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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

166冊目:「外資系コンサルが実践する 資料作成の基本」

2018-04-22 19:23:53 | 
総評:★★★★☆ 学ぶこと多し。
面白い度:★★☆☆☆ 面白くはそんなにない。
読みやすい度:★★★☆☆ 理解はしやすく書かれている。
ためになる度:★★★★★ 結構ためにはなった。
また読みたい度:★★★★★ また見直して忘れないようにしたい!


ブックオフでタイトルで気になって買った本。

外資系コンサルで働く人の人の資料の作り方が書かれている本であった。

今行っている現場で、結構パワポでの資料作成の機会が増え、この本に書いてある技術が活かせる機会が多い。
また一緒に仕事をしている人もコンサルの人たちなので、そこら辺を考えるとなかなかいい経験ができていると思う。

外資系のコンサルはこの本の内容を叩き込まれて皆一定のフォーマットというか品質でプレゼン資料を作成しているんだなーと思った。
対して自分はちょっとまだ資料を作成する上での決まった書き方というのが自分の中で確立されていなかったりするので、
この本に書いてある内容を忘れずに、また自分のスキルもブラッシュアップしていければと思っている。

なので、資料作成の基本という意味では、この本はとてもいいインプットになったのであった。


そんなんでためになった内容を以下に抜粋する。

・スケルトン→ドラフト→フィックスのタイミングで計3回のレビューを依頼者から必ず受けるようにします。

・スケルトンを作成するときには、ドラフトの内容がぶれない程度の項目に切り出し、それについて論点を列挙します。パワーポイントならスライド単位、ワードなら段落単位、エクセルなら表単位を最低限の粒度とします。〜(中略)〜
 こうした流れ表すのに適しているのが、PREP(プレップ)法です。
 PREPとは、Point(主張)、Reason(理由)、Example(事例)、Point(まとめ)の流れを表した言葉であり、相手の理解を得やすい説明アプローチとして知られています。

・6つの発想パターン
 ここで取り上げた6つの発想パターンは、じつはロジカルシンキング、ラテラルシンキング、クリティカルシンキングにもとづく発想技法です。
 ロジカルシンキングとは、垂直指向と呼ばれる論理的な要素分解で整理する考え方、ラテラルシンキングとは、水平思考と呼ばれる内外の比較から整理する考え方、クリティカルシンキングとは、探求思考と呼ばれる本質的な視点で整理する考え方です。
 
 6つの発想パターン(発想技法)の定義
 ①つみあげ確認型:個別の事実と一般的に通用しているルールをインプットとして結論を予見する。 =演繹法/ロジカルシンキング
 ②論より証拠型:ひとつひとつの事実を集めてルール(結論)を予想する。 =帰納法/ロジカルシンキング
 ③ひらめき発見型:中身や性質が似ていることに着目する「類推」と、見た目が似ていることに着目する「類比」によって分析する。 =類推思考/ラテラルシンキング
 ④トライ&エラー型:途中で間違いに気づいたらすぐに別の仮説を立て、トライアンドエラーで方向転換する。 =仮説思考/ラテラルシンキング
 ⑤1+1=3型:問題が置かれている状況や前提を掘り下げて分析し、各案の対立を通して新しい案を考える。 =弁証法/クリティカルシンキング
 ⑥ひかえめ誘導型:目の前の案が抱える問題・欠点・矛盾をさらけ出して否定し、別に考えている案の妥当性を消去法で示す。 =背理法/クリティカルシンキング

・パワーポイントのスケルトン作成は1スライドに1つのトピックを扱うことを基本とします。
 大きすぎるトピック、たとえば「営業事務を抜本的に改革する」というようなものであれば、複数のスライドを使って説明せざるを得ませんが、それでも1枚目のスライドには「改革のポイント」を列挙して要旨を解説し、2枚目以降は各ポイントをそれぞれ説明するという構成を採用すればよいでしょう。

・文字フォントの中でも見栄えの良さと標準的に各パソコンに含まれているという理由で、資料作成時に使用を推奨したいものがあります。それはウィンドウズ環境の「メイリオ UI」フォントとマッキントッシュ環境の「ヒラギノ角ゴ」フォントです。

・見出し箇所には、強調表現が取り入れられているフォントを利用することで、メリハリの効いた分かりやすい資料にすることができます。
 その場合、前述の推奨フォントを太字表記する形も良いのですが、「HGP創英角ゴシック」と「ヒラギノ角ゴ 太字」を使えば、資料全体の一体感を損なわずに分かりやすさが増します。
 アルファベットのキーワードや数字を強調したい場合、最も役立つのは「Arial Black」です。前述の推奨フォントを太字表現するよりも分かりやすく強調することができます。

・複数行で同じ内容が連続してしまう場合、一番上の行に書かれたものだけを残して他の内容は削除することがありますが、ワークシートは行ごとに検索したり並び替得ることもあるため、すべての列に情報を含まれている必要があります。
 これは重複する内容を薄いグレー文字にすることで、可読性と再利用性の両方を満たすことができます。
 また、横罫線を消した状態での表の並び替えを行うと、並び替え後のエクセル表の見た目が損なわれるため、ワークシートでは横罫線を消さないで作業しましょう。

・エクセル表には2つ以上のセルを結合して1つのセルに見せる機能がありますが、ワークシート上でこれを使ってはいけません。〜(中略)〜
 結合して見せたいセルは、「セルの書式設定」から、「選択範囲内で中央」を使って、擬似的に単一のセルであるように扱うことをおすすめします。

・パワーポイントなら図形ツール、ワードなら「挿入」タブから表ツールを使って作成しますが、数十以上の行・列を含む大きなマトリクス図になってしまう場合、図形ツールや表ツールではなく、エクセルを使って作成します。

・星取表で要素の有無のみを表示する場合、「有」を「Y(es)」、「無」を「ー」と表現することを推奨する。○と×は使用しない。これは欧米では、「○=無」、「×=有」と読むが、アジアでは「○=有」、「×=無」と読むことが多いためである。

・多角形のイメージと使い方
 四角形:具体性のある考え方、事実
 三角形:増加や現象、集中と拡大、組織モデルや上下関係、目標地点
 丸四角形:四角形で示すよりも抽象的な概念や主観的な意見、推測
 円・扇形:抽象度が高くて決まっていることが少ない情報、割合

・位置揃えは、図形を選択した状態で、「ホーム」タブの図形描写エリアにある「配置」ボタンから「オブジェクトの位置」-「配置」にある各位置揃え機能を使って揃えます。目視で合わせるのではなく、図形同士を選択して「〜揃え」を選ぶと、指定された側で図形が整列します。
 サイズ指定は、図形を選択した状態で、「書式」タブのサイズエリアにある「図形の高さ」と「図形の幅」から数値(cm)を指定します。
 図形の変更は、図形を選択した状態で、「書式」タブの図形の挿入エリアにある「図形の編集」から「図形の変更」を選んで、どの図形に形状を変更するのか指定できます。この機能を使うと、同じ書式の四角形を様々な図形に変更することができます。
 形を変えずに書式だけをコピーしたいなら書式コピーを活用しましょう。

・情報漏えいを未然に防ぐためにも、スライドマスターのチェックは必要です。


まだいくつかためになった内容はあったが、今回はこれくらいとしておく。そんなんで以上☆
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