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紅綬褒章には疑問

2013-10-09 20:34:01 | 日本生活
JR横浜線で線路内に立ち入って倒れこんだ老人(70代)を助けようとした40代女性が命を落としたことについて、国は紅綬褒章(自己の危難を顧みず人命救助に尽力した者)を授与した。

確かに「自己の危難を顧みずに人命救助に尽力」はしている。しかし、褒章するのはどうか?と思う。
70代と40代、どちらが生き残っているいる方が国益につながるのだろうか?
どちらかを生き残らせることができるならば、生産人口に該当する40代が生き残る方が国としても良いのではないだろうか?
生産人口と言うならば、子供が線路に入って動けなくなったら…などと揚げ足をとるような人も出てくるだろう。将来、生産人口となる可能性が非常に高い子供ならば、助けに入る価値はあるかもしれない(助けに入る必要はないと考えるが)。

褒章による国の施政者のメッセージは何なんだろう。
人命救助のためならば、無謀と思われる行動でも、奨励したいのであろうか?
40代は70代に比べて、生かす価値が低いと言うことなのだろうか?
単に人命救助の勇気を称えたいだけなのであろうか?

「勇気を称えたい」位で褒章を授与するのであれば、もっと他に授与すべき人々がいるように思える。
結論から言うと、ただ単に人気取りのために象徴的な出来事に対して褒章したと言うことなんじゃないか?そんな施政者に税金を納める必要があるのだろうか?
何か可笑しな方向に向かっているように思える。

亡くなった40代の方の父親はその亡くなる状況を見ていた。親からすれば子供には自分より長生きをしてもらいたいと思うのが普通だろう。そう考えると父親に残した思いは罪深く思える。亡くなった方は「もし助けなければ…」と後悔を一生引きずったかも知れないが、自分の親の悲しみまでは想像できなかったのだろう。

「子供には自分より長く生きて欲しい」と言うことは、この国の教育では教えてくれそうもない(褒章するくらいだから)。だから、子供を持つ方々には各家庭で「自分より長く生きて欲しい」と自分の子供に教育する必要がある。


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