ひまわり博士のウンチク

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念願の…!『1リットルの涙』

2017年01月10日 | テレビ番組


 念願の『1リットルの涙』DVDボックスをついに入手た。
 それも、ヤフオクで落として、支払いはTポイント。賢い!?
 
 さまざまな賞を受賞し、人気も高かったこのドラマ、しかも沢尻エリカ主演なのにオンエアで観ていなかった。
 なんてこった! CSでの再放送を待とう、と思ったが、ジャニーズが出ているので、いくら待ってもCSではやらない。これはレンタルするか買うしかないのだ。が、マイペースで観ることの出来ないレンタルは嫌いだ。しかし買うとなると、中古でも8000円弱、いささか躊躇する。(定価は2万円以上する)
 ところがふとしたチャンスから、Tポイントをごっそりもらったので、それを使うことができたのだ。
 
 このころ、沢尻エリカは20歳前(たぶん)で、15歳から25歳を演じている。
 若い頃から芝居がうまかったし、清純そうで可愛い。後の「エリカ様」からは想像もつかない。
 しかしまあ、エリカ様はエリカ様でいいのだ。それも、沢尻エリカなのだから。

 あ、ドラマの話。
 実話だそうである。不治の病の話は昔からよくあるパターンではあるけれど、周囲の人間関係を、さまざまな角度からこれほど丁寧に描写したドラマはあまりない。確かに名作だ。雑なドラマばかり創って視聴率を落としている今のフジテレビの、なんという凋落。
 
 亜也(沢尻エリカ)は中学3年の時、頻繁に転んでしまったり、ものを取り落としたりするなど体の異変を訴え、受診した医師から、「脊髄小脳変性症」と診断される。手足や言葉の自由を徐々に奪われながら最後には体の運動機能をすべて喪失してしまい、やがて死に至る現代の医学には治療法がない難病である。
 亜也はその病気を自覚し、周囲の心ない視線に耐えながら、明るく、「今出来ること」を精一杯実践しながら、過酷な現実との間で生きていく。
 
 高校受験の日に偶然出会った麻生遥斗(錦戸亮)と、亜也が中学時代からの憧れる先輩河本祐二(松山ケンイチ)との態度の違いは、もし、自分の恋人が難病に犯されてしまったら、どうするか……と男性視聴者に問いかけているような気がする。
 
 陣内孝則が単純で子どもじみた父親を演じ(いささかウザッタイが)、薬師丸ひろ子が看護師の経験がある聡明な母親を演じる。妹役の成海璃子は、美人で頭のよい姉にずっと嫉妬していたが(毎回の最後に写真が出る実際の亜也もなかなか美人だ)、姉の病気が判明してからは、家族の絆を強める重要な役どころをうまく演じていた。まだ子役に毛が生えた程度の年齢だったろうが、難しい役を上手にこなしている。
 実話がもとになっているだけに、周囲の人間達の亜也に対する視線は、「さもありなん」と思わせることばかりだ。
 
 ドラマを一気見したのと、新しく書棚を入れ本の整理して1日終わってしまった。はみ出した本の山を片付けたかったのだが。結局ほとんど収まりきれなかった。ちょっぴり後悔。
 明日は出版社で打ち合わせ。また仕事が遅れる。まずい!