家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

ローテクな「家電の名品」

2007年08月24日 | 我が家のスペシャルな事情
こんなニュース↓が話題となった。
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扇風機の火災で2人死亡 三洋電機、70年に製造
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708230326.html
三洋電機は二十三日、同社製の一九七〇年製造の扇風機から出火して火災が起き、東京都足立区の夫婦二人が死亡したと発表した。
 三洋は長期に使用した扇風機について、部品の劣化により発煙・発火の恐れがあるとして、三十年以上前に製造した扇風機の使用中止を呼び掛けている。
 同社は今回の事故原因について「経年劣化であり、品質不良ではない」として、最近相次ぐ携帯電話用電池などの欠陥事故とは違うと説明しているが、安全性について利用者への周知の在り方などが問われそうだ。
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これを欠陥というには酷というものだろう。
メーカーを責め立てるべきではない。

それはそれとして・・・
我が家の扇風機は三菱電機製で、40年以上は使っている。
今は山小屋に置いてあるため、稼働時間は短いが立派に現役である。
扇風機はこれまで数台使ってきたが、一番古いコイツの風きり音が一番優秀で、心なしか風もやさしく感じられる。このため我が家では「家電の名品」扱いしている。
いかに名品といえども、使用の限界は訪れる。こういう事件を教訓にすれば、使用をやめるべき時期かもしれない。
ただよくよく考えると山小屋では、この扇風機を、夏に使わない薪ストーブの上に置いている。ようするに、部屋の中でも防火仕様になっている場所にあるのだ。
気をつけながら自己責任でもう少し使わせてもらうとしよう。


今回の事件での教訓はもう一つある。
単純な構造のローテク製品は長持ちする、ということだ。
電化製品でなければもっとすごい。薪ストーブなどは乱暴に扱わなければ人間の寿命より長く使えそうに思う。
道楽で餅をつく我が家は、臼を100年使っている
こういう道具は古代から形がほとんど変わっていない。「構造」というのもおこがましい超ローテク品といえる。

ハイテク製品は総じてデリケートだ。
住宅もだんだんハイテク化してきているが、そういう場合はデリケートな機能や部分をメンテナンスしやすくしたり、リフォームしやすくしたり、取り替えやすくしたりしておいたほうがいいかもしれない。
その点、我が家はさほどハイテクでもないので、あんまり気にしていなかったりするのであるが…。