寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

台風と激しい雷光の想い出

2015年07月09日 13時01分01秒 | 日記・エッセイ・コラム

 今日本の南方の海上に台風が3個(9,10,11号)発生して

そのうち2個(9,11号)は日本をうかがっているようです。9

号は既に南大東島は強風圏に入っていて今日中には宮古

島付近に到達するということです。進路に当たる地方の方は

強風、高波、高潮には十分に気を付けて下さい。

 台風11号の進路はまだ不確定ですが本土に近づくかもし

れません。今後の気象通報に注意しましょう。

  私が台風に興味を持ったのは中学1年生の頃でした。当

時はアメリカ空軍の飛行機が台風観測をしていたようでした。

今のようにコンピュータなどという器械はなく観測は総て目

視によるといわれていました。飛行機は台風の中に突っ込

んで観測をしたと言います。その他に定点観測といって太

平洋上の特定の海域に船をおいて気象観測をしていまし

た。1978年には廃止されてしまいましたが、6ヶ月とか1年

近くも太平洋上に観測船を漂白させる人達は大変なことだ

ったと思います。

 そんな頃、私は新聞広告で台風の眼という本を見つけて

とりよせました。内容はもううろ覚えですが、ある漁師が息

子を連れて漁に出かけた先で台風に遭遇した様子が書い

てありました。その中でフト風が止み空には星がきれいに

見えました。しかししばらくすると再び海が荒れ出したが、

ようやく港に戻ったという話だったと思います。一時風が止

み星が見えたというのが台風の眼に入ったということを父

親が息子に教える部分に興味を持ったのですね。それ以

来私は気象について興味を持ちました。

 そして大学へ入り、ワンダーフォーゲル部に所属して合

宿に行くと、毎日ラジオの気象通報を聞きながら白地図に

気圧・風向・風力・気温などを書き込んで天気図を描く練

習をしました。それは山の天気を予想するために必要な

ことだったのですね。

 いまでも時々、空を見上げては雲の形・雲の動き(進む

方向・その早さな)などを眺めることがあります。

 そんな習性によって危難を避けることが出来たこともあ

りました。

  それはある年の8月に1人で妙義山へ行ったときのこ

とです。国鉄(現JR)松井田駅に降りて妙義山を目指して

歩き出しました。数時間の後に頂上へ着き、周辺の名所

岩石群・石門を見ていると山麓から湿っぽい熱い風が吹

き上がってきるのに気がつきました。上州といえば雷で

有名なところですから、これはもしかしたらと思って昼食

は歩きながら食べ、下仁田方面へ急いで下山を始めま

した。名前を忘れましたがバス終点の小さな神社の前に

着き待っていましたがバスはなかなか来ませんでした。

気温は次第に高くなり心配していたら、バイクに乗った方

が来て今日は日曜日だからバスはもう少ししたの停留所

までしか来ないよといってバイクの後ろに乗せてくれまし

た。バス発車前にバス停に着くことが出来ました。お礼を

いっているとちょうどバスが来たのですぐに乗り込みまし

た。発車時刻まで待っている間に太陽が陰り辺りが暗く

なってきたと思ったらものすごい雨が降ってきました。そ

のときはまだ雷光はありませんでした。バスが発車してし

ばらくすると雨雲の外へ出て日光が輝いていました。しか

し停留所に着くと雨雲に追い付かれてまた雨の中に入る。

ということを繰り返して下仁田駅に着くとすごい雨になっ

ており稲妻が薄暗い空に輝いていました。列車を待って

いるうちに激しく雷光がとどろき始めました。あのようにも

のすごい数の落雷の様子を間近に見たのは初めてでし

た。

 もう少し下山が遅れたらどうなっていたのかと思うと恐ろ

しくなりました。

 これほど経験と知識が役に立ったのは初めてでした。