総評:★★★★☆ 印象深かった
面白い度:★★★★☆ 最後の展開はあっという間に読んでしまった。
読みやすい度:★★★☆☆ 下巻は読みやすくなったと思う。
ためになる度:★★★★☆ いろいろためになった。
また読みたい度:★★★★☆ 今度は別の人の訳で読んでみたい。
赤と黒、下巻。
結構ボリュームあったけど、読み終わりました。
内容としては、ジュリヤンはレナール夫人との疑惑のため、レナール邸を辞し、とある神学校で勉強することになる。そこでも頭角を現したジュリヤンは、町のラ・モール氏という侯爵に見出され、そこで住み込みで秘書的な仕事を行うことになる。と、ここまでは上巻の内容。
下巻は、そこのラ・モール邸での生活の中で、ラ・モール氏の娘であるマチルドと紆余曲折はありながら恋仲になる。
身分の違いに悩みながら、結婚ということに踏み切れない、というかそもそも無理なんじゃないかという考えに至るジュリヤン。
しかし結局マチルドは妊娠してしまうことになる。
下賤の家の出のものが、大貴族の令嬢と恋仲になっており、それも妊娠までさせてしまう。
貴族のメンツを汚してしまうようなこの大事件を公にしないように、マチルドは東奔西走し、いろいろな手を打つ。
そして、なんとかジュリヤンに貴族の出という肩書を用意することに成功し、ジュリヤンは今まで思い焦がれてきた立身出世の夢をつかむことに成功する。
かに見えた。が、突然レナール夫人からの手紙を受け取ったジュリヤンは思いもよらない行動に出る・・・
と、こんなストーリー。
200年近く前の小説だけど、とても面白く読めました。
下巻はマチルドの章とでも言うように、このマチルドがとても存在感を出している。
上巻では一切出てこなかったが、大貴族の令嬢でありながらも、現在の社交界の交流になんら面白味を見いだせず、何か現在の境遇にあきらめに近い感覚を抱いていたが、そこに大きな野望と抱負な知識を持ったジュリヤンが現れた。
マチルドは女性としてはとても変わった性格で、はつらつとしており、プライドがとても高く、そしてとても頭が良く、自分で色々な考えを持っている。そういった性格もあり、社交界で出会う人達に物足りなさを感じていた。
作者も途中で言及しているように、当時にはおよそこんな人物はいないであろうと言っている。
プライドの高さから、ジュリヤンがマチルドに好意を抱き、ジュリヤンが実際に慕っていることを言葉にした瞬間に、マチルドの心の中でジュリヤンを軽蔑する思いが芽生える。
そしてジュリヤンがマチルドにそっけない態度を取ったら、またジュリヤンを好きになるという、どんだけツンデレなんだという、なんか良く分からない女性像である。
そんな強烈なキャラがとても印象に残りました。
でも最後の方でのマチルドのジュリアンのために尽くす姿はとても印象的で、彼女をここまでさせるのも愛なんだろうなぁと思った。
大作であり、とても面白かった小説だが、実際、何をテーマに伝えようとしているかはあまり分からなかった。
そもそも「赤と黒」の題名はどういう意味があるんだと、今でも謎とされているらしい。
でも当時のフランスの時代背景やナポレオンのすごさなんかも分かって、そこら辺とてもためになった小説だった。
最後に、印象深かった箇所を書く。
「偉大な行動とは、企てる時には必ず極端なものではないかしら?」
そんな感じのなかなか印象に残った小説でした。
面白い度:★★★★☆ 最後の展開はあっという間に読んでしまった。
読みやすい度:★★★☆☆ 下巻は読みやすくなったと思う。
ためになる度:★★★★☆ いろいろためになった。
また読みたい度:★★★★☆ 今度は別の人の訳で読んでみたい。
赤と黒、下巻。
結構ボリュームあったけど、読み終わりました。
内容としては、ジュリヤンはレナール夫人との疑惑のため、レナール邸を辞し、とある神学校で勉強することになる。そこでも頭角を現したジュリヤンは、町のラ・モール氏という侯爵に見出され、そこで住み込みで秘書的な仕事を行うことになる。と、ここまでは上巻の内容。
下巻は、そこのラ・モール邸での生活の中で、ラ・モール氏の娘であるマチルドと紆余曲折はありながら恋仲になる。
身分の違いに悩みながら、結婚ということに踏み切れない、というかそもそも無理なんじゃないかという考えに至るジュリヤン。
しかし結局マチルドは妊娠してしまうことになる。
下賤の家の出のものが、大貴族の令嬢と恋仲になっており、それも妊娠までさせてしまう。
貴族のメンツを汚してしまうようなこの大事件を公にしないように、マチルドは東奔西走し、いろいろな手を打つ。
そして、なんとかジュリヤンに貴族の出という肩書を用意することに成功し、ジュリヤンは今まで思い焦がれてきた立身出世の夢をつかむことに成功する。
かに見えた。が、突然レナール夫人からの手紙を受け取ったジュリヤンは思いもよらない行動に出る・・・
と、こんなストーリー。
200年近く前の小説だけど、とても面白く読めました。
下巻はマチルドの章とでも言うように、このマチルドがとても存在感を出している。
上巻では一切出てこなかったが、大貴族の令嬢でありながらも、現在の社交界の交流になんら面白味を見いだせず、何か現在の境遇にあきらめに近い感覚を抱いていたが、そこに大きな野望と抱負な知識を持ったジュリヤンが現れた。
マチルドは女性としてはとても変わった性格で、はつらつとしており、プライドがとても高く、そしてとても頭が良く、自分で色々な考えを持っている。そういった性格もあり、社交界で出会う人達に物足りなさを感じていた。
作者も途中で言及しているように、当時にはおよそこんな人物はいないであろうと言っている。
プライドの高さから、ジュリヤンがマチルドに好意を抱き、ジュリヤンが実際に慕っていることを言葉にした瞬間に、マチルドの心の中でジュリヤンを軽蔑する思いが芽生える。
そしてジュリヤンがマチルドにそっけない態度を取ったら、またジュリヤンを好きになるという、どんだけツンデレなんだという、なんか良く分からない女性像である。
そんな強烈なキャラがとても印象に残りました。
でも最後の方でのマチルドのジュリアンのために尽くす姿はとても印象的で、彼女をここまでさせるのも愛なんだろうなぁと思った。
大作であり、とても面白かった小説だが、実際、何をテーマに伝えようとしているかはあまり分からなかった。
そもそも「赤と黒」の題名はどういう意味があるんだと、今でも謎とされているらしい。
でも当時のフランスの時代背景やナポレオンのすごさなんかも分かって、そこら辺とてもためになった小説だった。
最後に、印象深かった箇所を書く。
「偉大な行動とは、企てる時には必ず極端なものではないかしら?」
そんな感じのなかなか印象に残った小説でした。