新幹線開業以来の前代未聞の事件が発生しました。300km
前後で走っている列車の中で火災が発生したらどんな状態にな
るのでしょうか。今回の事件で図らずも証明されてしまいました。
こんなことを書くのは不謹慎であることは承知しています。
報道によると車内は不燃性材料が使われていたので激しい
火災にはならなかったのは不幸中の幸いでした。それでも数十
人の重軽傷者が発生したということです。そして焼身自殺をし
たもの(放火容疑者ともいわれています)が死亡し、巻き添え
で乗客の女性が亡くなった。この女性にはお気の毒としか申
し上げようがありません。
この事件によって東海道新幹線は2時間以上運行停止状態
になった。この損害は総額どのくらいになるのだろうか。恐らく
とんでもない額になると想像される。
30年以上も前に起きたある事故を思い出しました。私の知
人の兄(A氏)という方が深酒をして帰宅途中で踏切から貨物
列車の線路内に入ってしまった。運悪く貨物列車が通過する
時刻だった。線路内に入ったA氏は急ブレーキをかけた貨物列
車と接触し亡くなってしまった。貨物列車はその場に数時間停
車して事故処理が済んでから発車した。
死亡したA氏は、貨物列車との接触で国鉄(現JR)から高額の
損害賠償を請求された。その上に懲戒免職になり退職金ももら
うことが出来なくなってしまった。家族にそれらの負担が掛かり
気の毒な状況になってしまった。
自動車事故でも同じですが事故を起こした方も起こされた方も
その後の経済的負担は過酷な状態になります。
さて、今回のような事故をどうやって防止するかについて、飛行
機の搭乗者が受けるような検査をすることは技術的にはそれほ
ど困難なことではないと思うが、世界的にいろんな事件が発生し
ていることでもあり、早急に対策を立ててほしいと思います。