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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

212冊目:「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」

2025-07-28 00:31:01 | 
総評:★★★★★ 自他ともに認めるビジネス書の名著だった!
面白い度:★★★★★ エピソード満載で面白く読めた。
読みやすい度:★★★★☆ 洋書の翻訳なのでとても読みやすかった。
ためになる度:★★★★★ めちゃくちゃためになった。
また読みたい度:★★★★★ 絶対にまた近いうちに読み返したい。


きっかけとしては、とある中小企業診断士の方が劇推ししていたので読んでみた。

どんな内容だろう?と期待して読んだが、やはり劇推ししているだけあって、とても面白く、ためになる本だった。
グレッグ・マキューンという方が書いた洋書の日本語訳された本であった。

簡単に要約すると、自分の必要とするもの最重要なもののみにやることを絞り、それ以外は「やらない」ことによって、最小の労力で最大の成果を手に入れようという話だった。

簡単に書くとこんな感じだが、このメインテーマを柱に、色々なことから「なぜか?」という理由がしっかり説明されており、「なるほど」と納得しながら読み進めることができた。


一番面白いと思ったのが、「捨てる」、または「断る」ということだった。
人は「やらない」ということを決められないし、本当に必要でないものをやってしまいがちである。
「パレートの法則」(80:20の法則)はとても有名な理論ではあるが、これはとても色々な物事に現れていて、この最重要な仕事というのも同じことが当てはまる。要は、重要なものは20%しかなく、それ以外の80%はほぼ無価値だということである。

これはなかなか衝撃的な内容であったが、よくよく考えると、それはそうなんだろうな~と思う。
自分も、タスクを抱え込みがちな所があり、結構人の頼みは断れなく、これも経験だからとか思い、色々なものに手を出し、去年は本当に色々やりすぎてパンクしそうになってしまった。。

そんな中で重要なのは、「断る」「拒否する」という技術ということだった。
「重要なことだけに集中する」には、それ以外をやってはいけない。それには勇気がいる。
心を鬼にして、断る、切り捨てるというのは本当に難しいと思うが、ここでは上手にノーと言って断る技術をいくつか紹介されているので、こういった方法を取り入れて、自分もうまい断り方を実践していこうと思った。


また、家族、友人、健康、仕事の4つのガスコンロを想像し、成功するためには、このうちひとつの灯を消さなくてはいけない。そしてもっと成功するには、思い切って2つ消すことが必要
という内容があったが、これはとても面白い表現だなと思った。
(自分は一つだったら「友人を」消すが、さらに二つ目を消すことは難しいなと思う。。)


また、色々キーワードが鮮烈なメッセージとして書いてあるので、それも非常に参考になった。
「絶対にイエスと言い切れないなら、それは即ちノーである」
「十分な睡眠が脳の機能を高める」
「マインドフルネスを身につける」
等がキーワードとして刺さった言葉である。

そんなんで、他にも色々あるが、あとはためになった部分の抜粋で以上とする。


・エッセンシャル思考の人は、適当に全部やろうとは考えない。トレードオフを直視し、何かをとるために何かを捨てる。そうしたタフな決断は、この先やってくる数々の決断の手間を省いてくれる。それがなければ、うんざりするほど同じことを問いつづけるはめになるだろう。
 エッセンシャル思考の人は、流されない。たくさんの瑣末なものごとのなかから、少数の本質的なことだけを選びとる。不要なものはすべて捨て、歩みを妨げるものもすべて取り除いていく。
 要するにエッセンシャル思考とは、自分の力を最大限の成果につなげるためのシステマティックな方法である。やるべきことを正確に選び、それをスムーズにやりとげるための効果的なしくみなのだ。

 エッセンシャル思考は、自分の選択を自分の手に取り戻すための道のりである。それはあなたに、これまでとはくらべものにならないほどの成功と充実感を与えてくれる。結果だけでなく、日々のプロセスを心から楽しめるようになる。
 ただし、エッセンシャル思考を邪魔しようとする力が数多くあることも事実だ。そのせいで、多くの人は非エッセンシャル思考へと迷い込んでしまう。

・まず、エッセンシャル思考の基礎となる3つの考え方を紹介する。エッセンシャル思考を身につけるには、これらの基本を理解することが不可欠だ。

1 選択
 私たちは、時間とエネルギーの使い道を選ぶことができる。だからこそ、トレードオフを引き受けることも必要になる。

2 ノイズ
 世の中の大半のものはノイズである。本当に重要なものはほとんどない。だから、何が重要かを正しく見極めなくてはならない。

3 トレードオフ
 すべてを手に入れることはできない。何もかもやるなんて不可能だ。何かを選ぶことは、すなわち何かを捨てること。「どうやって全部終わらせようか」と考えるのをやめて、「どの問題がいちばん重要か?」と考えよう。

・選ぶ基準を明確にすれば、脳のサーチエンジンは厳密な結果を返してくれる。「良いチャンス」で検索すると、なんとなく良さそうな情報が延々と出てくるだろう。そこで検索オプションとして、次の3つの問いをつけ加える。

「自分は何が大好きか?」
「自分は何がいちばん得意か?」
「世の中の大きなニーズに貢献できるのは何か?」

すると、検索結果は絞られてくるはずだ。
なんとなく良さそうなことを眺めている暇はない。考えるべきは、どうすれば最高の成果が出せるかということだ。正しいことを、正しいときに、正しい方法でやる。そのためには、基準を厳しくするしかない。
エッセンシャル思考の人は、たっぷりと時間をかけて選択肢を見くらべ、意見を聞き、話し合い、熟考する。無駄に悩んでいるわけではない。大量のどうでもいいことのなかから、少数の本質的なことを見極めようとしているのだ。

・マイクロソフト社創業者のビル・ゲイツも、1週間の「考える週」を定期的にとっていたことで知られている。じっくりものを考え、本を読むための時間だ。
 私は以前、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の本部で開かれた質疑応答セッションに参加したことがある。そのときゲイツはちょうど「考える週」を終えたばかりだった。このときに知ったのだが、彼は80年代からずっとこの習慣をつづけており、会社が急成長してからも中断することはなかったという。
 マイクロソフト社が時代の寵児となり、忙しさのピークにあったときも、ゲイツは年に2回ほど時間をつくって1週間仕事を離れた。ひとりきりで大量の本や記事を読み、最新の技術について学び、これからのことに思いをはせた。ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同会長となった現在も、この習慣は続いている。

・この決断のしかたを「90点ルール」と呼ぶことにしよう。最重要基準をひとつ用意し、その基準に従って選択肢を100点満点で評価する。ただし90点未満の点数は、すべて0点と同じ。不合格だ。こうすれば、60~70点くらいの中途半端な選択肢に悩まされずにすむ。
 テストで65点をとったときの気分を思い出してほしい。そんなぱっとしない気分のものを、わざわざ選ぶ必要があるだろうか?
 90点ルールは、トレードオフを強く意識させるやり方だ。厳しい基準を設ければ、必然的に、大多数の選択肢を容赦なく却下することになる。完璧な選択肢が現れることを信じて、かなり良い選択肢を切り捨てるのだ。
 完璧な選択肢はすぐにやってくるかもしれないし、なかなか現れないかもしれない。だが、厳しい基準を設けるというその行為は、間違いなくあなたに自由を与えてくれる。他人や世の中や偶然に決められるのではなく、自分自身で選ぶ自由だ。「仕方なく」選ぶのではなく、「選びたいから」選ぶ自由だ。
 おわかりのように、90点ルールのすぐれた点は、瑣末な選択肢を容赦なく切り捨てられるところだ。しかもシンプルな数字で決めるので、選択が合理的・論理的になる。直感や感情の入り込む余地はない。厳しすぎるルールに思えるかもしれないが、妥協すれば自分が損をするだけだ。

・あなたの目的や戦略は明確か、と経営者にたずねると、「かなり明確です」という答えがよく返ってくる。かなり明確なら、それで十分だと思っているようだ。
 だが「完全に明確」な状態を知ると、それまでの「かなり」が不便だったことに気づく。まるで視力の悪い人が、初めて眼鏡をかけたときのようなものだ。
 会社の経営だけでなく、個人のキャリアについても同じことが言える。
 「これからの5年間で、どんな仕事を成しとげたいですか?」
 という問いに、とことん明確に答えられる人はあまりに少ない。
 私が完全な明確さにこだわるのは、それが仕事の結果に直結するからだ。これまで多数の経営者を見てきたが、目的が明確さを欠く場合、結果はたいてい悪い方向に向かっていった。
 目的が明確でなければ、人を動かすことはできない。目的もわからない仕事では、やる気が出ないからだ。どれほど熱心にコミュニケーションやチームワークを教え込み、360度評価で風通しのいい体制をつくろうとしても、目的が明確でなければやがて問題が巣食い、はびこっていく。
 これは単なる仮説や受け売りではない。私自身、500人以上の経営者と話し合い、1000以上の会社の状況を調査したが、その結果は明白だった。会社の目的やメンバーの役割が明確でない場合、社員は混乱し、ストレスを抱え込む。逆に目的がきわめて明確になっている場合、社員はどんどん成果を上げる。
 目的が明確でないとき、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費する。これまで数多くの会社を見てきたが、その弊害は大きく2つのパターンとして表れてくるようだ。
 
 パターン1 社内政治が蔓延する
 パターン2 何でも屋になる

・◆逆プロトタイプ
最近ビジネスの世界でよく聞く言葉に、「プロトタイピング」というものがある。プロトタイプ、つまり大まかなモデルを作成し、本格的に取り組む価値があるかどうかを試してみるというやり方だ。
 何かをやめるときにも、同じやり方が応用できる。本格的に撤廃する前に、簡単な形で試してみるのだ。リンクトインのディレクターをつとめるダニエル・シャペロは、これを「逆プロトタイプ」と呼んでいる。
 逆プロトタイプのやり方は簡単。今やっていることを試験的にやめてみて、不都合があるかどうかたしかめるのだ。
 私のクライアントだったある男性は、会社で新たなポストについたとき、前任者のこなしていた仕事量に仰天した。数えきれないほどのテーマについて、非常に精密でグラフィカルな報告書を、毎週欠かさず作成していたのだ。彼はその仕事を引き継ぐことになったわけだが、そこまでやる意味があるのかと疑問に思った。あまりに手間がかかりすぎるし、それほど利益に貢献するとも思えない。
 そこで彼は、逆プロトタイプを試してみることにした。報告書をつくるのをやめて、どんな不都合が起こるか様子を見てみたのだ。その結果、誰も困っていないことがわかった。何週間ものあいだ、誰ひとりそのことに気づかなかったほどだ。
 こうして報告書が不要であることを実証できたので、彼は堂々と報告書を撤廃することにした。

・「早く小さく」始める
 重要な締切や目標に向かうとき、2つのアプローチが考えられる。早く小さく始めるか、遅く大きく始めるかだ。
「遅く大きく」というのは、最後の最後ですべてをやろうとすること。締切間際に本気を出して、徹夜でなんとか終わらせる。
 一方「早く小さく」というのは、できるだけ早い時期に着手し、軽い負担で終わらせること。2週間前に10分間の準備をするだけで、締切前の負担がずいぶん軽くなる。
 自分が今抱えている目標や締切を思い浮かべて、「今すぐできる最小限の準備は何だろう?」と考えてみよう。あるプレゼンテーションの名手は、半年前からプレゼンテーションの準備を始めると言っていた。半年間毎日それをやっているわけではない。ただ、半年前に準備を始めておくのだ。数週間後や数カ月後に大事なプレゼンテーションの予定があるなら、今すぐ新しいファイルを開いて思いつくことを何でも書きとめておこう。たった4分間でいい。4分たったらファイルを閉じる。長すぎてはいけない。始めることが大事なのだ。
 ニューヨークに住む同僚は、ミーティングの予定が入るとすぐに15秒間だけ時間をとって、そのミーティングの目的をメモしておく。それだけで、当日ミーティングの計画をつくる作業がスムーズに進む。前もってすべてを終わらせておく必要はないが、ほんの少し準備しておけばよけいな苦労をしなくてすむのだ。

・ ラリー・ゲルウィクスは、ハイランド高校のラグビー部コーチ。就任してからの勝敗は418勝10敗で、同部を3年間で20回の全国優勝へと導いてきた。
「われわれはつねに勝つ」と彼は言う。圧倒的な結果を出しているのだから、もっともな言葉だ。だが、彼が言っているのは試合のことだけではない。彼の言う「勝つ(win)」とは、チーム全員がつねに考えるべき問いの頭文字でもある。「今、何が重要か(What'sImportantNow?)」という問いだ。
 ラリーは選手たちに、今ここに集中しろと説く。明日の練習や来週の試合はどうでもいい。「今、何が重要か」を考えるのだ。彼はこの指導方針を使って、ハイランド高校ラグビー部を負け知らずのチームに育て上げてきた。
 彼らの強さの秘密は、その集中力にある。試合中、選手はつねに「今、何が重要か」だけを考えている。前回の失敗を思い出したり、試合の展開を不安に思ったりしない。そんな考えは無駄でしかないからだ。
 さらに「今、何が重要か」という問いは、自分たちのプレイに集中するきっかけとなる。相手のプレイを気にしていては勝てない、とラリーは言う。相手のやり方に呑まれてしまうからだ。知らず知らず集中力を失い、チームがバラバラになる。
 今ここに集中し、自分たちの動きだけを意識することによって、チーム全体の気持ちがひとつになる。そのまとまりが、スムーズな試合展開を可能にするのだ。
 ラリーは勝敗について、実に本質的な考え方をする。
「負けることと、打ち負かされることは違う」と彼は選手たちに言う。打ち負かされるのは、相手が強いからだ。スピードやパワーや才能の問題だ。
 だが、単に「負ける」というのは、自分に負けることだと彼は言う。集中力を失い、本質を見失ったときに負けるのだ。
 最高の力を発揮するためには、「今、この瞬間」だけを意識しなくてはならない。これはラグビーの試合だけでなく、私たちの仕事や生活にも言えることだ。


一旦抜粋については以上だが、パラパラ見返してみても、ここに載せた内容以外も重要な内容が所々に散りばめられており、本当に見れば見るほど味のある「スルメ」のような本だった。
また最近YouTubeで見た「北の達人コーポレーション」の木下社長がオススメする本の1位にもなっていた本であった。

そんな色々な方がオススメしており、かつ自分でも見てこれはスゴイ!と思った文句なしのビジネス書であった。
またちょいちょい見返したいと思う。

そんなんで以上☆

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211冊目:「スクラムチームではじめるアジャイル開発 SCRUM BOOT CAMP THE BOOK」

2025-06-14 23:35:08 | 
総評:★★★★☆ 知りたいことが知れて満足だった。。
面白い度:★★★★☆ いい感じに面白く読めた。
読みやすい度:★★★★★ マンガ形式でとても読みやすかった。
ためになる度:★★★★☆ 新しい知識を知れてためになった。
また読みたい度:★★☆☆☆ とりあえずエッセンスは知れたので、またはあまりいいかなと思う。


プロジェクトでスクラムでの開発をすることになり、上司から、これ読んでおくといいよと言われて読んでみた本。

今までアジャイル開発手法をやってことが無く、基本的にウォーターフォールばかりだったので、どこがどう違うんだろう?と思って読んでみることにした。

自分がこんな感じかな?と感じた所感としては、

・まず文化がウォーターフォールと全然違う。仕様書はなし、動く「もの」が成果物としてある。仕様ややり取りはバックログ?というやり取りのツールに管理していく。

・必ず決めなくてはいけないのが、「プロダクトオーナー」と「スクラムマスター」の2つ。逆にそれ以外の役割は明確に決まっていないし、そこに書いていない役割を作っても変に混乱が発生してしまう。自分はプロジェクトで、プロダクトオーナーとスクラムマスターが別にいる中で、どのように関わろうと思ったが、PMOという立場は作ってもいいのか?と思い大変混乱した。

・小さく作って、小さく始めていくということ。細かい単位で機能を作って、「スプリント」という単位でリリースするということ。スプリントは期間で区切って、この期間は固定とする。
 ちなに自分のプロジェクトではスプリントという単位で期間は明確に区切っていなかった。

・「プロダクトオーナー」はユーザ側の責任者、「スクラムマスター」は開発側の責任者といった感じ。
 「何を作るか?」はプロダクトオーナーが決め、「どう作るか?」はスクラムマスターが決める。

ざっと書くとこんな感じだと思う。
現在一旦プロジェクトとしては一通り終わったのだが、1年くらいのプロジェクトで、最初の方は本当に慣れるのに苦労した。。今はやっと、スクラムとはこういうものだが分かってきたので、ここは任せていいとか、ここは口出ししないとか、線を引くことができたが、最初は本当に何をどこまで自分の方でやるべきなのか?が分からずきつかった。。


そんなんで、ウォーターフォール開発が普通と思っている会社や開発の方がいきなりアジャイルをやろうと思うと大変混乱するということが分かりました。


そんな中、スクラム開発の疑問点というのもいろいろあって、、

・機能の規模が大きくなっていった場合はどうなってしまうのか?というのがある。機能が大きくなると影響範囲も大きくなったりするが、その場合スプリントが一定期間区切られているなかで、しっかり対応しなければいけないことがスプリントに収まるのかというのが疑問。

・これも上記につながることではあるが、他システムとの連携が多いシステムはどうなるんだろうと思う。機能改修の影響が他システムに及ぶ時などは、システム間の認識合わせや仕様確認など、調整をすることが多くなり、アジャイル開発のスピードを生かした開発ができなくなると思う。。そんな時どうなるのだろうと思った。

・仕様がしっかり仕様書にまとめられていないため、仕様の共通の認識合わせはどうするのだろうと思った。システムが巨大になると仕様の認識がバラバラになったり、すぐに確認できなかったりすると思うが、仕様認識の部分が弊害になってこないのだろうかと思った。

・結局アジャイルで作っていって、ある程度規模が大きくなった時に仕様とかを設計書にしてちょっとウォーターフォールベースになったりするのか?と思った。「システムの共通理解」と「システムを改修することによる影響」これが本当にアジャイルの悩ましい部分になるのでは?と思った。

・システムの障害がクリティカルな場合はアジャイルはやはり使えないのではないか?と思った。実際にプロジェクトでは不具合や仕様変更はやはりバンバン出ていて、常に改修改修でシステムに手を入れている感じなので、そういったリスクがあることはユーザ側、またシステムを利用する顧客にも理解しておいたもらう必要があるのではないかと思った。


でも小さく初めて小さく作っていく。適宜ユーザの使用感や使われ方をヒアリングし、方向転換をしていくというのはとてもいい開発方法だと思う。
これからの時代に沿った開発手法だとは思うが、今までの開発手法がある中でのすみわけ、進め方、切り替え、融合、についてが大きな問題点になるのかなと思いました。

そんな感じで簡単に今回の感想は以上☆
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210冊目:「東大教授が教える 知的に考える練習」

2025-06-08 23:21:28 | 
総評:★★★☆☆ いいことが書いてあったが身についていなかった。。
面白い度:★★☆☆☆ 面白さはそこまでない。
読みやすい度:★★★★☆ 読みやすかった。
ためになる度:★★★★☆ ためにはなった。
また読みたい度:★★★☆☆ また読むかもしれない。

仕事で、色々な情報をスルーしてしまったり、指摘を頂いたりするので、色々な情報が錯綜する中で、どのようにアンテナを張るか?という改善策を考えたく読んでみることにした本。

東大教授の柳川範之先生という方が書いた本で、色々悩んだ末にどこかのサイトに載っていた本だったと思う。

以前読んでいて、今回の感想を書くために読み返してみたが、改めて今現在指摘で言われていることが書いてあり、、、
まず、抽象化が大事であるということ、そのために
1,幹をつかむ(要約)
2,共通項を探す
3,相違点を探す
という3つの思考トレーニングが必要ということだった。

前に読んだけど全然身についてねえな。。。と本当にうんざりしました。
なんでこんなに覚えられないんだろう、、問題意識として腹落ちしていないから覚えようとしてないんだろうな。。
と思う。

そんなんで、タメになった内容を抜粋する。

・頭の中に網を張るためには、その根本に問題意識が必要だと思います。いくら多くの情報に触れたとしても、あとあと頭に残っていくかどうかは、やはり自分の中に問題意識や問いを持っているかどうかにかかっているのです。ただし、それは大上段に構えた問題意識である必要はなく、自分の関心事であったり、興味を持っていることであっても、かまいません。
 もちろん、最初のうちは、きちんとした網になっているかどうかもわからず、関心事がぼんやりとした塊となっている程度かもしれません。しかし、やがて、「どうしたらいいんだろう」とか、「こうしたらおもしろいかもしれない」という好奇心や問題意識が芽生えてくると、それに関連する情報が少しずつ頭に引っかかりはじめるのです。

 問題意識というのは、いわば、情報を引っかけるためのトゲトゲのようなものです。こちらから情報収集に行かなくても、トゲトゲを出したまま、とりあえずぼーっと待っていればいいのです。その状態で、意識的、無意識的に入ってくる情報を頭の中に流していくわけです。

・問題意識を育てる別の方法として、恨み、妬み、絶望感といったネガティブな感情を問題意識に変える方法があります。たいていの人には現状に何かしらの不満があるでしょうから、それを単なる愚痴や憂さ晴らしで発散するのではなく、冷静になって、何を変えたらよいのか、そして何が問題なのかという方向に頭を切り替えるやり方です。
 最終的に問題が解決するかどうかは別にして、そうしたネガティブな感情を問題意識に変換できたら、それは大事なステップを踏んだことになるといえます。
 好奇心を持てといわれると難しくても、これならばできるという人はいるのはないでしょうか文学や映画にもよく見られるパターンです。芥川龍之介や太宰治のように、幼少期のトラウマから文学的な問題意識が生まれてくることもよくあります。
 意外に、問題意識というのは、恵まれていない部分から生み出されることが少なくないのです。

・では、どうやって抽象化するクセを身につけたらいいでしょうか。また、発想の仕方、工夫の仕方は、どうしたらレベルアップしていけるでしょうか。以下では、どのようなスタンスで情報に接すれば、抽象化のクセがつきやすいのかについて、次の三つのステップを踏んで説明していくことにしましょう。それは、(1)幹をつかむ、(2)共通点を探す、(3)相違点を探す、の三つです。

・抽象的な情報を具体化することのメリットは、純粋な学問の分野に限りません。経済学の本を読んでいて、そこから得たものが、まったく経済学とは関係がない化学の話に使えたり、さらには恋愛のヒントにつながる可能性もあります。私はこういうことこそが本当の学びであり、まさにそれが大学に行く本当の意味ではないかと思うのです。
 学校で経済学や数学を学んでも、実生活にまったく役に立たないと感じる人がいますが、私はそうは思いません。経済学を学ぶことの利点は、経済に強くなるというのはもちろんあるでしょうが、それよりも経済学の理論というものを、具体的な自分の生活や人生に生かすことが重要です。
 本当の学問というのは、このように、抽象的な理論から具体的な結果を導き出すことを指すのではないでしょうか。それを知らずに、ただ抽象的な知識を抽象的なままに覚えるだけで卒業してしまうのは、残念なことといわなくてはなりません。
 経済学は学問の中で比較的生活に近いものですが、それが宇宙物理学であっ
ても、例えば日頃の家庭内の悩みの解決策を見つけるのに応用するということは可能だと思います。学問とは本来そういうふうに生活に役立てるべきものだと思います。

 また、こうした頭の使い方が無意識にスムーズにできるようになると、さまざまなものが頭に入りやすくなります。例えば、すでに抽象化されたスピーチの骨組みに、さらに別の結婚式で聞いた具体的なスピーチを組み合わせて、一つ削ったり一つ加えたりすることでどんな結婚式にも使えるスピーチ、応用力のあるスピーチが可能になるのです。
 こういう作業を頭の中で行っていくクセをつければ、従来の情報を組み合わせて新しいアイデアをつくり出すことが楽にできるようになるのです。

・自分なりの解決策を考え出したとしても、たいていの場合はそこで終わらないのです。問題意識に対する部分的な解決策がもたらされると同時に、新しい問題意識(問いかけ)もまた生まれてきます。ときには、せっかく大量の情報
を頭の中で熟成させてきたのに、解決策がほとんど見つからず、新しい問題意識しか生じない場合もあるのです。さらに、新しく生まれた問題意識に対して別の情報が入ってくると、再び新しい問題意識と新しい解決策に分かれていきます。つまり、考えるという行為は、こうした繰り返しがずっと続いていくことをイメージするといいかもしれません。
 このように、一つの答えが出るたびに、新しい問題意識が生まれるのですから、考えることに終わりはないのです。
 また、解決策と思っていたら、実はそれがうまくいかなかったということもあるので、その場合はまた別の問題意識が生まれます。
 難しい問題であればあるほど、100%の解決策は簡単には見つかりません。結局は問題意識が頭の中で変容しながら、進んでいくことになります。それでも、良い情報を取り入れてよく考えることによって、自分なりの解決策が少しずつ導き出され、問題意識はより高度なものに進化していくのです。
 場合によっては、広がりのある大きな問題意識に成長するかもしれませんし、逆に解決していく部分が多ければ細部の問題意識に収束していくかもしれません、いずれにしても、質が変わっていくわけです。


最近、考えていくことが前よりできなくなっていったんじゃないかと思う。
何かめんどくさいし、どこで終わるか分からないし、頭を使うのも疲れるし、、、そんなんでChatGPTに逃げてしまうことも多くある気がする。。
でもこの本を読んで、抽象化のためのトレーニングをして、サビ付かないように頭を回転していかなければいけないと思いました。

そんなんで今回は以上☆
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209冊目:「ライフシフト 100年時代の人生戦略」

2025-03-21 23:13:04 | 
総評:★★☆☆☆ 長かった。。
面白い度:★★☆☆☆ あまり印象に残らなかった。
読みやすい度:★☆☆☆☆ 長いし読みにくい。。。
ためになる度:★★☆☆☆ 普通。
また読みたい度:★☆☆☆☆ 2回目はいいかな。


久しぶりの投稿になります。

前回の「ワーク・シフト」から続いて同じ作者の同じようなタイトルの本。
何やら有名だったので読んでみた。

感想としては、「長かった。。」という一言に尽きる。
前回は「働くこと」がメインのテーマになっていたが、今回は「生きること」とりわけ100年生きる時代に向けてどういった生き方や考え方がいいのか?という内容になる。

でも本当に。。洋書の翻訳の本は本当に読みづらくて困る。なんかだらだら書いてあるし、、本当に長い。
読んでて時間がかかって後悔したが、頑張って読み終わった。。でもあまり得たものはなかったかなと思う。現代の言葉で言うと「コスパが悪い」だった。


この本で言おうとしていることを自分なりに要約してみると、
さまざまな無形の資産を活用し、100年生きる時代に向けて人生を豊かにしていきましょうという話。
無形の資産は以下の3つのカテゴリーに分類される

①生産性資産:人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素。いわば仕事のスキルのようなものだと思う。
②活力資産:肉体的・精神的な健康と幸福のこと。健康、友人関係、パートナーやその他の家族との良好な関係などが該当する。良い人生の重要な要素の一つ。
③変身資産:100年ライフを生きる人たちは、その過程で大きな変化を経験するが、その変化をするために必要な資産を変身資産とこの本では定義している。自分について良く知っていること、多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること、新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていることなどである。

今後、今まで定着した考え方の3つのステージ(人生前半の教育のステージ、仕事のステージ、引退のステージ)から、今後訪れる100年ライフでは、3ステージの人生に代わり、マルチステージの人生になるとのこと。例としては、生涯に二つ、もしくは三つのキャリアを持つようになる。金銭面を最も重視して長時間労働をしたり、家庭とのバランスを優先させたり、社会への貢献を軸に生活を組み立てたりと、その時の状況に応じて、優先とするものを変えることが何回か訪れるのをマルチステージと言っている(っぽい)。

その変化をするための資産を変身資産とこの本では言っているのだ。
そんな変身資産を増やし、活用していきましょうという話。だと理解した。

そんなんで、長かった割にちょっとあまり伝えたいことのポイントがあまり分かったという感想でした。


読んだのが結構前だったので、あまり覚えていないということもあるのだが、ちょっと最後に興味深いと思った内容について抜粋する。

・経済学の分野で注目されている考え方に、「イースタリンのパラドックス」がある。これは、豊かな人ほど幸福な傾向はあるものの、国の平均所得と国民の平均的な幸福度の間に直接の関係は見られない、という現象のことだ。国が経済的に豊かになっても、それに比例して幸福度が高まるわけではないのだ。ということは、所得以外の要因が人々の幸福度を左右していることになる。

 お金が重要でないわけではない。無形の資産をお金で直接買うことはできないにしても、無形の資産に投資するためには、お金があり、経済的安定を実感している必要がある。健康維持のためにスポーツジムに入会したり、家族で休暇を楽しんだり、愛する人たちと余暇を過ごすゆとりを感じたりするには、お金をもっているほうがいい。また、お金が無形の資産を支えるだけでなく、無形の資産が金銭的資産づくりを支える面もある。この相互関係は非常に重要だ。100年ライフに備えるためには、二種類の資産のバランスを取ることが欠かせない。

・変わるのは、どんなスキルや知識を学ぶかだけではない。学び方も大きく変わる。とくに、「経験学習」の比重が大きくなるだろう。教科書と教室での学習にとどまらず、実際の活動を通じて行う学習のことだ。
 経験学習の価値が高まるのは、一つには、インターネットとオンライン学習が発展して、単純な知識なら誰でも簡単に獲得できるようになるからだ。知識の量ではライバルと差がつかず、その知識を使ってどういう体験をしたかで差がつく時代になるのだ。その背景には、前章で論じたポランニーのパラドックスとモラヴェックのパラドックス、そしてマニュアル化できない暗黙知の重要性の高まりがある。暗黙知は、身につけるのは簡単ではないが、きわめて大きな経済的価値をもつ。それは知恵を洞察と直感の土台であり、実践と繰り返しと観察を通じてはじめて獲得できるものだからだ。

・グロイスバーグの研究から見えてきたことがもう一つある。それは、投資銀行のアナリストの成績が同僚ネットワークに大きく後押しされているということだ。その効果は、チームのメンバーが信頼し合い、互いの評判を大切にしているとき、ことのほか大きい。それを裏づけるように、アナリストが移籍しても成績が落ちなかったり、むしろ上昇したりしたケースはほぼ例外なく、チームのメンバーと一緒に移籍していた。しかし、会社を移った花形アナリストの多くは、チームのメンバーと切り離された結果、「スター」どころか「流れ星」のようになり、新しい職場でたちまち輝きを失う。
 このような人脈や人間関係は、生産性資産の重要な要素だ。これを「職業上の社会関係資本」と呼びたい。強力な人間関係を築いている人は、ほかの人の知識を容易に取り込み、自身の生産性を向上させ、イノベーションを促進できる。高い信頼性と評判をもつ人たちと緊密な協力関係を築くことにより、自分が個人で蓄えているよりずっと広い知識と見方を得られるのだ。そのような人間関係は、他人と協働して働くための豊かな土壌を生み、さまざまな見方を組み合わせる機会をつくり出す。イノベーションを成し遂げるうえでは、多様な視点を組み合わせることがとりわけ重要だと言われている。
 なかでも重要なのは、小規模な仕事仲間のネットワーク、それも相互の信頼で結ばれた強力なネットワークらしい。そのようなネットワークのメンバーは、互いに似たようなスキルと専門知識をもっていることが多く、職業上の成長を支え合うことができる。著者(グラットン)は以前の著書で、こうしたネットワークを「ポッセ」と呼んだ。同じ志をもつ仲間のことである。この強力な職業上のネットワークのメンバーは、信頼し合い、互いのコーチや支援者になり、人脈を紹介し合い、貴重な助言を送り合う。
 では、ポッセはどうやって築けばいいのか? 社会関係資本の多くがそうであるように、それは一朝一夕では築けない。自分と同様のスキルと知識をもつ人たちとの関係を深めるために多くの時間を費やし、その人たちと直接対面して会話する時間も割かなくてはならない。高度な専門知識がはぐくまれ、共有されるためには、そのような時間が必要なのだ。

・エクスプローラーとして生きるのに年齢は関係ないが、多くの人にとって、このステージを生きるのにとりわけ適した時期が三つある。それは、10~30歳ぐらいの時期、40代半ばの時期、そして10~30歳ぐらいの時期である。これらの時期は人生の転期になりやすく、エクスプローラーのステージを経験することが明確な効果を生みやすい。現状を再確認し、自分のもっている選択肢について理解を深め、みずからの信念と価値観について深く考える時間にできるのだ。
 エクスプローラーの日々は、見違えるほど若さを取り戻せる機会になりうる。70代の人はややもすると、長寿のリスクに脅えて生きることが当たり前になりがちだ。しかし、日々の生活を脇に置いて冒険に乗り出せば、現在のライフスタイルを問い直し、新しい選択肢を見いだすことを通じて、活力の回復が大きく後押しされるかもしれない。70代のジェーンは、まさにそのような経験をする。

・ほとんどの人は善良でありたいと思うが、なぜかいつも善良な行動を先延ばししてしまう。減量のために運動すべきだとわかっていて、それを実行に移すつもりはあるのに、実際にはそのとおりに行動しない。誰もがセルフ・コントロール(自己抑制)に苦労している。長寿化がさらに進めば、セルフ・コントロールの失敗が生むコストはいっそう膨らむ。長寿化時代には、現在の行動と未来のニーズのバランスを取ることが不可欠だ。現在の行動が未来の自分に影響を及ぼすことを理解し、必要なセルフ・コントロールをすべきなのは、金融の分野に限った話ではない。生産的で充実した人生を100年以上生きるうえで核になるのは、セルフ・コントロールの能力なのである。
 セルフ・コントロールの失敗は、いま社会科学で脚光を浴びているテーマの一つだ。神経学、心理学、経済学の知見を組み合わせる形で研究が進められている。セルフ・コントロールがうまくいかない理由は、脳の異なる領域同士の戦いという図式で見るとわかりやすい。脳の前頭葉は進化のプロセスで比較的最近に(約15万年前)発達した領域であり、これが人間とほかの動物の違いを生む。認知的・合理的思考と長期計画をつかさどるのが前頭葉なのだ。しかし、脳にはもっと古くから存在する辺縁系という領域もある。これは、人の情緒的・本能的反応をつかさどる領域だ。
 単純化して言うと、前頭葉は、長い目で見て自分の利益になる行動を取るよう私たちに命令し、辺縁系は、目先のことを優先させた判断を、言い換えればいますぐ満足を味わえるような行動を促す。この両者の緊張関係をゾウ(=辺縁系)とゾウ使い(=前頭葉)の関係になぞらえる論者もいる。巨大なゾウの背中に小柄なゾウ使いが乗っていて、ゾウの行動をコントロールしようとしているイメージだ。ゾウとゾウ使いが同じ方向に進みたいと思っている場合はいいが、両者の願望が食い違えば、結局はゾウの主張が通る。
 人類の歴史のほとんどの期間は、辺縁系の命令に従い、目先の満足を追求することが理にかなっていた。過酷な環境に生きていて、人生が短かった時代は、それでよかったのだ。しかし、平均寿命が延びたいま、合理的な前頭葉にもっと大きな力をもたせ、優れた長期計画を立てるほうが賢明なのではないか?

一旦こんな感じでしょうか?

ちょっと最近本を読むのがお預けになってしまったが、またちょっとずつ読んだ本の投稿をしていきたいと思う。
そんなんで以上☆

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208冊目:「ワーク・シフト」

2024-09-16 00:00:31 | 
総評:★★☆☆☆ 長かった。。
面白い度:★★☆☆☆ 思ったよりそこまで。
読みやすい度:★★☆☆☆ 洋書の翻訳なので読みにくめ。。。
ためになる度:★★★☆☆ 普通。
また読みたい度:★★☆☆☆ また読みたいとはあまり思わない。


結構前に読み終えた本。長くて読むのに時間がかかった。。
結構有名な本で、どこかで名著として挙がっていたので、読んでみることにした。

内容としては、働き方がこれからこういう風に変わっていくよと具体的なケースも踏まえて書かれた本だった。
2012年に第1版が発行されており、それから10年程経った今はほぼほぼその書かれた通りの世の中になっていると思う。

現在のビジネスの状態を言い当てている内容のため、今見ていると、ふーん、確かにそうだよねと言った感想になる。


概略としては、
時間、場所、一緒に働く人を問わず、世界中の人とビジネスを行っていく機会が増える。会社の檻を出て、個人的に仕事をマッチングする仕組みが台頭し、個人のスキルを活かして価値提供する働き方が増える。

そんな未来になるため、自分のこれからのスキルをどのように磨いていくかを考えておきましょうという、そういった内容だった。
英語の原本を日本語に訳された内容であるため、ちょっと読みにくい所もあり、そして長かったので、読むのに疲れた。。というのが率直な感想である。


期待の割にはそこまで得るものはなかったかな?といった感じでした。
一旦感想としては以上で、以下に興味深かった内容について抜粋する。


・社会の変化の要因に関しては、次の七つの現象が大きな意味をもつだろう。(以下、7つの項目の内容のみ抜粋)
 1 家族のあり方が変わる
 2 自分を見つめ直す人が増える
 3 女性の力が強くなる
 4 バランス重視の生き方を選ぶ男性が増える
 5 大企業や政府に対する不信感が強まる
 6 幸福感が弱まる
 7 余暇時間が増える

・以前から広告クリエイターや作家、デザイナー、イベントプランナー、社会理論化などのクリエイティブ・クラスの人たちは、自分の創造性に火をつけるために空想と想像を活用してきた。スポーツ選手やコンサルタント、研究者、数学者、セラピストなどの職種は、遊ばなければ高度な専門技能を磨けない。自分のやっていることに胸躍らせ、学習と訓練につきものの苦労を楽しみ、手ごわい課題に挑むことにやりがいを感じてはじめて、私たちは本当に高度な専門技能を習得できる。
 遊びが重要なのは、遊ぶことにより、普通は接点のない要素が組み合わさるからだ。人間関係の面でも、遊びを通じて、通常の仕事上の人間関係にとどまらない人的ネットワークを築き、いろいろなタイプの人と触れ、多彩なアイデアや手法を試せる。第9章で述べる「ビッグアイデア・クラウド(大きなアイデアの源となる群衆)」を活性化するうえでも、遊び感覚に満ちたやり取りや社交行事、趣味の活動がきわめて効果的だ。

・意識的に普段と違う場所に身を置いたり、自分と違うタイプのグループに適応して仲間に加えてもらったりすることは、ビッグアイデア・クラウドを築くうえで重要な戦略だ。しかし、そうした「プッシュ」の戦略に加えて、「プル」の戦略も実践できたほうがいい。自分の魅力を高めて、ほかの人たちがあなたのグループに自分を適応させたり、あなたと偶然出くわすことを期待したりするよう促すことも目指すべきだ。この点は、ポッセのメンバーを集める上でカギを握る要素だが、ビッグアイデア・クラウドを形成する際にも重要な要素となる。
 社交的なイメージがあって気軽に近づきやすく、互恵的に振る舞う人というイメージがあるので喜んで友達を紹介したくなる人は、ほかの人を引きつけやすい。しかし、おそらくそれ以上に重要なのは、おもしろくて知的興奮を与えてくれる人と思われること、そして、自分にアプローチする方法をほかの人たちにわかりやすく示すことだろう。そのために、ツイッターを活用してもいいし、コメント欄つきのブログを開設してもいいし、動画投稿サイトにメッセージを公開してもいい。今後は、オンライン上で人々が活発に情報を発信するのが当たり前の時代になる。そういう時代には、単に普段と違う世界に足を踏み出すだけでは十分でない。自分がどういう知的資産と専門性の持ち主かを広く知らしめることにより、人々を引きつけることが不可欠になる。

・仕事に関する古い約束事は、私たちにお金と地位の価値を過大評価させ、充実した経験がもたらす幸せを過小評価させる。古い約束事はお金を中核に据えているが、実は仕事と私生活における喜びの多くは値段をつけられない。最近一カ月の自分の心理を振り返ってみてほしい。あなたが幸せや満足、喜びを感じたのは、どういうときだっただろうか?当然、金を払って得る経験を通じて愉快な感情を味わったときもあっただろうが、無償の経験によってそういう感情を味わったときも多かったのではないか。友達との関係がもたらす喜び、仕事をやり遂げたときの達成感、野山を散策するときに感じるすがすがしさ、子どもと過ごす楽しい時間、日の出と日没を眺めて過ごすひと時は、金を払って手に入る経験ではない。

・想像してみてほしい。モノを大量に消費することを人生最大の願望と位置づけることをやめにしたら、どういう未来がやって来るだろう? 大量消費に代わり、充実した家庭生活や深い友情、やりがいのある刺激的な仕事、創造性と芸術を重んずる人生など、さまざまな要素が新たな優先事項になるかもしれない。
 そういう<シフト>が実現するための転換点は、どのようにして訪れるのか。制度や政策などの環境の変化がそれを後押しする面もあるだろうが、私たちが仕事について深く考えはじめてこそ、<シフト>が加速すると、私は思っている。と言っても、一人ひとりがほかの人と関係なしに、自分の頭の中だけで考え続けるべきだとは思わない。むしろ、人々がこのようなテーマについて語り合い、大勢の人が結びついてグローバルな変化を生み出していく可能性が高いと思っている。

そんな感じでしょうか?
今回はそんなんで以上☆
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