寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

ダマシにひっかった話

2015年07月05日 22時46分32秒 | 日記・エッセイ・コラム

 いわゆるオレオレ詐欺の被害額が年間数百億円に達したと

いう。新聞、TVなど報道機関はもちろん銀行、郵便局などの

金融機関そして現金自動受け払い器の表示などいろんなと

ころに詐欺に注意しましょうとの注意がでているにも関わら

ず数百億円の被害が出ているというのは不思議でしようが

ない。

 そこには親の子どもに対する愛情を道具にすることが多い

という。親も子どものことになると、日頃自分は詐欺なんかに

絶対引っかからないといっていながら引っかかってしまうとこ

ろが悲しい。

 そういう私も若い頃に覚えているだけでも2回詐欺まがい

の商売に引っかかってしまったことがある。これは恥ずかし

ながら欲に目が眩んだ結果です。正直に紹介します。お前

としたことがそんなことに引っかかるなんてとお笑い下さい。

  高校を卒業して宮城県から東京へ出てきた同級生と一緒

に浅草の観音様へお参りに行ったときのことです。境内でい

ろいろな芸人や露天商いの人達に混じって針の穴に糸を通

すのが楽になるという品物を売っていました。私の高齢の母

は縫い物の時に針に糸を通すのが難しくなっていたのを思

い出してそれを母画の土産にと思って飼うことにした。実演

を見ているとそれこそイトも簡単に糸を通していたので安心

して買いました。しかし家へ帰って母に渡したが、針の穴に

糸が通らなかった。針がいけないのかと思い別の針を使った

がどれでもダメだでした。脇で見たいて父が笑いながら、

「親孝行が出来なかったな」

「それでもお前が母さんのために気を利かしてくれたのが嬉

しいよ」

 と母はいってくれました。

 恥ずかしい話はこの次です。同じ境内で印刷したものなら

何でも消すことが出来る消しゴムを売っていた。見ていると

新聞でも本でもあるいは定期乗車券でも瞬く間に消すこと

が出来ました。私は邪な考えをもってその消しゴムを買っ

て家へ帰りさっそく使ってみたが鉛筆書きのものしか全く消

えませんでした。私の邪な考えをあざ笑うかのごとくダマさ

れたのでした。

 この記事を書いていてフトもう一つダマされたことがあった

のを思い出しました。それは水道橋のたもとで新品の万年

筆を格安で売っていました。それは万年筆工場火災に遭い

焼け残った万年筆でインク漏れもなくペン先もしっかりして

いてよく書けるのを見て買いました。これもしかし全くの不

良品で使い物にならないものでした。インク漏れは油を塗

って防ごうとしましたがデマでした。というわけで私もカッペ

だったんだなーと思ったものでした。

 自分だけは大丈夫と思っても緊急情報には弱いものです。

情報を確認することを忘れないように注意しましょう。