要であることを実証できたので、彼は堂々と報告書を撤廃することにした。
・「早く小さく」始める
重要な締切や目標に向かうとき、2つのアプローチが考えられる。早く小さく始めるか、遅く大きく始めるかだ。
「遅く大きく」というのは、最後の最後ですべてをやろうとすること。締切間際に本気を出して、徹夜でなんとか終わらせる。
一方「早く小さく」というのは、できるだけ早い時期に着手し、軽い負担で終わらせること。2週間前に10分間の準備をするだけで、締切前の負担がずいぶん軽くなる。
自分が今抱えている目標や締切を思い浮かべて、「今すぐできる最小限の準備は何だろう?」と考えてみよう。あるプレゼンテーションの名手は、半年前からプレゼンテーションの準備を始めると言っていた。半年間毎日それをやっているわけではない。ただ、半年前に準備を始めておくのだ。数週間後や数カ月後に大事なプレゼンテーションの予定があるなら、今すぐ新しいファイルを開いて思いつくことを何でも書きとめておこう。たった4分間でいい。4分たったらファイルを閉じる。長すぎてはいけない。始めることが大事なのだ。
ニューヨークに住む同僚は、ミーティングの予定が入るとすぐに15秒間だけ時間をとって、そのミーティングの目的をメモしておく。それだけで、当日ミーティングの計画をつくる作業がスムーズに進む。前もってすべてを終わらせておく必要はないが、ほんの少し準備しておけばよけいな苦労をしなくてすむのだ。
「遅く大きく」というのは、最後の最後ですべてをやろうとすること。締切間際に本気を出して、徹夜でなんとか終わらせる。
一方「早く小さく」というのは、できるだけ早い時期に着手し、軽い負担で終わらせること。2週間前に10分間の準備をするだけで、締切前の負担がずいぶん軽くなる。
自分が今抱えている目標や締切を思い浮かべて、「今すぐできる最小限の準備は何だろう?」と考えてみよう。あるプレゼンテーションの名手は、半年前からプレゼンテーションの準備を始めると言っていた。半年間毎日それをやっているわけではない。ただ、半年前に準備を始めておくのだ。数週間後や数カ月後に大事なプレゼンテーションの予定があるなら、今すぐ新しいファイルを開いて思いつくことを何でも書きとめておこう。たった4分間でいい。4分たったらファイルを閉じる。長すぎてはいけない。始めることが大事なのだ。
ニューヨークに住む同僚は、ミーティングの予定が入るとすぐに15秒間だけ時間をとって、そのミーティングの目的をメモしておく。それだけで、当日ミーティングの計画をつくる作業がスムーズに進む。前もってすべてを終わらせておく必要はないが、ほんの少し準備しておけばよけいな苦労をしなくてすむのだ。
・ ラリー・ゲルウィクスは、ハイランド高校のラグビー部コーチ。就任してからの勝敗は418勝10敗で、同部を3年間で20回の全国優勝へと導いてきた。
「われわれはつねに勝つ」と彼は言う。圧倒的な結果を出しているのだから、もっともな言葉だ。だが、彼が言っているのは試合のことだけではない。彼の言う「勝つ(win)」とは、チーム全員がつねに考えるべき問いの頭文字でもある。「今、何が重要か(What'sImportantNow?)」という問いだ。
ラリーは選手たちに、今ここに集中しろと説く。明日の練習や来週の試合はどうでもいい。「今、何が重要か」を考えるのだ。彼はこの指導方針を使って、ハイランド高校ラグビー部を負け知らずのチームに育て上げてきた。
彼らの強さの秘密は、その集中力にある。試合中、選手はつねに「今、何が重要か」だけを考えている。前回の失敗を思い出したり、試合の展開を不安に思ったりしない。そんな考えは無駄でしかないからだ。
さらに「今、何が重要か」という問いは、自分たちのプレイに集中するきっかけとなる。相手のプレイを気にしていては勝てない、とラリーは言う。相手のやり方に呑まれてしまうからだ。知らず知らず集中力を失い、チームがバラバラになる。
今ここに集中し、自分たちの動きだけを意識することによって、チーム全体の気持ちがひとつになる。そのまとまりが、スムーズな試合展開を可能にするのだ。
ラリーは勝敗について、実に本質的な考え方をする。
「負けることと、打ち負かされることは違う」と彼は選手たちに言う。打ち負かされるのは、相手が強いからだ。スピードやパワーや才能の問題だ。
だが、単に「負ける」というのは、自分に負けることだと彼は言う。集中力を失い、本質を見失ったときに負けるのだ。
最高の力を発揮するためには、「今、この瞬間」だけを意識しなくてはならない。これはラグビーの試合だけでなく、私たちの仕事や生活にも言えることだ。
「われわれはつねに勝つ」と彼は言う。圧倒的な結果を出しているのだから、もっともな言葉だ。だが、彼が言っているのは試合のことだけではない。彼の言う「勝つ(win)」とは、チーム全員がつねに考えるべき問いの頭文字でもある。「今、何が重要か(What'sImportantNow?)」という問いだ。
ラリーは選手たちに、今ここに集中しろと説く。明日の練習や来週の試合はどうでもいい。「今、何が重要か」を考えるのだ。彼はこの指導方針を使って、ハイランド高校ラグビー部を負け知らずのチームに育て上げてきた。
彼らの強さの秘密は、その集中力にある。試合中、選手はつねに「今、何が重要か」だけを考えている。前回の失敗を思い出したり、試合の展開を不安に思ったりしない。そんな考えは無駄でしかないからだ。
さらに「今、何が重要か」という問いは、自分たちのプレイに集中するきっかけとなる。相手のプレイを気にしていては勝てない、とラリーは言う。相手のやり方に呑まれてしまうからだ。知らず知らず集中力を失い、チームがバラバラになる。
今ここに集中し、自分たちの動きだけを意識することによって、チーム全体の気持ちがひとつになる。そのまとまりが、スムーズな試合展開を可能にするのだ。
ラリーは勝敗について、実に本質的な考え方をする。
「負けることと、打ち負かされることは違う」と彼は選手たちに言う。打ち負かされるのは、相手が強いからだ。スピードやパワーや才能の問題だ。
だが、単に「負ける」というのは、自分に負けることだと彼は言う。集中力を失い、本質を見失ったときに負けるのだ。
最高の力を発揮するためには、「今、この瞬間」だけを意識しなくてはならない。これはラグビーの試合だけでなく、私たちの仕事や生活にも言えることだ。
一旦抜粋については以上だが、パラパラ見返してみても、ここに載せた内容以外も重要な内容が所々に散りばめられており、本当に見れば見るほど味のある「スルメ」のような本だった。
また最近YouTubeで見た「北の達人コーポレーション」の木下社長がオススメする本の1位にもなっていた本であった。
そんな色々な方がオススメしており、かつ自分でも見てこれはスゴイ!と思った文句なしのビジネス書であった。
またちょいちょい見返したいと思う。
そんなんで以上☆