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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

149冊目:「原因と結果 36の法則 心のおもむくままに」

2016-04-02 23:56:30 | 
総評:★★★☆☆ 良いところと悪いところが半々。
面白い度:★★☆☆☆ 普通、特に印象なし。
読みやすい度:★★★★☆ 読みやすいっちゃ読みやすい。
ためになる度:★★★☆☆ 後半部分はためになる。
また読みたい度:★☆☆☆☆ もう一回読み返すことはないなと思う。。


前にジェームズ・アレン著の「原因と結果の法則」という本を読んでいて、その本の内容が良かったので、それに関連する本がブックオフに売っていたので買ってみた。
題名の通り、原因と結果の法則をなぞって36個の重要なエッセンスを抽出している感じの本だった。

原書ではないので2番煎じの感が否めない。
ただ原書のまとめをして原書の栄光にあやかろうという感じの魂胆が見え見えだった本。それぞれの重要なエッセンスの後に解説があるのだが、その解説が結構いい加減だった。

36のエッセンスの後に、ジェームズ・アレン著の別の著書の内容がそのまま書いてあるのだが、それはなかなか見ごたえがあった。
そんなんで、ためになると思った部分を抜粋する。

・庭師は土地を養生し、雑草をはやさぬように注意しながら、その庭に必要な花や果実を育てます。それと同じように、人は心という庭の手入れをし、約に立たない間違った不純な考えという雑草をことごとく抜き去って、価値のある正しい考えや純粋な思いという花や果物を育て、収穫することを目指します。
 そのようにしていれば、自分が自らの魂を耕す庭師の頭領であり、人生の指揮者であることに遅かれ早かれ気づきます。同時にまた、自分自身の中で思考の法則が働いていることが明らかになり、思考の力や心の働きが人格や環境、運命の形成にどのようにあずかっているかがますます正確に理解できるようになります。
 思考と人格は一つです。人格は周囲の環境や状況を通して自らをあらわします。ですから、人生の表向きの状態は、心の中の状態とつねに呼応しあっていることがわかります。それは、身の回りの環境が本人の人格のすべてをあらわしているという意味ではありません。それらの状況が本人の中の重要な考えと分かちがたく結びついているため、当面の間、成長するのに欠かせないということなのです。
 すべての人間は存在の法則によって今いるところにいます。当人が自分の人格に組みこんだ思考が、そこに連れてきたのです。人生で起こる出来事に、偶然の要素は一切ありません。すべては間違いようのない法則の結果なのです。このことは、周囲の状況と折り合いがついていると感じている人だけでなく、「どうもギクシャクしている」と感じている人たちにもあてはまります。

・人は環境によって一方的に作られるのではありません。環境はその人の本当の姿をあらわにします。品行方正でない人は、悪いことをするから苦しむのであって、悪いこともしないのに苦しむということはありえません。また、人は気高い志を心に育まずに、真の幸せを手に入れることはできません。だから、人は思考を上手に操って、自分自身や環境を作る創作者なのです。
 この世に生まれてくる時でさえ、魂は自分を正確に映し出す肉体に宿ります。そして、この世の旅を続けている時は、自分の心をあらわに映し出す一連の状態を引き寄せます。次々に訪れる環境は、その人自身の汚れや汚れのなさ、強さや弱さを反映しているのです。~(中略)~
 「生きる目的を決める神」はわたしたち自身の中にいます。神とは自分自身にほかなりません。自分を縛るのも自分だけです。考えや行いは運命の看守だといえますーあさましい考えや行いはわたしたちを監獄に閉じこめます。考えや行いは自由の天使でもありますー気高い考えや行いはわたしたちを解放するからです。
 人は自分が望むものや願うものを手に入れるのではなく、受け取る資格があるものしか手に入れられません。願望や祈りがかなえられるのは、それが思考や行いと一致している時だけです。

・自分自身を制御する方法を学んだ心穏やかな人は、自分を他人に合わせるすべを知っています。その結果、人々はその人の精神的な強さを敬い、頼りになる人間だと感じます。人は穏やかになればなるほど、成功する確率が高くなります。影響力や良いことをするパワーも増します。ごく普通のビジネスマンでさえ、自己を制御する力と落ち着きが増せば増すほど、商売が繁盛することに気づくでしょう。というのも、物腰が穏やかな人間と取引するのを好むのが人情だからです。
 芯が強くても心穏やかな人はつねに愛され、尊敬されます。そのような人は乾ききった土地に、影をもたらす木に似ています。あるいは、嵐の時に避難場所を提供する岩に似ています。落ち着いた心や、やさしい心根、バランスの取れた人生といったものを誰が愛さずにいられましょう? そのように恵みを持った人たちにとって、雨が降ろうが、日が照ろうが、どんな状況になろうが、問題ではありません。というのも、どんな時にもやさしく、落ち着いており穏やかだからです。
 わたしたちが心の静けさと呼ぶ、最高の落ち着きを身につけることが、わたしたちの行き着く最後の到達点です。それは人生の開花であり、魂の豊かな実りです。それは知恵と同じように貴重であり、金よりもーいや、純金よりもー望まれるものです。
 ひたすらお金を追いかけるだけの人生は、穏やかな人生ー波の下、嵐もとどかない、永遠に穏やかな真実の大海の中で暮らす人生ーに比べれば、なんととるに足らなく見えるでしょう!

以上、どれも本の最後の方のジェームズ・アレンの別の著書の内容です。
こう見るとやはり良いことが書いてあるなあ、と思う。

そんなんで、今回の感想はこれにて以上⭐︎
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